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更新日:2019.01.06 / 掲載日:2017.11.27

ヴェルファイア:アルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジ!日本最高級ミニバンの威厳

フルモデルチェンジ!

クリスタル彫刻のような高い質感を誇るアルファードの大型グリル。ヘッドライトはLED化によって小型化された

クリスタル彫刻のような高い質感を誇るアルファードの大型グリル。ヘッドライトはLED化によって小型化された

【本記事は2015年2月にベストカーに掲載された記事となります。】トヨタ、いや日本の最上級Lクラスミニバンのアルファードヴェルファイアが1月26日にフルモデルチェンジ。旧型が’08年5月デビューだから6年半で刷新されたことになる。昨年1年間の販売実績は、アルファードが2万6690台、ヴェルファイアが3万5910台(ともにハイブリッド含む)、価格やモデル末期ということを考えると驚異的な人気といえる。実際に新型は昨年末から事前予約の受け付けを開始したところ、オーダーが殺到しているもよう(販社談)で、すでに早期納車はかなり難しい状況で、長くなりそうな雰囲気だ。旧型がデビューした時に、アルファードとヴェルファイアを合わせて月販目標台数の6倍に相当する3万6000台を受注したが、新型の初期受注はさらに増える可能性は大きい。それでは、項目別に新型アルファード/ヴェルファイアの詳細、進化ぶりを見ていこう。

エクステリア

アルファードは深紅のリアコンビがトレードマーク。ほかはヴェルファイアと共通デザイン

アルファードは深紅のリアコンビがトレードマーク。ほかはヴェルファイアと共通デザイン

■エクステリアアルファード、ヴェルファイアともキープコンセプトながら質感を大幅にアップさせている。アルファードは初代から継承するアイデンティティである大型グリルをさらに豪華に仕立てているし、ヴェルファイアは上下2段構成のシャープなヘッドライトを先代から踏襲し、ワル顔に磨きがかけられた。それに対して大きく変貌を遂げているのがサイド、リアのデザインで旧型はCピラーが露出していたが、新型ではエスティマやライバルのエルグランドのようにCピラーをガラスで覆ったデザインを新規採用。これによりルーフが独立した印象となり、スポーティさも加味された。リアエンドは大胆な立体造形と抑揚のある面構成で躍動感を好演出しているのが特徴だ。

ボディサイズ

アルファードはグレードにSのつくモデル、ヴェルファイアはZのつくモデルがエアロボディ

アルファードはグレードにSのつくモデル、ヴェルファイアはZのつくモデルがエアロボディ

■ボディサイズ新型アルファード/ヴェルファイアは、旧型同様に標準ボディとエアロボディの2タイプを設定していて、標準ボディは、全長4915×全幅1850×全高1880mm(エアロは全幅が+20mm)。これは旧型に対して全長で45mm、全幅で20mm大型化され、全高は10mmローダウンされている(標準同士)。ホイールベースは大台の3000mmに到達(旧型は2950mm)、後述するがホイールベースの延長ぶんは室内スペースの拡大に充てられている。ライバルと考えられるのはエルグランドとオデッセイで、エルグランドは全長4975×全幅1850×全高1815mm、ホイールベースは3000mmとアルファード/ヴェルファイアよりも若干大きく、逆にオデッセイは全長4830×全幅1820×全高1695mm、ホイールベースは2900mmと小さい。

エンジン

2.4Lに代わり搭載される2.5L、直4は182ps/24.0kgmをマークし、JC08モード燃費は12.8km/L

2.4Lに代わり搭載される2.5L、直4は182ps/24.0kgmをマークし、JC08モード燃費は12.8km/L

■エンジンベースの直4モデルは2.4Lから2.5Lに変更され、182ps/24.0kgm。2.4Lより12ps/1.2kgmのスペックアップ。3.5L、V6は280ps/35.1kgmで変わらず。いっぽうハイブリッドは、2.4L、直4+モーターから2.5L、直4+モーターに変更。システム出力は9psアップ。トランスミッションは3.5Lが6AT、2.4LがCVT、ハイブリッドが電気式無段階変速装置となる。気になるのは燃費。パワースペックは同じながら、3.5LのJC08モード燃費は9.5km/Lと旧型よりも0.2km/L向上している。新搭載の2.5Lは3.5Lにはないアイドリングストップがオプション設定されていて、アイドリングストップを装着するとJC08モード燃費は12.8km/L、装着しないと11.6km/Lとなる。旧型の2.4Lが10.8km/Lだったことを考えればかなり向上している。最後にハイブリッド。旧型の2・4?+モーターの17.0km/Lに対し、19.4km/L。車格、車重を考えると驚異的。まだ予想段階だが、今年4月1日から新たに施行される新エコカー減税に照らし合わせると、3.5Lは減税消滅、2.5Lは取得税が免税→40%減税、重量税が免税→25%減税と大幅に厳しくなる。ハイブリッドは税制改正後もともに免税。できることなら3月中に納車したいところだが、前述のとおりかなり難しくなっている。

インテリア

2列目シートこそアルファード/ヴェルファイアの真骨頂:新型アルファード/ヴェルファイアの目玉がハイブリットと3.5Lに設定されるエグゼクティブラウンジ。飛行機のファーストクラスを凌駕するほどの快適性を

2列目シートこそアルファード/ヴェルファイアの真骨頂:新型アルファード/ヴェルファイアの目玉がハイブリットと3.5Lに設定されるエグゼクティブラウンジ。飛行機のファーストクラスを凌駕するほどの快適性を

■インテリアインテリアはアルファード/ヴェルファイアの最大のアピールポイントのひとつ。新型では重厚なセンタークラスターが鎮座しているのが特徴で、本木目調パネル、金属加飾パーツなどの色味、素材感はレクサス車にも負けていない。新型アルファード/ヴェルファイアは、すべて3列シートで7人乗りと8人乗りをラインアップしているが、現行の販売実績からも7人乗りの需要が高いため、7人乗りのバリエーションが充実している。真骨頂ともいうべき2列目シートは、エグゼクティブパワーシート、リラックスキャプテンシートの2タイプ用意し、それとは別にハイブリッドと3.5Lの最上級VIPモデルのエグゼクティブラウンジは飛行機のファーストクラスを凌駕するゴージャスなシートが奢られる。2列目シートは最大830mmのスーパーロングスライドも可能となっているし、3列目シートも465mmのロングスライドを実現し快適性、使い勝手を大きく向上させている。

低床プラットフォーム

■低床プラットフォーム新開発の低床プラットフォームの採用によりフロアを20mm、ステップを50mm下げることに成功。スライドドア開口部は旧型+70mmを実現し乗降性も高めるなど、ホイールベースの延長との相乗効果によりパッケージングは大きく進化している。そしてシリーズで初めてリアサスペンションにダブルウイッシュボーンが奢られたのもトピックで、乗り心地とハンドリングを両立させているという。今や海外の要人、VIPは移動時にロールスロイスファントムよりアルファード/ヴェルファイアを選ぶという話を耳にするが、日本最高級のミニバンとしてさらに魅力を備えた感じ。トヨタもこの点に抜かりはない。

ラゲッジ

ラゲッジの容量、使い勝手も大幅向上:3列のシートをフルに使った状態での荷室長は335~800mm

ラゲッジの容量、使い勝手も大幅向上:3列のシートをフルに使った状態での荷室長は335~800mm

■ラゲッジ148Lの床下収納を新設したラゲッジの総容量は2207L。旧型が1879L、エルグランドが1504Lというデータを見れば、新型の進化、優位性は一目瞭然だろう。

グレード&価格

■グレード&価格グレードは旧型に比べて整理され、トップレンジにエグゼクティブラウンジを設定。最上級モデルの価格は703万6691円でトヨタブランド最高値となった(センチュリー除く)!価格は質感のアップ、装備の充実により旧型と比べると約9万~26万円高くなっている。当分の間、アルファード/ヴェルファイア旋風が吹き荒れるのは間違いないだろう。

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グーネットマガジン編集部

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