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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
注目車試乗2 ビッグマイチェンで魅力がグーンとアップ!!メルセデスベンツSL&SLK
SL:フェイスリフト、エンジンが大幅変更!! エクステリアは旧型SLから大幅な変更を受けた。20mmワイドになったフロントグリル、伝統の1本ルーバーのフロントグリルとサイドエアアウトレットを採用
【本記事は2008年7月にベストカーに掲載された記事となります。】初夏の磐梯地方は青々とした木々の緑、空気が澄んでいて、ビッグマイナーチェンジを受けた2台のオープンモデルを試すのには絶好の一日となった。
メルセデスベンツのなかで最も華やかな最高級のロードスター
SLK350
まずメルセデスベンツのなかで最も華やかな最高級のロードスター、SL。約7年ぶりに大幅な改良を受けたSLは、まるでフルモデルチェンジしたかのような変貌ぶり。先代の異形丸形ヘッドライトからちょっと吊り目のようなヘッドライトに変更され、1954年に発表されたガルウイングの300SLからのデザインを採り入れ、1本ルーバーのフロントグリル(20mmワイド)やサイドエアアウトレット、ボンネット上のパワードームなどにデザイン変更。リア回りはディフューザータイプのリアスカート、エキゾーストがスクエアなタイプに変更されている。全体的に先代よりも、よりダイナミックで押し出し感が強くなっているのが印象的だ。インテリアはベンツラインアップにおいて日本初採用となるキーレスゴー(キーを携帯するだけでドアの開閉をする)のほか、3本スポークステアリングやメーターパネル、シートデザインが変更されている。SL350に搭載される3.5LV6エンジンが大幅にパワーアップしたのもポイント。44ps/1kgmアップの316ps/36.7kgm。バルブ機構の改良や新型インテークマニホールドなどにより高出力化とレブリミット7200rpmという高回転化を図っている。
走り出すとパワー感は想像以上
SLK:F1ノーズ、エンジン大幅変更!!
マニュアルモード付きの7速ATとのマッチングもいい。今回から7速ATにシフトダウン時の自動ブリッピング機能が追加されたこともあり、先代以上に走りの楽しさが増している。ステアリングから路面状況が手にとるようにと伝わってきて、優雅さだけじゃなく、しっかりとスポーツカーを主張。ラインアップはSL350が1190万円、SL550が1510万円、SL600が1930万円。そしてSL63AMG(1910万円)、SL65AMG(2920万円)も同時に大幅な変更を受けている。いっぽうSLKは、エクステリアとインテリア、そしてエンジンのパワーアップが主なメニュー。エクステリアはF1マシンを彷彿とさせるエアインテーク、ディフューザーデザインのリアスカート、スクエアなエキゾーストエンドなど。
心地いいエンジンフィール
SL350に搭載される3.5L V6エンジンは旧型からバルブ機構改良や新型インテークマニホールドなどにより44psアップの316ps
SLKで最も大きな変更点といえるのがエンジン。SLK200コンプレッサーに搭載される1.8L直4スーパーチャージャーエンジンは21ps/1kgmアップの184ps/25.5kgm。SL350に搭載される3.5LV6ユニットは、33ps/1kgmアップの305ps、36.7kgm。SL200コンプレッサーでもパワー感は充分。3.5LV6は低速域からトルクが盛り上がっていき、6800rpmまで滑らかに回るエンジンフィールは心地いい。350SLKにもSLと同様、自動ブリッピング機能がついた7速AT(200は5AT)を装備。
ダイレクト感が増している
また新たに装備されたダイレクトステアリングは、操舵角に応じてステアリングギア比が変化し、ワインディングではレスポンスがよく、高速走行では安定性を重視した重めのセッティング。先代よりもダイレクト感が増しているのでワインディングをスポーティに走りたい人には嬉しい。価格はSLK200コンプレッサーが563万円、SLK350が743万円。また同時に大幅改良されたSLK55AMGは1040万円。