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更新日:2020.06.10 / 掲載日:2018.11.12

スズキソリオバンディットの概要と歴史をまとめてみた

スズキソリオバンディットの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

ソリオバンディットは、スズキのラインナップの中でも20年以上の長い歴史を持ち、人気の高い軽トールワゴン「ワゴンR」を系譜に持っています。
5ナンバーサイズのコンパクトワゴン「ソリオ」のバリエーションとして2012年6月に誕生しました。

2代目ソリオの派生モデルとして誕生し、「乗って楽しく、使って便利、燃費も優れたコンパクトハイトワゴン」をテーマに開発されました。
軽自動車並みの取りまわしの良さと運転のしやすさ、両側スライドドアを搭載した使い勝手の良さ、機敏な走行性能と優れた省燃費性能を実現しています。

1.2L直列4気筒エンジンを搭載し、軽量ボディを静かで力強く加速させる基本性能はそのままに、専用デザインの個性的なフロントマスクやダイナミックで立体的な意匠の前後バンパーを採用する精悍なエクステリアとなっています。

ブラック基調でコーディネートされたスポーティなインテリアが若々しさを演出する、若い世代のユーザーへ向けたスタイリッシュモデルとして、発売以来高い人気を誇るモデルです。

減速時のエネルギーを使用して発電する「エネチャージ」や先進の「アイドリングストップ」機構など、スズキ独自のグリーンテクノロジーを採り入れた「デュアルジェットエンジン」を搭載しています。

衝突回避や衝突の被害を軽減する「レーダーブレーキサポートII」、後続車へ危険を知らせ、2次的な追突事故を軽減させる「エマージェンシーストップシグナル」など、先進の安全装備を充実させています。

2015年8月にフルモデルチェンジが実施され、より安定感のあるスタイリングを採用しています。
パワートレインも大きく進化し、発進・加速時にモーターでエンジンを力強くアシストし、クラストップレベルの低燃費性能を備えるマイルドハイブリッドモデルのモノグレードとなりました。

その後、モーターのみのEV走行を可能にするパワフルな独自のハイブリッドシステムを搭載するモデルが追加されています。

車名の「ソリオバンディット」は、スペイン語で「玉座・王様」を意味する「SOLIO:ソリオ」と、英語で「山賊・無頼漢」を意味する「BANDIT:バンディット」に由来します。

コンパクトなボディに広々とした上質な室内空間を備え、コンパクトハイトワゴン市場を牽引する、個性的でインパクトのあるスタイリッシュモデルに相応しいネーミングと言えるでしょう。

ベースとなる「ソリオ」は、2011年3月より三菱自動車へデリカシリーズの『デリカD:2』としてOEM供給されています。 

初代 スズキ ソリオバンディット MA15S系(2012年~2015年)

初代 スズキ ソリオバンディット MA15S系(2012年~2015年)

グーネット編集チーム

初代ソリオバンディット MA05系は、2代目「ソリオ」の派生モデルとして、2012年6月に誕生しました。

「ソリオ」はスズキの軽ハイトワゴン「ワゴンR」の流れをくみ、軽量・コンパクトな5ナンバーボディに1.2L直列4気筒エンジンを搭載し、全域にわたりストレスを感じない余裕のある走りを提供する上級モデルとして開発されました。

軽自動車からの乗り換えと、大人数の利用が減ったファミリーのアッパーモデルからの乗り換え需要を想定した、快適な余裕のある走行性能と上質な内外装デザインを持つ、バランスの取れたモデルとして高い人気を誇ります。

中でも「ソリオバンディット」は、「ソリオ」をベースに、より若いユーザー層をターゲットに洗練されたスタイリッシュな内外装デザインを採り入れた派生モデルとして、開発されました。

大きなガラスエリアを備え、大開口両側スライドドアを採用しています。

利便性・乗降性に優れる伸びやかで開放的な室内空間、運転席からの見晴らしが良く、5ナンバーサイズの操作性に優れる見切りの良いボディ、軽快で伸びやかな走行性能やクラストップレベルの省燃費性能など、ソリオの特徴を引き継ぎながら、ベースとなる「ソリオ」との主な違いは以下の通りです。

【エクステリア】
専用デザインとなるスポーティで精悍な意匠を採り入れた、躍動感のあるどっしりと構えたエクステリアが特徴です。

・精悍で上質なフロントマスクを飾る専用デザインのディスチャージヘッドランプ(LEDポジションランプ内蔵)
・シンプルながら力強いメッキ加飾を施した質感の高いフロントグリル
・質感の高いピアノブラック塗装(フロントアッパーグリル&フロントロアグリル)
・立体的で大胆な専用デザインを採り入れたフロントバンパー&リヤバンパー
・スポーティな専用デザイン15インチアルミホイール
・ピアノブラック塗装&メッキ加飾を施した専用バックドアガーニッシュ
・メッキ加飾リフレクターを備えた、リヤコンビネーションランプ

【インテリア】
シックで上質感を強調したスポーティなブラックインテリアを採用しています。

・ボディカラーとコーディネートされた質感の高い3色のストライプ柄の専用ファブリックシート
・ピアノブラックを採り入れた、タッチに優れる本革巻ステアリングホイール&シフトノブ
・インストルメントパネルやドアトリムをブラックで統一

【パワートレイン・メカニズム】
搭載するパワーユニットは3タイプが設定され、静粛性の高い、軽快な走行性能を誇るVVT(Variable Valve Timing:可変バルブタイミング)機構付1.2L直列4気筒自然吸気エンジン、熱効率を高め、優れた動力性能・環境性能を両立した1.2L直列4気筒「デュアルジェットエンジン」、減速時のエネルギーを利用して発電するエネチャージ機構を搭載しています。

そして、2013年11月の一部改良時には、「デュアルジェットエンジン」を搭載したモデルが登場しています。

駆動方式は2WD/FFとフルタイム4WDモデルが用意され、ハイ/ロー切り換えの副変速機機構付CVTが組み合わされます。
最新のアイドリングストップ機構の採用など、高効率エンジンの採用と相まって、クラストップの燃費性能を実現しています

【安全性能】
ミリ波レーダーにより前方車両を感知し、自動ブレーキや前方衝突警報機能、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能により、衝突の回避や衝突時の被害軽減を図るレーダーブレーキサポートIIが搭載されています。

急ブレーキを後続車へ知らせる「エマージェンシーストップシグナル」や坂道発進の安全を高める「ヒルホールドコントロール付ESP」など、優れた安全性能を備えています。 

ソリオバンディット(SOLIO_BANDIT)ベースグレード(2012年6月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3710×1620×1765mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2115×1415×1345mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)165/60R15 77H(後)165/60R15 77H
エンジンタイプ:K12B型 直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1242cc
最高出力:91ps(67kW)/6000rpm
最大トルク:12.0kg・m(118N・m)/4800rpm
使用燃料:レギュラーガソリン
JC08モード燃費:20.6km/リットル
車両重量:1040kg
価格:1,683,150円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年3月時点で参照したものとなります。 

ソリオバンディット ベースグレード(2012年6月)のカタログ情報(10076670)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 スズキ ソリオバンディット MA15S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「ベースグレード」、「アイドリングストップ」。

・主なオプション
レーダーブレーキサポートII(自動ブレーキ+前方衝突警報機能+前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能)、SRSカーテンエアバッグ、ESP(Electronic Stability Program:車両走行安定補助システム、ヒルホールドコントロール付)、後席右側ワンタッチパワースライドドアなど。

・カラーバリエーション
ブルーイッシュブラックパール3、コメットグリーンパールメタリック、アーバンブラウンパールメタリック、ミステリアスバイオレットパール、スチールシルバーメタリック、フェニックスレッドパール、パールメタリックカシミールブルー、パールホワイトなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

スズキ ソリオバンディット MA15Sの中古車一覧

スズキ ソリオバンディット MA15Sの中古車一覧

2代目 スズキ ソリオバンディット MA36S/46S系(2015年~)

2代目 スズキ ソリオバンディット MA36S/46S系(2015年~)

グーネット編集チーム

2代目ソリオバンディットは、新開発の高剛性・軽量プラットフォームを採用し、高効率パッケージと相まって、コンパクトな取りまわしの良いボディサイズに変更はないものの、より室内空間を拡大し、居住性を高めたモデルとして2015年8月に誕生しました。

先代モデルと同様に、ノーブルなデザインを採用する「ソリオ」に対し、フロントフェンダー上部まで大きく切れ上がった精悍な上下2段LEDヘッドランプの意匠をはじめ、大開口を持つダイナミックワイドなフロントエアロバンパーやヘッドランプと連続した力強いフロントグリルやメッキガーニッシュを備えたフロントフォグランプなど、安定感のあるアグレッシブな佇まいが特徴の兄弟車です。

膨らみのあるブリスター形状のフロントフェンダー、フロントドアからリヤフェンダーにかけて立体的に走るキャラクターラインをはじめ、フロントエアロバンパー&サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーが装備されています。

躍動感に満ちた抑揚のあるサイドビュー、サイドまで回り込んだクリアタイプのL字型大型リヤコンビネーションランプ、大胆なエアロ形状リヤバンパーなど、洗練された中にもエモーショナルな表情をつくり上げています。

室内はブラック基調で統一され、シックでスポーティな演出がなされています。
先代モデルから大きく進化したポイントとして、新プラットフォームの採用やショートノーズデザインの採用と、室内長がコンパクトハイトワゴントップレベルである2,515mmを実現したことが挙げられます。

また、センターメーターを中心に左右対称の伸びやかなインストルメントパネルや艶やかなピアノブラック調センターガーニッシュを採用しています。

ヒップポイントをやや高めに設定したフロントシート、死界が少なく、開放感あふれるガラスエリアと相まって、居心地の良い開放的で操作性に優れる上質なコックピットデザインが特徴です。

さらに、スイッチを押すだけで自動解錠&自動オープンが可能な大開口両側パワースライドドアや低いステップ高、前後の移動が可能なセンターウォークスルーを採り入れています。

ほかにも左右独立式スライド&リクライニング機構を備える5:5分割可倒式リヤシートや後席センターアームレスト、後席左右に設けられたパーソナルテーブルの装備など、後席の足元やヘッドクリアランスの余裕と相まって、多目的に活躍する乗降性・居住性に優れる上質な室内空間を提供しています。

2代目モデルでは、環境に配慮した優れた低燃費性能を実現した新開発1.2Lデュアルジェットエンジンをベースに2つのパワートレインが設定されています。

・マイルドハイブリッドエンジン
発進・加速時にはISG(Integrated Starter Generator:モーター機能付発電機)によって、エンジンを力強くアシストし、スムーズな伸びのある走行性能を提供するCVTと相まって、機敏な動力性能が魅力のモデルです。
駆動方式は2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定されています。

・ハイブリッドエンジン
MGU(Motor Generator Unit:駆動用モーター)で積極的にエンジンをアシストします。AGS(Auto Gear Shift:オートギアシフト)と組み合わせることで、レスポンスの良いダイレクトで力強い走行性能を誇ります。

また、卓越した省燃費性能とキビキビとした動力性能を両立する、標準モードとエコモードの2つの走行モードが任意で選択できるエコモードスイッチが設けられています。エコモードではモーターのみのEV走行の頻度を上げることで、エコドライブを促進します。
駆動方式は2WD/FFモデルのみの設定となります。

サスペンションは新プラットフォームの採用とともに新開発されました。
各部の剛性強化や軽量化、ロングストロークにより、路面の凹凸の追従性に優れ、揺れの少ない快適な乗り心地を実現しています。

ステレオカメラ方式を採用した衝突被害軽減システム「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能、クルーズコントロールシステムなど先進の安全装備を備えています。

また、新開発プラットフォームを採用したコンパチビリティボディ「TECT:テクト」により、優れた衝撃吸収性を実現しています。 

ソリオバンディット(SOLIO_BANDIT)ハイブリッドMV(2015年8月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:5名
駆動方式:FF
ボディサイズ:3710×1625×1745mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2515×1420×1360mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)165/65R15 81S(後)165/65R15 81S
エンジンタイプ:K12C型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター
排気量:1242cc
最高出力:91ps(67kW)/6000rpm
最大トルク:12.0kg・m(118N・m)/4400rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費:27.8km/リットル
車両重量:950kg
価格:1,825,200円
自動車税:年間34,500円 ※

※自動車税は2018年3月時点で参照したものとなります。 

ソリオバンディット ハイブリッドMV(2015年8月)のカタログ情報(10099218)|中古車の情報なら【グーネット】

■2代目 スズキ ソリオバンディット MA36S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション
・主なグレード
「ハイブリッドMV」、「ハイブリッドMV デュアルカメラブレーキサポート装着車」。

・主なオプション
デュアルカメラブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、エマージェンシーストップシグナル、クルーズコントロールシステム、全方位モニター用カメラ(フロント/サイド:左右/バックカメラ)、後席右側ワンアクションパワースライドドア(挟み込み防止機構付)など。

・カラーバリエーション
スーパーブラックパール、クラッシーブラウンメタリック、ミッドナイトバイオレットメタリック、プレミアムシルバーメタリック、プレミアムシルバーメタリックブラック2トーンルーフ、ファーベントレッド、ファーベントレッドブラック2トーンルーフ、ブーストブルーパールメタリック、ピュアホワイトパールなど。
(発売時期・グレードにより異なります)

スズキ ソリオバンディット MA36S系の中古車一覧

スズキ ソリオバンディット MA36S系の中古車一覧

スズキ ソリオバンディット MA46S系の中古車一覧

ソリオバンディットは、軽ハイトワゴンとして高い人気を誇る「ワゴンR」の流れをくむ、5ナンバーサイズの上級コンパクトハイトワゴン「ソリオ」の派生モデルです。
2012年6月の誕生以来、若いユーザー層を中心に高い人気を集めるスポーティモデルです。

2代目モデルは、マイルドハイブリッドエンジンや、モーターのみのEV走行を可能にするハイブリッドエンジンを搭載しています。
優れた環境性能と省燃費性能に加え、力強い余裕のある走行性能を実現するなど、一層魅力を高めています。
この後も、スズキのコンパクトハイトワゴンとして進化が期待されるモデルです。 

スズキ ソリオバンディットの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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