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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2018.06.04
ホンダフリードスパイクの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム
ホンダ フリードスパイクは、独自の低床・低重心パッケージを採用する5ナンバーサイズのハイトワゴンモデル「フリード」の派生モデルとして2010年7月に誕生しました。
3列シートを備える7人乗りもしくは6人乗りのファミリーユースに最適な「フリード」に対して、2列シート5人乗りに限定し、アクティブでタフなエクステリアとともに、よりパーソナル性を高めたモデルが「フリードスパイク」として位置付けられます。
「可能性搭載コンパクト」をキーワードに開発され、フリードの大きな魅力である、取り回しの良い5ナンバーサイズのコンパクトボディ、のびやかで広々とした室内空間を受け継ぎながらも、ダイブダウン式2列目シートや反転式のフロアボードを採用し、大容量カーゴルームと相まって、フレキシブルで使い勝手の良いパッケージデザインが大きな特徴です。
大きな開口部を持つスライドドアや低重心・低床フロアを生かした、高さに余裕のある室内空間は、アウトドアレジャーやスポーツ、大きな荷物を積載する際にも重宝する、利便性と実用性を兼ね備えています
パワーユニットはベースとなる「フリード」に準じ、実用性の高い機敏な走行性能と環境に配慮した優れた省燃費性能を両立する、i-VTEC(可変バルブタイミングリフト機構)付 1.5L 直列 SOHCエンジンが搭載され、トルクコンバーター付CVT(無段変速機)との組み合わせにより、段継ぎのないスムーズで爽快な走りを提供します。
発売から1ヶ月弱で月間販売計画台数の4倍となる10,000台を超える受注をするなど、当初より男性ユーザーを中心に高い支持を集めた人気のモデルです。
やや高めにセットされた運転席からの見晴らしも良く、コンパクトなボディサイズや最適なドライビングポジションが設定可能なテレスコピック&チルトステアリング、大型三角窓の採用と相まって、誰もが運転のしやすさを実感できる操作性の良さが、高い人気を集める要因のひとつと言えるでしょう。
その後、マイナーチェンジを経て、2016年9月に実施されたベースとなるフリードのフルモデルチェンジにともない、2列シート5人乗りのコンセプトは「フリード+」へ移行します。
車名の「フリードスパイク」は、英語の「Free:自由な」と「Do:行動する」を組み合わせた造語に由来する「フリード」に加え、アクティブで機能性の高い、スパイクシューズのようなタフで遊び心のある車をイメージし命名されました。
使い勝手の良い、多目的ユースに対応したスポーティなハイトワゴンに相応しいネーミングと言えるでしょう。
派生モデルにはハイブリッドシステムを搭載する「フリードスパイク ハイブリッド」がラインナップしていました。
「フリードスパイク」同様に、2016年9月には「フリード+ ハイブリッド」へ移行しています。
初代 ホンダ フリードスパイク GB系(2010年~2016年)

グーネット編集チーム
フリードスパイク GB系は軽快な動力性能を誇る1.5L 直列4気筒エンジンを搭載し、多機能で使いやすい2列シートを備える、タフで活動的な5ドアハイトワゴンとして2010年7月に誕生しました。
ベースとなるフリードとはコンセプトを分け、よりパーソナル性・機能性を重視した、スタイリッシュでアクティブなライフスタイルを演出するモデルとして開発されました。
ドライバビリティに優れるパワフルなi-VTEC付1.5L 4気筒SOHCエンジンを搭載し、5ナンバーサイズの取り回しの良いコンパクトなボディサイズ、大きなガラスエリアと低床フロア+低重心による広々とした明るく開放的な室内空間、機能的な反転式のフロアボードや2列目シートにダイブダウン機構を採用するなど、ベースとなるフリードの特徴を受け継ぎながら2列シート仕様5名乗りとしたことで、よりパーソナル性を高めたモデルとして、発売当初から高い人気を集めたモデルです。
しっかりした顔立ちとなる横基調のスタイリッシュなガンメタリックの専用フロントグリルと一体となった精悍なヘッドライト、エッジを立てしっかり高さのあるボンネットフード、ワイド&ローを強調するロアバンパー、逞しい踏ん張り感を強調するフロントフェンダーの造形など、タフネスさを強調したダイナミックな若々しいエクステリアデザインが特徴です。
3列目シートを排除したことに併せて、リヤクォーターウインドウをボディ同色のパネルで覆うなど、ブラックアウト処理されたアクセントとなるピラーガーニッシュが、スタイリッシュなサイドビューを引き締めます。
インテリアはブラックを基調とし、チタン調加飾が施されたラウンド形状のインテリアパネルやソフトタッチのドアライニングをはじめ、ステアリングホイール部に装着されたガーニッシュや視認性の高い疲れにくいブルー照明を採用するアウトホイールメーターなど、スタイリッシュで開放的かつ、質の高いモダンなコックピットデザインを採り入れています。
大開口両側スライドドアを備え、低床フロアのメリットを生かし、カーゴスペースの形状や高さが可変できる便利な反転フロアボードと相まって、乗降性の高い荷物の積み降ろしにも便利な、秀逸なパッケージデザインが大きな魅力と言えるでしょう。
また、ワンアクションで2,000mmを超える広大なフラットフロアとなるダイブダウン機構付6:4分割可倒式リヤシートの装備もアウトドアレジャーなどで重宝することでしょう。
見切りの良いボディ形状に加え、大きな三角窓を採用するガラスエリア、テレスコピック&チルトステアリングを備えるとともに、小回りの利く操作性の良さから、誰もが運転のしやすさが実感できる優れたパッケージデザインが特徴です。
シートは適度なクッション性を持ち、滑りにくい質感の高い素材を使用したホールド性の良い構造を備えており、2列シート仕様による後席ニースペースには十分な余裕がうまれ、リヤシート頭上まで広がったスカイルーフの設定など、大人5名がゆったりと快適に移動できる居住性を実現しています。
搭載するエンジンはi-VTEC付1.5L 4気筒SOHCエンジンのワングレードの設定となり、2WD/FFモデルではトルクコンバーター付CVT、フルタイム4WDモデルでは電子制御5速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、低重心パッケージを生かした、安定感のあるスムーズな走りと優れた省燃費性能を両立しています。
また、「ドライブ・バイ・ワイヤ:DBW」を採用することで、アクセルの踏み込みに応じたシャープなレスポンスを実現しています。
指向性の高い高輝度ディスチャージヘッドランプをはじめ、滑りやすいカーブを走行中でも車体の挙動を制御し横すべりを抑制する「VSA:ビークル・スタビリティ・アシスト」や前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステムの設定など、アクティブセーフティ・パッシブセーフティ双方の優れた安全性能を備えています。
ホンダ フリードスパイク(FREED_SPIKE)C(2010年7月モデル)
ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4210×1695×1715mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ: 2025×1440×1265mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)185/70R14 88S(後)185/70R14 88S
エンジンタイプ:L15A 1.5L 水冷直列4気筒SOHC16バルブ
排気量:1496cc
最高出力:118ps(87kW)/6600rpm
最大トルク: 14.7kg・m(144N・m)/4800rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:16.4km/リットル
車両重量:1270kg
価格:1,598,000円
自動車税:年間34,500円 ※
※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。
■初代 ホンダ フリードスパイク GB系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「C」「G」「G L」「G ジャストセレクション」「G エアロ」「G エアロ L」「Gi エアロ」。
(特別モデルを除く)
・主なオプション
前席用i-サイドエアバッグシステム(助手席乗員姿勢検知機能付)+サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)、VSA(ABS+TCS+横すべり抑制)、Lパッケージ(リヤ左側パワースライドドア+リヤ両側スライドドア・イージークローザー+Hondaスマートキーシステム+イモビライザー)、スカイルーフ(挟み込み防止機構/キーオフオペレーション機構付)、Honda HDDインターナビシステム(リヤカメラ付、7インチワイドディスプレイ、TV〈ワンセグ〉+AM/FMチューナー付DVD/CDプレーヤー、照明付オーディオリモートコントロールスイッチ、AV入力端子付)+4スピーカー、コンフォートビューパッケージ(親水/ヒーテッドドアミラー、熱線入りフロントウインドウ、フロントドア撥水ガラス)、プライムスムース&スウェード調ファブリックコンビシート、本革巻ステアリングホイール&本革巻セレクトレバー、運転席/助手席照明付ドリンクホルダー、15インチタイヤ&アルミホイールなど。
・カラーバリエーション
プレミアムブラキッシュ・パール、プレミアムスパークルブラック・パール、グラマラスモーブ・パール、クールターコイズ・メタリック、パッションレッド・パール、プレミアムナイトブルー・パール、モダンスティール・メタリック、スーパープラチナ・メタリック、アラバスターシルバー・メタリック、ポリッシュドメタル・メタリック、ホワイトオーキッド・パール、プレミアムホワイト・パールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)
フリードスパイクは、3列シート備え、広く開放的な5ドアハイトワゴンとして人気の高い「フリード」をベースに開発され、機能性を重視した2列5人乗り仕様に限定し、よりパーソナルな空間を提供するモデルとして男性ユーザーを中心に高い人気を誇ります。
ベースとなるフリードのフルモデルチェンジにともない、2016年9月には販売を終了し、「フリード+」へ移行します。
しかしながら、2列シートの使い勝手の良いスタイリッシュなハイトワゴンとしての基本パッケージは受け継がれています。