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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.05
ボルボのフラッグシップサルーンが約8年振りにフルチェンジ!!ボルボS80
先代モデルより丸みを帯び、洗練された印象
「スカジナビアラグジュアリー」をキーワードに新世代デザインに生まれ変わったS80。全長が先代モデルと同じだが、全幅が25mm広く、全高が45mmワイドになった全長4850×全幅1860×全高1495mm。先代モデルより丸みを帯び、洗練された印象。リアテールランプは最近のボルボ車のデザインを踏襲
【本記事は2007年2月にベストカーに掲載された記事となります。】日本では高級輸入車というと“押し”の強いドイツ車ばかり幅を利かせているが、ボルボS80は控え目で上質なスカンジナビアテイストをその持ち味としている。そのS80が’98年のデビュー以来初のフルモデルチェンジを行なった。高張力鋼板の多用やSHIPSエアバッグの改良など、自慢の衝突安全性はさらに向上しているし、一新された238ps/32.6kgmを発生する3.2L直6エンジンやS80初のAWD登場など、走行メカニズムにも数多くの改良が施された。
直6の横置きという大胆なレイアウト
315ps/44.9kgmの4.4L V8と238ps/32.6kgmの3.2L直6の2種類。4.4L V8はサルーンに初めて搭載され、V6は新設計
ボルボは衝突安全性を高めるためエンジン前後長の短縮を重視、直6の横置きという大胆なレイアウトを採る。いまどき直6をブランニューで開発するメーカーなんてBMWくらいだと思っていたが、ボルボは安全性の面から直6にこだわって新エンジンを開発したもの。ついでにいえば315ps/44.9kgmを発生する4.4LのV8(ヤマハ製)もバンク角60度とV8としては変則レイアウトで、もちろんこれもエンジン前後長短縮を優先した設計だ。走りっぷりに関しては、新型直6は静かでスムーズなことがまず印象的だ。外寸をコンパクトにするため、ボア・ストローク84mm×96mmというロングストローク型だから、まずは中低速トルクが充実。組み合わされるATは定評あるアイシンの6速ATだから、日常域でのドライバビリティは文句のつけようがない。238psというカタログ馬力はとくに突出したものではないが、高級車のエンジンとしてとてもウェルバランス。新エンジンの威力をいかんなく発揮しているといっていい。
とにかくパワフルという印象
主要諸元
いっぽう、V8のほうはさすが4.4Lだけあって、とにかくパワフルという印象だ。しかもこのエンジン、ヤマハの血統ゆえか、やたら上のほうで元気がいい。それこそ6000rpmまで一気に回る。315psというパワーに対応してV8は全車AWDという設定でハンドリングもドライバーに緊張を強いることなく長距離ドライブが楽しめるというコンセプトだが、印象的にはちょっとS60Rを彷彿させるほどスポーティ。ドイツ車とは違うオシャレなテイストには久しぶりに感心させられた。価格は575万円~V8の939万円だ。