ホンダインサイトの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

インサイトは、先進的な空力ボディを身にまとい、軽自動車並みの車両重量を実現する軽量アルミボディや樹脂パネルを採用しています。1999年9月に誕生し、シンプルながら高い燃焼効率を誇る新開発リーンバーンVTEC 1.0L直列3気筒エンジン+ハイブリッドシステム「Honda IMA（Integrated Motor Assist）」を組み合わせ、当時の世界トップレベルの省燃費性能＆環境性能を実現しました。

開発当初の段階より、「空力」と「軽量化」を重視したデザインがスタートし、外観上大きな特徴となる、リアタイヤの上半分を覆うリアホイールスカートを装着するなど、徹底した空力処理とともに、量産車世界最高レベル（当時）の空気抵抗値cd=0.25を実現した、5ナンバーサイズの3ドアファストバッククーペモデルとして誕生しました。

1980年代のライトウエイトスポーツクーペ「バラードスポーツCR-X」を彷彿させるクラウチング・ヒップを採用したテールエンドのフィニッシュをはじめ、3次元ガラステールゲートやスパッツの装着など、空気の流れをコントロールし、世界一の燃費性能とコントラーブルな走行安定性能を両立しました。

エコドライブはもとより、ドライバーとクルマが一体となった爽快なドライブフィールを重視し、身体をしっかり包み込むフィット感の高いシート形状や視認性の高い計器類、スポーティなドライビングポジションとなっています。加えて、全域にわたりエンジンを力強くアシストするハイブリッドシステムの特性など、ホンダのこだわりが随所に感じられる2シーターライトウエイトスポーツに仕上げました。

2009年2月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、初代モデルの個性的なコンセプトを一新し、スチールボディを採り入れた5ドアハッチバックへと変身を遂げました。

他社の競合モデルと比較しても、十分に競争力のある実用性な5人乗りパッケージとしたことで発売早々から人気を集め、スチールボディによるコストダウンと相まって、発売月の翌月にはハイブリッド車の中でも登録台数No.1を記録する人気車種となります。

のびやかでスタイリッシュな外観デザインや使い勝手の良い広々とした室内空間、運転のしやすさが実感できる、優れた取り回し性能などから、性別を問わず幅広い層の方々から親しまれる、5ナンバーサイズのコンパクトハッチバックモデルです。

派生モデルには1.5Lエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせ、内外装の質感を高めた上級モデル「インサイト エクスクルーシブ」がラインナップされています。

ここではインサイトの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。　

・G
全グレードともにi-VTEC 1.3L 直列4気筒エンジンに独自のIMAハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインが搭載され、変速ショックの少ないなめらかで力強い走りを提供するCVTとの組み合わせとなり、駆動方式は2WD/FFのみの設定となります。

運転席用＆助手席用SRSエアバッグシステムやEBD付ABS、VSA（ABS+TCS+横滑り抑制）、頚部衝撃緩和フロントシート、ヒルスタートアシスト機能などの安全装備に加え、フルオートエアコンディショナー、キーレスエントリーシステムなどの快適装備が施されるベーシックグレードです。

また、小柄なドライバーでも最適な運転姿勢が設定しやすい、テレスコピック＆チルトステアリング+運転席ハイトアジャスターが装備されています。

プロジェクター式ハロゲンヘッドランプ、2スピーカー、ウレタン巻ステアリングホイールが装着され、マット仕上げのテールゲートスポイラー仕様となります。
足回りは15インチタイヤ＆フルホイールキャップが装着されます。

・L
「G」グレードに対して、照明付ステアリングスイッチ付クルーズコントロールやHondaスマートキーシステムをはじめ、照明付パワードアロックスイッチやリアセンターアームレスト、ハーフシェイド・フロントウインドウに加え、ラゲッジルームランプやLEDドアミラーウインカーが追加装備されます。

また、プロジェクター式ディスチャージヘッドランプ、4スピーカー、全ドアパワーウインドウスイッチ、本革巻ステアリングホイールへとグレードアップされます。
外観上はテールゲートスポイラーがピアノブラック仕上げとなり、質感の向上が図られています。　

ここでは、インサイトの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。

・ZE2：1.3L/CVT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：27.2km/L
年間ガソリン代：約49,632円（367.6L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約84,132円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

初代モデルは燃費性能世界一を目指し、アルミボディや徹底した空力対策が施されたエアロダイナミクスボディを採用する2シーターハイブリッドクーペとしてセンセーショナルなデビューを飾りました。

2代目モデルは一般的なスチールボディへ変更され、実用性の高い5人乗りの5ドアハッチバックモデルであり、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

2代目 インサイト ZE2系：13.8～98万円
ZE2：10～99.7万円

G：10～99.7万円
HDDナビ スペシャルエディション：33.7～73.8万円
LS：13～98万円
L：12～98万円

2009年2月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、ホンダのエコロジー技術力を世界にアピールした初代のアバンギャルドな2シーターファストバッククーペから、質感の高いエレガントで流麗なスタイリングを採用する、実用性の高い5ドアハッチバックモデルへと改められました。
ベーシックグレードでは189万円の安価な価格設定がなされ、初代モデル以上に成功を収めたモデルです。

発売初年度にあたる2009年式モデルを中心に多くの登録台数が見受けられます。
30万円台から50万円台の価格帯を中心に堅実な中古車価格相場が形成されています。

2011年以降、登録台数が少ないのはグレードが整理され、スポーツグレードが無くなったことと、1.5Lエンジン+モーターを搭載する上位グレード「インサイト エクスクルーシブ」へ販売の主軸が移ったことが要因としてあげられます。

走行距離に関しては、初年度モデルでは5万kmから9万km未満が中心となり、以降の年式でもほぼ偏りのない、年式相応のマイレージといえるでしょう（上記中古価格帯については、2018年10月23日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。