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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
G’s史上最大のヒット作! 改めて検証するアクアG’sの魅力
燃費キングの称号を奪回したが

ノーマル
【本記事は2014年5月にベストカーに掲載された記事となります。】アクアは昨年11月26日にマイナーチェンジ。JC08モード燃費を最大37.0km/Lにして登場。フィットハイブリッドから燃費キングの称号を奪回したが、エクステリアの変更はほとんどゼロに近かったため、意外にも買い控えが目立ったという。
G’s史上最大のヒットモデル

G’s
そんなアクアでいま熱いのがマイチェンと同時に追加されたG’s。12月9日に販売を開始し、2週間で2200台を販売したのを皮切りに3月の最終週までに約6600台を販売。アクアG’sはG’s史上最大のヒットモデルとなっている。
エクステリアが刺激的

大きな開口部のフロントグリルだけでもノーマルアクアとの違いが強調されるが、G’sはサイド、リアとトータルコーディネイト。LEDのラインビームはコンソールにスイッチが装着されて点灯/消灯は楽々。各所にG’sのエンブレムが装着されるだけでなく、ノーマルのタイヤサイズが175/65R15に対しG’sは195/45R17。さらにタイヤはノーマルがエコタイヤなのにG’sはポテンザRE050A
何よりもエクステリアが刺激的。燃費がよくて、万人受けするデザインのノーマルアクアとまったく違うエクステリアは迫力満点。大きな開口部のフロントグリルは横桟のルーバーが張り巡らされ精悍な顔つきに仕上げられている。いっぽう足回りに目を移すと専用デザインの17インチアルミが鈍い光を放っている。ノーマルが15インチだから2インチアップさせている。タイヤはノーマルが燃費重視のエコタイヤが必須なのに対し、ブリヂストン製のポテンザRE050が組み合わせられるのは大きな違い。このアクアG’s、専用パーツがふんだんに奢られているのもポイント。前述のフロントバンパーには、LEDのラインビームが標準装着され、リアバンパー、サイドスカートもスパルタンなデザインとなっている。

G’s専用チューニングサスペンションにより25mmローダウン
そして忘れちゃいけないのが、G’sの専用チューニングが施されたサスペンション。走りについては後述するが、25mmローダウンされているのもノーマルのアクアとの大きな違いだ。

プッシュボタンは赤に変更、前後シートはG’sのロゴ入りの専用表皮を採用。アルミペダル、フロアマットも専用となるが、注目は各所に配置されたピアノブラック塗装のパーツで、高級感を好演出
インテリアでは、高級車に好んで使われるピアノブラック塗装のパーツを多くの場所にあしらって高級感を好演出。
走りはどのような違いがあるのか?

G’sの専用チューニングが施されたサスペンションによりノーマルに比べて25mmローダウンされているので視覚的にも違いは丸わかり。走りに関しては縮み側、伸び側の両面をバランスよくチューニングしているので、走りのスタビリティが大幅にアップしている
では、走りはどのような違いがあるのか? ノーマルアクアは、パンチ力こそないが、キビキビとしたハンドリングで、意外な実力派として知られているが、G’sに乗り込みひと転がししただけで、ボディのしっかり感を体感。アクアに乗ったことのある人なら、アクアってこんなにガッチリとしてたっけ? と驚くこと間違いなし。それもそのはず、大幅にボディ補強されているのだ。エンジンにはいっさい手を入れていないので加速感は変わらないが、走りの質感はまったく別物。サスはノーマルよりは締め上げられていて硬めだが、ガチガチのサーキット仕様というのではなく、縮み側と伸び側の両面をファインチューニングしているから、街中での乗り心地もフラットで快適。胃袋が動くようなゴツゴツ感は皆無。ハンドリングも自在で、ワインディングをギンギンに攻めたくなる仕上がりだ。走りの進化にタイヤの効果は絶大で、グリップ感、サイド剛性ともゴキゲンだ。ハイブリッドの走りはつまらない、と思い込んでいる人は驚くはず。
エコカー減税などの優遇税制は受けられる

ボディ剛性が格段にアップしていて、がっしり感がハンパない。乗り心地はフラットで心地いい。G’sは持ち込み車検のためJC08モード燃費は公表されていないが、実燃費は街中で22km/L、高速で24km/Lと良好な数値をマーク
G’sは持ち込み車検となるためJC08モード燃費を公表していない。若干の車重アップ、タイヤサイズの変更などがあるため実燃費が気になる。短い距離ながら試してみたところ、一般道で22km/L、高速で24km/Lと不満のないデータをマーク。そして大大大注目なのが価格で、ベースのGに対して約26万円高というのは超絶な買い得感がある。見てよし、乗ってよし、そして安い! と三拍子揃っている。売れて当然なのだ。唯一の弱点が納期がベースモデルよりも若干長いこと。持ち込み車検となるが、エコカー減税などの優遇税制は受けられるので安心を!