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更新日:2020.09.03 / 掲載日:2020.08.18

ジムニー・ジムニーシエラの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

スズキ ジムニー

悪路でも快適に走行できる性能の高さから長年にわたり愛され続けているスズキ ジムニーとジムニーから派生したジムニーシエラに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

スズキ ジムニーの歴史

スズキ・ジムニーは、1970年4月に軽自動車初の本格4WDオフロード車として誕生しました。本格的なラダーフレーム構造とパートタイム式4WDが採用されたこの車は、アメリカで戦時中に誕生したジープの縮小版というとイメージしやすいでしょう。発売当時、国産の4WD車は大型車ばかりだったため、わずか360ccのジムニーは異例の存在でした。

このジムニー誕生のきっかけは1950年代から60年代にかけて、軽オート三輪を製造していたホープ自動車の軽4WD「ホープスターON型」の製造販売権を買い取ったことがきっかけでした。当時、常務だった現スズキ会長の鈴木修氏は、この車の力強さと性能に惚れ込み、社内の反対を押し切ってまで製造販売権を買い取ります。そのため、幹部からも「社長の道楽で買い取ったこんな車は売れるわけがない」と批判され、ジムニーはまったく期待されていませんでした。

そんな社内の低評価とは裏腹に、ジムニーは今までになかった軽自動車ということで、高い評価を受けて大ヒットします。それまで大型車しかなかった4WD市場に、軽自動車という新スタイルで殴り込みをかけたジムニーは、軽自動車ならではの維持費の安さと大型の4WD車を上回る機動性を武器に一大旋風を巻き起こしました。

1981年のフルモデルチェンジで誕生した2代目は、快適性や操作性が向上し、17年に渡り愛され続けます。また、1993年には普通車モデルのジムニーシエラも誕生し、今ではジムニーの主要モデルと呼べるほどに成長。

3代目が誕生したのは1998年のことでした。それまで箱型だったデザインを、丸みを帯びたデザインに一新。機能性や操作性、安全性なども向上し、この世代は2018年まで20年間もの長きに渡り、愛され続けました。

現世代は4代目で、3代目で丸みを帯びたデザインに変更された外観は、2代目に近い箱型のデザインに戻ります。20年ぶりに行われたフルモデルチェンジでは、安全装備の面で「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能などが採用されるなど、かなりの向上が見られました。ジムニーは発売から50年を迎えた現在も、スズキを代表する人気車種のひとつです。

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ジムニー XG

ジムニー XG シルキーシルバーメタリック

ジムニーのエントリーモデル「ジムニー XG」

「ジムニー XG」は、3代目から登場したグレードです。このXGは2001年のマイナーチェンジで、それまで標準グレードとして設定されていたXAに代わって新たに設定されました。

現在、ジムニーはエントリーモデルであるこのXGと中間グレードのXL、上級グレードのXCという3種類のグレード構成となっています。このグレードはエントリーモデルということもあって、ボディカラーが4色だけと他のグレードと比べて少ないのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ジムニー XGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2001年式:16万円~94.8万円
2010年式:35万円~118万円
2018年式:119.8万円~249.8万円

人気の車種だけあって、XGが初めて登場した2001年式の約20年経過したモデルでも中古車市場で流通しています。また、走行距離や状態によっては中古車としても高額な価格となっているのが特徴。また、4代目は発売されてから2年程しか経過していないこともあり、中古車でもまだまだ高額で取引きされています。

先代モデルとの比較

第3世代:2001年~2018年
3代目から登場したXGですが、3代目ジムニーの外観はそれまで箱型デザインだったものから、丸みを帯びたフォルムへと変わっています。4WDオフローダーとしてはかなり斬新なデザインで、今見ても20年前のデザインとは思えないほど古さを感じさせないデザインです。

そのため、3代目のジムニーは今なお人気が高く、中古車市場でも高値で取引されています。4代目から外観が以前の箱型デザインに戻ったため、3代目の丸みを帯びたフォルムが好きな方、特に女性の方などは中古車市場で3代目を探すことになるでしょう。

エンジンは、0.66Lエンジン直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mmです。

第4世代(現行モデル):2018年~
3代目で丸みを帯びたフォルムだった外観は、この4代目で以前の箱型デザインへと戻っています。この4代目から17年ぶりに復活した中間グレードのXLを加えた3種類のグレード構成になりました。そのため、XGにはより強くエントリーモデルとしての役割が求められることに。ボディカラーが他の2つのグレードでは8種類と12種類から選べるのに対して、XGでは4種類のみの設定となりました。

また、装備面でも上級グレードのXCには安全装備の「スズキセーフティサポート」が標準装備されているのに対して、XGではオプション設定です。しかしながら、人気が高いため、中古車市場では高額で取引されています。

エンジンは、0.66Lエンジン直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mmです。

人気のあるカラー

ジムニー XGのボディカラーには4色が設定されています。

・ジャングルグリーン
・ブルーイッシュブラックパール3
・シルキーシルバーメタリック
・ホワイト

この中で人気の高いのは「ジャングルグリーン」、「ブルーイッシュブラックパール3」です。どちらのボディカラーもオフローダーのジムニーにぴったりのカラーで、この人気からもそう感じているユーザーがいかに多いかということが伺えます。

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ジムニー XC

ジムニー XC キネティックイエロー

ジムニーの最上級グレード「ジムニー XC」

「ジムニー XC」は、1998年に誕生した3代目ジムニーから登場したグレードです。

登場した当初はXA、XL、XCという3つのグレード構成でした。その中でXCは、最上級のグレードとして位置づけられています。3代目の途中でXAとXLがなくなったため、XGとXCという2つのグレード構成になりました。しかし、4代目からまたXG、XL、XCの3構成に変更。

このグレードは、安全装備の「スズキセーフティサポート」が標準装備されており、ジムニーの最上級グレードでありながら3つのグレードの中では圧倒的な人気を誇ります。

中古で購入する際の目安となる予算

ジムニー XCを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
1998年式:17万円~135.3万円
2010年式:44万円~148万円
2018年式:173万円~398万円

ジムニーのグレードの中でも圧倒的な人気を誇るだけに、中古車市場でもその流通量は多いです。驚くべきは20年以上前の1998年式のモデルが結構な数で、いまだに流通していること。この事実からもジムニーがいかに人気の高い車種であるかがお分かりいただけるでしょう。4代目は発売からまだ2年ほどしか経過しておらず、中古車市場での取引価格も高めです。

先代モデルとの比較

第3世代:1998年~2018年
このXCというグレードは、3代目のジムニーから登場したグレードです。途中グレード構成の変更などもありましたが、一貫して最上級グレードという位置付けになっています。最上級グレードということで価格が他のグレードより高額になるにもかかわらず人気が高いのは、搭載されている装備や機能と価格とのバランスの良さにあるようです。実際に他のグレードに比べて、XCは圧倒的な人気を誇ります。

高い人気を誇るグレードだけに中古車市場に流通する量は多いですが、人気車種であるため状態の良い中古車を安く購入するのはなかなか難しいようです。

エンジンは、0.66L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1715mmです。

第4世代(現行モデル):2018年~
4代目のXCも、やはり他のグレードを圧倒する人気を誇ります。装備面では、安全装備としてデュアルセンサーブレーキサポートをはじめとした「スズキセーフティサポート」が標準装備されている他、さまざまな便利機能が装備されました。例えば、アクセル操作なしでも車が自動でスピードを一定に保ってくれる機能・クルーズコントロールやキーレスプッシュスタートシステム、運転席や助手席のシートヒーターなどが該当します。

4代目の XCは、発売からまだ2年ほどしか経過していないことに加え、人気の高いグレードでもあるため、中古車市場でもその価格は下がっておらず、高値で取引きされているようです。

エンジンは、0.70 L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1725mmです。

人気のあるカラー

ジムニー XCのボディカラーはモノトーン8色と2トーンカラー4色が設定されています。

<モノトーン>
・ジャングルグリーン
・ブルーイッシュブラックパール3
・シルキーシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ミディアムグレー
・キネティックイエロー
・ブリスクブルーメタリック
・ピュアホワイトパール

<2トーン>
・キネティックイエロー ブラック2トーンルーフ
・シフォンアイボリーメタリック ブラック2トーンルーフ
・ブリスクブルーメタリック ブラック2トーンルーフ
・キネティックイエロー ブラックトップ2トーン

この中で人気の高いボディカラーは「ジャングルグリーン」です。ジムニーには、オフロードを走るイメージが強いため、野性的なジャングルのような印象を与えるこのカラーに人気があります。

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ジムニー シエラ JC

ジムニー シエラ JC ジャングルグリーン

選べるボディカラーの選択肢が豊富「ジムニー シエラ JC」

ジムニーシエラは1993年に誕生したジムニーの普通車モデルですが、上級グレードであるJCが登場したのは4代目からです。ジムニーシエラのグレード構成はとてもシンプルで、標準グレードの「JL」と上級グレードの「JC」の2種類のみです。

JCは上級グレードだけあって安全装備が充実しており、デュアルセンサーブレーキサポート、誤発進抑制機能などの「スズキセーフティサポート」が標準装備されています。また、選べるボディカラーの選択肢が増えるのもこのグレードの特徴で、ジムニーの中でも人気の高いグレードです。

中古で購入する際の目安となる予算

ジムニーシエラ JCを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:195万円~388万円

ジムニーシエラJCは発売当初から非常に人気があるグレードのため、発売から1年半が経過した2020年2月の時点でも、新車の納期が約1年待ちという状況が続いています。そのため、中古車にも関わらず、新車よりも高い価格で販売されている車両が、中古車市場にも多数存在するのが現状です。

先代モデルとの比較

第4世代(現行モデル):2018年~
ジムニーシエラJCが登場したのは、4代目からです。そのため、先代と比較することはできません。ジムニーシエラのグレードの中でJCは上級グレードにあたるので、標準グレードであるJLよりも装備面などが充実しているのが特徴。

特に安全装備が充実しており、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキであるデュアルセンサーブレーキサポートをはじめとした「スズキセーフティサポート」が標準装備されています。このシステムには、その他にも誤発進抑制機能(4ATのみ)や車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能といった機能が搭載。さらにはアクセル操作なしでも車が自動でスピードを一定に保ってくれる機能・クルーズコントロール、LEDヘッドランプも標準装備されています。

標準グレードのJLはこれらの装備がオプションになることもあり、標準装備されているJCの方が人気です。このモデルは非常に人気が高く、発売から2年近くが経った今でも新車の納期は約1年待ちの状態で、中古車が新車よりも高い値段で販売されるという事態も起きています。

エンジンは、1.5L直列4気筒ターボ最高出力102ps。ボディサイズは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mmです。

人気のあるカラー

ジムニーシエラ JCにはモノトーン8色と2トーンカラー3色が設定されています。

<モノトーン>
・ジャングルグリーン
・シフォンアイボリーメタリック
・ミディアムグレー
・キネティックイエロー
・ブリスクブルーメタリック
・ブルーイッシュブラックパール3
・シルキーシルバーメタリック
・ピュアホワイトパール

<2トーン>
・キネティックイエロー ブラック2トーンルーフ
・シフォンアイボリーメタリック ブラック2トーンルーフ
・ブリスクブルーメタリック ブラック2トーンルーフ

この中で人気があるのは、ロービジビリティーカラーである「ジャングルグリーン」、傷や汚れが目立ちにくい「シフォンアイボリーメタリック」です。

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ジムニー シエラ JL

ジムニー シエラ JL キネティックイエロー

「ジムニー シエラ JL」はシンプルな構成のグレード

「ジムニー シエラ JL」も、ジムニー シエラ JC同様に4代目から登場したグレードです。

ジムニーシエラの現行モデルに設定されたグレードは、このJLとJCの2種類のみで、JLが標準グレード、JCが上級グレードと非常にわかりやすくシンプルな構成となっています。

先代までのジムニーシエラには搭載されていなかったエアフィルター付きのフルオートエアコンやキーレスプッシュスタートシステムなどが、この現行モデルから標準装備されました。

中古で購入する際の目安となる予算

ジムニー シエラ JLを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2018年式:198.8万円~368万円

ジムニー シエラ JLに関しても、発売された当初から大変な人気となっています。発売からすでに2年近くが経過しているにもかかわらず、新車を購入した際の納期は約1年待ちという状況です。そのため、すぐに手に入るなら中古でも欲しいというユーザーは多く、中古車の価格も新車と同等もしくはそれ以上のものも多く見受けられます。

先代モデルとの比較

第4世代(現行モデル):2018年~
4代目で登場したジムニー シエラ JLは標準グレードとして設定されました。上級グレードであるJCとの大きな違いは、デュアルセンサーブレーキサポートをはじめとした「スズキセーフティサポート」が標準装備の有無です。ジムニー シエラ JLでは、オプションで装備することが可能となっています。

一方、本格オフローダーにとっては必須の機能といえる「ヒルホールドコントロール」と「ヒルディセントコントロール」は、標準装備されています。このヒルホールドコントロールというのは坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える瞬間、一時的にブレーキが作動(最長約2秒間)するという機能です。この機能により車体が後退せず、スムーズに発進できます。それに対してヒルディセントコントロールというのは、急な下り坂などではブレーキを自動制御することで車両の加速を抑え、定速走行を実現する機能です。この機能によりステアリング操作に集中できるため、安心して運転ができます。

このグレードもJC同様、非常に人気が高いため、中古車といえども状態によっては新車よりも価格が高いものもあるので、購入する際には慎重に検討する必要があるでしょう。

エンジンは、1.5L直列4気筒ターボ最高出力102ps。ボディサイズは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mm です。

人気のあるカラー

ジムニー シエラ JLのボディカラーは8色が設定されています。

・ジャングルグリーン
・シフォンアイボリーメタリック
・ミディアムグレー
・キネティックイエロー
・ブリスクブルーメタリック
・ブルーイッシュブラックパール3
・シルキーシルバーメタリック
・ホワイト

この中で人気の高いボディカラーは、多くのユーザーから指示を得ている「ジャングルグリーン」です。

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※本記事は、2020年7月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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