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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.02
欧州車の雄VWの揺るがぬ底力ゴルフトゥーラン
新着ミニバン1 本気で日本のミニバン打倒を狙う新型ゴルフトゥーラン試乗!

国産ライバルはサイズ、価格を考えるとエスティマ
【本記事は2010年12月にベストカーに掲載された記事となります。】ゴルフベースの3列7シーターミニバンとして、’03年に欧州市場にデビューしたトゥーランは’04年の日本導入以来、約2万6000台を販売。そのトゥーランがドアパネル以外、エクステリアデザインを一新、2代目へと進化した。エクステリアはゴルフなどと共通の最新VWのフロントフェイスデザインが採用されリア回りも洗練されたデザインに変更。今回、VWグループジャパンは新型ゴルフトゥーランとLクラスミニバンの新型シャランを同時に発表。ミニバン王国、日本に2台体制で攻勢をかけてきた。その実力はいかに?
サードシートはフルフラットに、セカンドシートは取り外し可能

セカンドシートは2アクションで回転して折りたたみ、走行中動かないようにバーでロックが可能。ラゲッジ容量はサードシート収納時は600L、セカンドシートを取り外せば最大で1913Lまで拡大
さっそく新型ゴルフトゥーランを試乗開始。まず気になったのは、全長が4405mmと短いわりに1795mmと全幅が広く、全幅が日本車の背の低いミニバンに近い1670mmということ。国産ライバルと比較すると、全幅4585×全幅1750×全高1615mmのプレマシーや、全長4795×全幅1800×全高1730mmのエスティマに近いサイズだ。気になるシートアレンジだが、サードシートは背もたれを倒すとフルフラットになり、3座独立のセカンドシートは取り外すこともできる。サードシートの居住空間は身長171cmの大人が座ると頭上空間はこぶしひとつぶんのスペースで余裕とはいえないが苦痛は感じないレベルだった。
アクセルに敏感なデュアルクラッチに不満なし

ボディサイズは全長4405×全幅1795×全高1670mm。日本のミニバンと比較すると、全長はプレマシーの4585mmに最も近く、全幅と全高はそれぞれ1800mm、1730mmのエスティマに最も近いサイズだ。エンジンは140ps/22.4kgmを発生する1.4L直4ターボ+スーパーチャジャー
さて、走りはどうか? エスティマは2.4Lと3.5L、プレマシーは2Lだが、ゴルフトゥーランに搭載されているエンジンは1.4L直4ターボ+スーパーチャージャー。エスティマの170ps/22.8kgm、プレマシーの150ps/19.0kgmに対し、140ps/22.4kgm。2Lのプレマシーよりも最高出力は10ps低いが最大トルクはエスティマ2.4L並みだ。まったく走らないんじゃないかというタカをくくっていたが、いざ乗って見るとまったく不満はなし。アクセルに敏感に反応し矢継ぎ早にシフトチェンジするデュアルクラッチ、7速DSGのおかげで加速のスムーズさにむしろ感心するほどだ。最大トルクの22.4kgmを1250rpmという極めて低い回転域で発生するから遅いと感じない。
国産ミニバンとはひと味違う

高速道路の直進安定性やスタビリティも高く、レーンチェンジでのミニバン特有の揺り戻しを感じさせないところはさすがドイツ車。安心感が違う。このあたりが国産ミニバンとはひと味違うところだろう。価格はTSIコンフォートラインが293万円。豪華装備のTSIハイラインが339万円。価格帯的にはエスティマ2.4X の280万5100円、エスティマアエラスレザーパッケージの338万円が近い。価格はちょっと高めだが国産ミニバンとはひと味違う走りを楽しみたいならオススメだ。