中古車購入
更新日:2025.03.26 / 掲載日:2020.09.03
スズキ ハスラーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

カラフルでかわいいハイトワゴンが特徴的なスズキのハスラーに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
スズキ ハスラーの歴史
ハスラーはスズキが生産・販売をしているクロスオーバーSUVの軽乗用車です。スズキでは、かつて「Kei」という軽自動車を販売していました。そんな「Kei」の後継車として登場したのがハスラーです。ハスラーは、2013年、第43回東京モーターショーでコンセプトモデルが発表され、翌2014年1月に市販仕様の販売が開始されました。そんなハスラーのプラットフォームはワゴンRと共通のものを使用し、駆動方式はFFと4WDをラインナップ。エンジンもワゴンRと共通のものを搭載し、ターボとNAの2タイプを設定しました。また、省燃費装備として、初代ハスラーに「エネチャージ」、マイルドハイブリッドである「Sエネチャージ」を採用。
車両コンセプトは、「アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」ということで、四角型のボディに長いルーフを持っており、同社のワゴンR並の高い居住性を備えました。エクステリアデザインは、コンセプトどおりのクロカン色の強いアクティブさを強調したデザインとなります。ボディカラーもブルー、ピンク、オレンジといった楽しさをイメージする色が設定されました。
2代目のエクステリアも、先代よりキープコンセプトとしていますが、よりアウトドア色を強めたイメージとなります。具体的には、ボディの「面」の角度を立てより箱に近いデザインに。また、ボディ外板のプレスラインも厚みのある鉄板を曲げたかのようデザインが特徴です。インテリアではホワイトのパネルカラーのインパネや、シート表皮にも同色のパイピングがあしらわれ、ポップながらも統一感のあるものとなっています。また、ボディカラーがオレンジに限り、パネルカラーがオレンジに変更されました。
この2代目ではインテリアデザインが大きく変更され、収納・ナビ・メーターのスペースを独立させた三眼式のインパネが特徴です。他にも、車内各所に散りばめられたアクセントカラーも統一し、こちらもポップでありながら調和の取れたものになりました。ハスラーは、「このクルマに乗ってどこに行こう?」「このクルマに乗って何をしよう?」そんなことを考えたくなる車のひとつです。
ハスラー G

ハスラーの標準グレード「ハスラー G」
また、2代目ハスラーでは、マイルドハイブリッド搭載に伴い、グレード名がハイブリッドG、ハイブリッドGターボに変更されました。駆動方式は初代・2代目とも、FF、4WDから選択できますが、5MTが選択できるのは初代のハスラー Gのみです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:25万円~133万円
2015年式:25万円~130万円
2016年式:29万円~129万円
2017年式:32万円~136万円
2018年式:34万円~144万円
2019年式:59万円~149万円
2020年式:59万円~135万円
人気車種ということでどの年式のものも個体数は豊富です。そのため、予算と折り合いのつく良質な個体も見つけやすいでしょう。
先代モデルとの比較
ハスラー Gはベースグレードに快適装備や安全装備などを追加したグレードです。インテリアではインパネにシルバーの装飾がなされ、運転席シートリフター、チルトステアリングを装備。エアコンもオートエアコンとなり、アイドリングストップ時も冷風を送れるエコクールを装備します。
なおハスラー Gは第2世代で「S-エネチャージ」を搭載したことで、ハイブリッド G、ハイブリッド Gターボにグレード名を変更。インテリアではオートエアコン、シートポジション調整機構、シートヒーター、キーレスプッシュスタートなど、先代同様の快適装備を備えます。
ハスラー Gは人気のグレードのため、全体的に高値で取引されています。
エンジンは0.66L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
人気のあるカラー
モノトーンカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・クールカーキパールメタリック
・スチールシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ピュアホワイトパール
2トーンカラー
・ムーンライトバイオレットパールメタリック×ホワイト2トーン
・アクティブイエロー×ホワイト2トーン
・アクティブイエロー×ブラック2トーンルーフ
・ブリスクブルーメタリック×ホワイト2トーン
・チアフルピンクメタリック×ホワイト2トーン
・フェニックスレッドパール×ホワイト2トーンルーフ
・フェニックスレッド×ブラック2トーンルーフ
・パッションオレンジ×ホワイト2トーンルーフ
・クールカーキパールメタリック×ホワイト2トーンルーフ
この中で人気があるのは、純白の「ピュアホワイトパール」です。
ハスラー A
シンプルな構成で価格の抑えられた「ハスラー A」
これらの点から抑えられた車両価格が特徴となっており、上位グレードと比較して最大60万円もの販売価格の差があるのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:37万円~100万円
2015年式:35万円~123万円
2016年式:38万円~95万円
2017年式:41万円~118万円
2018年式:69万円~125万円
2019年式:65万円~159万円
ハスラー Aの価格相場は非常に安定しているのが特徴で、全年式で状態のよい個体が見みられます。しかし、個体数が非常に少なめです。
先代モデルとの比較
ハスラー Aは、ハスラーの中では最廉価であり、ベースグレードの位置づけです。レーダーブレーキサポートや誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESP(車両安定補助システム)といった先進安全技術は未搭載。4WDにおいても、ヒルディセントコントロールやグリップコントロールも装備されません。
他のグレードと比較すると、装備のシンプルさが目立ちますが、その分車両価格は抑えられたものになりました。シンプルな装備である分、車体重量も軽くなっており「Xターボ」4WD車の870kgに対し、「A」FF、5MTで750kgと、120kgの重量差があります。このため、「エネチャージ」未搭載であるにもかかわらず、「A」のCVT搭載車で26.0km/Lと高い燃費性能を発揮。これは上位グレードのターボモデルを凌ぐものとなっています。また、軽量であることから、ハスラーの特徴である悪路走破性は全グレードの中で最も高いです。
この世代のみの設定ですが、全体的に状態のよい車両が多く、価格も安定しています。
エンジンは0.66L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・クールカーキパールメタリック
・スチールシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ピュアホワイトパール
この中で人気があるのは、純白の「ピュアホワイトパール」です。
ハスラー X

充実した装備が特徴「ハスラー X」
また、2代目ハスラーでは最上位グレードとして返り咲いています。最上位グレードということで、先進安全装備や快適装備、「エネチャージ」といった省燃費装備など充実した装備が特徴です。
また、2代目ハスラーではマイルドハイブリッド搭載に伴いグレード名がハイブリッドX、ハイブリッドXターボに変更されました。駆動方式は初代・2代目とも、FF、4WDから選択できますが、トランスミッションはCVTのみの設定となります。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:23万円~130万円
2015年式:28万円~131万円
2016年式:36万円~122万円
2017年式:49万円~128万円
2018年式:62万円~145万円
最上位グレードということで、普及グレードのGに対し、個体数は6割ほどとなります。しかし、ハスラー自体人気車種ということもあり、選択肢は多いです。
先代モデルとの比較
ハスラー Xは標準グレードであるGをベースに装備を追加。あるいは、オプション装備を標準装備としたグレードです。装備面では、ディスチャージヘッドランプ・LEDポジションランプ、アルミホイールが標準装備となります。
なおハスラー Xは第2世代で「S-エネチャージ」を搭載したことで、「S-エネチャージ」を搭載したことで、ハイブリッド X、ハイブリッド Xターボにグレード名を変更。「HEARTECT」と呼ばれる軽量・高剛性設計のプラットフォームを採用したことで、ホイールベースが延長され、居住性が向上しました。インテリアではオートエアコン、シートポジション調整機構、シートヒーターなど、先代同様の快適装備を標準で備えます。
ハスラー Xは最上級グレードであるため、中古車市場でも流通量が多く、価格も安定している状況です。
エンジンは0.66L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
人気のあるカラー
モノトーンカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・クールカーキパールメタリック
・スチールシルバーメタリック
・シフォンアイボリーメタリック
・ピュアホワイトパール
2トーンカラー
・ムーンライトバイオレットパールメタリック×ホワイト2トーン
・アクティブイエロー×ブラック2トーン
・チアフルピンクメタリック×ホワイト2トーン
・サマーブルーメタリック×ホワイト2トーンルーフ
・フェニックスレッド×ブラック2トーンルーフ
・パッションオレンジ×ホワイト2トーンルーフ
この中で人気があるのは、純白の「ピュアホワイトパール」です。
ハスラー Jスタイル

特別仕様車として誕生した「ハスラー Jスタイル」
標準車との違いは、主にエクステリア・インテリアの変更が主となります。また、2018年11月、Jスタイルは仕様変更を行った上で、これまでの最上位グレードであったX、Xターボと入れ替わる形で、J、Jターボとしてカタロググレード入りしました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:59万円
2016年式:流通量希少により算出不可
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少により算出不可
Jスタイルは特別仕様車ということもあり、GやXに比べて個体数は少ないです。しかし、登場から10年近く経過しているため、状態のよいものを見つけるのは困難かもしれません。
先代モデルとの比較
ハスラー JスタイルはRJCカーオブザイヤー受賞を記念して設定されたグレードで、2015年1月に発売が開始されました。標準車との違いはエクステリアで、赤・グリーン・黒のボディカラーにホワイトルーフと専用の組み合わせとなり、フロント・リアバンパーのガーニッシュがホワイトに変更。加えて、「HUSTLER」エンブレムがフロントグリルとバックドアに装着されます。また、専用カラーであるホワイトのスチールホイールも装着されました。
インテリアでは、ボディカラーに合わせてインパネ・ドアトリム・シート表皮のパイピングのカラーが変更され、専用フロアマット、専用スマートキーカバーも付属されます。これらの装備により、ポップながらもシンプルで統一感があり、一目でJスタイルだと分かるデザインとなりました。
なお、アップデート版として、2015年12月にJスタイルII、2017年12月にJスタイルIIIが発売されています。
販売開始から10年ほど経っているうえに、特別仕様車のため流通量は少なめです。
エンジンは0.66L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1475mm×全高1665mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3×ホワイト2トーンルーフ
・クールカーキパールメタリック×ホワイト2トーンルーフ
・フェニックスレッドパール×ホワイト2トーンルーフ
・フェニックスレッドパール×ガンメタリック2トーン
・シフォンアイボリーメタリック×ガンメタリック2トーン
・オフブルーメタリック×ガンメタリック2トーン
・デニムブルーメタリック×ガンメタリック2トーン
・ピュアホワイトパール×ガンメタリック2トーン
この中で人気があるのは、ボディカラーが赤色でルーフカラーが白色の「フェニックスレッドパール×ホワイト2トーンルーフ」です。
※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。