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更新日:2019.06.20 / 掲載日:2018.10.15

マツダMPVの概要と歴史をまとめてみた

マツダMPVの概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

マツダMPVは1988年に北米で販売し、日本国内でも1990年1月に販売開始されました。

MPVはマルチ・パーパス・ビークルの略称で、1990年に登場したトヨタエスティマと同様、ミニバンモデルです。3列シートの広いスペースを生かしたファミリーカーが、ようやく評価を高めてきた時代でもありました。

初代MPVは、V型6気筒3.0Lエンジンに4速オートマチックを組み合わせです。乗車定員7名の3列シートで2-2-3のシート配列のため、全席ウォークスルー可能な設計です。

1995年10月にマイナーチェンジをしました。搭載したエンジンはこれまでのV型6気筒3.0Lエンジンのほかに、直列4気筒2.5Lディーゼルターボエンジンが加わりました。

1999年6月にMPVは2代目にフルモデルチェンジしました。スタイリッシュなデザインに生まれ変わり、前輪駆動方式ベースでフルタイム4WDもラインナップされました。
エンジンは直列4気筒2.0LエンジンとV型6気筒2.5Lエンジンを搭載しています。

2002年4月のマイナーチェンジで、エンジンは直列4気筒2.3LエンジンとV型6気筒3.0Lエンジンに変更されました。
トランスミッションは4速オートマチックが基本で、3.0Lエンジン搭載車のみ5速オートマチックが採用されています。

2006年2月にMPVは3代目にフルモデルチェンジしました。エンジンは直列4気筒2.3Lエンジンのみのラインナップとなりました。2008年1月のマイナーチェンジ以降は、5速オートマチックに変更されました。

トランスミッションはターボ車と4WD車が6速オートマチック、ノーマルエンジンの2WD車は4速オートマチックを搭載しています。

MPVは2016年3月に生産終了し、CX-8に実質バトンタッチしました。

参考:

MPV(マツダ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】

初代 マツダ MPV アンフィニ系(1990年~1999年)

初代 マツダ MPV アンフィニ系(1990年~1999年)

グーネット編集チーム

MPV(アンフィニ)は1988年に北米で販売開始され、日本国内では1990年に発売されました。
V型6気筒3.0Lエンジンで、本革シートで前席ウォークスルー可能な7人乗りの高級ミニバンとなっています。

ドアは、乗用車と同様のヒンジ式ドアを採用しています。155馬力を発揮する3.0L18バルブエンジンは高速クルージングも十分なスペックで、セダンからの乗り換えユーザーもストレスなくミニバンに乗り換えることが可能でした。

1995年にマイナーチェンジし、フロントグリルには「アンフィニ」のロゴが入りデザインを一新しています。
エンジンも直列4気筒2.5Lのガソリンエンジンとディーゼルエンジンを追加、駆動方式ではディーゼルエンジン車に4WDもラインナップされています。

1997年11月には、上級グレードにのみ採用されていた4輪ABSが全車標準装備となり安全面も充実しました。UVカットガラスも採用されるなど装備も充実されました。

初代 マツダ MPV タイプG-L(1997年11月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:8名
駆動方式:FR
ボディサイズ:4660×1825×1785mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2500×1460×1240mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)195/70R15 92S(後)195/70R15 92S
エンジンタイプ:G5-E型 水冷直列4気筒SOHC12バルブ
排気量:2494cc
最高出力:120ps(88kW)/4500rpm
最大トルク:20.1kg・m(197.1N・m)/4000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:8.4km/リットル
車両重量:1650kg
価格:2,445,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

参考:

MPV タイプG-L(1997年11月) のカタログ情報(2501056)|中古車の情報なら【グーネット】

■初代 マツダ MPV タイプG-L系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「タイプG」「タイプG-L」「グランツ タイプV」「タイプG-S」「グランツ タイプG」「グランツ タイプG-L」「タイプR」「グランツ タイプR」。

・主なオプション
フロントフォグランプ、ウッドパネル、ナビゲーションなど。

・カラーバリエーション
トワイライトブルーマイカ、ブリリアントブラック&サイレントシルバーメタリック、シャストホワイト&シルキーパールマイカ、グレースグリーンマイカ&シルキーパールマイカ、トワイライトブルーマイカ&シルキーパールマイカ、ムーンライトグレーメタリック&シルキーパールマイカなど。

マツダ MPVの中古車一覧

2代目 マツダ MPV LW系(1999年~2006年)

2代目 マツダ MPV LW系(1999年~2006年)

グーネット編集チーム

1999年6月にMPVはフルモデルチェンジをし、2代目MPV LV系となりました。
これまでとは全く異なるスタイルで、ドアは両側スライドドアを採用し、駆動方式は前輪駆動のFF化、曲線基調のエアロスタイルでスポーティなミニバンに生まれ変わりました。

乗車定員は全モデル7名で、セカンドシートは独立タイプとなっています。セカンドシートは横スライド可能なためベンチシートとしても利用可能で、使い勝手を高めました。

エンジンは170馬力を発揮するV型6気筒2.5Lエンジンと135馬力を発揮する直列4気筒2.0Lエンジンとなっています。

また、運転席・助手席エアバッグ、EBD(電子制御制動力配分システム)、ドライバーのブレーキ操作をサポートするブレーキアシストを全車に標準装備し、安全面も充実させました。

1999年11月には4WDモデルも追加されました。4WDは2.5L車に設定され、ロータリーブレードカップリング式フルタイム4WDを採用しました。

さらに、2000年9月には「@NAVI」シリーズが追加され、2.0Lアーバンブレイク、2.5Lスポーツをベースにした特別仕様車として登場しています。主にマツダテレマティックス対応カーナビなどが特別装備されました。

2002年の改良では、直列4気筒2.3LエンジンとV型6気筒3.0Lエンジン変更されました。
2.3Lエンジンは駆動方式によりチューニングが変えられ、4WD車が159馬力、FF車が163馬力の2種類、3.0Lは197馬力と余裕のパワーを発揮します。リヤドアは左右イージークローザー付きのスライド式に加え、FF車には電動式の開閉機構となっています。

さらに、2002年に特別仕様車として登場した「Aeroremix(エアロリミックス)」はローダウンサスペンションと16インチアルミホイールを装備し、2004年の商品改良ではさらにサイズアップし、17インチアルミホイールを装備しています。

トランスミッションはコラム方式4速オートマチックで、2002年以降、3.0Lエンジン搭載車のみ5速オートマチックを採用し、高速クルージングに余裕を持たせました。

マツダ MPV エアロリミックス(2004年9月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:7名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4815×1820×1745mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2535×1610×1220mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/60R17 96H(後)215/60R17 96H
エンジンタイプ:L3-DE型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2260cc
最高出力:163ps(120kW)/6000rpm
最大トルク:21.2kg・m(208N・m)/4500rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:11.6km/リットル
車両重量:1650kg
価格:2,499,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

参考:

MPV エアロリミックス(2004年9月) のカタログ情報(10053566)|中古車の情報なら【グーネット】

■2代目 マツダ MPV LW系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「B」「G」「スポーツ」「エアロリミックス」「VS」。

・オプション
サンルーフ、ムーンルーフ、サイドエアバッグ、HIDキセノンヘッドランプ、運転席パワーシートなど。

・カラーバリエーション
ブラックマイカ、ブルーパシフィックマイカ、チタニウムグレーメタリックII、レイザーブルーメタリック、サンライトシルバーメタリック、クラシックレッド、プラチナムシルバーメタリック、スノーフレイクホワイトパールマイカ。

マツダ MPV LW系の中古車の一覧

3代目 マツダ MPV LY系(2006年~2016年)

3代目 マツダ MPV LY系(2006年~2016年)

グーネット編集チーム

2006年にMPVはフルモデルチェンジをしました。
全長と全幅は2代目MPVよりも大きくなり、全高は低いワイド&ローのスタイルで、さらにスポーティなミニバンとしてなりました。高い動力性能や操縦性を持つ、いわば、スポーツカーの発想でミニバンを革新した「次世代ピープルムーバー」は、走る楽しみをプラスしました。

3代目MPVの特徴は、ミニバンとしての理想の室内空間を確保しながら、従来のミニバンにはないロー&ワイドでスタイリッシュなプロポーションを実現しています。

クラストップの環境性能と、低回転から発生する大トルクにより従来のミニバンの概念を越える動力性能を両立させた、新開発直列4気筒MZR 2.3L DISI(Direct Injection Spark Ignition:直噴)ターボエンジンを採用しました。

ターボエンジンの採用により、V型6気筒3.0Lエンジン車を超えるパワーが備わり、10・15モード燃費でリッターあたり10.2km/L(FF車)、SU-LEV(2005年基準排出ガス75%低減レベル)とクラスにおけるトップレベルの性能を実現しました。また軽量な直列4気筒エンジン採用により前後の重量配分を改善し、ハンドリング性能に貢献しています。

高剛性・安全ボディ「MAGMA」に加え、マツダプリクラッシュセーフティシステム、ステアリングを切った方向を照射するAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)などの先進安全技術を新採用しました。

3代目MPVは、全て直列4気筒2.3Lエンジンを採用し、新開発MZR 2.3L DISIターボエンジンを搭載し、スポーツカー顔負けの245馬力の高出力を発揮しました。

マイナーチェンジ後のトランスミッションについては、2.3L車の2WDで4速オートマチック(2008年1月以降は5速へ変更)、3.0L車および2.3L車の電子制御アクティブマチック4WDは6速オートマチックを採用し、きめ細やかな変速を実現しています。

2012年11月までは、乗車定員は8名、それ以降はセカンドシート独立式になり、7名乗りとなっています。

参考:

MPV(マツダ)のモデル・グレード別カタログ情報|中古車の情報なら【グーネット】

マツダ MPV 23S(2010年7月モデル)

ボディタイプ:ミニバン・ワンボックス
乗車定員:8名
駆動方式:FF
ボディサイズ:4860×1850×1685mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:2635×1565×1210mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)215/65R16 98S(後)215/65R16 98S
エンジンタイプ:L3-VE型 水冷直列4気筒DOHC 16バルブ
排気量:2260cc
最高出力:163ps(120kW)/6500rpm
最大トルク:20.7kg・m(203N・m)/3500rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
10モード/10・15モード燃費:12.2km/リットル
JC08モード燃費:11.0km/リットル
車両重量:1740kg
価格:2,700,000円
自動車税:年間45,000円 ※

※自動車税は2018年2月時点で参照したものとなります。

参考:

MPV 23S(2010年7月) のカタログ情報(10068783)|中古車の情報なら【グーネット】

■3代目 マツダ MPV LY系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「23F」、「23C」、「23F」、「23T」、「23S」、「23C スポーティパッケージ」、「23S Lパッケージ」、「23T Lパッケージ」。

・オプション
スーパーリラックスシート、AST(アドバンスド・セーフティ・テクノロジー)、AFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)、SRSカーテンエアバッグなど。

・カラーバリエーション
スパークリングブラックマイカ、ラディアントエボニーマイカ、メトロポリタングレーマイカ、アルミニウムメタリック、カッパーレッドマイカ、クリスタルホワイトパールマイカ。

マツダ MPV LY系の中古車の一覧

1988年に北米で登場したマツダMPVは、日本国内では1990年1月に登場しました。
ミニバンでありながらも乗員定員が7名ないしは8名の3列シートということもあり、注目を集めました。

2度のフルモデルチェンジでは、両側スライドドアの導入や車体サイズの拡大、床部分を下げるなどにより、ユーザーの利便性と快適性を向上させました。ほかにも燃費性能の向上をはかり、先進の安全技術も加わることにより、時代のニーズに反映したミニバンモデルと言えるでしょう。

MPVは2016年に生産が終了しましたが、その後継モデルとして2017年12月にCX-8として発売され、今日に至っています。

マツダ MPVの中古車一覧

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グーネットマガジン編集部

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