中古車購入
更新日:2020.10.07 / 掲載日:2020.10.07
ホンダ フィットの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
センタータンクレイアウトと呼ばれる独自の技術により広々とした室内空間を実現したコンパクトカーであるホンダ フィットに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ホンダ フィットの歴史
フィットは2001年にロゴの後継車として誕生したコンパクトカーで、発売当初から大ヒットを記録したホンダの人気車種です。コンパクトカーでありながら、センタータンクレイアウトと呼ばれるホンダ独自の特許技術により、他のコンパクトカーよりも広い室内空間を実現しています。
さらに、かなり割安な価格を実現したことによりフィットは空前の大ヒットを記録。2002年には、日本国内における年間販売台数で33年間トップを守り続けたトヨタのカローラを上回りトップとなりました。
2代目は2007年10月に、初めてのフルモデルチェンジにより誕生します。初代よりもひと回り大きくなったボディサイズの全幅は、5ナンバー車としてギリギリいっぱいの1695mmとなりました。初代から引き継いだセンタータンクレイアウトはこの世代でも健在で、2代目フィットに優れたスペースユーティリティをもたらしました。
2013年9月に誕生した3代目は、「EXCITING H DESIGN!!!」のコンセプトのもとデザインを一新し、居住性や燃費性能、そして走りを進化させています。初代から続いているセンタータンクレイアウトはこの3代目にも引き継がれ、スペースユーティリティと走行性能にこだわったコンセプトも継承されました。エンジンは2代目と同様に1.3Lと1.5Lの2モデルが用意されます。1.3L 直列4気筒DOHCアトキンソンサイクル i-VTECエンジン、1.5L 直噴型直列4気筒DOHC i-VTECエンジン、いずれも高い燃費性能を実現しているのが特徴です。
現行モデルは2020年2月に誕生したばかりの4代目で、フロントマスクが3代目よりも優しい表情になったことに加え、リアシートのスペースも広くなりました。間もなく誕生から20年を迎えるフィットは、今もなお多くのユーザーに愛され続けるホンダを代表する人気車種へと成長しています。
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フィット RS
走りにこだわったスポーツグレード「フィット RS」
フィット RSは、2007年10月に誕生した2代目で初めて設定された1.5Lモデルのスポーツタイプのグレードです。タイヤには16インチアルミホイールが採用されており、とにかく走りにこだわったグレードとなっています。
また、インテリアもスポーティーシートを採用し、ステンレス製のスポーティーペダルを採用するなど、外観だけでなくインテリアもスポーティーな仕上がりになっているのが特徴です。走りにこだわる若い男性から高い支持を受けています。
中古で購入する際の目安となる予算
フィット RSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2008年式:15万円~82万円
2011年式:24万円~118万円
2015年式:79万円~172万円
スポーツタイプとして2007年10月に登場したフィット RSは、フィットの中でも高い人気を誇るグレードです。そのため、発売から10年以上が経過している2008年式のものでも状態の良いものは80万円を超える値段がつくといった状況です。
先代モデルとの比較
第2世代:2007年~2013年
フィット RSは、2代目で初めて設定されたグレードです。ホンダの代表車であるシビックの初代モデルで設定されていたスポーティグレード「RS」の名を譲り受けた形で、約30年ぶりの復活となりました。
フィットの中でも人気のグレードのため、登場から10年以上経過していますが、走行距離が短いなど状態の良いものも確認できます。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力120ps。ボディサイズは全長3920mm×全幅1695mm×全高1525mmです。
第3世代:2013年~2015年
この世代のフィット RSは、最高出力132psを発揮する1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンへと変わり、パワーアップしたことで先代よりも軽快な走りを実現しました。インテリアに関しても、ブラックを基調としたスポーティーシートにオレンジラインとステッチを加えたことにより、立体感が強調されています。
ホンダ独自の安全運転支援システム「Honda SENSING」搭載前のグレードですが、流通量は多く、価格も車両状態によって幅広いのが特徴です。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力132ps。ボディサイズは全長3955mm×全幅1695mm×全高1525mmです。
人気のあるカラー
フィット RSのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・クリスタルブラック・パール
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・アトラクトイエロー・パール
・ティンテッドシルバー・メタリック
・プレミアムホワイト・パールII
この中では、白色にパール塗装を施した「プレミアムホワイト・パールII」や黒色にパール塗装を施した「クリスタルブラック・パール」が人気です。
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フィット 13G
低価格モデルとして人気の「フィット 13G」
フィット 13Gは、2代目の終盤となる2012年5月に初めて設定されたグレードです。2代目の誕生からエントリーモデルとして設定されていたフィット Gに替わる新たなエントリーモデルとして設定されています。
フィット 13Gはコンパクトカーでありながら軽自動車と変わらない価格設定がなされており、その価格はフィット Gのものを踏襲しました。コンパクトカーの新車を130万円前後で購入できるというのが、最大の魅力となっています。
中古で購入する際の目安となる予算
フィット 13Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2012年式:17万円~59万円
2013年式:22万円~71万円
2014年式:44万円~92万円
2015年式:39万円~93万円
このグレードは2012年から2016年まで設定されていたフィットのエントリーモデルです。軽自動車にも引けを取らない低価格が魅力のグレードでフィットの中でも多くの支持を集めています。
先代モデルとの比較
第2世代:2012年~2013年
フィット 13Gは、2代目の終盤となる2012年5月に新たに設定されたグレードです。コンパクトカーでありながら、軽自動車にも引けを取らない低価格となっていたため、フィットの中でも人気の高いグレードでした。
この世代は中古車市場にも多く流通しており、価格もこなれてきています。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力99ps。ボディサイズは全長3900mm×全幅1695mm×全高1525mmです。
第3世代:2013年~2016年
2代目より登場したフィット 13G 、はエントリーモデルとしてその価格の安さから人気のグレードとなり、この世代では派生したフィット 13G F、L、Sパッケージといったモデルも誕生しました。いずれもフィット 13Gより装備などがグレードアップしたモデルとなっています。
この世代は状態の良いものとなると、93万円という値段がつけられており、新車で購入するのとそれほど変わらない価格のものも確認できました。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力100ps。ボディサイズは全長3955mm×全幅1695mm×全高1525mmです。
人気のあるカラー
フィット 13Gのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・ライトベージュ・メタリック
・アトラクトイエロー・パール
・ティンテッドシルバー・メタリック
・プレミアムホワイト・パールII
この中では、メタリック系シルバーの「アラバスターシルバー・メタリック」が人気です。
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フィット 13G Fパッケージ
フィット 13Gよりも快適装備をアップグレードした「フィット 13G Fパッケージ」
フィット 13G Fパッケージは、2013年9月のフルモデルチェンジにより誕生したグレードです。エントリーモデルであるフィット 13Gの装備にオートエアコンやIR/UVカットガラスなどの快適装備を加え、少しグレードアップしたモデルになります。
また、このフィット 13G Fパッケージの上に、フィット 13G Lパッケージ、フィット 13G Sパッケージといったグレードも新たに設定されました。これらの中でもフィット 13G Fパッケージは、特に人気の高いグレードとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
フィット 13G Fパッケージを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2013年:28万円~108万円
2014年:34万円~116万円
2015年:29万円~128万円
フィット 13G Fパッケージは、3代目の誕生と同時に設定されたグレードで、販売期間が短かったにも関わらず中古車市場ではかなり多くの台数が流通しています。また、中古車市場でも人気があり、高い価格で取引されているグレードです。
先代モデルとの比較
第3世代:2013年~2016年
3代目の誕生と同時に設定されたグレードで、フィット 13Gから派生したグレードです。4代目ではグレードが一新されており、フィット 13G Fパッケージというグレードは存在しないため、この世代のみで設定されたグレードということになります。
フィット 13Gの装備にオートエアコンやIR/UVカットガラスなどの快適装備を加えて少しグレードアップしたモデルで、新車購入時のフィット 13Gとの価格差はわずか13万円ほどです。たった十数万円でこの快適装備が手に入るならということで、その人気はフィット 13Gを遥かに凌ぐこととなります。
上位グレードとしてフィット 13G Lパッケージとフィット 13G Sパッケージも設定されましたが、人気面ではフィット 13G Fパッケージが他の2つのグレードを圧倒する結果となりました。搭載された装備と価格のバランスの良さが多くのユーザーの支持を集めたようです。
このように人気があったことから、いずれの年式のものでも状態が良ければ100万円以上の値段がつけられています。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力100ps。ボディサイズは全長3955mm×全幅1695mm×全高1525mmです。
人気のあるカラー
フィット 13G Fパッケージのボディカラーは、下記の9色が設定されています。
・クリスタルブラック・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・ミラノレッド
・ブリリアントスポーティブルー・メタリック
・ライトベージュ・メタリック
・アトラクトイエロー・パール
・ティンテッドシルバー・メタリック
・プレミアムホワイト・パール
・プレミアムホワイト・パールII
この中では、白色にパール塗装を施した「プレミアムホワイト・パール」が人気です。
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フィット She’s
女性をターゲットとした特別仕様車「フィット She’s」
フィット She’sは、2010年5月に誕生した特別仕様車です。名前からも分かるとおり女性をターゲットとしたモデルとなっており、専用のボディカラーとしてピンクゴールド・メタリックが用意されました。このグレードは、外観だけでなくピンクステッチ入り本革巻ステアリングホイールやシートを採用するなど、インテリアにも随所にピンクが散りばめられており、まさに女性をイメージしたモデルとなっています。さらにフィット She’sのスマートキーは、ボディカラーに関わらずピンクとなっているのも大きな特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
フィット She’sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2010年:15万円~50万円
2012年:19万円~80万円
グレード紹介の欄でもご紹介したとおり、フィット She’sは特別仕様車であるため、他のグレードに比べて販売期間が短くなっています。そのため、年式も2010年と2012年のものしかなく、中古車市場での流通量も他のグレードと比べると決して多いとはいえません。
先代モデルとの比較
第2世代:2010年~2012年
フィット She’sは、2010年5月に誕生した女性をターゲットとする特別仕様車です。女性をターゲットとしているだけあって、このグレード専用のボディカラーとしてピンクゴールド・メタリックが用意されました。
外観の特徴だけではなく、フィット She’sはインテリアにも随所にピンクが配色されており、ピンクステッチ入り本革巻ステアリングホイールを採用するなど女性を意識したつくりとなっています。また、エアコンアウトレットリングやセレクトレバーエスカッションリングにもピンクが配色され、メーターリングをウォームブラウンメタリック塗装とするなどスタイリッシュなインテリアとなっているのも大きな特徴です。
特別仕様車ということで、他のグレードに比べると販売期間は短く、中古車市場での流通量が多いとはいえませんが、その中でも専用カラーであるピンクゴールド・メタリックIIが多く流通しているのが目立ちます。しかし、登場から10年近く経過しているため、手頃な価格で取引されているようです。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力99ps。ボディサイズは全長3900mm×全幅1695mm×全高1525mmです。
人気のあるカラー
フィット She’sのボディカラーは、下記の4色が設定されています。
・クリスタルブラック・パール
・ピンクゴールド・メタリックII
・プレミアムディープモカ・パール
・プレミアムホワイト・パール
フィット She’sは女性をターゲットとしたモデルだけあって、このグレード特有のカラーである薄いピンク色をした「ピンクゴールド・メタリックII」に人気が集まっています。
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※本記事は、2020年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。