中古車購入
更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
3列シート7人乗りのフレンチミニバン、プジョー5008の実力はいかに?
オシャレでプレミアムな、日本車にはない雰囲気
全長4530×全幅1840×全高1645と全長はストリームより短く、全幅はあるフォードと同じ。エンジンは156psの1..6L直ターボ+6速AT
【本記事は2013年4月にベストカーに掲載された記事となります。】海外では2009年から発売されていた5008が、日本にはシトロエンC4ピカソの消滅にともなうタイミングで導入されることになった。サイズ的にはVWでいうシャランに近いが、価格はトゥーラン+α程度。ほかの一連のプジョー車に比べると、見た目の個性は控えめながらちょっとオシャレでプレミアムな、日本車にはない雰囲気がある。
広々とした室内
2列目、3人分のシートはすべて独立していて同じ440mmのシート幅を確保。個別に130mmのスライドと2段階のリクライニングが可能でフロア下に畳み込むことができる。さすがに3列目は広くはない。3列目も左右個別にフロア下にしまうことができ、ヘッドレストの取り外しは不要。3列目を格納すると823L、2列目を畳めば506Lに拡大。フルフラットなフロアになるのがうれしい。
日本勢に対してはリアがスライドドアではない点が泣きどころといえそうだが、乗り込んでしまえば室内は広々としている。さらに5008では2列目に独立した横3人掛けのシートが備わる点が大きな違い。日本車の場合、キャプテンシート×2か、真ん中にあまり人が座ることを想定していないベンチシートが付くのが大半だが、5008のような使い方をしたいという人も少なくないのではないかと思う。これなら5人で移動する場合にひとりだけ寂しい思いをさせることもないだろう。いっぽうの3列目も、成人男性が座ってもそれほど不満を感じずにすむだけの居住空間が確保されている。
日本勢にはない魅力をいくつも身につけている
乗り心地も人を乗せるためのクルマだからこそなおのこと快適であってほしいところ。5008では液封のサスペンションブッシュの採用など凝ったこともやっている。プジョー車に期待される「猫足」ぶりは健在だ。このように5008は既存の日本勢にはない魅力をいくつも身につけている。こんなミニバンの登場を待っていたという人も少なくないのではないだろうか。