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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.03

ゼスト復活への道物語 ゼストスパーク一部改良で巻き返し

ターボ追加で、力強い走りも楽しめるようになった

ゼストターボ:’06年3月デビューのゼストは、ホンダお得意の低床プラットフォームにより、ステップワゴンと同等の室内高を実現。スパルタンなエクステリアのゼストスポーツも設定された

ゼストターボ:’06年3月デビューのゼストは、ホンダお得意の低床プラットフォームにより、ステップワゴンと同等の室内高を実現。スパルタンなエクステリアのゼストスポーツも設定された

【本記事は2009年7月にベストカーに掲載された記事となります。】06年3月1日に、ホンダの新規軽自動車として誕生したゼスト。この年、スズキワゴンRとダイハツムーヴが激しい販売合戦を繰り広げ、ワゴンRの’06年の販売台数は、22万1066台、ムーヴは18万4983台と肉薄していた。3位にはホンダのライフが入っていたものの、10万5503台とトップ2に水をあけられていた。 ゼストはこの状況を打開すべくホンダが投入した新型車だった。ゼストは英語でピリッとした刺激・魅力、熱情、楽しみ・風味を添えるものという意味なので、「刺激的な楽しさで、生活を豊かに広げるクルマ」として使ってほしいということで名づけられた。大ヒット中のワゴンRと同じパッケージングを採用したゼストは、全高1635mmのボディと低床プラットフォームの組み合わせにより、クラストップレベルの広い室内空間を確保。軽でありながら、ステップワゴンと同等の室内高を実現し、使い勝手のよさを追求した「ハイトワゴン」と呼ばれるジャンルの軽自動車に仕上げられた。 ワイド&ローの厳いスタイリングのゼストは、男性ユーザーを強く意識していた。そのため、ノーマルのゼストに加え、さらにスポーティなパーツを装着したゼストスポーツを設定、こちらは3気筒のNAエンジンとターボが選択可能だった。i-DSIエンジンは、軽快な走りと低燃費を両立し、優れたクリーン性能も実現しているが、ターボ追加で、力強い走りも楽しめるようになった。月販目標は5000台だったが、 四角いクルマは売れる の定説どおり、’06年は10カ月で7万1897台を販売し、当初の目標を上回ってみせたのである。

強力なライバルの登場で苦戦する

ゼストスパーク:’08年12月26日にゼストをマイナーチェンジして、全タイプで燃費性能を向上。鋭い眼光を表現したフロントマスクのゼストスパークを新たに設定

ゼストスパーク:’08年12月26日にゼストをマイナーチェンジして、全タイプで燃費性能を向上。鋭い眼光を表現したフロントマスクのゼストスパークを新たに設定

06年はまずまずのゼストだったが、すでに強力なライバルが多数登場していた。まずはワゴンRやムーヴよりもさらに高い全高にすることで、広い室内空間を作り出した、ダイハツタント。’06年は10万6428台を販売して、ライフまであと一歩の4位となったが、’07年はライフを逆転して3位に入り、年々台数を伸ばして、トップ2に迫る勢いとなっている。スズキからもタントに近いコンセプトのパレットが登場。また低価格路線のスズキアルト、ダイハツミラ、日産の販売力によってコンスタントに台数の出るモコなどが順調に台数を伸ばしていった。そのためか、ゼストの’07年の販売台数は、4万7041台に落ち込む。さらに’08年は4万2339台(月平均3528台)まで下がってしまった。これは軽ではかなり厳しい数字。サッパリ影の薄い存在になってしまい、絶版の噂もチラホラ出る始末。

エンジンの改良により全タイプで燃費性能を向上

しかし、ホンダはゼストを見捨てなかった!! ’08年12月26日にゼストをマイナーチェンジした。装備の充実を図ったほか、エンジンの改良により全タイプで燃費性能を向上。一番のポイントは鋭い眼光を表現したプロジェクタータイプのディスチャージヘッドライトを装備し、大開口のフロントバンパーなど精悍で迫力あるスタイリングの ゼストスパークを設定したことだ。ワゴンRのスティングレーを真似た背水の作戦。その鋭い目の迫力は、スティングレー以上。爆発的ヒットとはいかないものの、「ゼストスパークは好評で、よく出ています。台数的にはノーマルよりもスパークが多いくらいです。燃費のいいNAが選べるのもポイントが高いですね」(ホンダカーズ西千葉)と、ゼスト復活に貢献。おかげで今年に入って販売台数は上向きで1~4月の累計台数は、前年比103.1%とがんばっている。ちなみに軽自動車全体は1~5月の累計販売でマイナス12.3%と、登録車(マイナス28.8%)ほどではないが、大苦戦。そんななかでの前年超えだ。偉いじゃないかゼスト!!

一部改良で、復活に向けさらに魅力向上

次の一手は6月18日のさらなる一部改良。ゼストスパークGタイプには、メーカーオプションとして、「スタイルパッケージ」を設定した。3万1500円で、カラードサイドシルガーニッシュと大型テールゲートスポイラーが装着できるのだ。今回最も大きな変更は、FFのNAエンジン搭載車の燃費をさらに向上させ、平成22年度燃費基準+15%を達成したことだ。これによって、取得税と重量税が50%減税される。また、エコカー補助金が5万円補助される。全車平成22年度燃費基準を達成しているので、13年以上前のクルマを廃車にすれば、12万5000円の補助を受けることができるなど、ぐっと買いやすくなったのだ。ラインアップは、ゼストDの116万6000円からゼストスパークWのターボ4WDの163万8000円まである。スタイルと駆動方式、エンジンと好みのものが選べるのだ。以上、努力すればむくわれるという、ゼスト復活物語だ。不人気車復活のいい例として他メーカーも見習ってほしい。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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