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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2017.10.16
【フォルクスワーゲン】2次衝突の危険性を最少化する マルチコリジョンブレーキシステム

goo-net編集チーム
フォルクスワーゲンの「マルチコリジョンブレーキシステム」は、万が一の衝突の際に2次的な被害を最小限に食い止めるテクノロジーです。
従来は同社の高級車などに搭載していた技術ですが、2014年に新たにグローバルスタンダードカーであるゴルフにも採用され、広く普及が望まれる最新の制動・車両制御技術です。
コンパクトクラス初となるゴルフへの搭載は大変話題になりました。
マルチコリジョンブレーキシステムの特徴
マルチコリジョンブレーキシステムは、衝突や追突など万一の事故の際に周囲の車の巻き込みを防ぎ、被害の拡大を抑止させる機能を備えています。
事故時の衝撃をエアバッグのセンサーが検知、自動でブレーキかけて車速を10km/h以下になるまで減速します。
車両の挙動を乱すことなく走行車線内を安全に減速することによって、衝突の反動で対向車線に飛び出したり、歩行者との2次衝突を防ぐことが可能です。
車両は最大0.6Gの範囲内で減速され、多重事故、二重事故の防止にも非常に役立つ機能と言えます。
ただし、マルチコリジョンブレーキシステムは、道路の路面状況や天候によって、作動しない可能性があるため過信は禁物です。
また、追突などを回避する自動ブレーキの機能は備えていません。
マルチコリジョンブレーキシステムの効果
マルチコリジョンブレーキシステム採用の車種一覧
マルチコリジョンブレーキを採用している車種は次の通りです(2017年9月時点)。
・ポロ
・ポロGTI
・ザ ビートル
・ゴルフ
・ゴルフGTI
・ゴルフGTE
・ゴルフR
・ゴルフ ヴァリアント
・ゴルフR ヴァリアント
・ゴルフ オールトラック
・ゴルフ トゥーラン
・シャラン
・パサート
・パサートGTE
・パサートGTE ヴァリアント
・トゥアレグ
フォルクスワーゲンの安全性能の考え方は大きく3つに分類され、「予防安全(アクティブセーフティ)」「衝突安全(パッシブセーフティ)」、「二次被害防止(ダメージ・プリベンション)」からなります。
まずは事故を起こさない、事故に巻き込まない予防安全性能の重要性が、「マルチコリジョンブレーキシステム」にいかされています。
今後もフォルクスワーゲンの高い安全性能の進化に期待が集まります。