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更新日:2018.11.29 / 掲載日:2017.11.28

ワゴンRフルモデルチェンジ FMC以上のマイチェン

軽ワゴン低燃費ナンバーワンの新世代エコカー

横基調が特徴のインパネデザイン。S-エネチャージ搭載グレード「FZ」の内装カラーは、明るい印象のライトグレーを採用

横基調が特徴のインパネデザイン。S-エネチャージ搭載グレード「FZ」の内装カラーは、明るい印象のライトグレーを採用

【本記事は2014年9月にベストカーに掲載された記事となります。】

12年9月のフルモデルチェンジから今年で2年目を迎える現行型ワゴンRに一部改良が実施された。
5代目となる現行モデルは“軽ワゴン低燃費ナンバーワンの新世代エコカー”という開発コンセプトのもと、JC08モード燃費でNAの2WD車が28.8km/L、ターボの2WD車が26.8km/Lといずれも軽ワゴンナンバーワンの燃費性能を引っさげてデビュー。
昨年7月の一部改良では、衝突軽減ブレーキ装着車を設定するとともに燃費向上の改良が行われ、いずれも2WDでNA車が30.0km/L、ターボが27.0km/Lへと燃費性能がアップ。NA車では7月に燃費改良をしたばかりのデイズ&eKワゴンに並んでラストップ、ターボも単独トップを維持している状況だった。

進化版エネチャージ搭載

アルトエコ採用のR06A型エンジンの改良型にモーター機能付き発電機のISGを搭載

アルトエコ採用のR06A型エンジンの改良型にモーター機能付き発電機のISGを搭載

■進化版エネチャージ搭載!
そして、今回の改良最大のポイントもさらなる燃費向上。ターボ車の燃費は27.0km/Lと変更はないが、NA車ではなんと32.4km/Lの燃費をマーク! 従来よりも一気に2.4km/Lの燃費性能アップを実現し、デビュー当初の開発コンセプトどおり「燃費ナンバーワン」の進化を果たしている。
この大幅な低燃費化のキモとなるのが、スズキ独自の低燃費技術「エネチャージ」を進化させた「S-エネチャージ」の搭載だ。
S-エネチャージは、従来のオルタネーターに代わって発電機能を高めたモーター機能付き発電機のISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と、エネチャージよりも大電流に対応した専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた低燃費化システムで、今年4月にスズキが開催した4輪技術説明会で公表された新しい技術のひとつ。
減速時のエネルギーを使ってISGが発電、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーとS-エネチャージ用リチウムイオンバッテリーに充電し、走行中の無駄な発電を抑えながら電装品の電力をまかなうことが可能。ここまでの作動パターンは従来のエネチャージとほぼ同じだが、S-エネチャージでは、燃料消費が大きい加速時(15~85km/h)にISGが今度はモーターとしてアシストすることでエンジンの負担を軽減する。
燃費性能向上のためのモーターアシスト機能を持つ、いわゆるマイルドハイブリッドがS-エネチャージというわけだ(ただし、スズキはハイブリッドという言葉は使わない)。
さらに、ISGはスターターモーター機能も併せ持ち、アイドリングストップからスムーズで静かに再スタートをさせることができるのも特徴。このアイドリングストップも進化していて、停車時からの再アイドリング可能な速度条件を5km/hから1km/h以上に下げるなどアイドリングストップ頻度を増やし、ブレーキストロークセンサーの採用により意図しないエンジン再始動を抑えることで燃費向上に貢献している。
ベースとなるエンジンは、圧縮比向上や摩擦抵抗の低減などが施されたアルトシリーズのアルトエコに採用されているR06A型エンジンの改良型を搭載。S-エネチャージとの組み合わせ、それにパワートレーン制御の最適化などによって、32.4km/Lという驚異的な低燃費が実現した。

新型は3つの顔

新型は3つの顔で登場!

新型は3つの顔で登場!

なお、ラインアップはノーマルワゴンRにはこのS-エネチャージ搭載仕様のほか、従来のエネチャージ仕様、新設定のエネチャージなしの3グレードが用意され、スポーティモデルのスティングレーにS-エネチャージ仕様とターボの2グレードが設定。従来からあるエネチャージ仕様車、ターボ車の燃費性能に変更はない(エネチャージの2WD・CVT車は30.0km/L、エネチャージなしの2WD車は26.0km/L、ターボの2WD車は27.0km/L)。

フロントデザインも変更!

フロントマスクも変身! フロント回りはグリルだけじゃなくヘッドライトの形状も変更。S-エネチャージ搭載グレード「FZ」のメッキグリルの両端にはLEDイルミを採用

フロントマスクも変身! フロント回りはグリルだけじゃなくヘッドライトの形状も変更。S-エネチャージ搭載グレード「FZ」のメッキグリルの両端にはLEDイルミを採用

■フロントデザインも変更!
もうひとつ、今回の改良の大きなポイントとなるのがフロントマスクをメインにした外観の変更。ノーマルワゴンRのS-エネチャージ車にはフロントメッキグリルとLEDイルミネーションで先進性を表現した専用デザインを採用。エネチャージ仕様とエネチャージなし仕様のフロント回りは、ひと目でワゴンRとわかるデザインを継承しながらよりシンプルなデザインを追求。

スティングレーのターボは15インチアルミホイールを採用。フロントグリルの両端にLEDイルミランプが装着されるのも特徴

スティングレーのターボは15インチアルミホイールを採用。フロントグリルの両端にLEDイルミランプが装着されるのも特徴

スティングレーは特徴的なスケルトングリルの下にインテークを追加した形状へとフロントグリルのデザインなどが変更され、上質感が向上した。
それに内装も色やシート表皮などが各グレードともに見直されている。

オプションのカーナビに最新のバックカメラ採用

後退時にバックカメラを使って、近づいてくる移動物を検知する機能をオプションのカーナビに搭載

後退時にバックカメラを使って、近づいてくる移動物を検知する機能をオプションのカーナビに搭載

■オプションのカーナビに最新のバックカメラ採用!
そのほか、スティングレーのスマートフォン連携カーナビ装着車に後退時左右確認サポート機能&自動俯瞰機能付きバックカメラをメーカーオプションで設定したのも見逃せないポイント。後退時左右確認サポート機能は、後退時に左右から車両後方に移動物が近づいてくると、バックカメラのモニター内で点滅とブザーで知らせてくれるという軽初の機能。自動俯瞰機能は、後退時に駐車場の白線を検知して停車位置に近づくとモニターの画像が俯瞰から見た画像に自動で切り替わるもので、後ろにある障害物との距離感がつかみやすくなる。
価格は、ノーマルモデルが107万8920~149万3640円、スティングレーが146万1240~171万6120円。エネチャージなし車が加わったことで、従来より5万円ほど安い価格から選べるようになったのも魅力だ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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