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更新日:2020.07.03 / 掲載日:2020.07.03
ハイブリッドには種類がある?方式の違いや注目のマイルドハイブリッドについても解説!

グーネット編集チーム
ハイブリッド車と一口にいっても、実はいくつかの種類があります。例えば、昨今注目されてきているマイルドハイブリッドという方式がありますが、これも通常のハイブリッド車と特徴的な違いがあります。
そこで今回は、ハイブリッド車の種類と特徴について解説していきます。ハイブリッド車の購入をご検討の方は、ぜひご一読ください。
ハイブリッドは大きくわけて3種類
ハイブリッド車とは、簡単に説明するとエンジンにモーターを組み合わせた車です。ハイブリッド車には、大きく分けて「シリーズ方式」「スプリット方式」「パラレル方式」3つの方式があります。
ここでは、それぞれの方式がどういったものかを、順番に解説していきます。
シリーズ方式
シリーズ方式とは、エンジンを発電用として使い、その電力でモーターを駆動させ走行する方式です。発電した電気はバッテリーに蓄えられ、必要なときにエネルギーが放出されます。走行時に使われるのはモーターのみであるため、エンジン音も小さく電気自動車に近い走行感覚です。
シリーズ方式の場合、エンジンは発電できる能力さえあればこと足りるため、排気量、消費燃料ともに少なくて済み、低燃費化に有利なシステムとなっています。
スプリット方式
スプリット方式とは、エンジン動力とモーター動力が合成され、走行状態に応じて2つの動力の割合を調整する方式です。動力を分割=スプリット(split)できることから、スプリット方式と呼ばれています。
スプリット方式の場合、エンジン動力を停止させてモーター動力単体でも走行することができます。また、エンジンからの動力を駆動と充電の両方に分割させることも可能です。
パラレル方式
パラレル方式とは、エンジンに対して駆動モーターが並列の構造となっている方式です。最もエネルギーを使う発進時や加速時などでモーターがエンジンをサポートし、燃費効率を改善しています。
他の方式と比べて構造が単純かつ軽量なので、小型のハイブリッド車に搭載されることが多い方式です。
マイルドハイブリッドとは

グーネット編集チーム
先述では、ハイブリッド車は大きく分けて3種類と紹介しましたが、先ほどの3種類とは別にマイルドハイブリッドというハイブリッド車もあります。
先ほどの3種類が高電圧で駆動する方式であることから「ストロングハイブリッド」と呼ばれることに対し、低電圧で駆動することから「マイルドハイブリッド」と呼ばれています。
マイルドハイブリッドは、普通の車にも搭載されているオルタネーターとセルモーターを、駆動用に使える強力なもの(とはいえ低電圧)にしたハイブリッドシステムです。
パラレル方式に分類され、通常のハイブリッド車のように、大容量バッテリーや高電圧モーターといった装備が必要ないので、軽量で省スペースとなり、コストも抑えられる利点があります。
マイルドハイブリッド車が登場した背景には、排気ガス規制が年々強化されていることが挙げられます。マイルドハイブリッド車は軽量かつ低コストで製造できることから、近年は軽自動車にも搭載されるようになりました。
ハイブリッドのメリットとデメリット
ハイブリッド車の大きなメリットは、ガソリンやディーゼル車に比べて燃費が良く、ランニングコストが軽減できることでしょう。また、エコカー減税の対象車を購入することで、新車購入時の負担も軽減されます。
さらに、発進時は力強く、走行音は静かで快適にドライブできる点も魅力です。
また、ハイブリッド車のデメリットは、ガソリン車と比べると車両価格が高く、モーターの故障やバッテリーの劣化により、部品交換が必要な場合などは費用負担が大きくなることです。
また、エンジンや走行時の音がとても静かなので走行者に気付かれにくく、巻き込み事故を起こす危険性が高くなることも挙げられます。
まとめ
普段、街中で見かけるハイブリッド車は決まった構造ではなく、車種によって方式が分かれており内部構造も異なります。
ハイブリッドカーはプリウスの台頭から幅広い車種に適用され、世間一般に認知されるようになりました。地球温暖化に影響する温室効果ガスの削減を目指し、ハイブリッドカーの発展は今後もますます高まっていくことでしょう。
クリーンで快適な走行性が期待できるハイブリッド車を、次回購入する車の候補に入れてみてはいかがでしょうか。