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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30
恐るべし! 日産リーフのEVパワー!
EVのリーフの雪上性能を試す!

【本記事は2012年3月にベストカーに掲載された記事となります。】EVのリーフの雪上性能を試す!EVとしての完成度以外にハンドリングのよさも注目しているリーフ。ワインディングではスポーツ&GT並みのフットワークだし、直進安定性もしっかり。「雪上性能もバッチリですよ」と、開発者から聞いたことがあるが、ワシ自身は雪上でのリーフのドライブは未経験。今回待望のリーフ雪上ドライブが実現。場所は北海道士別近郊の特設コース。一面銀世界でコンディションは最高、
雪道走行でVDCオンは必須

EVはモーターの起動トルクが一気に立ち上がるため、トラコン、VDCオンは必須。この電子デバイスなしで雪道を走るには相当のテクニックが必要となる。逆に両デバイスオンなら速度に注意さえすればスタビリティ激高
まずは定常円旋回コース。とりあえず様子見で走ってみると、やたらとスムーズではないか。発進はスルスルと加速し、旋回も狙ったラインをほとんど外すことなく、グングンと走り続けてしまうのだ。これは楽チン。ちなみにECOモードでVDC(トラコンも含む)オンでの走りで、このパターンが一番スムーズだった。Dモードでは挙動がやや乱れがちだが、それでも余裕で旋回できる。このスムーズさこそ、EVのメリットだ。低回転から瞬発的に大トルクが立ち上がるEVはVDCの作動レスポンスがすばらしく、より緻密に制御してくれるということだ。VDCオフでの走りはどうか? これはいけませぬ。Dモードはおろか、パワーがジワリと出るECOモードでも空転だらけ。狙ったラインをまともに旋回できない。超デリケートに走らせてもVDCオンの走りに遠く及ばず。いっぽう、ハンドリングの軽快さも体験。バッテリーをフロアに置き、前後重量配分もスカイラインと同じリーフ。これが雪上でも威力を発揮。もちろん、スピードが速すぎれば論外だが、ノーズの入りがスムーズで普通のFF車的なアンダーステアはまず出ない。スラロームコースでこの軽快なハンドリングもしっかりと味わった。ここでもVDCオン/オフの差は大きく、オフで気合いを入れて走るとハチャメチャ。最後はアップダウンにとんだワインディングコース。スポーツ4WDで走りたかったが、リーフの走りもイケている。登りはスイスイだが、ここでVDCオフは厳禁。スタックしかねないぞ。下りもスピードに注意すればスイスイだ。ここでのVDCオフはラリードライビングが必要になってくるほどシビア。いずれにせよ、VDCオンはリーフの雪道走行では必須。
EVの最大の弱点
気になるのはバッテリーの減り具合。今回はロングドライブしなかったので純粋な減りを確認することができなかったが、冬場のヒーターの使用で極端に電費が悪くなるのが現代のEVの最大の弱点。BC編集部のi-MiEVの場合、走行スピード、外気温により差はあるが、ヒーターを使うと約20~30%悪化するが、リーフも同じレベル悪化することを日産サイドでも認めている。ただしi-MiEV、リーフともシートヒーターを使うことでヒーター単独より消費電力は抑えられ、電費の悪化を少なくすることができるという。i-MiEVはGに標準、Mは1万5750円でオプション。リーフは寒冷地仕様(5万4000円)を選べばシートヒーター&ステアリングヒーターが付いてくる。