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更新日:2018.11.26 / 掲載日:2017.11.28
三菱eKスペース&日産デイズルークスは、軽の“第4極”になる!!クラストップの思いやり空間
重要なモデル

こちらはノーマル
【本記事は2014年3月にベストカーに掲載された記事となります。】
「軽自動車でスズキ、ダイハツ、ホンダに次ぐ第4極の地位を確固たるものにしたい」三菱自動車の益子修代表取締役社長はこう力強く言った。その鍵を握るのがNMKV第2弾として2月13日に発表されたeKスペース&デイズルークスだ。
eKワゴンが月販4000台と三菱を支えるモデルなだけに、人気の軽スーパーハイトワゴンカテゴリーに送り込むeKスペースは今後の社運を握る重要な基幹モデル。それは日産も同様。デイズが月販1万4000台を売上げセレナ、ノートと並ぶ売れ筋商品となっているなかさらなるシェアアップを図る意味でもデイズルークスは重要なモデルなのだ。
どんなクルマ?

助手席シート下にパナソニック製のアシストバッテリーを搭載
■どんなクルマ?
プラットフォームなど基本的なベースはeKワゴン&デイズ。そこから全高を155mm高め1775mmとしたスーパーハイトワゴンだ。
トピックは三菱&日産車では初搭載となるアシストバッテリー。これはスズキのエネチャージと同じく、減速時のエネルギーでオルタネータを回転させ発電。その電気を電池に充電する仕組み。加速時の発電量を抑制し、燃費の向上に寄与。JC08モード燃費は26km/Lと省燃費。ただタント、スペーシアには及ばないのは残念。エネチャージがリチウムイオンバッテリーに充電するのに対し、eKスペース&デイズルークスはニッケル水素電池に充電するという違いがある。
エクステリアでeKスペースとデイズルークスの大きな違いが出るのはグリル。特にeKカスタムとデイズルークスハイウェイスターではその違いが鮮明で、eKスペースカスタムは縦基調のグリルがアイデンティティになる。
エンジンは走行性能にも配慮

■エンジンは走行性能にも配慮
エンジンもeKワゴン&デイズと同様の3B20型直3MIVECエンジンを搭載。eKワゴン&デイズでは、29.2km/Lというクラストップの低燃費の実現のため、NAでは登り坂などでパワー不足を感じる局面があったことも事実。
しかし、開発陣によれば「CPUのセッティングを変更し、eKワゴンよりパワフルになっている」とのこと。49ps/6500rpmというスペックこそ変わらないが、走行性能にも配慮。このセッティング変更に関しては「eKワゴンでも既にランニングチェンジで(セッティング変更)を行っている」といい、ユーザーのパワーを求める声に応えたかたちだ。
室内の広さはクラストップ!!

全高1775mm 全高の177mmはNBOXより5mm低いが、室内高は同じ1400mmを確保し、クラストップの数値をマーク
■室内の広さはクラストップ!!
インパネの意匠もeKワゴン&デイズと共通で、ピアノブラックを基調としたセンターパネルなど質感の高さは◎。
そして「広さ命」のスーパーハイトワゴン系のなかでも随一の室内空間を誇るのが、このeKワゴン&デイズルークスの大きな特徴。室内長の2235mmはタント、スペーシア、NBOXを上回るクラストップの長さ。室内高も1400mmでNBOXと並びトップだ。写真のように成人男性が座っても足もと、頭上ともに余裕の広々空間だ!!
リアシート

260mmロングスライド機構をフルに使えばそのスライド量の大きさがわかる
さらにリアシートは260mmのロングスライド機構を備えていて、シートを前に出せば子どもが後席に座った時も手を伸ばして届く距離に近づく。ライバルのNBOXにはリアシートのスライド機構はないので、この点は一歩リード!!
また、リアシートの頭上にはクラス初となるリヤサーキュレータを搭載。室内全体に空気を循環させ、リアシートの乗員も含めてみんなが快適な空間を作りあげる。さらにリアドアガラスを覆い、遮光してくれるロールサンシェードを採用。これは三菱の軽自動車初搭載の機能だ。
リアドアはワンタッチで開閉可能な電動スライドドアを装備。片側だけでなく、両側ともワンタッチ電動スライドドアとなっているところも嬉しい。
安全面

デイズルークスとの内装の差はエンブレムのみ!!
安全面では横滑り防止のアクティブスタビリティコントロール(ASC)、乗員や積載量に応じて後輪の制動力を調整してくれるEBD付きのABSも装備するが、衝突軽減ブレーキは非搭載。ライバルのタント、スペーシアが搭載するだけにここは今後の課題。しかし、「必要な装備なので今後の導入を検討したい」と三菱の関係者は明言。追加導入の可能性は高い!!
価格はeKスペースが122万4300円~177万5000円で、デイズルークスは124万50円~185万2200円。この価格表は日産自慢のアラウンドビューモニターがほぼ全グレードに標準装備されていることが一因だろう。
タント、NBOX、スペーシアの強力ライバルに三菱・日産連合がガチンコ勝負を挑む!!