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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

リアルアメリカン ハマーH3 日本上陸 小さくなってもゴツさはそのまま!! 価格はランクル100級

女性も運転できるハマー

レイザーラモンH3も驚きだフォ~!!

レイザーラモンH3も驚きだフォ~!!

【本記事は2006年1月にベストカーに掲載された記事となります。】05年にセレブのあいだで最もブレイクした高級車といえばまず多くの人が思い浮かべるのがハマー。特にメッキグリルを標準装備し、エアバッグやABS、トラクションコントロールまで装備した「都会派」な2代目「H2」が三井物産によって正規輸入開始されてからは、都市部に専門店まで見かけるほどのプチブームが訪れた。そんな時代背景のなか、満を持して登場した3代目はなんと「女性も運転できるハマー」(三井物産担当者)というコンセプトのもと開発され、サイズ10%オフ、価格も大幅安で登場した「親しみやすいハマー」だった!新型が旧型比350万円安なんて前代未聞!!’05年の忘年会では日本中の居酒屋で一発芸として登場する、レイザーラモン君もビックリのH3で、さっそく日本の道を走ってみたぞフォー!

ハマー独自のスタイリングテイストを継承

H2ではオプションだった背面タイヤをH3は標準装備。張り出したオーバーフェンダーは日本仕様のオリジナルだ。迫力あり!

H2ではオプションだった背面タイヤをH3は標準装備。張り出したオーバーフェンダーは日本仕様のオリジナルだ。迫力あり!

まず今回試乗することになったH3を生で見て驚いたのは、その「ハマーらしさ」。「アイコニックデザイン」と呼ばれるハマー独自のスタイリングテイストを受け継ぎ、その祖先である(ミリタリー用に開発された)H1の迫力を充分に残している。特に大きく張り出したブリスターフェンダーは日本仕様オリジナルであり、「本国のGM、ハマー担当者に“見事にハマーらしさをイメージしている”と評してもらったほどです」とは三井物産担当者。全車標準となるクロームメッキグリルと相まって、近年SUVのキーワードにまでなっている「ワルっぽさ」を充分にアピールしている。

全長

全長4720mm 全幅1980mmでコインパーキングもOK!!

全長4720mm 全幅1980mmでコインパーキングもOK!!

サイズは全長4720×全幅1980×全高1860mm(タイプS)で、それぞれH2の約10%ダウン。日本車でいえばランクル100シグナスより全長で30mm短く、全幅で40mm幅広で、全高では30mm低くなっている程度。日本の道でもまったく問題なく走れるサイズとなっている。

走りはどうか?

最低地上高231mm、アプローチアングルは38度とクラストップレベル

最低地上高231mm、アプローチアングルは38度とクラストップレベル

●走りはどうか?今回は高速道路プラス一般国道での試乗となったが、オンロードでの走りはモロに「アメ車」。リアサスに新開発のリジッドアクスルを採用しているとのことだが(フロントはダブルウィッシュボーン)、いわゆる定番のアメ車のように、ゆったりとロールする柔らかい足だった。一般的な国産車の足に慣れている人にはちょっと柔らかすぎるかも。16インチタイヤがこの車体にしては小さすぎるのではないかとも感じた。この点はランクル100のほうが(まだ)シャキッとしていて好感度が高い。オフロードでの走りは今回試せなかったが、なんといっても初代H1ゆずりの強固なラダーフレームボディに最低地上高231mm、減速比4.03という超低速ギアを持っており、悪路走破性については折り紙付き。

エンジン

エンジンはトラックから高級SUVまで幅広く使われている、GM自慢のVortec3.5L、直5エンジンを専用チューン。223ps/31kgmを発揮

エンジンはトラックから高級SUVまで幅広く使われている、GM自慢のVortec3.5L、直5エンジンを専用チューン。223ps/31kgmを発揮

エンジンは本国ですでにシボレー・ブレイザーやコロラドなどに搭載され、高い信頼性を認められている3.5L、直5エンジン(通称/Vortec)を搭載。可変バルタイと電子制御スロットルを持ち、1600rpmから最大トルク(31kgm)の90%を発揮するという、専用チューニング。意外にも信号待ちでのストップ&ゴーなど使い勝手はいいが、高速道路での巡航や追い越しなどでは、ちょっぴり力が足りないかな、と思うこともあった。

室内はどうか?

近代的で機能的なインパネ回り。各種ボタン類も使いやすい。パワーシート&レザー地はタイプGの標準装備で、6連奏CDも装備する

近代的で機能的なインパネ回り。各種ボタン類も使いやすい。パワーシート&レザー地はタイプGの標準装備で、6連奏CDも装備する

●室内はどうか?H1からの系譜である武骨で質素、商用車(軍用車)のようなテイストはなりを潜め、内装は大胆に乗用車っぽく仕上げている。タイプSにはクロスシートでスポーティ感を演出し、高級グレードであるタイプGにはパワーシート+レザー地で上級サルーンを思わせる仕上がりになっている。使い勝手はなかなかのものだ。

ベストグレード&価格は?

軍用車として開発されたH1から都会派に生まれ変わり大人気となったH2、H3はその路線をさらに進化させて日本に登場!

軍用車として開発されたH1から都会派に生まれ変わり大人気となったH2、H3はその路線をさらに進化させて日本に登場!

●ベストグレード&価格は?今回のH3、最大のポイントは、タイプSに設定された5MTモデル。本格的なオフロードを走るためには必須のマニュアルミッションだが、驚きはその価格だ。税込みで450万円を切るそのモデルは、同タイプSのATモデルと比べても60万円安(!)、ランクル100シグナスと比べると130万円も安い。「ハッキリいってこの5MTモデルは赤字覚悟です」と豪語する三井物産担当者。「ハマーのイメージリーダーとして5MTはどうしても必要だった。親しみやすさをアピールするためにも、価格戦略的な狙いがあるんです」というその心意気やアッパレ。H3の年間目標販売台数は800台と強気に見えるが、それもこの価格あってのこと。国内輸入車では最長クラスとなる4年もしくは8万kmの保証も心強い。全国20社の提携代理店で販売予定。買うならタイプSのMTだ!

どんな人が買う?&ライバル研究!!

サイズはほぼ同じのランクル100シグナスから130万円以上安い!

サイズはほぼ同じのランクル100シグナスから130万円以上安い!

どんな人が買う?&ライバル研究!!H3(タイプSの5MTで449万4000円)の日本でのライバルといえば筆頭はランクル100。売れ筋のVXリミテッド(445万2000円)なら価格も約5万円しか変わらないし、サイズや高級感で比べるとシグナス(583万8000円)とも迷う。

レクサスと比較

レクサスIS350の標準モデルは480万円。いまなら約30万円安いH3のほうが目立つぞ!

レクサスIS350の標準モデルは480万円。いまなら約30万円安いH3のほうが目立つぞ!

いっぽうSUVを持たないレクサス(IS350で480万円)を考えている人もH3のターゲットになる。外車からの乗り換えが多いレクサス、「目立ちたい!」というのならレクサスよりH3だ!

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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