中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
ムーヴのもう一車種の実力四角いボディの『コンテ』 シンプルがオシャレで使い勝手もいい!

ムーヴよりオシャレ!?
【本記事は2008年10月にベストカーに掲載された記事となります。】ムーヴコンテはムーヴの派生モデルとして誕生した軽自動車。これまでのムーヴの派生モデルとしてはムーヴラテがあったけれど、コンテはラテのモデルチェンジではなく、新型ムーヴをベースに誕生した「新型車」。新たなコンセプトでダイハツ軽自動車ラインアップを強化する1台となる。
シンプルな上質感で若いユーザーにアピール

キューブより四角い!!
「若いユーザーに乗ってもらいたい」と、エクステリアデザインを担当した村上英司第1デザイン部先行グループ係長。「ムーヴは、最近ユーザーの年齢層が高くなってきているんです。もっと若い人に振り向いてもらうにはどういうデザインが求められているのか!? を徹底的に考えた結果が今回のコンテです」と村上係長。とにかく“シンプル”をキーワードにデザインを突き詰めたという。「シンプルというと、なにもしていない、といったイメージで捉えられがちですが、デザインでシンプルというと、なにもしていないのではなく、なにもしていないように見せるために、イロイロ手を尽くしている、ということです」と村上係長。シンプルに見せるためにボディをスクエアな形状とした。初期のデザインスケッチではフロントフェンダーには抑揚のあるフレアが付けられていたが、シンプルさの表現にふさわしくないと言うことで平面に近いようなデザインに変更。ただ、完全な平面にしてしまうと、今度は無表情になってしまうので、光の当たり具合によって微妙なラインが見え隠れする程度のアクセントを付けている。生産部門からはプレスが難しくコストがかかるのでやめて欲しいと言われたが、デザイン上のこだわりの部分で、なんとか採用することができたのだという。その他、例えばボンネット先端やルーフの先端部、ルーフがサイドパネルに繋がる部分など、細かい部分に「面取り」をするようにRを付けるなど、シンプルだけどけっこう手が込んでいるのがコンテのデザインなのであった。
四角いボディで室内は快適空間なのだった!!

内装はスッキリとしてシンプルなデザイン。Aピラーが立っており視認性◎
ドアは前後ともにほぼ90度までガバッと開くので、特に子供やお年寄りの乗り降りでは重宝するだろう。室内はベージュのカラーをベースに、シートのフチやドアトリム、インパネなどにアクセント的に深いレッドのワンポイントカラーが入れられているのが印象的(カスタムはブラック基調の室内カラーとなる)。前席シートは骨格はムーヴと共通ながら、クッションや肩口のサポート形状など、コンテ専用に開発しているという。ゆったりしたシートサイズで座り心地は上々。リアシートも座面長、シートバック高ともに充分余裕のサイズで、実用的にリアシートを使うことができる。見た目通り頭上のスペースに余裕があり、リアシートでも閉塞感を感じることはないだろう。前席では「屋根が遠いなぁ」と思ったほど。Aピラーがムーヴよりも圧倒的に立っていることもあり、ルーフ前端がずいぶんと前のほうにある印象なのだ。そのせいもあり、前席でも頭上の開放感が大きく感じられ、ゆったりした気持ちになる。また、ボディのサイドパネルが直立に近いため、運転席と助手席の間に余裕があって、試乗時に巨漢のカメラマンと2人で乗ったのだが、肩が触れ合うこともなく、「おっ、広いじゃない!!」と感じたほど。ヒップポイントなどはベースとなったムーヴと数値的には同じ、室内長は2000mmでムーヴよりも110mm短いということだが、ムーヴよりもボディがスクエアということもあって室内空間はグンと広く感じるし、実際、前席のヘッドルームや車体上方での室内幅などは広くなっている。数字だけがすべてではないのだな、と再認識。走った感じはムーヴと同じく、上質感を感じさせる乗り心地とステアリングの操作感で、軽自動車とは思えぬ満足度。NAエンジンとCVTのマッチングも絶妙で、街中では「これで充分。過不足なし」のドライバビリティ。音も静かだし。
買いやすい価格設定

リアセクションはほぼ真四角、キューブを思わせるようなスクエアなデザイン
ムーヴコンテは標準タイプとカスタムがラインアップしていて、カスタムにはターボエンジン搭載の「カスタムRS」が設定される以外は全車NA。標準タイプには下位グレードに4速AT仕様が設定されるが、カスタムの全車、標準タイプの上位グレードにはCVTが組み合わされることになる。ボトムとなる標準仕様のXの価格は103万9500円、CVT搭載のXは122万8500円、最上級となるカスタムRSは155万4000円となっている。(編集部・梅木)
本命ライフは11月初旬!!

主要諸元
軽自動車戦争に遅れをとっていたライフがいよいよ11月初旬に登場する。新型ライフ最大の特徴は標準車、オシャレタイプ、スポーツタイプと3つのフロントマスクを持つことで、それぞれ明確にイメージわけしていること。標準タイプは現行型のキープコンセプトだが、オシャレタイプはグリルにメッキ装飾が使われ、内装にもエレガントな仕上げが施される。スポーティタイプはサイドスカートやエアロバンパーが装着され、グリルも大きく開け、そこにフォグランプが埋め込まれた大胆なたデザインとなる。これらの3タイプにはインテリアのカラーなども差別化が図られ、オシャレタイプにはショコラブラウンのシートカラーが採用されるなど、工夫がこらされている。また全高を30mm高くしたことで室内高は35mm高くなっており、これまでワゴンRやムーヴなどと比べると若干狭いと評価されていた室内空間も拡充している。