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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03
プラス30psのVWティグアン。乗って気づくのはトルクの太さ、中間加速の速さ
上級グレードの「スポーツ&スタイル」が加わった

【本記事は2009年5月にベストカーに掲載された記事となります。】ティグアンは日産X-トレイル、スズキのエスクード、トヨタRAV4などをライバルとして開発されたSUV。日本には’08年9月に登場した。直4、2Lターボ、170psと6速ATの組み合わせで1640kgの車重での走りは、特に高速道路でトップクラスの実力を体験させてくれた。オフロード性能も新世代の4モーションと呼ばれる4WDシステムが高い走破性を実証していた。そのティグアンにハイパワーバージョンで上級グレードの「スポーツ&スタイル」が加わった。
「スポーツ&スタイル」はプラス30psもパワーアップ

トラック&フィールドの170ps/28.8kgm に対し、スポーツ&スタイルは200ps/28.6kgmを発生する。そのぶん若干最高出力発生回転は上昇している
実はボクは個人的に先代X-トレイルGTという280馬力のSUVに乗っているが、そろそろ次のクルマを、という話が持ち上がっている。ティグアンの走行性能の高さにはかなりひかれたのだが、0~100km/h加速=9秒台という遅さが気になっていた。ところが「スポーツ&スタイル」はプラス30psもパワーアップがなされているではないか。ホイールも17インチを装着している。う~む。走り出して気がつくのは2Lターボのトルクの太さと2000回転をオーバーしてから一気に6500回転までの上昇スピードの速さ。中間加速は170ps車も速かったが200psはさらに速い。この速さとトルクの太さは、エスクードのV6車が近い。
“遊び”の要素はなく、まじめな感じ。いかにもドイツ車らしい

ハンドリングはコーナーでの切り込みの操舵力はやや軽め、戻しは早め。車体のロールはちょっと大きめだが、もう少し抑えを効かせてほしい。インテリアに目を向けると、ファブリックとアルカンターラシートが座りごこちもよく、HDDナビを標準で搭載している。メーターパネルを含めたインパネのデザインはあまり“遊び”の要素はなく、まじめな感じ。いかにもドイツ車らしい。総じて好印象を抱いたティグアン「スポーツ&スタイル」だが、車両価格は422万円。ノーマルのティグアンよりも62万円も高い。もう少し安く、せめて300万円台なら、我が家の次期候補車として有力な候補になるのに。