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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.28
Theワークホース ランドクルーザー70
世界一のトヨタの礎を築いたのがランクル

全長5270mm、最小回転半径7.2mのピックアップもラインアップ ダブルピックアップもラインアップし、日までの期間限定販売だ10年ぶりに国内販売復活!
【本記事は2014年9月にベストカーに掲載された記事となります。】トヨタは今や年間1000万台を超える生産台数を誇り、世界一の自動車メーカーになったが、その礎を築いたのが、ランドクルーザーであったことはあまり知られていない。
ランクル20の誕生

1955年ランドクルーザー20:海外に初めて輸出され、FJ20となり特に北中米でトヨタブランドの名を高めたランドクルーザー20
1957年トヨタはトヨペットクラウンを試験的にアメリカに輸出し、翌’58年からはトヨペットクラウンとランドクルーザー20を西海岸中心に販売し始めた。しかし、クラウンのほうは非力で販売不振に陥り、輸出を中止。ランドクルーザー20が北米輸出の命脈を保ったのだ。その後北米ではアウトドアブームが起こり、ランドクルーザー40が大ヒット、北米でのトヨタのブランドイメージを決定づけた。いわば、ランドクルーザーがなければ、現在のトヨタもレクサスもないかもしれないのだ。
ランクル40の大ヒット

1960年ランドクルーザー40:北米をターゲットに70マイナーチェンジ開発され、発売以来24年間も販売された人気モデル。FJがガソリン、BJがディーゼルだ
その後北米ではアウトドアブームが起こり、ランドクルーザー40が大ヒット、北米でのトヨタのブランドイメージを決定づけた。いわば、ランドクルーザーがなければ、現在のトヨタもレクサスもないかもしれないのだ。
途絶えたランクル70

1999年70マイナーチェンジ:フロントサスにコイルスプリングを採用。デュアルモードオートマチックロッキングハブもこの時採用された
現在、日本ではランドクルーザーとして200とプラドが販売されているが、ランドクルーザー本来のヘビーデューティモデルは、’04年にランドクルーザー70が販売中止になってから、途絶えていた。
30周年記念に復活

記念のエンブレム付き
今年は’84年にランドクルーザー70が発売になって30周年の記念の年でもあり、世界的にはクラウンやプリウス以上にトヨタの顔であるランドクルーザー70の復活を望むランクルファンの熱い声に応えるかたちで復活となった。
頑丈で修理しやすいのが魅力

コックピットはバン、ピックアップ共通で5MTのみ。エアバッグとABSは採用されている
■頑丈で修理しやすいことがランドクルーザー70の魅力「ワークホース」とは馬車馬という意味から転じて働き者という意味があるが、まさにランドクルーザーは世界中のユーザーに愛される働き者だ。とにかく電子制御はEFIやABS、エアバッグなどに採用されているが、VSCやTRCは採用されず、4WDもパートタイム4WDで5MTのみ。今時見たこともないラダーフレームに前後リジッドサスペンションだ。とにかく悪路を走り、荷物をたくさん積んでも壊れないことが、ランドクルーザー70の魅力だ。しかも30年間基本は変わっていないから、使えるパーツがたくさんあって、辺境の地でも修理しやすい。つまり、耐用年数が20年にも30年にもなる、まさにワークホースなのだ。
電子制御にはない自分で操る感覚が楽しい

電子制御一切なしで最高峰の走破性だ フロントにコイル、リアにリーフを使う4輪リジッドサスペンションはとにかく足がよく伸びる
■電子制御にはない自分で操る感覚が楽しい今回、日本で発売されるのはバンとピックアップで、ピックアップは5人乗りの4ドアとなる。エンジンは1GR-FEガソリンエンジンV6、4Lのみで、最高出力231ps、最大トルク36.7kgmというスペック。ストロークの長いシフトを1速に入れると、重さ2トンを超えるボディが揺さぶられるように動く。足がよく動く、リジッドサスペンションのため、でかい石やコブなどへっちゃら。特にピックアップは最低地上高が225mm(バンは200mm)もあって、下回りを頓着することなくガンガン走れる。トヨタのオフロードモデルではクロールコントロールといって自動でオフロードを走行する装置がついていたりするが、ランドクルーザー70は微妙な加減速や対角線方向のトラクションなどに注意しながら走らなければならず、それが逆に新鮮な印象だ。来年6月30日までの期間限定発売。骨董品のようなクルマだが、古いだけのクルマではない。