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更新日:2019.06.18 / 掲載日:2019.03.14

日産プレサージュの概要と歴史をまとめてみた

日産プレサージュの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

日産プレサージュは、大海原を力強く突き進むクルーザーをイメージしています。
高速道路を使ったロングドライブでも、ゆったりとした優雅な時間を過ごせる「ミニバン・クルーザー」をコンセプトに開発され、1998年6月に誕生しました。

ワイド感とロングキャビンを強調し、安定感のあるダイナミックなスタイリングを採り入れ、3列目シートでも快適な掛け心地を提供する上質なキャビン、しっかりした剛性を保ち、重厚な開閉感が特徴のヒンジ式の後席ドアを採用しています。
プレミアムセダンから乗り換えても違和感のない充実したくつろぎのスペースを提供します。

世界トップレベルの力強い出力特性と、優れた環境性能を両立した新開発2.5L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジン、滑らかな吹け上がりと静粛性に定評のある3.0L V型6気筒自然吸気エンジン、優れた経済性と実用域の粘りのある走りを両立する2.4L直列4気筒自然吸気エンジンの個性の異なる3タイプのパワーユニットが搭載されています。

専用設計のサスペンションと相まって、ロングドライブでも爽快なドライブフィールとしなやかでフラットな乗り心地を実現しています。

ノーブルで落ち着いた内外装デザインが特徴のモデル、小さな子どものいるファミリー向けに使い勝手と機能性を重視したモデル、本革シートを備え重厚感あふれる上質さが際立つプレミアムモデル、エアロパーツを装備したスタイリッシュで躍動感があり、個性の光るモデルなど多彩なバリエーションが設定され、幅広い層の方々から高い支持を得たモデルです。

2003年のフルモデルチェンジでは、より滑らかで空力特性を意識したエアロダイナミクスボディを採用しています。新プラットフォームを採り入れることでフラット&低床化を実現し、多目的に活躍するシートアレンジや、3列目シートの乗員までカバーするSRSカーテシエアバッグ、両側リヤスライドドア、サイドブラインドモニター、オートライトシステムの装備など、高級ミニバンとして商品力を高めました。

車名の「プレサージュ」は、「Presage:予感」を意味するフランス語に由来しています。
新世紀の魅力的なミニバンとして、日産を牽引するプレステージミニバンに相応しい、新たな予感を呼び起こすエレガントで上品なネーミングと言えるでしょう。

全高の高いミニバンの台頭により2代目モデルは2009年8月まで販売されますが、フルモデルチェンジを受けず、約10年にわたる歴史に幕を閉じました。

初代 日産 プレサージュ U30系(1998年~2003年)

初代 日産 プレサージュ U30系(1998年~2003年)

グーネット編集チーム

初代プレサージュは、「ミニバン・クルーザー」をコンセプトに開発されました。
高速走行の安定感の高い巡航性能、静かで大人8名がゆったり快適に移動できる上質な室内空間、しなやかで疲れを感じにくい優れたロードホールディング性能と乗り心地を両立した、新世代の高級ミニバンとして、1998年6月に誕生しました。

【エクステリア】
メッキグリルを備える重厚なフロントマスク、スラントしたボンネットからルーフエンドまで一気に続くモノフォルムデザインを採り入れた、居住性の高さが感じられるロングルーフ&ロングキャビンシルエットが印象的です。

ヒンジ式リヤドアを採用した、落ち着きのある伸びやかなサイドビューに加え、上半分にクリアレンズを採り入れたリヤコンビネーションランプが備わっています。

また、センターを中心に緩やかなV字のリヤドアガラスや立体的な質感の高いリヤバンパーの意匠など、スタイリッシュでありながら、洗練されたダイナミックなエクステリアデザインが個性的な佇まいを演出しています。

【インテリア】
徹底したユーティリティスペース設計により、3列目シートの足元にも十分なニースペースを確保し、フラットフロア化と1200mmの室内高の実現により余裕のあるウォークスルーが可能です。また、ほぼ90度まで開閉するヒンジ式リヤドアを採用し、後席へのアクセスの高さも大きな特徴です。

厚みのある身体を包み込む、掛け心地の良いシートをはじめ、フロント回転対座シートやロングスライド&リクライニング機構付2列目シート、1列目から3列目シートまでフルフラットになる実用性の高い多彩なシートアレンジが、さまざまなシーンで快適性を高めます。

乗員が目や手に触れるインストルメントパネルやトリムの素材にもこだわり、艶やかな木目調パネルや触感の良いファブリックなど効果的に用いたラグジュアリーなインテリアがプレミアム感を演出しています。

また、ディーゼルエンジン搭載車には新開発のアクティブコントロールエンジンマウント(ACM)を採用し、振動や騒音を大幅に低減することで静かなキャビンを実現しています。

【パワープラント・メカニズム】
発売当初は経済性と実用性にバランスの取れた2.4L直列4気筒NAエンジン、静かで余裕のある高速巡行を提供する3.0LV型6気筒NAエンジン、直噴技術を採り入れたクリーンでトルクフルなエンジン特性を持つ2.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジンが用意され、コラム式4速ATとの組み合わせになります。

2001年8月のマイナーチェンジで、これまでの2.4Lガソリンエンジンは新世代の2.5L直列4気筒エンジンに変更され、出力特性・燃費性能の向上を図ります。

足回りには走行状況に併せ、ダンパーの減衰力を可変するアクティブダンパーサスペンションを設定するなど、剛性の高いボディと相まって、プレステージミニバンに相応しく、しなやかでダンピングの効いた揺れの少ない快適な乗り心地と優れた操縦安定性を両立しています。

駆動方式は2WD/FFモデルとオートトルクコントロール(ATC)カップリングを採用し、滑りやすい路面状況で走行安定性を高めるスタンバイ方式のフルタイム4WDモデルを設定しています。

【安全性能】
日産の安全に対する「トリプルセーフティ」思想に基づき、高度な安全性能を備えています。

レーザーレーダーセンサーにより先行車との車間距離・相対速度を検知し、ドライバーへ注意を喚起する車間距離レーダーをはじめ、乗員数や積載量が変化しても安定した制動力を発揮するEDB(電子制御制動力配分システム)やABS(アンチロックブレーキシステム)&ブレーキアシストに加え、世界トップレベルの衝突安全性能を備えた独自の「ゾーンボディ」の採用など、先進の安全装備が施されています。

日産 プレサージュ(PRESAGE)CI(1998年6月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:8名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4755×1770×1720mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2890×1480×1200mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/65R15 94S(後)205/65R15 94S
エンジンタイプ:KA24DE型 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2388cc
最高出力:150ps(110kW)/5600rpm
最大トルク:22.0kg・m(215.7N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:9.2km/リットル
車両重量:1600kg
価格:1,898,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年4月時点で参照したものとなります。

プレサージュ CI(1998年6月) のカタログ情報(1504715)|中古車の情報なら【グーネット】

・主なグレード
「CI」「CII」「CIII」「CII(ディーゼル)」「CIII(ディーゼル)」。
(特別モデルを除く)

・主なオプション
キセノンヘッドランプ(ロービーム、レベライザー付)、リヤバンパー組込みハロゲンフォグランプ、リヤアンダーミラー、ナビゲーションシステム(DVD方式)&電動ポップアップ式6.5インチワイド液晶モニター、ウォークイン機構付キャプテンシート(7人乗り)シートバックテーブル付、本革カブロンコンビシート、運転席パワーシート(スライド+リクライニング+リフター)、運転席ヒーターシート、ツインサンルーフ(スライド&チルトアップ)、16インチタイヤ&アルミホイール、コーナー&バックソナーなど。

・カラーバリエーション
ブラック、ブラック(スーパーファインハードコート)、ダークブルー(P)、レディッシュパープル(M)、パープリッシュシルバー(M)、プラチナシルバー(M)、ダイヤモンドシルバー(M)、ダイヤモンドシルバー(M)(スーパーファインハードコート)、ホワイトパール(3P)、ホワイトパール(3P)(スーパーファインハードコート)、ホワイト&プラチナシルバー(M)、ライトパープル(TM)&プラチナシルバー(M)など。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 プレサージュ U30系の中古車一覧

2代目 日産 プレサージュ U31系(2003年~2009年)

2代目 日産 プレサージュ U31系(2003年~2009年)

グーネット編集チーム

2代目プレサージュは、先代モデルからの伸びやかで洗練されたスタイリングを継承しながら、両側リヤスライドドアの採用や多彩なシートアレンジを可能にした、より使いやすく機能性を充実させたモデルとして、2003年6月に誕生しました。

【エクステリア】
よりボディエッジに丸みを持たせ、滑らかな面構成を持つエアロダイナミクスボディが特徴です。上質感と躍動感を融合させたモダンで個性的なスタイリングを採り入れ、よりラグジュアリーな佇まいが印象的です。

ロングキャビン&ロングルーフのボディフォルムは初代モデルとキープコンセプトながら、新プラットフォームの採用により約85mm全高を低めるとともに、新たに後席スライドドアを装備することで、見た目の印象が大きく変化しています。

低く構えたメッキグリルを備えた質感の高いフロントマスクをはじめ、フレア形状のスタイリッシュな前後フェンダーアーチの意匠をはじめ、Aピラーからリヤエンドに向かって徐々に高くなるウエストライン、力強いスラントしたDピラー形状と一体化した大胆なリヤコンビネーションランプなど、高級感と躍動感あふれる流麗なエクステリアデザインを採用しています。

また、日産のミニバンモデルでは広くラインナップされている、エアロパーツを装着し重心を低めた迫力のフォルムが印象的な「ハイウェイスター」モデルが当初より設定されています。

【インテリア】
2代目モデルでは「簡単、らくらくシートアレンジ」をテーマにデザインされています。
全車8人乗りモデルへ統一されますが、2列目シートがベンチシートとキャプテンシートに変化する横スライド機構の採用をはじめ、運転席からの操作で3列目シートへのアクセスが容易になるセカンドシートリモコンウォークイン機構、ワンタッチの簡単操作で3列目シートが床下へ収納できるサードシートワンタッチ床下収納機能や大容量ラゲッジアンダーボックスの装備となっています。

それらに加え、バックドアを開けなくても中の荷物が出し入れ可能なバックドアガラスハッチなど、使い勝手の良い多彩なシートアレンジと収納性の高さが大きな魅力です。

また、低床化・低重心を実現した新プラットフォームの採用により、全高は大幅に低められたものの室内高を拡大するなど開放感あふれる伸びやかな室内空間を実現しています。

低くスッキリとしたインストルメントパネルには未来的な薄型センターメーターを配し、ドライバーの視線の移動を最小限に抑え、大きく湾曲した機能を集約したセンターコンソール、柔らかな曲面を大胆に用いたフェイシアの意匠など、洗練されたモダンリビングをイメージさせる仕立ての良いインテリアデザインを採り入れています。

【パワートレイン・メカニズム】
排気量が拡大され、粛々と滑らかに加速し圧倒的な動力性能を誇る3.5LV型6気筒エンジンと、優れた低燃費性能と実用域のドライバビリティに定評のある2.5L直列4気筒エンジンが用意されています。

3.5Lにはレスポンスの良い伸びやかな加速フィールが特徴のエクストロニックCVT、2.5Lには4速ATとの組み合わせになります。

それぞれ2WD/FFもしくはフルタイム4WD駆動が選択可能です。3.5Lモデルでは路面状況に応じて前後のトルク配分を電子制御する「オールモード4×4」システムを搭載し、シーンを問わずスタビリティの高い走りを提供しています。

フロントサスペンションにはリップルコントロールショックアブソーバーを採用し、路面からの細かな振動を抑え、ロードホールディング性を高めています。またリヤサスペンションには独立懸架マルチリンク式を採用し、エアボリュームのある16インチタイヤと相まって、質の高い重厚な乗り心地を実現しています。

【安全性能】
SRSデュアルエアバッグ+SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンエアバッグなどすべての乗員に対応したエアバッグシステムをはじめ、万一の後方からの追突時に首にかかる負担を軽減する「前席アクティブヘッドレスト」、ドライバーからの左前方や後方の安全確認をアシストする「サイドブラインドモニター」「バックビューモニター」の装備など、先進の安全装備が施されています。

日産 プレサージュ(PRESAGE)V(2003年7月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:8名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4840×1800×1685mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2995×1525×1250mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/65R16 98S(後)215/65R16 98S
エンジンタイプ:QR25DE(NEO)型 直列4気筒DOHC
排気量:2488cc
最高出力:163ps(120kW)/5200rpm
最大トルク:25.0kg・m(245N・m)/3600rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:11.0km/リットル
車両重量:1690kg
価格:2,130,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年4月時点で参照したものとなります。

プレサージュ V(2003年7月) のカタログ情報(10010374)|中古車の情報なら【グーネット】

■2代目 日産 プレサージュ U31系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「V」「X」「ハイウェイスター」

・主なオプション
C.S.R.ハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベライザー付)、フロントバンパー組込みフォグランプ、バックビューモニター(カラー、車幅/距離表示機能付)、サイドブラインドモニター(カラー、赤外線LED、左側車幅/前端表示機能付)、ステアリングスイッチ(オーディオ/ボイスコマンド/ハンズフリーフォン)、プラズマクラスターイオン搭載フルオートエアコン(除菌機能付)、カーウイングスナビゲーションシステム(DVD方式)(7インチワイド液晶モニター、TV、ハンズフリーフォン、ボイスコマンド、車両情報表示機能付)、プレサージュスーパーサウンドシステム(MD・CD一体AM/FM電子チューナーラジオ、6スピーカー、160W、CDオートチェンジャー対応機能付)など。

・カラーバリエーション
サファイアブラック(P)、グレイスバイオレット(PM)、トワイライトグレー(PM)、ディープカシス(P)、アイアン(M)、ブリリアントシルバー(M)、ダイヤモンドシルバー(M)、ルミナスレッド(M)、シリカグリーン(RPM)、ホワイトパール(3P)など。
(発売時期・グレードにより異なります)

日産 プレサージュ TNU31系の中古車一覧

日産 プレサージュ TU31系の中古車一覧

日産プレサージュは、市街地走行から高速道路を使ったロングドライブまで多目的に活躍する、使い勝手の良い多彩なシートアレンジと大容量ラゲージスペース、しなやかで快適な乗り心地と余裕のあるダイナミックな走行性能が特徴です。

プレミアムセダンからの乗り換えでも満足感の高いラグジュアリーなミニバンとして1998年6月の誕生以来、高い人気を誇りました。

やや背の低いスタイリッシュなスタイリングながら、ロングキャビン&ロングルーフをいかした居住性の高さのため、幅広い年齢層の方々から親しまれたモデルです。

途中1度のフルモデルチェンジを経て2009年8月に販売を終了しますが、個性豊かで高貴な佇まいから、いつの日か再度販売されることが期待されるモデルです。

日産 プレサージュの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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