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更新日:2025.02.27 / 掲載日:2020.07.15

コンチネンタル GTの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ベントレー コンチネンタル GT

英国の高性能グランドツアラーであるベントレーのコンチネンタル GTに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

コンチネンタル GTの歴史

コンチネンタルは、イギリスの自動車メーカーであるベントレーが発売したモデルです。その起源は、1919年にウォルター・オーウェン・ベントレーがロンドンで設立したベントレー・モーターズに遡ります。

ベントレーはル・マン24時間レースで5度の優勝を果たし、高性能スポーツカーを手がけるメーカーとして世界中の富裕層から支持を集めるブランドへと成長しました。そんな輝かしい歴史を持つベントレーですが、1998年にはフォルクスワーゲングループの傘下に入ることとなります。

新時代に対応するモデルとして開発されたのが、コンチネンタル GTです。2ドアのクーペスタイルを採用し、高級感とスポーツ性能を兼ね備えた一台として登場しました。

パワートレインにはフォルクスワーゲン製の6.0L W型12気筒エンジンを搭載し、KKK製ツインターボによる過給で最高出力560ps/6100rpm、最大トルク66.3kg・m/1600rpmを発揮。トランスミッションはZF製の6速ATが採用され、この強大なパワーを受け止めるため、ベントレー初となる4WDシステムが採用されました。

「グランドツーリングの伝統とベントレーのクラフトマンシップの融合」というコンセプトのもと開発されたコンチネンタル GTは、優れた動力性能を備えたグランドツアラーであると同時に、インテリアの完成度の高さも大きな特徴です。

キャビンには、イギリスの高級車らしく天然木や本革を贅沢に使用し、細部までこだわり抜かれた上質な空間が広がります。アルミ製スイッチの操作感にも徹底したこだわりがあり、滑らかでありながら適度な重みを持たせることで、触れるたびに高級感を感じられる仕様となりました。

エクステリアデザインは、「過去のベントレーデザインを尊重しつつ、クラシックカーのようにならないよう現代的に仕上げる」ことをテーマに設計。ベントレーの哲学を体現する洗練されたリアデザインを採用し、車両運行に必要なアンテナ類はすべてボディ内に収めることで、余計な突起を排した美しいフォルムを実現しています。

フォルクスワーゲン傘下となったことで新たな時代を迎えたベントレーから誕生したコンチネンタル GTは、その成功を受け、「コンチネンタル GTC」や「コンチネンタル フライングスパー」などの派生モデルを次々と生み出しました。特にGTは、全世界で累計23000台が生産され、高級グランドツアラーとして異例のヒットを記録。ベントレーにとって新たな市場を切り開く象徴的なモデルとなりました。

2017年のフランクフルトモーターショーでは3代目となるコンチネンタル GTが発表されました。これまでのコンチネンタル GTのDNAを受け継ぎつつも、パフォーマンスアップを果たし、加えて環境性能にも配慮しています。

2024年に第4世代となるコンチネンタル GTが登場。この世代ではエンジンがV8へダウンサイジングされましたが、高効率化を極めることで、環境性能と圧倒的な走行性能を両立させています。エクステリアも伝統を受け継ぎながら現代的なデザインに進化しました。

コンチネンタル GT スピード

最も速さにこだわったグレード「コンチネンタル GT スピード」

ベントレー コンチネンタル GT スピードは、シリーズの中でも特に高性能なモデルとして位置づけられました。標準モデルに比べ、より力強いエンジンを搭載し、加速性能や最高速度が向上。専用のシャシーセッティングやスポーツ仕様のサスペンションにより、ハンドリング性能も強化されています。

内外装には専用の「Speed」エンブレムや専用デザインのホイールが採用され、スポーティーさをより強調。豪華さと走行性能を高いレベルで備えたグランドツアラーとなりました。

中古で購入する際の目安となる予算

コンチネンタル GT スピードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2022年式:2730万円〜3330万円
2023年式:3340万円〜3749万円
2024年式:流通量希少により算出不可
2025年式:流通量希少により算出不可

コンチネンタル GT スピードの価格帯の車となると流通量はかなり希少です。ただし、手荒に扱われた車両はほとんどなく、コンディションは比較的良好でした。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2007年~2010年
2007年に初めて設定されたGT スピードは、元々は1920年代の名車「3リッタースピード」名前を受け継いだモデルです。現代に甦ったコンチネンタル GT スピードは、従来のコンチネンタル GTをベースに、よりスポーティーな走行性能を実現したハイパフォーマンスモデルとなりました。

エンジンはより高出力化が図られ、610馬力にまでパワーアップ。0-100km/h加速は4.5秒を誇ります。加えてサスペンションやブレーキシステムなどの専用セッティングが施され、俊敏かつ安定したドライビングを可能にしました。

エクステリアには、専用デザインの20インチアルミホイールやエアロパーツを採用。インテリアでは、スポーツシートや内装材のアルミプレート、金属削り出しのスイッチ類を取り入れ、精悍な印象に仕上げました。これらの装備によって、標準モデルを凌駕する走りを実現しています。

エンジンは6.0L W型12気筒DOHC48バルブICツインターボ、最高出力610ps。ボディサイズは全長4815mm×全幅1920mm×全高1390mmです。

第2世代:2013年~2017年
2013年に登場した2代目コンチネンタル GT スピードでは、さらにブラッシュアップされたW12ツインターボエンジンを採用しました。最高出力が624psに強化されたことで、0-100km/hの加速は4.5秒から4.2秒へ短縮。最高速度は318km/hから330km/hと大きく向上しています。

デザイン面でも進化が見られ、エクステリアにはブラック塗装のマトリックスグリルと、専用デザインの21インチホイールを採用。インテリアには「Speed」の文字が刻まれたスカッフプレートや、ダイヤモンドキルト仕立てのレザーシートを取り入れました。さらに、美しい削り出し加工がなされたペダル・シフトセレクターなど、スポーティーかつラグジュアリーな専用装備も搭載されています。

これらの要素により、2代目コンチネンタル GT スピードはさらに洗練された性能とデザインを兼ね備えたモデルとなりました。

エンジンは6.0L W型12気筒DOHC48バルブツインターボ、最高出力642ps。ボディサイズは全長4820mm×全幅1945mm×全高1400mmです。

第3世代:2021年~2024年
3代目に進化したコンチネンタル GT スピードは、2代目と比べエンジン出力がさらに向上。最大出力659psという強大なパワーで、0-100km/h加速は従来の4.2秒から約0.6秒短縮され、3.6秒を実現。またシャシー面では、eLSD(エレクトロニックリミテッドスリップディファレンシャル)や、4輪操舵システムの新規開発などが行われました。

エクステリアでは専用エアロパーツにより空力効率が改善され、22インチアルミホイールを採用するなど運動性能をさらに強化。インテリアにはレザーとアルカンターラが用いられました。さらに、専用ロゴ入りスポーツシートのほか金属加工がなされたペダル類なども採用され、先代GT スピードの特徴をしっかりと受け継いでいます。

エンジンは6.0L W型12気筒ツインターボ、最高出力659ps。ボディサイズは全長4880mm×全幅1965mm×全高1405mmです。

第4世代(現行モデル):2024年~
2021年に登場した現行型コンチネンタル GT スピードは、新設計のV8ハイブリッドエンジンや、ウルトラ・パフォーマンス・ハイブリッドシステムを採用し、先代と比べエンジン性能と環境性能が大幅に向上。

出力600psのV8エンジンと、190psのモーターを組み合わせ、システム合計の出力は782psにも達します。0-100km/h加速は3.2秒に短縮され、よりダイナミックな走りを実現。また、今回初搭載されたハイブリッドシステムにより、前後の重量バランスが改善されました。

エクステリアでは、3代共通していた4灯ヘッドライトが2灯へ変更。インテリアもこれまでの落ち着いた意匠からアクセントカラーが効いたモダンなデザインに変更されました。

エンジンは4.0L V型8気筒ツインターボ+モーター、最高出力782ps。ボディサイズは全長4895mm×全幅2187mm×全高1397mmです。

人気のあるカラー

コンチネンタル GT スピードのボディカラーは、全16色の標準カラーと、80色以上のオプションカラーが用意されており、カラー展開が非常に豊富です。確認できたカラーの一部をご紹介します。

・ブラッククリスタル
・オニキス
・ブルークリスタル
・ブラックサファイア
・ブロンズ
・ローズゴールド
・アップルグリーン
・ミッドナイトエメラルド
・キャンディレッド
・ブラックベルベット
・グラビティグレー
・アイス
・ホワイトサンド
・グラッシャーホワイト

この中では、高級感のある深い黒の「ブラッククリスタル」や単色で白く塗られた「グラッシャーホワイト」が人気です。

コンチネンタル GT

イギリス高級車の伝統を受け継いだ「コンチネンタル GT」

コンチネンタル GTは、初代となる2003年から販売を開始したグレードです。6.0L W型12気筒ツインターボのエンジンからもたらされる高い動力性能、ベントレーの伝統に則りつつも現代的に洗練されたエクステリアと、イギリス高級車の伝統を受け継いだ美しいインテリアを備えています。

フォルクスワーゲン傘下となった現在でも、設計・製造・ハンドクラフトはすべてイギリス国内で行われているため、クラフトマンシップが宿る逸品といえるでしょう。

中古で購入する際の目安となる予算

コンチネンタル GTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2004年式:352万円~425万円
2005年式:310万円~470万円
2006年式:320万円~425万円
2007年式:325万円
2008年式:流通量希少により算出不可
2011年式:723万円~798万円
2012年式:640万円~829万円
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:1820万円~2310万円
2019年式:1673万円~2400万円
2020年式:2310万円~2405万円
2021年式:4680万円
2022年式:2912万円
2023年式:3600万円
2024年式:流通量希少により算出不可

ベントレーほどの高級車となるとオプション装備品も高額となるため、車両価格にも影響を及ぼしているのが特徴です。中古車の価格は車そのものの価値が多く反映されているので、車両価格に対し、思いもよらない高額オプションが取り付けられている場合があります。

先代モデルとの比較

第1世代:2003年~2010年
コンチネンタル GTは、フォルクスワーゲン傘下となった新生ベントレーにて開発された車です。イギリスのクラフトマンシップとフォルクスワーゲンの技術・品質管理が融合した高品位な車作りが特徴となっています。

コンチネンタルは2代目の存在から需要が下がっているため、中古車価格は大幅に下落。しかし、ベントレーというブランドとコンチネンタル GTの立ち位置上、荒く扱われた車は少なく、車の価値という点で現在の中古車価格はお買い得といえるでしょう。

エンジンは6.0L W12気筒ツインターボ最高出力560ps。ボディサイズは、全長4807mm×全幅1918mm×全高1390mmとなっています。

第2世代:2013年~2017年
ベントレー自身が「成功をおさめたアイコニックなモデル」と称するほどの販売台数を記録した初代コンチネンタル GT。2代目コンチネンタル GTもそのイメージをキープし、2010年パリサロンにて登場しました。

エクステリアは全体的に先代のシルエットを踏襲していますが、細かな点で改良が施されています。スーパーフォーミングといわれるアルミパネルの成型技術を用い、フェンダーやボンネットのプレスラインはよりシャープになり、全体的にクリアな印象に。また、エクステリアも伝統に則りつつも、より現代的にアップデートされています。

その後、コンチネンタル GTは2017年にも大規模なアップデートを受けており、エクステリアデザインはスーパーフォーミングの適用をボディサイド全面に拡大し、彫刻のような陰影のあるシャープなデザインが特徴となりました。インテリアにおいてもAV機器の充実に加え、ハンドクラフトと先端技術の融合で、モダンラグジュアリーと呼べる仕上がりとなっています。

中古車価格において2代目のコンチネンタル GTは人気車種のため、高年式車は新車同然の価格です。

エンジンは6.0L W型12気筒ツインターボ最高出力575ps。ボディサイズは、全長4806mm×全幅1944mm×全高1404mmとなっています。

第3世代:2017年~2024年
第3世代コンチネンタル GTは、従来のプラットフォームが刷新され、重厚感を保ちながらも現代的なグランドツアラーとして進化を果たしました。

エクステリアでは、LEDヘッドライトをはじめとする最新の装備を搭載し、コンチネンタルの伝統のスタイルをキープしつつもアップデートされました。

インテリアでも、液晶モニター型のメーター類など現代的な装備を取り入れつつ、「ダイヤモンド・イン・ダイヤモンド・キルト」と呼ばれるシート表皮をはじめ、ウッドとレザー、そして金属を組み合わせた内装に仕上げています。

エンジンは6.0L W型12気筒DOHCツインターボ、最高出力635ps。ボディサイズは全長4880mm×全幅1965mm×全高1405mmです。

人気のあるカラー

コンチネンタル GTには全17色の標準カラーと、13色のオプションカラーが用意されており、カラー展開が非常に豊富です。確認できたカラーの一部をご紹介します。

・ブラッククリスタル
・ロイヤルエボニー
・アークティカ
・グラシアホワイト
・エクストリームシルバー
・ライトグレイ
・ブリティッシュレーシンググリーン4
・アントラシート
・オニキス
・スペクトル
・ストームグレイ
・ファウンテンブルー
・ブルークリスタ
・メテオ
・ハバナ
・ブルゴーニュ
・バーナートー
・カンブリアグリーン
・グランティ
・アイス
・ゴーストホワイト
・オールドイングリッシュホワイト など

中古車で多く確認できたのが「ブラッククリスタル」と「ロイヤルエボニー」なので、コンチネンタル GTにラインナップされたカラーの中では特に人気のあるカラーといえます。また、イギリス車としてのイメージが強いカラーである「ブリティッシュレーシンググリーン4」も人気の傾向と言えます。

コンチネンタル GTC

「コンチネンタル GTC」は上品で優美なオープンカー

「コンチネンタル GTC」はコンチネンタル GTに遅れ
ること3年、2006年のニューヨーク国際モーターショーにて発表されたグレードです。

コンチネンタル GTCは4座の電動ソフトトップを備えるオープンカーで、ソフトトップでありながら各所に配置された吸音材や遮音ガラスの効果でクーペボディにも劣らない静粛性を実現しています。コンポーネントはGTのものを生かし、300km/hで走ることを可能としながらも、上品で優美なオープンカーに仕上がっているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

コンチネンタル GTCを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2006年式:流通量希少により算出不可
2007年式:550万円~800万円
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:ASK(販売店に問い合わせ)
2013年式:流通量希少により算出不可

コンチネンタル GTCの中古車相場はコンチネンタル GTと同じように推移しており、価格面で大きな差はありません。しかし、オープンカーの特徴として個体数が少ないことから、中古車市場に予算と折り合いのつく良質の個体に出会えることは難しいといえるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2006年~2011年
コンチネンタル GTに3年遅れで登場したコンチネンタル GTCですが、基本コンポーネントは共通で、エンジンも6.0L W12気筒ツインターボを搭載しています。オープンボディ共通の弱点として、屋根がないことからくるボディ剛性の低下がありますが、これに対してGTCでは適所に補強を入れることで、最低限の重量増でボディ剛性を高めました。そのため、高い操縦性はそのままにオープンエアを楽しむことができます。

中古車相場では価格的にはこなれているものの、個体数の少なさから、よい個体に出会うことは難しいかもしれません。

エンジンは6.0L W12気筒ツインターボ最高出力560ps。ボディサイズは、全長4815mm×全幅1920mm×全高1385mmとなっています。

第2世代:2011年~2013年
GTのフルモデルチェンジに合わせて、GTCも2011年にフルモデルチェンジが実施されました。基本デザインは先代を踏襲しているものの、車体全体に渡って細かなブラッシュアップが行われています。しかし、GTCは2013年に生産終了となりました。

中古車相場においては、初代と同じくコンチネンタル GTと同程度の相場となっており、注意点も初代同様個体数の少なさから、納得のいく個体が見つけられるかが問題となります。

エンジンは6.0L W12気筒ツインターボ最高出力575ps。ボディサイズは、全長4806mm×全幅1943mm×全高1400mmとなっています。

人気のあるカラー

コンチネンタル GTCは2013年に生産終了となったグレードのため、現在では正確なボディカラーの情報を確認することができませんでした。その中で、中古車市場で確認できたカラーは以下になります。

・アークティカ
・グラシアホワイト
・オニキス
・ブラッククリスタルアントラシートサテン
・ホールマーク
・ムーンビーム
・キングフィッシャー・ブルー
・オレンジフレーム
・アップルグリーン
・セントジェームズ・レッド
・モナコイエロー など

特に多く流通していたのは「アークティカ」や「グラシアホワイト」なので、コンチネンタル GTCでは白系に人気が集まっている傾向と言えます。

コンチネンタル フライング スパー

歴史的な高速サルーン「コンチネンタル フライング スパー」

「コンチネンタル フライング スパー」はベントレーの歴史的な高速サルーンに名付けられた名です。2005年、コンチネンタル GTをベースに、その4ドア仕様として復活を果たしました。

今モデルのフライングスパーも、その名に恥ない高速サルーンとなっています。パワートレインはそのままに、クーペからサルーンに変更するにあたってホイールベースはGT比で30cm以上延長されました。ボディデザインも全体的なイメージは変えずに、落ち着いた印象となっています。

中古で購入する際の目安となる予算

コンチネンタル フライング スパーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2005年式:流通量希少により算出不可
2006年式:276万円~700万円
2007年式:346万円~378万円
2008年式:289万円~558万円
2009年式:流通量希少により算出不可
2010年式:流通量希少により算出不可
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:流通量希少により算出不可
2013年式:614万円~740万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:448万円~1002万円
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:2230万円~2310万円
2021年式:2022万円~3000万円
2022年式:2420万円~ASK(販売店に問い合わせ)

2005年登場のコンチネンタル フライング スパーは新生コンチネンタルシリーズでも人気の車種です。GTと並び、世界累計で2万台を売り上げました。そのため、中古車相場でも他のコンチネンタルシリーズよりも若干値段が低めとなっているのが特徴です。

先代モデルとの比較

第1世代:2005年~2013年
フライングスパーはベントレーの高速サルーンに代々受け継がれている名で、2005年新生コンチネンタルシリーズの一台として復活を遂げました。パワートレインはコンチネンタル GTと共用し、560psのパワーで高速サルーンの名に恥じない走りを実現しています。

また、ホールベースはGT比で30cm以上延長され、後部座席の快適性向上のために費やされており、トランク容量もGTの400Lから475Lに拡大し、利便性を向上させました。これらに合わせてエクステリアデザインも車の性格に合わせ、落ち着いたデザインに変更が加えられています。

中古車相場ではGTの人気が高いことと、フライングスパーの販売台数が多いことから、GTより低い相場額は安いです。

エンジンは6.0L W12気筒ツインターボ最高出力560ps。ボディサイズは全長5310×全幅1930×全高1480mm

第2世代:2013年~2019年
GTのフルモデルチェンジ後、少し間を開けて2013年フライング スパーでもフルモデルチェンジが実施されました。今回のフルモデルチェンジでコンチネンタルの名が外れ、独立したモデルとなり、名称も単独で「フライングスパー」に変更となります。

エンジンは先代と同じく、6.0L W12気筒ツインターボで最高出力は「コンチネンタル GT スピード」と同じ625psを発揮し、開発当時のキーワードどおり「世界最速サルーン」と呼べる仕上がりです。エクステリア、インテリア共に、先代のコンセプトを継承し、高品質なものとなりました。

中古車相場では、同年式のGTと比較すると価格はこなれていますが、スペック上は同等かそれ以上となるため、お買い得といえます。

エンジンは6.0L W12気筒ツインターボ最高出力625ps。ボディサイズは全長5295×全幅1976×全高1488mm

人気のあるカラー

コンチネンタル フライング スパーには全17色の標準カラーと、13色のオプションカラーが用意されており、カラー展開が非常に豊富です。確認できたカラーの一部をご紹介します。

・グラシアホワイト
・ベルーガ
・ダークサファイア
・キャメル
・ダークカシミア
・ミッドナイトエメラルド
・グランティ
・ハバナ
・マーリン
・メテオ
・オニキス
・ポルトフィーノ
・セントジェームズ・レッド
・サンダー
・ホワイトサンド
・ホールマーク
・ムーンビーム など

中古車市場においては「グラシアホワイト」が人気のあるカラーといえます。また「ダークサファイア」や「ミッドナイトエメラルド」などのカラーもグラシアホワイトに続いて人気があるようです。

コンチネンタル GT コンバーチブル

コンチネンタル GTCと入れ替わりで登場「コンチネンタル GT コンバーチブル」

「コンチネンタル GT コンバーチブル」はコンチネンタル GTのフルモデルチェンジ後の2013年、コンチネンタル GTCと入れ替わる形で登場したグレードです。基本コンポーネントやパワートレインはGTのものを共用しました。

エクステリア、インテリアデザインも2代目GTを踏襲しており、上品で優美な仕上がりで、静粛性もクーペボディレベルで高められています。GT コンバーチブルは、並外れたパフォーマンスとグランドツアラーの快適性、オープンエアドライビングの楽しみを1台で兼ね備えた車と言えるでしょう。

中古で購入する際の目安となる予算

コンチネンタル GT コンバーチブルを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:流通量希少により算出不可
2014年式:1121万円
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:2780万円~3000万円
2020年式:2985万円~3004万円
2021年式:3020万円

コンチネンタル GT コンバーチブルの中古車相場は、同年式のコンチネンタル GTより1割増しほどの価格で推移しています。これは個体数がGTC以上に少ないことに起因しているようです。購入を考えたときに、予算と折り合いのつく良質の個体に出会えるかは、なかなか難しいといえます。

先代モデルとの比較

第2世代:2013年~2020年
コンチネンタル GT コンバーチブルは2013年にGTCと入れ替わりで登場したグレードです。コンバーチブルという車名のとおりオープンボディのグレードになり、GT譲りの6.0L W12気筒をツインターボで過給し、最大出力574ps、71.4kgmのパワーを誇っています。このパワーを受け止めるためにオープンボディのシャシーは補強を施され、最低限の重量増加でクーペにも劣らないボディ剛性を確保。これにより他のオープンモデルにありがちな、走行時の内装のビビリ音やきしみ音が無くなっています。

また、高速域でもバタつかないソフトトップや車体各所に効果的に配置された吸音材や防音ガラスの効果により高い静粛性を持ち、オープンカーに乗っていることを忘れさせるような高い完成度を誇っているのが特徴です。

エクステリアは他のコンチネンタルシリーズ同様の基本デザインとなり、インテリアもGT譲りのイギリス車らしい天然木と革を用いた豪華で洗練されたデザインです。

また、2017年にはGT コンバーチブルのベースとなるGTの大規模アップデートが行われたため、GT コンバーチブルも翌年、GTに準じたアップデートを受けています。

中古車相場においては、個体数が少ないため、全年式でGTより1割程度高い価格です。購入を予定しているのであればアップデート前の2015年式、2016年式が狙い目となります。

エンジンは6.0L W12気筒ツインターボ最高出力635ps。ボディサイズは全長4880mm×全幅1965mm×全高1400mmとなっています。

人気のあるカラー

コンチネンタル GT コンバーチブルには、全17色の標準カラーが設定されています。注目したいのはその豊富なカラーバリエーションでオプションカラーを含めると最大70色と、カラー展開が非常に豊富です。確認できたカラーの一部をご紹介します。

・グラッシャーホワイト
・ベルーガ(黒)
・エクストリームシルバー
・キャンディレッド
・ライトサファイア

特にどんな車種でも人気色のある「グラッシャーホワイト」や「ベルーガ」「エクストリームシルバー」の3色は比較的多く流通しているようです。また、爽やかなイメージのオープンカーでは明るい色が好まれる傾向にあり「ライトサファイア」の販売価格も高めとなっています。

※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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