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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.04.23
【トヨタ】電気でもガソリンでも走るプラグインハイブリッドカー(PHV)
グーネット編集チーム
現行4代目プリウスの登場から約1年たった2017年2月、トヨタは満を時してプリウスシリーズの新型プリウスPHVを発表、販売を開始しました。
PHVとは、「Plug-in・Hybrid・Vehicle(プラグインハイブリットビークル)」の頭文字をとった略称であり、電力で動くモーターが、ガソリンエンジンのフォローをするだけでなく、長距離に渡るEV走行もできるように、通常のHVよりバッテリーの容量を増加した、次世代型HVのことです。
トヨタプリウスに搭載されたPHVとは
すでにトヨタは、先代である3代目プリウスでもPHV搭載モデルを販売していましたが、今回登場した新型プリウスPHVは以下の特徴があります。
バッテリーのさらなる容量アップ
EV走行可能距離が68.2kmへ倍増されました。
デュアルモータードライブシステムの採用
発電用ジェネレーターが走行時モーターとしても働きトルクがアップ、「2つのモーター」のパワーによって、スムーズな加速が生まれています。
上記の改良により、先代モデルより格段に走行性能がアップしています。
PHVとHVの違いとは
ガソリンエンジンを電動モーターがフォローし、優れた燃費性能を発揮するのは、HVもPHVも同じです。
ただし、HVのモーターを動かすための発電を行っているのはガソリンエンジンですが、PHVでは上記に加えて、家庭用のコンセントからの充電ができるのが、最大の相違点です。
さらに、新型プリウスPHVの場合では、約14時間でフル充電となる家庭用電源(100V・6A)からの通常充電のほかに、
・家庭用電源の改良
工事費用が発生しますが、一般的な100V・6A家庭用電源を200V・16Aにアップすることで、フル充電時間が約2時間20分にまで短縮できます。
・急速充電
全国のトヨタ店や「日本充電サービス」に用意された充電器なら、フル充電の80%が約20分で可能です。
・ソーラー充電システムの採用
市販車として世界で初めて、晴天時なら最大で6.1KmEV走行可能な分の電力を産む、「駆動用充電ソーラーシステム」をメーカーオプションとして設定可能です。
といった中から、ニーズに合った充電方法を選択することができます。
またHVは、確かに数kmのEV走行は可能ですが、基本的に燃料タンクが空になってしまうと、ほぼ走行不可能になってしまいます。
一方PHVは、ガソリンタンクが仮に空になってもバッテリーに電力さえ残っていれば、長距離のEV走行によって、EV同様のドライブをすることが可能です。
PHVとEVとの相違点
新型プリウスPHVでは、68.2kmまでそのEV走行可能距離が伸びたとはいえ、やはり完全に電気のみで走行できるEV車とは違い、ガソリンエンジンに頼らなければそれ以上の距離を走ることはできません。
しかしEVの場合、バッテリーが切れてしまうと再充電をするまで一切走行できませんが、PHVはガソリンさえ残っていれば、走行可能なのが大きな利点です。
また、新型プリウスPHVの場合、「EV/HVモード切替スイッチ」がついており、バッテリーが切れる前にHVへの切り替えが可能なうえ、長押しすると発動する「バッテリーモード」によって充電が開始し、しばらくすると再度EV走行が可能になります。
さらに、先代プリウスでのEV走行時最高速度である100km/hが135km/hにアップし、高速道路などでのEV走行性能も、日産リーフなどの他社EVと何ら遜色ないレベルに達しています。
つまり、新型プリウスPHVは、「HVとEVのいいとこ取り」をした車であり、トヨタもPHV搭載モデルを、今後世界戦略の主力車種と位置づけています。