中古車購入
更新日:2020.10.09 / 掲載日:2020.10.09
トヨタ ノアの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
トヨタ タウンエース ノアの後継車種として登場した「ノア」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
トヨタ ノアの歴史
ノアは、かつてトヨタが販売していたタウンエース ノアの後継モデルとして登場した車種です。タウンエース ノアの車体は、セミキャブオーバーのボディ形状を採用していたものの、やはり商用バンの面影を色濃く残した車体構成でした。
2001年に登場したノアでは、エンジンは2.0Lで排気量は同じものの、車体は5ナンバーの枠を最大限生かした箱形形状のモノコックボディとなっています。また、駆動方式はFRベースからFFをベースに変更。これは室内空間を最大限有効活用できるパッケージングとなり、今現在、国産ミニバンのすべてが採用していることから、その有用性が証明されています。
初代では新開発のプラットフォームを採用し、FFレイアウトとしたことで空間容積の最大活用が特徴です。5ナンバーの枠の中で全長・全高・全幅を可能な限り大きく取ることに加え、低床化も視野に入れた設計で、コンパクトながらもゆとりの室内空間を実現しました。また、ミニバンならではといえる多彩なシートアレンジが可能です。
2代目では、先代の好調な販売を受けて、キープコンセプトとして登場します。プラットフォームも引き続き、同じものを採用しました。また、この世代ではシートアレンジがさらに進化を遂げ、ワンプッシュで3列目シートを収納できるワンタッチスペースアップシート、乳幼児をチャイルドシートに乗せる負担を軽減するチャイルドケアモードといった機能が採用されます。これらの装備によって、メインユーザーであるファミリー層に高い支持を受けました。
3代目では、新開発のプラットフォームを採用したことで、ホイールベースを延長。さらなる居住空間の拡大が可能となりました。また、シートアレンジも進化し、ワンタッチスペースアップシートはそのままに2列目シートの横スライド機構を利用することで810mmの超ロングスライドを実現しています。この世代ではハイブリッド車が設定されたことにより、高い居住性や利便性はそのままに、23.8km/Lの燃費性能を実現しました。
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ノア Si
スポーティーなエクステリアが特徴の「ノア Si」
ノア Siは2代目から設定されたスポーティーなエクステリアが特徴の、ノアの中でも最も人気の高いグレードです。
特に2代目のノア Siでは、新型エンジンである3ZR-FSEが先行搭載されました。このエンジンはデュアルVVT-iとバルブマチックを採用したことで、CO2削減や低燃費、高出力やアクセルに対する応答性など高いレベルで達成した新世代のエンジンです。
また、下記のエアロパーツが追加されています。
・スモークメッキのフロントグリルや大型フロントバンパー
・フロントフェンダー
・リヤ大型バンパー
・リアスポイラー など
中古で購入する際の目安となる予算
ノア Siを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2007年式:20万円~99万円
2008年式:25万円~93万円
2009年式:24万円~145万円
2010年式:30万円~159万円
2011年式:43万円~159万円
2012年式:63万円~179万円
2013年式:69万円~179万円
2014年式:79万円~238万円
2015年式:100万円~258万円
2016年式:149万円~313万円
2017年式:159万円~310万円
2018年式:172万円~329万円
2019年式:238万円~341万円
ノア Siは人気グレードということもあり、価格相場はどの年式も非常に安定しています。
先代モデルとの比較
第2世代:2007年~2014年
2代目から設定されたノア Siは標準グレードのノア Xに対し、エクステリアにスポーティーなエアロパーツを採用しているのが特徴です。この世代のノア Siでは、新世代エンジンとなる3ZR-FAEを他のグレードに先駆けて採用します。これは、吸・排気連続可変バルブタイミング機構の「デュアルVVT-i」とバルブリフト量連続可変機構の「バルブマチック」を組み合わせたエンジンです。これにより、高出力と高いドライバビリティ、省燃費、環境性能を高いレベルで達成しました。
10年以上経過している年式の車両もありますが、人気グレードであるため、流通台数も多く価格も高いものも見つけられます。
安定エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力158ps。ボディサイズは全長4630mm×全幅1720mm×全高1850mmです。
第3世代(現行モデル)2014年~
この世代のノア Siは、ガソリン車は販売当初から、ハイブリッド車は2016年のマイナーチェンジに設定されました。エンジンは先代同様3ZR-FAEを、ハイブリッド車には3代目プリウスのハイブリッドシステムと同様の「THS II」を採用しています。
エクステリアは先代同様、大型フロントバンパー・リヤバンパーやリアスポイラーといったエアロパーツ、16インチアルミホイールを装着し、精悍なスタイルが特徴です。
先代よりも流通台数も多く、購入条件に見合った車種も選びやすくなっています。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力152ps。ボディサイズは全長4710mm×全幅1730mm×全高1825mmです。
人気のあるカラー
ノア Siのボディカラーは、下記の5色が設定されています。
・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク
この中では、重厚な黒が印象的な「ブラック」、シンプルながらもパールの高級感漂う「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
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ノア X
初代から登場したベーシックグレード「ノア X」
ノア Xは初代より設定されているベーシックグレードです。ベーシックグレードのため価格は抑えめな上に、エアコンやパワーウインドウ、集中ドアロックといった快適装備は標準装備されています。
他にも運転席・助手席エアバッグや、ABSといった安全装備も標準で装備されているため、日常使用に関してはなんら不都合のないグレードです。シート素材はファブリック、ホイールは15インチのスチールホイールを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
ノア Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2002年式:1万円~69万円
2007年式:13万円~98万円
2014年式:79万円~229万円
2019年式:209万円~279万円
ノア Xは初代から現行の3代目まですべてに設定されているグレードのため、どの世代も流通量は豊富です。そのため、予算や走行距離、車両の状態など条件に見合ったノアを探しやすいでしょう。
先代モデルとの比較
第1世代:2001年~2007年
初代のノア Xはベーシックグレードとして設定されており、ノア X Gセレクションやノア X ナビスペシャル、ノア X エルセオエディションなどさまざまな限定・特別仕様車のベースになりました。
この世代は古いものでは20年近く経過しているため、良質な車両を探すのは少し難しいかもしれません。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力155ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1695mm×全高1850mmです。
第2世代:2007年~2014年
2代目のノア Xでも先代同様、ノア X スマートエディションやノア X Gエディションなど多数の限定・特別仕様車のベースとなりました。
この世代は価格もこなれつつありますが、高年式のものは5年ほどしか経過していないため、走行距離が短いものも確認できます。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力158ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1695mm×全高1850mmです。
第3世代(現行モデル):2014年~
この世代からノア Xのハイブリッド車が追加されました。デュアルエアコンやLEDヘッドランプといった快適装備は標準装備しており、先代までのノア Xに比べて充実しています。
まだ、登場から5年ほどしか経っていない世代のため、車両の状態が良いものが多く流通しています。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力152ps。ボディサイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1825mmです。
人気のあるカラー
ノア Xのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・アバンギャルドブロンズメタリック
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク
この中では、白色の中に散りばめられたパールのきらめきが美しい「ホワイトパールクリスタルシャイン」、高級感のある深い黒色が特徴的な「ブラック」が人気です。
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ノア G
装備が充実した最上級グレード「ノア G」
ノア Gは2代目から設定されたグレードで、ノアの最上級グレードとなります。最上級グレードということで、エアコンにはナノイー機能をプラスし、シートの素材には消臭機能付きのハイグレードファブリックなどを装備するなど、装備面が非常に充実しています。
先ほどご紹介したノア Xではモノクロだったマルチフォーメーションディスプレイは、このグレードではカラーになりました。エクステリアでは、エアロパーツなどは特に装備されておらず、ノア本来の落ち着いたスタイリングが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
ノア Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2007年式:35万円~50万円
2009年式:50万円~68万円
2010年式:45万円~58万円
2013年式:146万円
2014年式:115万円~225万円
2015年式:132万円~218万円
2016年式:168万円~248万円
2017年式:155万円~255万円
2018年式:213万円~259万円
2019年式:236万円~305万円
上級グレードということもあり、ノア X、ノア Siに比べて流通量はそれほど多くはありません。
先代モデルとの比較
第2世代:2007年~2014年
ノア Gは、2007年発売の2代目ノアに設定されました。ノアの中でも最も上級グレードに位置しており、クルーズコントロールや、デュアルパワースライドドアが標準装備となり、インテリアでも木目調パネルや本革巻きステアリング・シフトレバーが装備されています。
この世代は流通量の少なさに加え、年式の古さも手伝い、ほとんど中古車が出回っていない状況です。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力158ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1695mm×全高1850mmです。
第2世代(現行モデル):2014年~
この世代のノア Gにはガソリン車とハイブリッド車に設定され、グレードの立ち位置は先代と変わらず最上級グレードとなっています。今モデルでも多彩な装備は健在で、ピアノブラックの上質なインテリアパネルをはじめ、本革巻きのステアリングやシフトノブを搭載。ノア全車に予防安全装備として「Toyota Safety Sense」が搭載されますが、ノア Gにはインテリジェントクリアランスソナーが標準装備として採用され、他グレードと差別化を図っています。
先代よりは多く流通しており、年式も新しいため、良質な車両も多いです。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力152ps。ボディサイズは全長4695mm×全幅1695mm×全高1825mmです。
人気のあるカラー
ノア Gのボディカラーは、下記の6色が設定されています。
・ブラック
・ボルドーマイカメタリック
・アバンギャルドブロンズメタリック
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク
この中では、高級感のある黒色の「ブラック」、落ち着いた深い赤色が印象的な「ボルドーマイカメタリック」が人気です。
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ノア YY
箱形ボディを生かしたユティリティスペースが特徴「ノア YY」
ノア YYは初代から2代目まで設定されたグレードです。ノアは通常7人または8人乗りとなりますが、このノア YYは3列目シートを撤去し、5名乗車としたことで箱形ボディを最大限生かしたユティリティスペースが特徴となります。
また、3代目では、ノア YYに相当するグレードは設定されませんでした。しかし、カタロググレードではないコンプリートカーとして設定されており、こちらは「ノア MU(マルチユティリティー)」という名称で販売されています。
中古で購入する際の目安となる予算
ノア YYを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2005年式:18万円~49万円
2006年式:39万円
2007年式:20万円~57万円
2008年式:20万円~35万円
2009年式:29万円~82万円
2010年式:29万円~89万円
2011年式:18万円~57万円
2012年式:45万円~129万円
2013年式:59万円~126万円
ノア YYは初代・2代目通して流通量が少なく、価格相場も同年代の他グレードに比べると低くなる傾向にあります。
先代モデルとの比較
第1世代:2004年~2007年
ノア YYは、2004年8月より販売を開始しました。最大の特徴は本来7~8人乗りのノアの3列目シートを取り外し、広大なユティリティスペースとしたことにあります。これにより、乗用車の快適性と商用バンに準ずる積載性を確保したことで、多彩な用途が想定されることとなりました。
この世代は全体的に価格が安くなっていますが、流通量は少ないです。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力155ps。ボディサイズは全長4580mm×全幅1695mm×全高1850mmです。
第2世代:2007年~2014年
この世代のノア YYは2代目の販売期間のうち全期間に渡って設定されました。先代同様5名乗車とし、本来の3列目部分はユティリティスペースとしているのが特徴です。このユティリティスペースは先代と同じく、デッキボードで上下に仕切ることやテーブルとして活用が可能で、下段は荷物スペース、上段は就寝スペースといった使い方もできます。
先代同様、価格は安いですが、流通量は少ないため、比較検討して購入するのは難しいでしょう。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力158ps。ボディサイズは全長4595mm×全幅1695mm×全高1850mmです。
人気のあるカラー
ノア YYのボディカラーは、下記の4色が設定されています。
・ブラック
・グレーメタリック
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
この中では、メタリック系シルバーの「シルバーメタリック」、次いで白色に美しいパールがきらめきを放つ「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
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※本記事は、2020年9月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。