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更新日:2019.06.28 / 掲載日:2017.10.30
【トヨタ】様々な先端技術を合わせたハイブリッドシステム「THS II」

goo-net編集チーム
プリウスに代表されるトヨタのハイブリッド技術は、世界のハイブリッドカー市場をリードするトヨタにとって欠かせない最先端のテクノロジーです。
その中心的なシステムがトヨタ独自の「THS II」というハイブリッドシステムです。
この先進技術こそ、世界的なヒットを飛ばすプリウスの根幹を支えているのです。
THS IIの特徴
トヨタのTHS II(Toyota Hybrid System II)は、ハイブリッドシステムの種類で「シリーズパラレル方式」を採用しています。
「シリーズパラレル方式」は、モーターとエンジンからなる2つの動力源のメリットをいかし、それぞれを有効に使い分けているのが特徴です。
もうひとつはモーター走行時にも発電が可能なことです。
低速域では主にモーター駆動で、高速走行などではエンジンから駆動力を配分し、滑らかな加速と力強い走りを提供しています。
通常走行時には、余剰エネルギーを蓄積し、減速時のエネルギーを発電に回すことで、優れた経済性を実現しています。
プリウスが世界的な評価を得ている背景には、小型・軽量で効率の良い独自のハイブリッドシステム「THS II」を搭載し、世界トップレベルの低燃費性能と低速域から立ち上がるトルクフルで圧倒的な動力性能によるものです。
THS IIの技術
トヨタ独自のハイブリッドシステム「THS II」は基本的に以下の構造から構成されます。
・モーター
・エンジン
・バッテリー
・ジェネレーター(発電機)
・動力分割機構
・パワーコントロールユニット
1.インバーター
2.昇圧コンバーター
3.DCDCコンバーター
「シリーズパラレル方式」を採用するため、特徴的なのはエンジンの動力を分割するシステムとして、動力分割機構があります。動力分割機構は、直接車輪を駆動させるための動力、もう一方は発電のために使用することで、モーターへ電力を供給したり、バッテリーの充電に使用するものです。
THS IIの機能
THS IIを支えるのは、世界屈指の技術が詰まった主要部品です。
ひとつひとつのパーツの完成度が高く、これらが組み合わさることで、さらに進化したハイブリッドシステムとして熟成しました。
モーター
新型プリウス(2015年モデル)では、動力源である交流同期モーターの回転力を発生させるステータにセグメントコイル式分布巻線を採用して高出力を実現すると同時に、小型・軽量化が可能になりました。
もうひとつの進化は、モーターを高回転化させることによって、高出力キープしたまま、体積を20%以上も削減しています。このことから車両搭載の自由度が広がりました。
ジェネレーター
ジェネレーターは、ハイブリッドの心臓部です。
高回転が可能な交流同期型モーターを使用し、大容量モーターと相まって、中低速域でも力強い胸のすく豪快な加速性能を実現しています。また、新型プリウスではコイルの形状の工夫により、小型・軽量化を両立しています。
THS IIは、トヨタが世界に誇るハイブリッドカーを支える最先端のコアテクノロジーです。
初代プリウスから着実に改良を加え、進化させたハイブリッドシステムが「THS II」です。
環境に配慮したエコロジー性能と優れた動力性能を可能とした「THS II」は、今後も「THS III」へと進化が期待されます。