中古車購入
更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.03.05
【トヨタ】車の横滑りを防ぐ車両安定制御システム(VSC)

グーネット編集チーム
車両安定制御システム(VSC)は、Vehicle Stability Controlの略称で、車がカーブを走行したり、急ハンドルを切ったりする際に発生する横滑りを抑え、車の安定をコントロールする機能があります。
トヨタではVSCと称し、他の自動車メーカーではESCと称したりしますが、機能的には各自動車メーカーともにほぼ共通となっています。
ここでは、VSCの効果などについて紹介します。
車両安定制御システム(VSC)の効果について
レポート(米国運輸省道路交通安全局「NHTSA」)において、VSCの効果について次の通りに書かれています。
VSCを搭載した車とVSCを搭載しない車を比較すると、単独の事故が35%(乗用車)、67%(SUV)減少する効果があります。
車両安定制御システム(VSC)による車のコントロールについて
たとえば、道にあるカーブや運転者の急ハンドルで、車に横滑りが発生したとします。
この際、VSC装着車に搭載されているセンサーが横滑りを感知し、車の安定性を維持するために、4輪に配置されている一つ一つのブレーキやエンジンのパワーを自動的に制御します。
アンダーステアと呼ばれるオーバースピードでコーナーに侵入し、ステアリングを切っても曲がらない状態に車が陥った際も、VSCの働きによって車をカーブのイン側に向けるようにコントロールします。
また、運転者が急激にステアリングを操作することで車がスピンし始めると、VSCの働きによって車をアウト側に向けるようにコントロールします。
トヨタのS-VSC(ステアリング協調車両安定性制御システム)について
トヨタ・プリウスなどに採用されているS-VSCは、色々な運転や路面の状況下においても、卓越した走行安定性や操縦性を確保するシステムです。
このシステムは駆動力配分と操舵トルクをアシストし車の動きを安定させるように、EPS(電動パワーステアリング)に加えVSC・ABS・TRCのブレーキ制御および駆動力制御機能を協調させます。
このシステムによって、車がコーナーなどでアンダーステアになったり、オーバーステアになったりすることを抑制し、車を安定させます。
VSC、S-VSCが装着されていることで、より安心して車を走行することができると言えますが、あくまでも運転者を支援・サポートするためのシステムです。
また、道路状況や天候状態等によっては正常に作動しない場合もあります。
VSC、S-VSCが装着されている車であっても、無理な運転は避け、タイヤが滑りやすい雨天などにはスピードを控えめにして運転するなど、安全運転を心がけるようにしましょう。