トヨタソアラの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

ソアラは、ヨーロッパの高性能モデルにも引けを取らない、高速の巡行性能やブレーキ性能、快適性能を備えているのが特徴です。パーソナル性を重視したスペシャリティクーペとして、1981年2月に誕生しました。

Bピラーを前傾させ、ロングノーズ＆ショートデッキのウエッジシェイプの利いた、踏ん張りのある力強い美麗なスタイリングを採用しています。スポーティで躍動感のある佇まいともに、高級感に満ちた専用ツートンカラーやブロンズガラスを装備するなど、従来の国産車にはなかった高級感を備えた2ドアクーペモデルです。

室内を明るくクリーンに演出する大きなガラスエリアを持ち、エレクトロニックディスプレイメーターやエア式ランバーサポートを備えた豪華なシート、エレクトロニック・スポークモニターなど洗練されたインテリアデザインなど、フラッグシップクーペならではの快適な室内空間を生みだしています。

ボンドカーとして知られる「2000GT」以来となる、2.8L 直列6気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載し、5速マニュアルトランスミッションも用意されています。低回転域から高回転域までストレスなくスムーズに吹け上がる、トルクフルでダイナミックなドライブフィールとダイレクトで力強い走りを実現しています。

北米を中心に新たな「レクサス」ブランドの立ち上がり時期と重なり、3代目モデルではよりワールドワイドを意識した、丸みを帯びた大型のクーペボディへと変更されました。大排気量V型8気筒エンジンの搭載やいかなるシーンでも安定した姿勢を保つ先進のアクティブコントロールサスペンションや世界初となるアクティブ4WSの採用など、海外の高級クーペにも引けを取らないラグジュアリーな走行性能を備えリリースされました。

初代モデルの誕生から20年目の記念すべき節目の2001年4月に4代目モデルがリリースされました。
従来のクローズドクーペから一転して、優雅な電動メタルトップを備えるコンバーチブルクーペモデルとして生まれ変わり、華々しいデビューを飾ります。
凝縮された金属の塊のような硬質な面構成を持ち、トップを上げたクローズド状態でも流麗なシルエットが魅力のモデルです。

ここではソアラの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。　

・430SCV
4代目モデルはシンプルなラインナップ構成で、全グレードともにVVT-i機構付4.3L V型8気筒エンジン+ロックアップ付5ATを搭載し、FR駆動となります。

デュアル＆サイドエアバッグやプロジェクター式ディスチャージヘッドランプをはじめ、TRC（トラクションコントロール）やVSC（ビークル・スタビリティ・コントロール）、ブレーキアシスト、EBD（電子制動力配分制御）付ABS、プリテンショナー＆フォースリミッター付シートベルトなどの安全装備が施されています。

左右独立温度コントロールフルオートエアコンや独立無段階調整式シートヒーター（運転席＆助手席）、電動チルト＆テレスコピックステアリング（オートチルトアウェイ＆リターンメモリー付）などの快適装備に加え、シートはマイコンプリセットドライビングポジションシステムや電動ランバーサポート機構を備えた、しなやかな肌触りが心地良いラグジュアリーな本革シートが装備されます。

また、ウッド＆本革3本スポークステアリングホイール＆ウッドシフトレバーノブやウッドパネル＆トリムなど、ウッドを随所に使用した艶やかで高級感あふれるインテリアを備えています。

エクステリアにはディフューザー付デュアルエキゾーストテールパイプが装着され、リヤビューをスポーティに演出しています。

足回りは前後にスタビライザーを備えた4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションとなり、18インチロープロファイルタイヤ＆アルミホイールが装着されます。

・430SCV ノーブルカラーエディション
「430SCV」グレードに対して、マークレビンソン製プレミアムサウンドシステムが追加されます。
ノーブルカラーエディションの主な特徴は、ソリッドで硬質な曲面の陰影を巧みに表現する艶やかで深みのある専用ボディカラー「コスモシルバー」、ボディカラーとの対比がラグジュアリー感をさらに強調するノーブルレッドお本革シート＆ドアトリム表皮、ノーブルボルドーのウッドパネルが装着されます。

また、スカッフプレートの照明がアンバーからブルーへ変更されます。
足回りは18インチロープロファイルタイヤ＆クローム仕上げアルミホイールが装着されます。　

ここでは、ソアラの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。

・UZZ40：4.3L/5AT/FR
使用燃料：無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費：8.5km/L
年間ガソリン代：約170,588円（1176.5L×145円） ※1
自動車税：年間76,500円 ※2
年間維持費：約247,088円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年10月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

ソアラは初代モデルよりパーソナル性を重視した、高級スペシャリティクーペとして開発され、ダイナミックで質感の高い卓越した動力性能をはじめ、深い安らぎをもたらすラグジュアリーな室内空間やノーブルで洗練されたモダンな外観デザインなどの特徴を備えた、トヨタのフラッグシップクーペであり、比較的安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力と言えるでしょう。

4代目 ソアラ 40系：33～336.8万円
UZZ40：33～344.4万円

430SCV：33～344.4万円
430SCV ノーブルカラーエディション：44.9～178万円

ソアラの最終モデルとなる4代目モデルは、2001年4月にリリースされレクサス「SC」へバトンタッチされる2005年6月まで販売されました。

最終モデルから既に13年経過していることを考えると、一部のカスタムモデルを除いても100万円後半から200万円前半までの価格帯に多くの登録車両が見受けられ、未だに人気の高さが窺い知れます。

中古車相場としては60万円台から90万円台が中心となります。
走行距離に関しては、7万kmから15万kmのレンジに集中しており、ほぼ年式相応のマイレージと言えるでしょう。
作りのしっかりした高額車と言うこともあり、残存する車両が多いのも大きな特徴です。

また、レクサス「ＳＣ」としては、2010年7月まで販売されたモデルなので、セミアリニン本革シートやHDD純正ナビなどを装備する、熟成を重ねた、少しでも年式の若い車両を求める場合は、そちらも比較検討されることをおすすめします（上記中古価格帯については、2018年10月25日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。