中古車購入時に重視すべきなのは年式？or走行距離？のどちら?!

最近のクルマは5～6年程度でフルモデルチェンジを行うことが多くなっています。そのため同じモデルでも初期型と最終型では年式の違いによる価格差が大きくなります。特に1年落ちや2年落ちといった新しい中古車ほど、年式による価格差が大きくなってきます。逆に5年や6年を経過してしまうと、その差は小さくなってきます。
ただし、同じ年式だとしても、その年のうちにマイナーチェンジが行われていると、その前後で価格差が大きくなる傾向があります。

最近のクルマは信頼性が向上し、10年落ちぐらいの中古車なら大きな故障を心配する必要はなくなってきています。そのため価格の安い低年式車が魅力的に思えますが、現在は安全装備の進歩が目覚ましく、高年式車のほうが性能の高い自動ブレーキやクルーズコントロールが装備されているクルマが増えています。したがって先進安全装備が充実したクルマに乗りたいなら高年式車を選びましょう。
欲しい車種の安全装備がいつアップデートされたかを知りたい時は、グーネットのカタログ情報を見ると変更が加えられたタイミングと、変更内容が書かれています。

中古車の価格は走行距離が伸びると下がっていきます。一般的な自動車ユーザーの1年間の平均走行距離は1万km程度なので、それを超えていると過走行とみなされて相場より安くなり、逆にそれより少なければ少し高くなります。高年式の時は1万kmの違いで5～10万円程度も価格差が出る場合もあり、高額な輸入車はさらに価格差が大きくなります。
また、日本では10万kmを超えると中古車として売りにくくなるため、極端に価格が安くなる傾向があります。

平均的な走行距離よりも多く走っている過走行車は、相場よりも安く買えることが多いですが注意も必要です。それはタイヤやブレーキパッド、バッテリーといった消耗品が交換時期を迎えていることが多いからです。せっかく相場よりも安い中古車を買っても、購入後にすぐにタイヤを交換しなくてはならず、数万円の出費が発生してしまったら、走行距離の短い中古車を買ったほうが良かったということになります。そのため過走行の中古車を買う場合は、整備状況や部品の交換履歴などのコンディションをしっかりとチェックする必要があります。

同じ予算で中古車探しをする際に、年式と走行距離のどちらを重視するかは、どこにポイントを置くかで決まってきます。走行距離が伸びていても安全装備の充実した最新モデルが欲しい人は、年式を優先して、過走行気味のクルマを選んでもいいでしょう。逆に年式が古くても、購入後の部品交換コストが少なく、信頼性の高いクルマに乗りたい人は、走行距離を優先して、走行距離の短い中古車を選べば良いのです。

過走行や低年式車の中古車は安く購入することができますが、そのぶん自分が手放すときにも買取金額や下取り査定額が安くなってしまいます。そのため定期的にクルマを乗り換えたいという人には、あまり適していません。過走行や低年式の中古車は価値の目減りも早いので、乗り潰す覚悟を持って購入したほうが良いでしょう。