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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.04
トヨタ&ダイハツ×スバルOEM第1弾デックス登場!! スバル版COO&bBは超ハンサムフェイス

おっきな直線基調のグリルが端正な顔を作り出している。顔は三者三様だが、サイドビューはCOOとの差はほとんどない。全長は3800mmでデックスとCOOは同じで、bBは5mm短い3795mm
【本記事は2008年12月にベストカーに掲載された記事となります。】スバルがトヨタの傘下として関係を深めたことで誕生した記念すべき1台目のクルマがデックス(DEX)。4月10日の三社会見の時に明らかにされていたように、ダイハツCOO(クー)をスバル仕様に仕立て上げたクルマである。ダイハツCOOはトヨタbBと兄弟車で、bB、COOときて、最新の兄弟車がDEX。B→C→Dと名前の頭文字が順番に並んだのは、偶然ではあるまい。
端正なフロントマスクは最も正統派の香
ベースとなったのはbBではなくダイハツCOO。bBは例えばまったりモードシートやインパネのイルミネーションなど、ちょっと遊び心がチャームポイントだが、COOはそういった“遊び心”をあえて封印して、「bBじゃあちょっとなあ……」というお堅い大人に向けたクルマ作りとなっている。スバルデックスは、そのCOOをベースに作られている。「基本的にハード部分はCOOのまま、なにも変える必要がありませんでした」デックスの開発を担当した商品企画本部五十嵐大太郎主査はいう。スバルのOEM車といえば’01年に導入した、オペルザフィーラベースのトラヴィックを思い出すが、トラヴィック導入時には、スバルは徹底的に自社のテストコースでザフィーラをテストし、問題点を洗い出し、オペルに「スバルトラヴィック」としての改良点を要求した。「今回もダイハツさんのCOOを私どものテストコースで厳しくチェックしました。これが思いのほかよくできていて、操安性や乗り心地などについては、スバルの実験部隊も太鼓判を押したので、スバルのクルマにするにあたり、特に手を入れることはしませんでした」と五十嵐主査。
大きなエンブレムが印象的

「大きなエンブレムが印象的。自分で運転してドライブに行きたい!!」とエビちゃん
ベースとなったCOOからの変更点は、エクステリアでは前後のエンブレムがスバルの六連星マークになっている他は、フロントグリルとバンパー、あとはリアガーニッシュだけ。いっぽうインテリアはステアリングセンターのエンブレムだけでシート表皮やトリム類などはすべてCOOと同じとなっている。ボディサイズも全長3800mm、全幅1690mm、全高1635mmでCOOと同じ。bBは全長が5mm短い3795mmだ。フロントグリル中央に輝く六連星エンブレムがひときわ大きく見える。「わざわざデックスのために大きなサイズのエンブレムを作ったんです。スバル車で一番大きなエンブレムなんですよ」と五十嵐主査はアピール。「デックスのスクエアなボディ、大きなフロントマスクには大きなエンブレムでないと似合わないんですよ」と五十嵐主査はいうけれど、スバルというブランドに対する自信、愛着の表われという意味も大いに込められているのだろうな。自社開発のクルマではないけれど、まぎれもなくスバル車なんですよ、とアピールしているようだ。直線基調でまとめ上げられたフロントマスクは端正な雰囲気で、正直、bB、COO、DEXの3は兄弟の中でも一番カッコイイ、と思いましたね。正統派のフロントマスク、といった感じ。バンパーの切れ込みがカッコイイと思いません?
エンジンは1.3L、グレードは3タイプ

主要諸元
搭載されるエンジンは直4、1.3L(最高出力92馬力、最大トルク12.5kgm)でもちろんbBやCOOに搭載されているものと同じ。1.5Lの搭載はなく、1.3Lのみとなる。トランスミッションは4速ATでFFと4WDの設定がある。グレードはベースとなる1.3i(147万円)、15インチアルミホイール、オートエアコン、インテリアイルミネーションなどが標準装備となった1.3i-L(163万5900円)、さらにHIDヘッドランプ、モモステアリング、ルーフスポイラー、サイドシルスポイラーなどが標準装備となり、スポーティな雰囲気の1.3i-S(174万900円)の3グレード。価格は1.3iとほぼ同一グレードとなるCOO1.3CLと比べて2万1000円高。スバルはトヨタとの提携前にはAセグのコンパクトカーを開発していたというからちょっと残念。でもDEXの健闘を祈る。