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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

マツダ アクセラスポーツ&アクセラハイブリッド超絶進化

一番気になる存在

1.5L、2Lのガソリン仕様は? ■アクセラスポーツ1.5L(171万1500~205万8000円) ■アクセラスポーツ2L(220万5000~243万6000円) ■アクセラセダン1.5L(171万1500~205万8000円)

1.5L、2Lのガソリン仕様は? ■アクセラスポーツ1.5L(171万1500~205万8000円) ■アクセラスポーツ2L(220万5000~243万6000円) ■アクセラセダン1.5L(171万1500~205万8000円)

【本記事は2013年12月にベストカーに掲載された記事となります。】クルマ好きにとって今年一番気になる存在がアクセラでございます! 最近の日本車は燃費やコストパフォーマンスを熱心に追求しているものの、欧州車とガチで“クルマの奥行き勝負”できるかとなれば厳しい。今年のフランクフルトショーでもアクセラは元気ない日本勢のなかで唯一、光っていました。すでにベストカーでもプロトタイプの試乗レポートをお届けしているけれど、残念ながらディーゼルとハイブリッドが間に合っていなかった。改めて、ガソリン、ハイブリッド、ディーゼルを乗り比べて、ガッツリ味見してみました。

1.5Lは好印象、2.0Lは普通

1.5Lは5ドアハッチバックのアクセラスポーツと4ドアセダンに搭載。JC08モード燃費はアクセラスポーツが19.2~19.4km/L。セダンが19.2~19.6km/L

1.5Lは5ドアハッチバックのアクセラスポーツと4ドアセダンに搭載。JC08モード燃費はアクセラスポーツが19.2~19.4km/L。セダンが19.2~19.6km/L

まずガソリンから。予想以上に元気だったのが新登場の1.5LのSKYACTIV-G(111ps/14.7kgm)搭載モデル。この1.5Lエンジンはアクセラスポーツとセダンに搭載。中回転域まで賑やかな音を出すも、1.6L級エンジンと同等のトルク感! 高回転域になれば音質よくなり、なかなかの好印象である。CVTとの相性がよく、普通に走るならこのエンジンで充分といった感じ。足回りもすばらしい! ボディの剛性感が高く、欧州車風。2LSKYACTIV-G(155ps/20.0kgm)は乗り心地もエンジンも普通の仕上がり。個性という点で弱く、ベストカー読者からすれば縁遠いかもしれません。

ハイブリッドはプリウスと走りはどう違う?

エンジンの始動、停止を含む全速度域で協調制御を極め、マツダ独自の味を実現

エンジンの始動、停止を含む全速度域で協調制御を極め、マツダ独自の味を実現

ハイブリッドはプリウスと走りはどう違う?続いてハイブリッドのセダン! システム自体はプリウスとほぼ同じだと思ってよい。モーターも動力分割機構もインバーターも共通。99ps/14.5kgmのエンジン出力とトルク、モーター出力とトルクの82ps/21.1kgmまで同じ(プリウスは1.8L、アクセラは2L)。味付けのみマツダのオリジナルだと思っていただければよかろう。参考までに書いておくと、プリウスの場合、同じアクセル開度でもECOモードだと出力を抑えてあり、パワーモードだとパワー出す方向。マツダは切り替えモードをやめアクセル開度に対し素直なパワー特性を持たせたそうな。プリウスの通常モードに近い。ということでドライバビリティは大差なし。しかし! エンジンの始動が驚くほど滑らかだったりして。考えてみたらマツダってアイドルストップ技術を構築する際、再始動のタイムラグを減らすためエンジン停止時のシリンダー位置コントロールまで行っていた。その技術を投入したという。加えて直噴だから燃料の吹き方も細かく制御できる。エンジンフィールはプリウスより良好。JC08モード燃費はアクセラHVが30.8km/L、プリウスは燃費スペシャル車のLは32.6km/L、ほかのグレードは30.4km/L。参考までに書いておくと、プリウスより燃費いいのは主としてタイヤの差だと考えます。システムとしてはイーブンかと。アクセラHVの圧倒的な優位点が乗り心地! 現行プリウスが出た時から「これでシャーシがVWゴルフと同等だったら世界一の実用車なのに!」と書いてきた。アクセラHVのハンドルを握って走り出すや「コレでしょ!」。正しくゴルフのシャーシを持つプリウスだ! 乗り心地、圧倒的に違う。路面からの細かい入力はキッチリと抑え込んであるし、そもそも質感からして高い。静かなハイブリッドの持ち味を存分に引き出せている。それでいて装備を合わせればプリウスよりお買い得なのだった。

2.2Lディーゼルの走りにタマげる

2.2Lディーゼルは一番か? ■アクセラスポーツXD(クロスディー)6MT/6AT=298万2000円(来年1月発売)

2.2Lディーゼルは一番か? ■アクセラスポーツXD(クロスディー)6MT/6AT=298万2000円(来年1月発売)

2.2Lディーゼルの走りにタマげる最後は全国30万人のベストカー読者にとって一番気になるディーゼルであります! まだ型式認定されていないということで燃費は未発表。聞けば11月中旬には認可が取れるらしい。「燃費より走りです! 数値はアテンザと同等と考えてください。22km/Lあたりかと思います」。6速AT車から味見しましょう! Dレンジをセレクトして走り出すと「おおぅ!」。トルクフル。スペックは175ps、42.8kgm。なんたってトルクは4.5Lのガソリン車に匹敵。普通に踏んでも元気一杯! 踏めば怒濤のようにトルクが出てくる。ギアの繋がりも文句なし。走行中、ディーゼル特有の音は気にならず、振動は皆無に近い。何より乗り心地が上質だ。聞けばディーゼルだけ専用のダンパーを奢っているそうな。微少入力をキッチリといなし、大きな入力が入ればドッシリ受け止めてくれる。正統派の足回りである。どうしてこんなによい足に仕上げられたのか不思議。CX-5もアテンザも、発売後もサスペンションを進化させ、相当よいレベルに仕上げてきていた。されど新型アクセラのディーゼルは一段とレベルが高い。現在発売している日本車で最も快適だ。300万円の予算があるなら、迷うことなくアクセラのディーゼルを買うべし!

間違いなくディーゼルがNO.1

そんなことを考えながらマニュアル仕様に乗り換え、走り出す。するとどうよ!「コレっきゃないでしょう!」。ユーチューブ用の動画を撮ったのだけれど、走り出した瞬間から国沢光宏、大喜びしちゃってる! トルク特性がグループNのラリーカーに極めて近い(車重も1430kgでラリーカーと同等)。2000rpmくらいで最大トルクになり、4500rpmまでパワーダウンしない。ガソリン車より早めにシフトアップしたって充分以上に速いのだった。しかも6速AT車よりタイムラグが小さく、意のままに操れる感じ。アテンザにも言えることながら、ディーゼルエンジンはマニュアルで乗ったほうが圧倒的に楽しいし、実用燃費だってよい。最近のガソリンエンジンを見るとマニュアルよりATのほうがカタログ燃費で優れているけれど、ディーゼルについちゃ逆転する。しかもアテンザのシフトフィールときたら「すばらしい!」というレベル。日本車のマニュアルミッションのなかじゃNO.1といってよかろう。価格は298万円と安くないが、BOSEのオーディオから自動ブレーキ、ナビ、アダプティブクルコンすべて標準です。ディーゼルに限らず新しいアクセラは全般的に装備内容が充実している。ハイブリッドもナビ標準装備。インテリアなんかCセグメントなのにソフトパッドを使っている! 居住スペースも後席に身長175cmの大人が座っても膝前、頭上空間ともにこぶし1個分入る、ゴルフとほぼイーブンじゃなかろうか。マツダというメーカー、少し収益に余裕できるとクルマに使っちゃう。そのあたりが弱点であり、クルマ好きからすれば魅力なのだった。国沢は新しいアクセラを買うか? アダプティブクルコンが停止まで制御してくれ(現状は30km/hで解除)、自動ブレーキを歩行者でも行ってくれるようになれば最有力候補。アクセラのなかで間違いなくディーゼルがNO.1です!

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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