中古車購入
更新日:2020.10.09 / 掲載日:2020.10.09
ホンダ アコードの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
ホンダを支える主力車種として長い歴史を持つアコードは、「調和」という意味を持つ英語から名前を与えられました。そんなホンダ アコードに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ホンダ アコードの歴史
初代アコードは1976年に登場しました。オイルショック直後、また世界各国での自動車排ガスによる大気汚染が深刻化していた世情を反映し、低燃費・低公害である車両が強く求められていた時代です。シビックの上位となるアッパーミドルなサイズの車格に、ホンダ独自の画期的な低公害エンジンとして70年代アメリカで課せられた非常に厳格な排ガス規制法のマスキー法を最初にクリアしたCVCCエンジンを搭載しています。
基本となる車体構成はFFの駆動方式でゆとりのあるセダン型となりますが、当初より時代ごとのホンダの最新技術が投入され、バリエーションタイプや派生車種が多数存在しました。現在、販売されているアコードは通算で10代目を数えるロングセラーですが、初代より一貫してグローバルマーケットでの販売を視野に入れた車両開発を行っています。特に北米においては非常に高い評価をもって市場に受け入れられ、1984年にはアメリカでの海外ブランド車トップ販売記録を打ち立てているほどです。
1985年デビューの3代目CA型はリトラクタブルライトを採用したスタイリッシュなデザインとなっています。特に「エアロデッキ」と命名された3ドアハッチバック車は、ルーフが大きく延長された斬新なデザインで話題となりました。この3代目CA型は、新開発のDOHC(PGM-FI)エンジンと、FF車では世界初となる4輪ダブルウィッシュボーン式のサスペンションにより走行性能も大幅に向上し、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞します。
その後も主に北米市場からのニーズを受ける形で、クーペ、ワゴンなどのバリエーションを増やしながら、次第に大型化、また高出力化を繰り返しました。1997年から2013年までの間のモデルでは、日本国内向け車両と北米向け車両が別開発となっていましたが、2013年のCR型からは再度一本化されて現在に至ります。アコードは北米市場をメインターゲットにした車両という性格上、ホンダ車でありながらどこか輸入車のような雰囲気を持つセダンとなっているのが特徴です。
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アコード EX
10代目で久々の復活を果たしたグレード「アコード EX」
アコード EXは初代から5代目までに設定されていたグレードですが、今回2020年より国内販売が始まった最新型のCV型(2017年北米発売)で久々の復活を果たしています。現在のCV型アコードは国内導入に際し、このアコード EXのみのモノグレード設定となりました。
ロー・アンド・ワイドで流麗なエクステリアデザインが特徴で、数々の先進技術を搭載したハイブリッド車として力強い加速と滑らかな走りを実現しています。
中古で購入する際の目安となる予算
アコード EXを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2020年式:428万円~451万円
アコード EXの現行のCV型は2020年2月の国内発売開始ということもあり、中古車市場にはわずかな台数しか流通していません。いずれも走行距離が極めて少なく、ほぼ新車に近いコンディションの個体となっています。
また、過去のアコード EXは1993年発売の5代目CD型まで遡りますが、こちらはすでに中古車市場では流通していません。
先代モデルとの比較
第4世代:1989年~1994年
初代から続いた3ドアハッチバック車が廃止され、この世代からセダンのみの設定となりました。
すでに中古車市場では流通している個体はありません。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力105ps。ボディサイズは全長4680mm×全幅1695mm×全高1390mmです。
第5世代:1993年~1997年
初代では上級グレードだったアコード EXですが、モデルチェンジごとに上位にグレードを追加していったために、次第に標準グレードとしての位置付けに変化していきました。
この世代も中古車市場では流通していません。
エンジンは1.8L直列4気筒ターボ最高出力125ps。ボディサイズは全長4675mm×全幅1760mm×全高1410mmです。
第10世代(現行モデル):2020年~
現行型であり、この世代はアコード EXのみ設定されています。低重心プロポーション、ゆとりのある室内空間、2モーターを備えたホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」による力強い走行性能、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を装備し、アコードらしい構成となりました。
発売開始からまだ半年しか経っていないため、流通している台数もわずかで、高い価格で取引されています。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力145ps。ボディサイズは全長4900mm×全幅1860mm×全高1450mmです。
人気のあるカラー
アコード EXのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・プラチナホワイト・パール
・クリスタルブラック・パール
・ルナシルバー・メタリック
・パッションレッド・パール
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
この中では、上質さを感じられるパールが入ったホワイトの「プラチナホワイト・パール」、パール塗装されたブラックの「クリスタルブラック・パール」が人気です。
アコード ユーロR
痛快なスポーツ走行が可能な「アコード ユーロR」
アコード ユーロRは6代目の追加車種として2000年に発表され、続く2002年フルモデルチェンジの7代目でも設定されたスポーツグレードです。すでに他のホンダ車においてスポーツグレードの代名詞となっていた「TYPE R」に対して、セダンとしての実用性や快適性を損なうことなく高性能エンジンによる動力性能を楽しむことができるグレードとして新設されました。
ホンダの誇るVTECエンジンは220psを発揮し、痛快なスポーツ走行が可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
アコード ユーロRを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2000年式:35万円~89万円
2001年式:45万円~119万円
2002年式:129万円
2003年式:49万円~189万円
2004年式:76万円~176万円
2005年式:78万円~138万円
2006年式:55万円~258万円
2007年式:69万円~209万円
2008年式:169万円~179万円
アコード ユーロRは人気車種だったこともあり、年式の割には中古車の流通数が多いです。
先代モデルとの比較
第6世代:2000年~2002年
妥協なく走行性能を追求した「TYPE R」とは異なり、居住性や快適性はそのままにスポーツ性能を大幅に向上させたグレードとして誕生しました。2.2LのDOHC VTECエンジンと専用ローダウンサスペンション、レカロ製バケットシートにMOMO製ステアリングホイールと充実した装備を持つスポーツセダンです。
この世代は登場から20年近く経過しているため、価格もこなれてきました。
エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力220ps。ボディサイズは全長4680mm×全幅1720mm×全高1405mmです。
第7世代:2002年~2008年
ホンダの誇る名機K20Aエンジンへと換装し、先代と比較し排気量は減少したものの、出力は変わらず220psを叩き出しています。トランスミッションは6MT化され、オルガン配置のアルミ製スポーツペダル、先代同様にレカロシートとMOMOステアリングにより積極的なスポーツドライビングを楽しむことが可能です。
中古車市場においては、無限製のパーツなどでチューンナップされた個体も存在します。年式の割に流通している台数も多く、人気があるので車両状態によっては高く取引されている個体も多いです。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力220ps。ボディサイズは全長4665mm×全幅1760mm×全高1450mmです。
人気のあるカラー
アコード ユーロRのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ナイトホークブラック・パール
・グラファイト・パール
・サテンシルバー・メタリック
・ミラノレッド
・アークティックブルー・パール
・プレミアムホワイト・パール
この中では、鮮やかなブルーにパール塗装が入った「アークティックブルー・パール」が人気です。
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アコード タイプS
上質な走りを極めた「アコード タイプS」
アコード タイプSは7代目CL型、8代目CU型にそれぞれモデル途中での、マイナーチェンジの際に追加されたグレードです。
どちらもエンジンはK24A、2.4リッターDOHC i-VTECを搭載し、ヨーロッパ仕様に準じたセッティングのスポーツサスペンションと組み合わせることで、上質な走りのパフォーマンスを極めています。
トランスミッションにはマニュアル感覚のスポーティーなシフトチェンジが楽しめる5速ATを装備しました。
中古で購入する際の目安となる予算
アコード タイプSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2005年式:59万円
2006年式:34万円~64万円
2007年式:26万円~58万円
2011年式:85万円~275万円
2012年式:99万円~169万円
2013年式:85万円~169万円
アコード タイプSは7代目、8代目共にモデル後半での追加車種だったために生産台数が少なく、中古車市場においても流通している個体数は少なくなっています。
先代モデルとの比較
第7世代:2005年~2008年
アコード タイプSは7代目CL型のスポーツタイプとして販売されました。同時期にラインナップされていたユーロ Rが2リッター高回転型エンジンを6MTで操る積極的なスポーツセダンなのに対し、余裕のある2.4リッターエンジンと5ATを組み合わせた上質な大人のスポーツセダンです。標準装備されたVSA(ビークル・スタビリティ・アシスト)はABSとTCS、横滑り抑制機能を持ち、安全性能を高めています。
この世代はかなり相場も安くなっているので、上質なスポーツセダンを手ごろな値段で入手することが可能です。
エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力200ps。ボディサイズは全長4665mm×全幅1760mm×全高1450mmです。
第8世代:2011年~2013年
8代目CU型ではより上質なプレミアムスポーティーとして、黒を基調としたインテリアと専用のエアロパーツを与えられました。18インチの大径アルミホイールと2ピストン式異形キャリパーを持つ大径ディスクブレーキ、さらに専用のスポーツサスペンションによって、乗り心地を損なうことなく直進安定性とスムーズなハンドリングを実現します。
もともと生産台数も少なかったこともあり、中古車の流通台数も少ないです。
エンジンは2.4L直列4気筒ターボ最高出力206ps。ボディサイズは全長4730mm×全幅1850mm×全高1440mmです。
人気のあるカラー
アコード タイプSのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・クリスタルブラック・パール
・コバルトブルー・パール
・グラファイトラスター・メタリック
・アラバスターシルバー・メタリック
・プレミアムホワイト・パール
この中では、パール塗装がされたホワイトの「プレミアムホワイト・パール」が人気です。
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アコード SiR
アコードのスポーツイメージを牽引した「アコード SiR」
アコード SiRもシリーズのトップグレードとして、5代目CD型と6代目CF形において設定され、アコードのスポーツイメージを牽引しました。この「SiR」というグレード名は1990年代前半にホンダ車最強のスポーツグレードとして、多くのスポーツ系車種に与えられた名前です。
どちらの世代もホンダ自慢のDOHC VTECにPGM-FIを組み合わせた強力なエンジンを装備し、排気量は5代目CD型では2.2リッター、6代目CF形ではダウンサイジングされ2リッターとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
アコード SiRを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、登場から20年以上の年数が経過しているため、中古車市場には流通していません。かつて全日本ツーリングカー選手権(JTCC)でも活躍した名車ですが、現在では入手は困難といえるでしょう。
先代モデルとの比較
第5世代:1993年~1997年
5代目CD型は当時のアメリカ市場を強く意識した設計となっており、大柄なボディサイズは室内空間に余裕のある大きさを提供し、2.2リッターエンジンは強大なトルクで力強い加速性能を持っていました。スタイリッシュな外観と先進的なメカニズムを併せ持っているため、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。
中古車市場には流通していないため、購入するのは難しいでしょう。エンジンは2.2L直列4気筒ターボ最高出力190ps。ボディサイズは全長4675mm×全幅1760mm×全高1410mmです。
第6世代:1997年~2002年
6代目CF形では車両設計が北米仕様、欧州仕様、国内仕様と分けられ、日本国内においては5ナンバーサイズおよび2リッターエンジンへの回帰が行われました。新たに開発されたEPS(電動パワーステアリング)+VGR(可変ステアリングギアレシオ)、リアには5リンク式ダブルウィッシュボーンサスペンションを装備し、優れたハンドリングのスポーツセダンとして高い評価を受けています。
先代同様、中古車市場には流通していないため、購入するのは難しいグレードです。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力180ps。ボディサイズは全長4635mm×全幅1695mm×全高1420mmです。
人気のあるカラー
アコード SiRのボディカラーは、下記の12色が設定されています。
・ナイトホークブラック・パール
・タフタホワイト
・サイプレスグリーン・パール
・ムーンストーンシルバー・メタリック
・セブリングシルバー・メタリック
・シグネットシルバー・メタリック
・サテンシルバー・メタリック
・ルビーレッド・パール
・スーパーマリンブルー・パール
・モントレーブルー・パール
・インディゴブルー・パール
・アイアンブルー・メタリック
この中では、渋いシルバーの「シグネットシルバー・メタリック」や明るめのシルバーの「サテンシルバー・メタリック」が人気です。
※本記事は、2020年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。