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更新日:2025.02.28 / 掲載日:2020.10.07
スズキ ソリオの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ワゴンRワイドを元に開発され、コンパクトトールワゴンとして発売されたスズキ ソリオに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「どのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」など、実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
スズキ ソリオの歴史
スズキ ソリオの起源は、1997年に発売されたスズキのコンパクトカー「ワゴンRワイド」に遡ります。ワゴンRワイドはマイナーチェンジを経て「ワゴンRソリオ」へと車名を変更し、2005年に「ソリオ」として独立しました。車名の「ソリオ」には、スペイン語で「王座」「王様」といった意味が込められています。ソリオは、広い車内空間と優れた走行性能を持つワゴンRの上位モデルとして開発されました。ボディサイズは5ナンバー車と軽乗用車の中間に設定され、取り回しの良さと実用性を両立。日常の使い勝手を考慮した設計が特徴です。
初代ソリオのデザインはワゴンRの流れを受け継ぎつつ、高級感のあるフロントデザインが際立ち、洗練された印象を与えています。
2010年に登場した2代目ソリオは、新たに開発されたプラットフォームを採用し、ワゴンRから完全に独立したモデルとなりました。室内長と室内高が拡大され、コンパクトトールワゴンの中でも最大級の室内空間を確保。さらに、センターウォークスルーを採用し、前後の座席間の移動がスムーズに行える設計となっています。また、この世代から派生モデルとして「ソリオ バンディット」が追加されました。
2015年にはフルモデルチェンジが行われ、3代目ソリオが登場。小型乗用車向けの新規格プラットフォームを採用し、主要部品やレイアウトを全面的に刷新しました。これにより、剛性や静粛性、衝突安全性能、走行性能の向上を実現しながらも軽量化を達成。さらに、室内長がさらに延長され、2代目に引き続きセンターウォークスルーも継承されています。
3代目では従来のガソリン車に加え、マイルドハイブリッド車が設定され、その後フルハイブリッド車も登場。これにより、ソリオは3種類のパワートレインから選択できるようになりました。
2020年に登場した4代目ソリオは、コンパクトカー市場のニーズに応え、さらに広い室内空間と利便性を追求したモデルとして進化します。改良されたプラットフォームにより、軽量化と剛性の向上を両立し、走行安定性や燃費性能が向上。エクステリアはよりモダンで洗練されたデザインへと進化し、インテリアには開放感のあるキャビンと最新のインフォテインメントシステムを採用しています。
パワートレインには、燃費性能を向上させた1.2Lエンジンとマイルドハイブリッドシステムを搭載し、環境負荷の低減と経済性の両立を実現しました。
ソリオ ハイブリッド MX
実用性の高いコンパクトなハイブリッドモデル「ソリオ ハイブリッド MX」
広々とした室内には5人が快適に座れる設計が施され、多彩な収納スペースも確保。最新のインフォテインメントシステムや充実した運転支援機能により、安全性と快適性を向上させています。シンプルで洗練されたエクステリアデザインは、家族での使用にも適したバランスの良い一台となっています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2020年式:134万円~197万円
2021年式:118万円~205万円
2022年式:122万円~225万円
2023年式:142万円~239万円
2024年式:182万円~239万円
2025年式:179万円~230万円
ソリオ ハイブリッド MXは、2020年に誕生した比較的新しいグレードですが、人気車種ということもあり、中古車市場における流通量は多めです。ただ、発売からまだ日が浅いため、中古車市場における販売価格は手頃な価格まで下がっているとはいえず、年式の新しい車両や状態の良い車両は新車と同等の価格が設定されています。
先代モデルとの比較
ソリオ ハイブリッド MXは、最大トルク118N・mを発揮する直列4気筒エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、エンジンとモーターの連携により、スムーズな走行と優れた燃費性能を実現しました。駆動方式はFFとAWDの選択が可能で、安定した走行性能を確保。CVT(無段変速機)を採用することで、なめらかな加速フィールを提供しました。
広々とした5人乗りの室内には、多彩な収納スペースを配置し、利便性も向上。安全面では、スズキの運転支援システム「スマートアシスト」を標準装備し、衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報などの先進安全機能を搭載。シンプルで洗練されたエクステリアデザインとともに、日常使いに最適な一台となっています。
エンジンは1.2L水冷直列4気筒DOHC12バルブ+モーター、最高出力は82ps。ボディサイズは全長3810mm×全幅1645mm×全高1745mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラックパール
・ピュアホワイトパール
・スターシルバーメタリック
・スピーディーブルーメタリック
・フレイムオレンジパールメタリック
・メロウディープレッドパール
・キャラバンアイボリーパールメタリック
中でも人気なのは、定番カラーである純白の「ピュアホワイトパール」です。現時点の中古車市場ではこの色が約1/3を占めていました。
ソリオ ハイブリッド MZ
走行性能と低燃費が魅力のマイルドハイブリッド搭載モデル「ソリオ ハイブリッド MZ」
ハイブリッド MZにはインテリアには上質な素材を採用し、後席両側にはワンアクションパワースライドドアを装備。広々とした5人乗りの室内には多彩なシートアレンジ機能が備わり、快適性と実用性を兼ね備えています。
安全性能では「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報などの先進機能を搭載。外観は洗練されたデザインが特徴で、シンプルながら存在感のあるスタイルを実現しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2020年式:187万円~198万円
2021年式:168万円~242万円
2022年式:134万円~238万円
2023年式:157万円~249万円
2024年式:167万円~268万円
2025年式:189万円~274万円
ソリオ ハイブリッド MZもまた、2020年に誕生した比較的新しいグレードですが、人気車種ということもあり、中古車市場における流通量はかなり多めです。ただ、こちらもハイブリッド MXと同様に中古車価格はまだまだ高く、年式の新しい車両や状態の良い車両の値段は新車価格とさほど変わりません。
先代モデルとの比較
ソリオ ハイブリッド MZは、最大トルク118N・mを発揮する1.2L直列4気筒エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせています。さらにCVT(無段変速機)を採用し、滑らかな加速と高い燃費効率を実現。駆動方式はFFとAWDから選択可能です。
MXと比べて快適装備が充実しているのも特徴で、後席両側のパワースライドドアやスリムサーキュレーターなどを採用。
安全性能では「スズキ セーフティ サポート」を標準装備し、衝突軽減ブレーキや車線逸脱警報、誤発進抑制機能などを搭載しています。
エンジンは1.2L水冷直列4気筒DOHC16バルブ+モーター、最高出力は82ps。ボディサイズは全長3810mm×全幅1645mm×全高1745mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・スーパーブラックパール
・ピュアホワイトパール
・スターシルバーメタリック
・スピーディーブルーメタリック
・フレイムオレンジパールメタリック
・メロウディープレッドパール
・キャラバンアイボリーパールメタリック
2トーン
・ピュアホワイトパール×ガンメタリック2トーンルーフ
・フレイムオレンジパールメタリック×ガンメタリック2トーンルーフ
・メロウディープレッドパール×ガンメタリック2トーンルーフ
・キャラバンアイボリーパールメタリック×ガンメタリック2トーンルーフ
・スピーディーブルーメタリック×ガンメタリック2トーンルーフ
この中では、純白の「ピュアホワイトパール」が人気で、現時点の中古車市場では約4割を占めていました。
ソリオ G

実用性を重視したグレード「ソリオ G」
パワースライドドアは左側のみに採用しており、エアコンはマニュアル式を装備しているのが特徴です。鍵を差し込まずにドアの施錠・開錠が可能なキーレスプッシュスタートシステムは標準装備されています。
実用性を重視したグレードとなっているため、スズキの予防安全パッケージである「スズキ セーフティ サポート」は装備されていません。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2011年式:25万円~65万円
2012年式:37万円~68万円
2013年式:25万円~56万円
2014年式:38万円~79万円
2015年式:43万円~70万円
2016年式:44万円~131万円
2017年式:47万円~104万円
2018年式:57万円~169万円
2019年式:59万円~134万円
2020年式:84万円~144万円
2021年式:128万円~190万円
2022年式:76万円~171万円
2023年式:122万円~200万円
2024年式:138万円~208万円
2025年式:154万円~189万円
ソリオ Gはソリオの中でも廉価版グレードとして位置づけられており、新車販売価格が安いグレードであるために、中古価格も安めです。
先代モデルとの比較
2011年にフルモデルチェンジを行い、それまでのグレード体系を一新し、追加されたグレードです。装備内容はシンプルな構成でフロントのSRSサイドバッグ、スポイラー、フロントスタイライザーなどを省き、フロント2スピーカーを装備します。
ソリオ Gは、2WDのみ設定されました。ソリオ Xの下のグレードという位置づけです。2012年のマイナーチェンジでは、ホイールが15インチにインチアップされ、4WDモデルも追加されました。
この世代は登場から10年近く経過していることから、流通台数も少なく、価格も安めなものが多いです。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mmです。
第3世代(現行モデル):2015年~2020年
この世代では小型乗用車用のプラットフォームを導入し、主要部分とレイアウトを全面的に刷新しました。剛性や静寂性を向上させながらも軽量化を図っています。
現行モデルのこの世代では、ソリオ Gのみ発電機とリチウムイオンバッテリーが搭載されず、S-エネチャージに相当する機能がありません。横滑り防止機能のESP、キーレスプッシュスタートシステムなどの機能を備えています。
先代と比べて流通台数も増えてきており、まだ新しい世代であることから良質な車両も多いです。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最出力91ps。ボディサイズは全長3710mm×全幅1625mm×全高1745mmです。
第4世代:2020年~2025年
4代目のソリオ Gにおいても、ソリオシリーズのなかで唯一ハイブリッドシステム非搭載のガソリンモデルという立ち位置は変わりません。
最低限の機能を備えたベースグレードではありますが、フルオートエアコンやリヤヒーターダクト、キーレスプッシュスタートシステムなどの便利な機能を標準装備。ただし、後席のスライドドアは両側ともにパワースライド機能がなく、手動での操作が必要です。
スズキセーフティサポートも搭載されており、安全性は確保されていますが、アダプティブクルーズコントロール機能は搭載されていない点に注意が必要です。
エンジンは1.2L水冷直列4気筒DOHC16バルブ、最高出力91ps。ボディサイズは全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mmです。
人気のあるカラー
・スピーディーブルーメタリック
・ピュアホワイトパール
・スターシルバーメタリック
・スーパーブラックパール
・タフカーキパールメタリック
・キャラバンアイボリーパールメタリック
・メロウディープレッドパール
・フレイムオレンジパールメタリック
この中では、純白の「ピュアホワイトパール」、重厚感が印象的な黒色の「スーパーブラックパール」が人気です。
ソリオ S

2代目の最上級グレード「ソリオ S」
オートライト機能付きのディスチャージヘッドライトと両側パワースライドドアの2つ機能は、この世代ではソリオ Sのみに装備されている機能です。また、このグレードのみESP(横滑り防止装置)やSRSカーテンエアバッグがオプションで装着することが可能です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2011年式:16万円~70万円
2012年式:33万円~101万円
2013年式:35万円~71万円
2014年式:25万円~77万円
2015年式:65万円~108万円
ソリオ Sは2代目で設定されたグレードですが、最上級グレードとして位置づけられていたため、2代目でも高値で取引されています。しかし、車両の状態によって左右されるため、同じ年式でも価格の差の幅が広いのが特徴です。
先代モデルとの比較
ソリオ Sは2011年のフルモデルチェンジで登場したグレードであり、2代目のみに設定されました。この世代では最上級グレードとして位置づけられています。
ハロゲンフォグランプやLEDサイドターンランプ付ドアミラーを備え、両側のドアはパワースライドドアを採用していました。当初ホイールは14インチでしたが、マイナーチェンジによって15インチに変更されます。
2013年11月には、ブレーキエネルギー回生機構とアイドリングストップ機能、熱効率を高めたデュアルジェットエンジンを備えた、ソリオ S-DJEというグレードも発売されます。エネチャージなどの機能を搭載することで燃費を向上させ、平成27年度燃費基準+20%を達成しました。専用設計のメーターを搭載し、走行状況に応じて色の変わる速度計が備わりました。
最上級グレードとして設定されただけあって、2代目に登場したグレードでありながらも、最上級グレードであったことから、他のグレードと比べると高値で取引されています。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・アーバンブラウンパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
・コメットグリーンパールメタリック
・フィズブルーパールメタリック
・フェニックスレッドパール
この中では、白色にパールの輝きが加わった「パールホワイト」が人気です。
ソリオ G リミテッド

インテリア・エクステリアの質感を高めた特別仕様車「ソリオ G リミテッド」
シルバーステッチの専用シート表皮を装備し、インパネやフロントドアアームレストは黒で統一しました。スポーティーな外観と、引き締まった印象のインテリアにした特別仕様車です。マイナーチェンジ後には、トップシェード付フロントガラスを装備しました。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2013年式:18万円~78万円
2014年式:39万円~138万円
2015年式:34万円~89万円
ソリオ G リミテッドは2代目の2013年のマイナーチェンジで設定されました。中古価格は高くても、新車販売価格の半分程度の価格です。2015年式のものであっても、登場から10年近く経過しているため、車両の状態を十分に確認してから検討しましょう。
先代モデルとの比較
ソリオ G リミテッドは、2代目で登場したグレードです。ベーシックグレードであるソリオ G をベースにしながらも、インテリア・エクステリアの質感を高めた特別仕様車となっています。
以下のエアロパーツを備えており、スポーティーな見た目となりました。
・フロントアンダースポイラー
・ルーフエンドスポイラー
・サイドアンダースポイラー
・リアアンダースポイラー
インテリアは専用の黒色シート表皮、黒基調のインパネなどと引き締まった印象を与えます。若い人に人気のエアロやスポーティーな見た目のインテリアなどを備えながらも、ベースグレードと新車販売価格はほとんど変わりありません。
発売当初、このソリオ G リミテッドには、横滑り防止機能のEPSとアイドリングストップ機能は装備されませんでした。その後、法規制に対応させるために、マイナーチェンジ後はEPSを装備しています。
装備された内容の充実度を考えると、お買い得なグレードですが、中古車市場では全年式を通して、それほど多い台数は流通していません。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mmです。
人気のあるカラー
・フェニックスレッドパール
・フェイズブルーパールメタリック
・コメットグリーンパールメタリック
・ブルーイッシュブラックパール3
・アーバンブラウンパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
この中では、白色に混ざったパールが光を浴びるときらきら輝く「パールホワイト」が人気です。
ソリオ X

スポーティーな見た目の「ソリオ X」
さらにソリオ Gではスチールホイールでしたが、このグレードでは15インチのアルミホイールを装備しました。また、エアコンはフルオートエアコン、フロントシートはSRSサイドエアバッグ、そして6スピーカーを備えています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2011年式:22万円~77万円
2012年式:28万円~119万円
2013年式:24万円~99万円
2014年式:35万円~79万円
2015年式:25万円~91万円
ソリオ Xは年式が古いグレードということもあり、中古価格はそれほど高くはありませんが、中古価格には幅があるのが特徴です。2WDと4WDがありますが、若干ですが4WDの方が中古価格は高くなっています。
先代モデルとの比較
ソリオ Xは、2011年発売の2代目で設定されたグレードです。ソリオ Gの上のグレードであり、装備を充実させています。
室内長と室内高を先代よりも拡大させて、コンパクトハイトワゴンながらも車内空間を広く確保しました。座席には、前後座席間の移動ができるセンターウォークスルーを備えています。また、運転席の座面の位置が少し高めになっていることで、ドライバーの目の高さの位置が高くなっており、ソリオの大きなフロントガラスと相まって広い視界を確保しました。
以下のエアロパーツを装備しており、スポーティーでクールな見た目になっているのが特徴です。
・フロントアンダースポイラー
・ルーフエンドスポイラー
・サイドアンダースポイラー
・リアアンダースポイラー
2代目に設定されたグレードということもあり、中古車市場での価格もこなれてきています。車両状態にもよりますが、同時期に販売されていたソリオ Gと比べても、中古車価格の幅が非常に広いグレードです。
エンジンは1.2L直列4気筒ターボ最高出力91ps。ボディサイズは全長3710mm×全幅1620mm×全高1765mmです。
人気のあるカラー
・ブルーイッシュブラックパール3
・アーバンブラウンパールメタリック
・シルキーシルバーメタリック
・パールホワイト
・コメットグリーンパールメタリック
・フィズブルーパールメタリック
・フェニックスレッドパール
この中では、白色にパール塗装が施された「パールホワイト」が人気です。
※本記事は、2025年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。