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更新日:2024.12.16 / 掲載日:2020.09.03

ダイハツ コペンの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ダイハツ コペン

 

2シーター+オープンカーという珍しい設計で人気のある軽スポーツカー。ダイハツのコペンに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ダイハツ コペンの歴史

ダイハツのコペンは、軽自動車規格のオープン2シータースポーツカーです。ショーモデルのときは軽オープンを意味する「KOPEN」と名付けられましたが、発売時には初代モデルが「Copen」、現行型である2代目モデルは「COPEN」の表記になりました。

そんなコペンは軽自動車用エンジンの自主規制上限である47kW(64PS)の最高出力を発生するターボエンジンを搭載しているところと、駆動方式にFFを採用しているところが各モデルに共通した特徴です。また、現行モデルのボディには新骨格構造の「D-Frame」を採用し、スポーツカーに求められるボディ剛性をフレームだけで実現。高い運動性能と乗り心地を両立させています。

初代コペンのボディタイプは1種類のみでしたが、現行モデルはローブ・エクスプレイ・セロのバリエーションが設定されました。特にローブとセロには、服を着替えるような感覚でエクステリアパネルを交換できる「ドレスフォーメーション」機能がついているという特徴があります。

また、コペンはベースがもともとスポーティーな性格を持っていますが、その性格をより強めたグレードも存在しました。ダイハツがトヨタの完全子会社となったため、2019年にはトヨタのスポーツカーブランドである「GR」の名が冠せられたGRスポーツの発売を開始します。ノーマルよりもボディ剛性が高められ、足回りも専用のセッティングが施されることで、一層スポーティーな仕上がりになりました。

このモデルには、コペンならではの装備としてアクティブトップといわれる電動のルーフトップを装備し、これによりワンタッチでクローズドとオープンの切り替えができます。また、コペンは5速のマニュアルトランスミッションを選択できる数少ないモデルです。ATについては初代が4速AT、現行モデルはCVTを採用しています。オープン2シーターというタイプながら、コペンは実用性も高いモデルです。よくライバル車と注目されるのがホンダのS660ですが、S660との最大の違いは実用性に優れたトランクルームを有しているところでしょう。

現行モデルは登場から6年以上が経過しますが、豊富なカスタムパーツや熱狂的なファンに支えられながら、今なお高い人気を誇っています。

2021年4月の仕様変更にて、サイドミラーの拡大やオートライトの全車標準装備などが行われ、2022年6月にはコペン20周年を記念した特別仕様車を発売。

セロをベースにしたこの特別仕様車には、専用の本革巻ステアリングホイールやスポーツシート、16インチアルミホイールを採用しています。この特別仕様車は、先行受注開始からわずか4日で限定台数1000台に到達するほどの人気を誇りました。

2024年4月に発覚したダイハツの認証不正問題を受け、同年10月に生産が終了。コペンは12年の歴史に幕を下ろしました。

コペン セロ

ダイハツ コペン セロ マタドールレッドパール

スポーティーさが強調された「コペン セロ」

セロは、現行型コペンの登場から1年遅れの2015年6月に発売開始されました。「親しみやすさと躍動感の融合」というコンセプトに開発され、そのデザインは豊かな曲面が綿密に作り込まれており、雫がきびきびと動く様子をイメージさせます。

また、内装のインパネを水平基調に仕上げることで、スポーティーさがより強調されました。エクステリアパネルをローブと交換することで手軽にイメージチェンジできる「Dress-Formation」は、世界で初めて採用されています。

中古で購入する際の目安となる予算

セロを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:87.4万円~183万円
2016年式:80.8万円~185.6万円
2017年式:94.1万円~196.4万円
2018年式:129万円~189.8万円
2019年式:145万円~198.4万円
2020年式:148万円~210万円
2021年式:158.8万円~202.9万円
2022年式:174万円~206.8万円
2023年式:171万円~236万円
2024年式:187.3万円~225万円

セロの中古車は高年式になるほど、中古車台数は少なくなる傾向にあります。また、価格について、安いものは年式に比例していますが、高額な個体は年式にあまり左右されていないようです。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2015年~
セロは現行型コペンの登場から遅れること1年、2015年に登場しました。先に登場したローブをベースとして、外観を専用デザインに変更したモデルです。

セロの特徴のひとつに丸形のヘッドライトがあり、これにより他のグレードと一目でその違いがわかるとともに、初代コペンの面影も残しています。

セロ専用の装備としてはメッキのフォグランプベゼルがあり、視認性の高いメーター類やヘッドレスト一体型のシート・イモビライザー付きのキーフリーシステムなどは他のグレードと同様の装備です。また、搭載されるエンジンやトランスミッション・駆動方式も他のグレードと同じで、47kW(64PS)を発生する直列3気筒ターボエンジン・5MTか7速スーパーアクティブシフト付のCVT・FFとなります。

セロの中古車は170台ほど出回っており、程度のいいものだと、新車価格とそう変わらない価格で販売されるケースもあるようです。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mmです。

人気のあるカラー

セロのボディカラーは、以下の9色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ブリティッシュグリーンマイカ
・ジョーヌイエロー
・ブライトシルバーメタリック
・マタドールレッドパール
・クリアブルークリスタルメタリック
・パールホワイトIII
・トニコオレンジメタリック
・リキッドシルバーメタリック

特定の人気色といえるほどの偏りはありませんが、セロのイメージカラーともいえる深緑の「ブリティッシュグリーンマイカ」や真っ赤な「マタドールレッドパール」の中古車が多く出回っており、人気のようです。

コペン ローブ

ダイハツ コペン ローブ ブラックマイカメタリック

フランス語が由来の「コペン ローブ」

ローブというグレード名は、衣服や衣装・服装などを意味するフランス語の単語を由来としています。スタイリングはフロントフェンダーからサイドへ立体的な弧を連続させた「ダブルスウィープシルエット」と呼ばれるもので、その後端はダックテール形状をとることで揚力を大幅に抑え、高い走行安定性に寄与しました。

また、切れ長のデザインをもつヘッドライトは、セロを除く各グレードに共通した特徴で、スポーツカーとしてのコペンを強く印象づけています。

中古で購入する際の目安となる予算

ローブを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:87.4万円~186.3万円
2016年式:84.6万円~175万円
2017年式:103.8万円~188.3万円
2018年式:127.1万円~188.4万円
2019年式:147万円~207.7万円
2020年式:156.3万円~202万円
2021年式:172万円~298万円
2022年式:169.8万円~213万円
2023年式:184.5万円~210万円
2024年式:181.8万円~285万円

ローブは現行型コペンの中では、最も流通台数の多いグレードです。ただ、新車購入してから大切に乗っているオーナーが多いためか、高年式になるほど中古車の台数は少なくなっています。また、特に年式に関係なく高い値段がつけられている車両があるのも特徴です。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2014~
ローブは2014年6月、現行型コペンの発表と同時に発売されたグレードです。のちに発売されるセロやエクスプレイとは走行メカニズムが共通しており、主に外観やインテリアなどの見た目に違いがあります。そのスタイルは初代のかわいらしいものから一転し、押し出しの強い斬新なデザインに路線変更されました。

また、ローブ専用の装備として、
・カラードフロントグリル
・LEDフロントイルミネーションランプ
・LEDリアエクストラテールランプ
などがあり、他のグレードと差別化が図られています。

駆動方式はコペンの他グレードと同様FFを採用し、トランスミッションも同じく5速MTモデルと7速スーパーアクティブシフト付CVTモデルを用意。そのため、走行性能や操作性も、他のグレードとほぼ変わりません。

そんなローブの中古車事情ですが、コペンの中では最も多くの中古車が流通しています。なかには100万円を切る価格もありますが、多くは走行距離が10万km近くになっているため、購入する際はコンディションをより慎重に見極めることが大切です。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mmです。

人気のあるカラー

ローブのボディカラーは、以下の8色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ジョーヌイエロー
・ブライトシルバーメタリック
・リキッドシルバーメタリック
・マタドールレッドパール
・クリアブルークリスタルメタリック
・パールホワイトIII
・トニコオレンジメタリック

この中では、漆黒の「ブラックマイカメタリック」や真っ赤な「マタドールレッドパール」の人気が高いようです。

コペン エクスプレイ

ダイハツ コペン エクスプレイ ジョーヌイエロー

躍動感のあるデザインの「コペン エクスプレイ」

コペンのボディバリエーションのひとつとして、ローブの発売から5ヶ月後となる2014年11月にエクスプレイが発表されました。フレームや足回りなどの走行面はローブと同一ですが、「タフ&アグレッシブ」をコンセプトに躍動感あるデザインを採用しています。

フェンダーやトランクフードに多面体のブロックが多用された斬新な外観は、オープンスポーツカーに新たな一面を加え、その楽しさや可能性をさらに広げることにつながりました。

中古で購入する際の目安となる予算

エクスプレイを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:79.9万円~165.9万円
2016年式:135万円~167.2万円
2017年式:125.9万円~165万円
2018年式:149万円~195.4万円
2019年式:135.9万円~178万円
2020年式:156.9万円~194.9万円
2021年式:172万円~180万円
2022年式:179万円~234.8万円
2023年式:182.5万円~197.5万円
2024年式:198万円~260.1万円

他のグレードと比べて流通台数は少ないため、相場の傾向はつかみづらいところです。安いものだと年式相応に価格が下がっていきますが、高値がつく車両については、年式に関係なく良好なコンディションが期待できるでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2014年~
コペンのボディバリエーションのひとつとして、独自のエクステリアデザインをもつのがエクスプレイです。

スポーツカーとしてのシルエットとアグレッシブなテイストを融合させることでスポーツカーの新しい形を表現するという外観上の特徴をもちます。しかし、その特徴ゆえ、ローブやセロと違いボディパネルの交換ができません。また、他グレードとの違いとしては、エクスプレイ専用にデザインされた16インチのアルミホイールを採用している点です。

インテリアはブラックを基調とし、センタークラスターの骨格がインパネ上面まで張り出す「クロスフレーム」を採用することで、外観同様のアグレッシブな印象をもたらしています。駆動方式は他のコペンと同じくFFを採用し、搭載するトランスミッションが5速MT及び7速スーパーアクティブシフト付CVTという点も同様です。

エクスプレイの中古車はセロやローブと比べると少なめであり、個性的なスタイルに対する好き嫌いがはっきりしているものと思われます。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mmです。

人気のあるカラー

エクスプレイのボディカラーは、以下の8色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・オフビートカーキメタリック
・ジョーヌイエロー
・ブライトシルバーメタリック
・マタドールレッドパール
・クリアブルークリスタルメタリック
・パールホワイトIII
・トニコオレンジメタリック

この中では、真っ赤な色が特徴の「マタドールレッドパール」や明るめのブルーである「クリアブルークリスタルメタリック」、ビビットな黄色の「ジョーヌイエロー」が人気のようです。

コペン セロS

ダイハツ コペン セロS ブライトシルバーメタリック

充実した装備の上級モデル「コペン セロS」

セロSはセロをベースに、充実した装備が追加・アップグレードされた上級モデルです。

エアロパーツなどの差別化ポイントがないので外観に大きな変化はありません。しかし、ビルシュタイン製のショックアブソーバーを採用することでステアリング操作時のダイレクト感や操縦安定性、スポーツカーらしいフラットな乗り心地などを高い次元で実現させています。

また、インテリアパーツにS専用品を装備することで、ベースグレードのセロと差別化を図りました。

中古で購入する際の目安となる予算

セロSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:流通量希少により算出不可
2016年式:119.9万円~194.9万円
2017年式:155.9万円~186万円
2018年式:112.5万円~184.4万円
2019年式:149万円~193.8万円
2020年式:159.8万円~189万円
2021年式:168万円~203.5万円
2022年式:184.8万円~238万円
2023年式:194万円~224.9万円
2024年式:198万円~260.1万円

エクスプレイと同様に、セロSもあまり中古車市場に流通していません。また、年式による中古車価格の変動も少なく、むしろ走行距離や車両のコンディションなどの要素が価格に影響していると考えられます。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2015年~
セロSはセロの上級グレードとして装備をより充実させたグレードです。

エクステリアでは特に違いがありませんが、走行性能を高めるためにビルシュタイン製のショックアブソーバーが装備されているのが、セロとの大きな違いでしょう。また、パドルシフトを採用することで、CVTながらステアリングを握ったままマニュアル車のような操作ができるのも特徴です。

インテリアでの専用装備としては、スエード調の生地を用いたレカロシートやMOMO製の革巻きステアリング・メッキを多用したノブなどがあり、スポーティーな雰囲気に加えて軽自動車らしからぬ高級感も醸し出しています。また、レッドインテリアパックも用意されており、レッドのレカロシートが専用で設定されました。

古い年式のなかには、新車価格の半分ほどまで値が下がっている個体もありますので、年式やコンディションにこだわらなければ、入手しやすいグレードです。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mmです。

人気のあるカラー

セロSのボディカラーは、以下の9色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ブリティッシュグリーンマイカ
・ジョーヌイエロー
・ブライトシルバーメタリック
・マタドールレッドパール
・クリアブルークリスタルメタリック
・パールホワイトIII
・トニコオレンジメタリック
・リキッドシルバーメタリック

この中では漆黒の「ブラックマイカメタリック」や深緑が特徴の「ブリティッシュグリーンマイカ」の人気が高く、中古車も数多く出回っているようです。

※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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