エクステリア一新ブレイド 2.4Lにスポーティグレード新設定

【本記事は2010年1月にベストカーに掲載された記事となります。】ブレイドのデビューは‘07年12月21日。プラットフォームをはじめ多くのパーツをオーリスと共用しながらも、独自のフロントマスクや4輪独懸架（リアサスがダブルウィッシュボーン）、2.4Lエンジン搭載に加え、ブレイドマスターにはV6、3.5L（280ps、35.1kgm）を搭載するなど、小さな高級ハッチバックというポジションをアピールする。ちなみにオーリスは1.5Lと1.8Lエンジンを搭載。FF車のリアサスはトーションビームタイプとなっており、ブレイドとは異なっている。

今回初のマイチェンを実施したが、ヘッドランプやリアコンビランプのデザインを変更したことでエクステリアの雰囲気はけっこう変わった印象。フロントマスクではこのほかグリルセンターに装着されるエンブレムが従来のトヨタマークからブレイドオリジナルエンブレムに変更されており、表情が大きく変わっている。

専用のフロントスポイラーが標準タイプとはちょっと違った迫力を醸しだし、サスペンションも専用チューニングのスポーツサスとなり走りもアピールする。ショックアブソーバーの減衰力やスプリングのバネ定数特性をスポーティドライブに特化したチューニングとしているというから走りが楽しみ。

エクステリアではフロントグリルは標準タイプのメッキ横桟グリルから3.5Lエンジンを搭載する「ブレイドマスター」と同じ、ブラックアウトされたメッシュ調のグリルに変更されており、迫力あるフロントマスクとなっているのが特徴的。いっぽうV6、3.5L搭載の「ブレイドマスターG」ではトヨタブランドとしては初搭載となる「6スピード・スポーツ・ダイレクトシフト」を搭載。これはレクサスISシリーズのレクサスIS350Fパッケージなどに搭載される2～6速全域ロックアップ制御をするATで、ダイレクトで歯切れのいいいスポーティなシフトフィールが味わえるAT。

インテリアについては、従来、斜めのブリッジ状になったセンターコンソール部にレバータイプのサイドブレーキが装着されていたが、デザイン的には優れていたものの、正直、操作性の面ではちょっと扱いにくさもあった。今回のマイチェンで、サイドブレーキは一般的な足踏み式に変更されている。レバータイプを好む人も多いが、ブレイドのインテリアの形状だと、一般的な位置にレバーを配置することができないので、足踏み式にしたのだろう。

価格は2.4Lが230万円で5万3000円のアップ、3.5LのブレイドマスターGが330万円で6万6000円のアップとなる。残念ながら2.4L、3.5Lとも、すべてのグレードでエコカー減税の対象となるグレードはない。

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