ホンダフリードハイブリッドの中古車購入の際の選び方の参考ポイント

フリードハイブリッドは、先行するガソリンエンジンを搭載する初代「フリード」の派生モデルです。2011年10月に誕生して以来、環境に配慮しながら卓越した省燃費性能や低速域からエンジンを力強くアシストしています。ハイブリッドモデルならではのリニアでピックアップの良い加速性能を誇るコンパクトハイトワゴンです。

基本的なスタイリングはガソリンエンジンを搭載する「フリード」と共通ながら、先進性をクールに表現するクロームメッキとクリアブルー塗装を組み合わせた専用フロントグリルが装備されています。

1.5L 直列4気筒SOHCエンジン+独自のハイブリッドシステムIMA（インテグレーテッド・モーター・アシスト）の組み合わせとなり、FF駆動となります。

減速時のエネルギーの回生や全気筒休止によるポンピングロスの減少をはじめ、モーターのみのEV走行や先進のアイドリングストップ機構の採用とともに、クラストップレベルの省燃費性能を実現しています。

「フリード」の持ち味である、5ナンバーサイズの取り回し性能や広々とした実用性の高いユーティリティ＆ラゲッジスペースをさらに進化させた、毎日の生活をより一層充実させる身近なミニバンとして、発売早々から高い支持を集めるモデルです。

2016年9月にフルモデルチェンジを受けた2代目モデルでは、初代モデルからの特徴を継承しながら、「7days Wonderful Mobility」を開発コンセプトに、よりダイナミックな走りを実現するSPORT HYBRID i-DCD（intelligent Dual-Clutch Drive）へパワートレインを置き換えています。

先進の安全運転支援システム「Honda SENSING（ホンダセンシング）」の搭載とともに、毎日を思い通りに使えるコンパクトミニバンとして、子育て中のファミリーを中心に幅広い層の方々から親しまれる人気モデルです。

また、2代目モデルではコンパクトミニバン初となるフルタイム4WDが設定され、シーンを問わない走行安定性能も大きな魅力といえるでしょう。

ここではフリードハイブリッドの中古車購入の際の選び方の参考ポイントとして、主なグレードの特徴、維持費と燃費、中古車の価格相場や価格帯を取り上げてご紹介します。

ここでは2016年9月発売の2代目モデルを取り上げます。

・ハイブリッドB
全モデル共通してアトキンソンサイクル1.5 L 直列4気筒i-VTEC DOHCエンジンにスポーツハイブリッドi-DCDを組み合わせたパワートレインが搭載されます。
駆動方式は2WD/FFモデルとフルタイム4WDモデルが設定されます。
本グレードは2+2+2の6人乗りモデルとなります。

ベーシックグレードながら、クルーズコントロールや運転席用＆助手席用i-SRSエアバッグシステム、EBD（電子制御制動力配分システム）付ABSをはじめ、VSAやエマージェンシーストップシグナル、ヒルスタートアシスト機能などの充実した安全装備が施されています。

また、フルオートエアコンやスライドドアイージークローザー機構、テレスコピック＆チルトステアリング、運転席シートハイトアジャスターをはじめ、UVカット機能付フロントウインドウガラス+高熱線吸収/UVカット機能付フロントドアガラス+高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラスなどの快適装備に加え、ウォームガンメタインパネミドルエリア加飾、ハロゲンヘッドライト、2スピーカーが装備されます

4WDモデルではコンフォートビューパッケージ（親水/ヒーテッドドアミラー+熱線入りフロントウインドウ+フロントドア撥水ガラス）や運転席＆助手席シートヒーターが装備されます。
足回りは15インチのハイブリッド専用デザインフルホイールキャップ仕様となります。

・ハイブリッドG ホンダセンシング
2+3+2の7人乗りモデルが設定されています。
「ハイブリッドB」グレードに対して、衝突軽減ブレーキ（CMBS）+誤発進抑制機能+歩行者事故低減ステアリング+路外逸脱抑制機能、ACC（アダプティブ・クルーズ・コントロール）+LKAS（車線維持支援システム）+先行車発進お知らせ機能+標識認識機能からなるホンダセンシングをはじめ、LEDヘッドライト（ロービーム､オートレベリング/オートライトコントロール機構付）、LEDアクティブコーナリングライトなどが追加される中間グレードです。

ほかにも両側パワースライドドアやナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器、センターテーブルが追加装備されています。インパネミドルエリアの加飾が温かみのある木目調など、インテリアの質感の向上が図られます。

また、フロントワイパーが車速連動+バリアブル間欠タイプへと変更されます。
4WDモデルのみIR＆UVカット機能付フロントウインドウガラス+IR＆スーパーUVカット機能付フロントドアガラス、プラズマクラスター搭載フルオートエアコンとなります。

・ハイブリッドEX
2WD/FFモデルのみの設定となります。
4WDの「ハイブリッドG ホンダセンシング」グレードに対して、1列目シート用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム（1～3列目シート対応）やダブルホーンが追加装備される上位グレードです。

プライムスムース＆ファブリックコンビシートや本革ステアリングホイール、インテリアイルミネーションの装備や専用インテリアが施されるなど、上質で機能的なインテリアを備えます。
足回りは15インチタイヤ＆アルミホイール仕様となります。

ここでは、フリードハイブリッドの型式ごとの燃費の違いと、燃費に基づく年間の燃料代と自動車税からなる年間維持費用をまとめます。
同じ型式でも車両重量などにより若干の差異が生じることがあります。

なお、年間の走行距離は年間1万km、ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しています。また、自動車税は2018年12月時点で参照したものとなります。

・GB7：1.5L/7AT/FFモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：27.2km/L
年間ガソリン代：約49,632円（387.6L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約84,132円 ※3

・GB8：1.5L/7AT /フルタイム4WDモデル
使用燃料：無鉛レギュラーガソリン
JC08モード燃費：25.2 km/L
年間ガソリン代：約53,571円（396.8L×135円） ※1
自動車税：年間34,500円 ※2
年間維持費：約88,071円 ※3

※1．ガソリン単価は無鉛レギュラーガソリン135円/L、無鉛プレミアムガソリン145円/Lと仮定しております。
※2．自動車税は2018年12月時点で参照したものとなります。
※3．年間の走行距離は年間1万kmと仮定して1年間のガソリン代を算出し、自動車税を合算して、年間維持費として計算をしております。

フリードハイブリッドは操作性に優れ、日常の買い物から休日のドライブやアウトドアレジャーなど、多目的に活躍する経済性に優れたコンパクトミニバンとして人気の高いモデルであり、比較的価格が安定した中古車価格を維持しています。また、流通台数が多いことも特徴であり、用途や予算、好みなどに応じて、豊富な登録台数の中から、最適な1台を選べることも大きな魅力といえるでしょう。

2代目 ホンダ フリードハイブリッド GB7/8 系：175～356万円
GB7：165～356万円
GB8：232.8～300.2万円

ハイブリッド・Gホンダセンシング：165～356万円
ハイブリッド・EX：185～288.7万円

2代目モデルは、2016年9月にリリースされました。
2代目モデルになって、走行性能や安全性能が大幅に高められ、リリースから月日が経過してないこともあり、2016年式以降、220万円台から260万円台が中心の安定した中古車相場が形成されています。

初代モデルを含め、販売台数が多いため中古車登録台数も同じように豊富なことも大きな特徴です。
走行距離に関しては、2016年式や2017年式では1万kmから3万kmの車両が多くを占め、2018年式では1000km未満の登録のみの未使用車や新車も多く見うけられます。

まだまだ、発売から年数が経過していないため、程度の良い豊富な登録車両から最適な1台が見つかることでしょう（上記中古価格帯については、2018年12月17日時点での数値となっています）。

年式やグレード、オプション装備をはじめ、走行距離や程度、ボディカラーなどで個々の中古車販売価格が異なりますので、中古車を価格で選ぶ際には、最新の価格をチェックするようにしましょう。