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更新日:2019.06.07 / 掲載日:2018.08.10

日産ヘリテージコレクションの魅力【ニュースキャッチアップ】

文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌 2018年8月掲載の内容です)


日産自動車の生産拠点であり、リチウムイオンバッテリーの生産拠点としても重要な役割を担っている座間事業所に、クルマ好きが身震いするお宝保管庫があった!

神奈川県座間市に圧巻のお宝スペースが!

 以前からその存在を知っていたものの、訪れる機会を逸していた「日産ヘリテージコレクション」。ここには1930年代からの日産車が常時300台展示(所蔵は400台)されているという、とてつもない場所だった!
 写真を見てもらえれば一目瞭然だが、その内容は市販車はもちろん、歴代のレースカーやイベントに使用された記念車まで、このページではまったくもって紹介しきれないほど。展示されている1台1台にストーリーがあり、解説ボードを読み始めると時間が経つのはあっという間。実際、目移りしすぎてしまい、倉庫内を何周したかわからないほどだ。
 このコレクション、なんと一般公開しているというから嬉しい限り(要予約)。クルマ好きならば、一度は訪れることを強くオススメする、注目のスポットといえる。

倉庫前に展示されていたのは、1985年発表のプロトタイプMID 4(II型)! いきなりテンションが高まる。

【CLOSE UP:1】 すべては ココから始まった!

 保管庫に入ると、まず迎えてくれるのがクラシックモデルたち。写真下の12型フェートンは、なんと日産最古の1933年型! 欧州車しかり、当時は折り畳み式の幌を持つクルマが多く、まさしく馬車から進化してきた様がわかる。一周してもう一度眺めてしまった。

  • ダットサン12型フェートン
    トミカにもなり、あまりにも有名な1台。細かく当時が再現されていた。

  • ダットサン14型ロードスター
    じつは、本格的な大量生産がスタートしたのはこのクルマから。1935年に始まったのだ。

【CLOSE UP:2】 レースでの栄光がよみがえる!

 日産は古くからレース活動を行っていたことは周知の事実。そのエポックメイキングな歴代モデルがずらり勢揃いしているのだから、涙ものだ。また、保管庫にあるクルマたちはイベントへ貸し出されることもあり、同時に寄贈されたクルマのレストアも行われている。

スーパーシルエットレースで活躍したトミカスカイラインターボ(写真左上)、1968年日本グランプリ優勝車のニッサンR381(写真右上)、そしてWRCで戦った歴代ラリーカーなど!

【CLOSE UP:3】 パイクカーが懐かしすぎて!

 まさにバブル期を彷彿とさせるのが、「パイクカー」と呼ばれたクルマたち。デザインでクルマはこんなに楽しくなる!ということを世に知らしめた。台数制限があったからか、生産終了後も人気は継続。フィガロは多くがイギリスに渡って大事にされているという話も。

  • Be-1
    初代マーチがベースのBe-1は1987年に登場。約1万台が路上を彩った。

  • パオ
    同じく初代マーチをベースに1989年にはパオが。約3万1000台を販売。

  • フィガロ
    1991年には4人乗りのオープンとしてフィガロも登場。約2万台が抽選で!

  • エスカルゴ
    シリーズで唯一の商用貨物車がエスカルゴ。約1万6000台が販売された。

【CLOSE UP:4】 日産といえばスカイライン!

 1957年に誕生したスカイライン(プリンス自動車工業→日産自動車)は、まさに日産の歴史が詰まった1台。その歴代モデルを一挙に見られるのだから、クルマの進化に思いを馳せてしまう。ジャパン(写真上)などのレアモデルが見られるのも嬉しい。

1957年型の初代スカイラインは、アメ車風のテールフィンなどが特徴的(写真上)。200台ほどしか生産されなかったケンメリGT-Rは新車のよう!(写真左下)。当日は記念コーナーも。

まだまだ紹介しきれません!

  • 初代プレジデント
    トヨタ センチュリーが話題だが、公用車や社用車ユースを前提にした日産プレジデントは1965年発売と、なんとセンチュリーより2年早かった。

  • 3代目グロリア
    日本車ではめずらしい縦に並んだヘッドライトから、「縦グロ」などの愛称で親しまれたモデル。こういった普通のモデルが見られるところも魅力。

  • 初代シーマ
    セドリック、グロリアの上級版として発売されたシーマは、その人気ぶりに「シーマ現象」を引きおこした。その速さはドイツ車ファンをも虜に。

  • NXクーペ
    「何だっけ?」とフリーズしそうになったNXクーペは、サニーをベースにセクレタリーカーとして登場した。この上物は間違いなく日本に1台!?

なんと2台の名車の助手席に!

 当日は同乗試乗も行われた! 80年代にクルマ好きを魅了していたスカイラインRSのドッカンターボに思わず身震い。初代フェアレディのほうは1961年製。これから自動車が世の中に広まっていくのだ‥‥という、当時の人々が抱いた夢に想いを馳せ、思わず感極まってしまった。

  • 6代目スカイライン

  • 初代フェアレディ(SPL213)

日産の歴史はみんなも見学できる!

 嬉しいことに、「日産ヘリテージコレクション」は一般公開を受け付けている。見学時間や見学可能人数に限りがあるため、下記アドレスより見学実施日を確認して申し込もう!

住所:〒252-8502 神奈川県座間市広野台2-10-1
TEL:046-298-4355
URL: https://nissan-heritage-collection.com/TOUR/

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グーネットマガジン編集部

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