日産モコの概要と歴史をまとめてみた

日産モコ ＭＧ０１系は、スズキよりOEM供給を受ける「MRワゴン」の姉妹車として2002年4月に誕生しました。

「若いアクティブなママが、子供と一緒にどこへ行ってもジャストフィットできるベストパートナー」をコンセプトにデザインされました。

子育て中の女性をメインターゲットに親しみやすくエレガントなエクステリア、広々としたクラストップレベルの使いやすい室内空間、軽快でアクティブな走行性能を誇る、日産初の軽自動車としてリリースされました。

【エクステリア】
日産車に共通する「ウインググリル」を採用し、シンプルながら飽きのこない上品な佇まいが特徴です。伸びやかなモノフォルムシルエットを採り入れ、大きなガラスエリアと相まって、クリーンで居住性の高さを表現したスリークなエクステリアがソフトな女性らしさを演出しています。

また、上品でエレガントなカラーバリエーションが個性的なアピアランスを彩ります。

【インテリア】
シートとドアトリムには、タンとターコイズの2色のカラーが用意され、エレガントで上質な室内空間を提供しています。インストルメントパネルはシンプルながら広がりのあるデザインを採用し、やや高めに設定した運転席、大きなガラスエリア、見切りの良いボディデザインから、取りまわしの良さが大きな魅力です。

リクライニング機構を備える後席は前席よりヒップポイントを高め、クラストップレベルの室内長とあわせて、開放感のある伸びやかで優れた居住性を提供しています。

また、コラム式シフトと足踏み式パーキングブレーキの採用により、狭い駐車スペースの乗り降り時などに運転席と助手席との移動が便利な広々とした足元スペースを実現しています。

さらに多彩なシートアレンジを提供する5：5分割可倒式リヤシートを備え、大きな荷物や長尺ものを積載する際の利便性・実用性の高さも兼ね備えています。

【パワートレイン・メカニズム】
搭載するパワーユニットは、軽快な加速フィールと実用域の扱いやすさに定評のあるVVT（Variable Valve Timing：可変バルブタイミング機構）付直列3気筒自然吸気エンジン、トルクフルで高速走行も余裕のあるインタークーラー付ターボを備えた2タイプが設定されています。

高効率な4速オートマチックトランスミッションが組み合わされ、スムーズなギアシフトと優れた燃費性能を両立しています。

足回りはベーシックなリバウンドスプリングを備えたストラット式フロントサスペンションとI.T.L.（Isolated Trailing Link：アイソレーテッド・トレーディング・リンク）式リヤサスペンションを採用しながら、最適化により路面からの振動を素早く吸収するフラットで快適な乗り心地と優れた走行安定性を実現しています。

駆動方式は軽快な2WD/FFと走行状況に応じて後輪へ最適な動力配分を行うフルタイム4WDモデルが設定されています。

ボディタイプ：軽-RV系
乗車定員：4名
駆動方式：FF
ボディサイズ：3395×1475×1590mm（全長×全幅×全高）
室内サイズ：1785×1220×1255mm（室内長×室内幅×室内高）
タイヤサイズ：（前）155/65R13 73S（後）155/65R13 73S
エンジンタイプ：K6A型　水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量：658cc
最高出力：54ps(40kW)/6500rpm
最大トルク：6.4kg・m(63N・m)/3500rpm
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：18.4km/リットル
車両重量：850kg
価格：1,003,000円

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

■初代 日産 モコ MG01S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「B」「Q」「T」。

・主なオプション
フロントバンパー組込みフォグランプ、日産オリジナルHDDナビゲーションシステム、CDオートチェンジャー、リヤスポイラー（LEDハイマウントストップランプ付）、フロントプロテクター、サイドシルプロテクター、リヤアンダープロテクターなど。

・カラーバリエーション
ブルーイッシュブラック（P）、ミントグリーン（M）、モコグリーン（M）、レイクブルー（M）、モコロゼ（M）、シルキーシルバー（M）、カシスレッド（P）、キプロスブルー、キャッツアイブルー（M）、スノーパールホワイト（3P）、クールベージュ（M）など。
（発売時期・グレードにより異なります）

モコ ＭＧ０２系は、初代に引き続きスズキからOEM供給を受けるモデルであり、「MRワゴン」のフルモデルチェンジにともない、2006年2月に誕生しました。

「SHIFT_ mini style」をキーワードに広告展開され、生活に彩りを与えてくれる、軽自動車の新たなスタイルを提案するモデルとしてリリースされました。

【エクステリア】
先代モデルで採り入れたモノフォルムの伸びやかなスタイリングは、2代目になっても変わることなく愛らしさをキープした佇まいとなっています。

立体的でスタイリッシュな意匠を持つモダンなフロントマスク、ウエストラインからリヤクォーターウインドウへ続く上品なサイドビュー、安定感のある前後フェンダーを備えるサイドの面構成とシャープなキャラクターラインとなっています。

ほかにも重心の低いどっしりとした質感の高いリヤビューなど、都会的なイメージを表現した洗練されたエレガントなエクステリアデザインを採用しています。

特にリヤオーバーハングを最小に短縮し、大きくフレアしたリヤフェンダーの膨らみが軽快さと大きな安定感を生み出しています。

【インテリア】
エクステリア同様に初代モデルを彷彿とさせる、明るく和みのあるインテリアカラーを採り入れています。開放感あふれるデザインでありながら、丸みを帯びた意匠で統一したスタイリッシュなインテリアデザインも相まって、上質な居心地の良い室内空間を生み出しています。

フロントスペースにおいては、インパネシフトと足踏みパーキングブレーキ、ベンチ形状のフロントシートの採用により、乗降性に優れ、運転席と助手席の移動がしやすい機能性の高さも大きな魅力と言えるでしょう。

ダブルラッセル生地を使用した掛け心地の良い運転席からの視界性の高さに加え、リクライニング＆スライド機構付5：5ダブルフォールディングリヤシートの採用など、日常の市街地走行からレジャーまで、使い勝手の良い、大人4人がリラックスして移動できる快適な居住性と取りまわしの良さを兼ね備えています。

また、助手席の座面を開くと大きな収納スペースへ早変わりする「すわるとシート開けるとBOX」など豊富な収納スペースが実用性を高めています。

【パワートレイン・メカニズム】
先代モデルからキャリーオーバーとなるVVT（Variable Valve Timing：可変バルブタイミング機構）付3気筒NAエンジンとインタークーラー付ターボエンジンにフルレンジ電子制御4速ATとの組み合わせです。

細部を見直すことで高効率化がはかられ、燃費性能とドライバビリティが向上しています。2WDモデルではクラストップレベルの低燃費性能と環境性能を実現しています。

足回りについては剛性が強化され、サイドウォールに高さのあるやや偏平率の高いタイヤとのマッチングも良く、なめらかでダンピングの効いた揺れの少ない快適な乗り心地を提供しています。

また、駆動方式は、2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定されています。

ボディタイプ：軽-RV系
乗車定員：4名
駆動方式：FF
ボディサイズ：3395×1475×1620mm（全長×全幅×全高）
室内サイズ：1855×1280×1275mm（室内長×室内幅×室内高）
タイヤサイズ：（前）155/65R13 73S（後）155/65R13 73S
エンジンタイプ：K6A型　水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量：658cc
最高出力：54ps(40kW)/6500rpm
最大トルク：6.4kg・m(63N・m)/3500rpm
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費：21.0km/リットル
車両重量：820kg
価格：1,058,400円

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

■2代目 日産 モコ MG02S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「S」「S FOUR」「E」「E FOUR」「G」「G FOUR」。

・主なオプション
ハロゲンフォグランプ、日産オリジナルHDDナビゲーションシステム、フロアカーペット（エクセレント、消臭機能付）、スタイリッシュパッケージ（フロントプロテクター+サイドシルプロテクター+リヤアンダープロテクター）、ウインカー付ドアミラーカバーなど。

・カラーバリエーション
ブルーイッシュブラック（P）、マルーンブラウン（P）、ミステリアスバイオレット（P）、レイクブルー（M）ペールブルー（M）、モココーラル（M）、ノクターンブルー（P）、ラグーンターコイズ（M）、シルキーシルバー（M）、モコルージュ（M）、スノーパールホワイト（3P）、ミルクティーベージュ（M）など。
（発売時期・グレードにより異なります）

モコ ＭＧ０３系は、ベースとなるスズキ「MRワゴン」のフルモデルチェンジにともない、2011年2月に誕生しました。

「上質で心地よい私のための新しい空間」をコンセプトに開発され、新プラットフォームの採用とともに、新開発エンジンとCVTが搭載されました。

より洗練された爽快な走りと低燃費性能、快適でしなやかな乗り心地を提供する、上質な軽ハイトワゴンとしてリリースされました。

【エクステリア】
初代モデルから続く、モコらしいモノフォルムを継承しながら、ボディの両端が把握でき、車幅感覚が掴みやすいボンネットフードとシャープなフロントマスクなど、新鮮で上品でフレンドリーな顔つきが印象的です。

また、ワイド感を強調した縦に厚みがある大開口のフロントバンパーや、タイヤハウスに沿って大きくフレアした前後フェンダーに加え、ウエストラインをやや高めに設定した、伸びやかなで落ち着きと華やかさを融合した安定感のあるモダンなスタイリングが特徴です。

リヤエンドはルーフエンドからリヤガラスの上部をブラック処理することで、大開口バックドアと低く構えたリヤバンパーと相まって、スタイリッシュで落ち着きのある上品な表情となっています。

【インテリア】
運転席では、色鮮やかな視認性の高いファインビジョンメーターや、4.3インチカラーディスプレイ付オーディオと一体となった質感の高い艶やかなピアノブラック調フィニッシュインストルメントパネルを採用しています。

また、インストルメントパネルとドアトリムを繋ぐ伸びやかな意匠とあわせて、モダンで洗練された開放感あふれる華やかなコックピットデザインに仕上がっています。

歴代モデルに共通する足踏み式パーキングブレーキ、インパネシフト、ソファ形状のフロントシートを採用し、乗降性・利便性の高さに優れる広々とした前席の足元スペース、新プラットフォームの採用により、ロングホイールベース化が実現した伸びやかで快適な室内空間が大きな魅力です。

また、質感の高いシートには内装色とマッチングしたブラウンの格子柄のジャージ生地を採り入れています。

ほかにも6通りのシートアレンジが可能な利便性の高さに加え、オゾンセーフオートエアコンやプライバシーガラスやUVカットグリーンフロントガラスなどの充実した快適装備となっています。このような充実した装備により、四季を通じて居心地の良い優れた居住性を実現しています。

【パワートレイン・メカニズム】
3代目モデルではプラットフォーム、エンジン、トランスミッションが一新されました。
ロングストローク化された新開発パワーユニットは、従来モデル同様に自然吸気エンジンとターボエンジンが設定されました。
中低速域での扱いやすさに加え、高伝達効率を誇る副変速機構付CVTにより、軽量ボディを力強くスムーズに加速させます。

また、CVTオイルウォーマーや減速エネルギーを回収して発電する回生機能、進化したインテリジェントなアイドリングストップ機構、エンジンが停止している間も蓄冷剤を使用して冷風を室内に循環させるエコロジーな空調ユニットの採用などにより、クラストップレベルの低燃費性能を実現しています。

高剛性・軽量ボディや新プラットフォームの採用により、しなやかで上質な乗り心地と優れた走行安定性を両立しています。

駆動方式は軽快な走行性能を誇る2WD/FFと、滑りやすい濡れた路面などで後輪に駆動トルクを伝えるフルタイム4WDが設定されています。

【安全性能】
日産独自のSAFETY SHIELD思想「クルマが人を守る」が活かされ、路面状態や乗員数に応じて制動力を最適に制御し、常に安定した制動を発揮するEBD（電子制御制動力配分システム）付ABS（アンチロックブレーキシステム）+ブレーキアシストをはじめ、運転席＆助手席SRSエアバッグシステム、歩行者にも対応した障害軽減ボディや乗員の保護性能を高める頭部衝撃軽減構造インテリアの採用など、高い安全性能を備えています。

ボディタイプ：軽-RV系
乗車定員：4名
駆動方式：FF
ボディサイズ：3395×1475×1625mm（全長×全幅×全高）
室内サイズ：2055×1285×1260mm（室内長×室内幅×室内高）
タイヤサイズ：（前）145/80R13 75S（後）145/80R13 75S
エンジンタイプ：R06A型　水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量：658cc
最高出力：54ps(40kW)/6500rpm
最大トルク：6.4kg・m(63N・m)/4000rpm
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：23.0km/リットル
車両重量：790kg
価格：1,079,400円

軽自動車税について
※1　平成27年3月31日以前に新規取得された新車：年間7,200円
※2　平成27年4月1日以降に新規取得された新車：年間10,800円
※3　最初の新規検査から13年を経過した自動車：年間12,900円

■3代目 日産 モコ MG03S系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「S」「S FOUR」「X」「X FOUR」「G」「G FOUR」。

・主なオプション
フォグランプ、バックビューモニター、日産オリジナルメモリーナビゲーションシステム、ディスプレイ付CD一体AM/FMラジオ（4.3インチ液晶ディスプレイ、タッチパネル操作、MP3/WMA/AAC再生機能、USB接続、iPod対応、デジタル時計組込み）、フロアカーペット（エクセレント、消臭機能付）など。

・カラーバリエーション
ブルーイッシュブラック（P）、コメットグリーン（PM）、アーバンブラウン（PM）、ミステリアスバイオレット（P）、アロマティックアクア（M）、カシミールブルー（PM）、モコベリー（PM）、モコピーチ、シルキーシルバー（M）、スノーパールホワイト（3P）、ミルクティーベージュ（M）など。
（発売時期・グレードにより異なります）

日産モコは、スズキよりOEM供給を受ける「MRワゴン」をベースとしながらも、親しみのある上質なエクステリアデザインやポップで個性的なボディカラーが特徴です。

オシャレな専用シート表皮を採り入れたファッショナブルで質感の高いインテリアなど、若い女性をメインターゲットにしたコンセプトにより、アクティブなライフスタイルを送るユーザーを中心に人気の高い軽ハイトワゴンです。

「MRワゴン」の製造販売の終了を受け、2016年5月に惜しまれつつ販売を終了し、その後は「デイズ」に統合されました。