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更新日:2020.11.03 / 掲載日:2020.11.03

ホンダ ジェイドの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ホンダ ジェイド

セダン並みに全高の低いフォルムにミニバンクラスの居住性やユーティリティーの両立を実現したホンダ ジェイドに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるのか」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらいなのか」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ホンダ ジェイドの歴史

ジェイドは、2015年に日本で発売が開始された3列シート、6名乗車の小型ミニバンです。車名のJADE(ジェイド)とは、英語で「翡翠(ひすい)」を意味しています。宝石のような美しさと不変の価値を持ち、新しい時代のニーズに応える車を創造するという想いが込められ、名付けられました。

1530mmというセダンのように低い車高によって、都市部の立体駐車場にも対応可能となり、日常生活の使い勝手において不便を感じさせません。このスタイリッシュな低いフォルムと、ゆとりある室内空間の両立を実現するために、ホンダの基本設計コンセプトであるM・M思想(マンマキシマム・メカミニマム)を徹底的に追求しています。

新開発の超高密度低床プラットフォームは、薄型の燃料タンクやエキゾーストシステム、またこの種の車としては異例ともいえるダブルウィッシュボーン・サスペンションをリアに装備し、空間効率に優れたレイアウトを達成。3列の6シートは、それぞれのゾーンごとに求められる機能を特化して追求し、快適な室内空間を作り上げています。それぞれのシートは左右独立に折り畳むことが可能で、乗車人数や積載する荷物の量、目的や状況に応じた室内レイアウトを柔軟にアレンジすることが可能です。

パワートレインは、なめらかで静かな走行を実現するi-DCDハイブリッドシステムと低速から力強い加速力を発揮する直噴VTEC TURBOエンジンの2種類を用意し、それぞれ最適なチューニングにより高い燃費性能を実現しています。また、ジェイドは充実した安全装備も特徴で、各部に強度に優れた素材を配置した衝突安全設計ボディと、1列目からリアクォーターガラスまでカバーするサイドカーテンエアバッグやVSA(ABS + TCS + 横すべり抑制)を全車に標準装備しました。

さらに、グレードによってはレーダーとカメラを融合した先進の運転支援システムであるホンダ センシングを搭載しており、高精度な検知能力と多彩な機能で、より快適で安心なドライブをサポートしてくれます。

そんなジェイドは、2020年の7月に生産が終了。たった5年でその歴史に幕を下ろします。

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ジェイド RS

ジェイド RS

マニュアル車感覚の走りを楽しめる「ジェイド RS」

ジェイド RSは標準のハイブリッド車登場から3ヶ月後、2015年5月に追加設定されたガソリンエンジン搭載車のグレードです。

搭載された1.5リッターの直噴VTEC TURBOエンジンは、低回転域から2.4Lエンジン並みのトルクを発生。力強くスムーズな加速と高い静粛性を両立、多人数での乗車時や坂道でも余裕のある走りを実現しています。

新開発のCVTは、効率を徹底することで燃費性能の向上を図ると共に街中でのスムーズな走りを実現、パドルシフト(7スピードモード)も採用し、マニュアル車感覚の走りを楽しむことが可能です。

中古で購入する際の目安となる予算

ジェイド RSを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:105万円~189万円
2016年式:145万円~199万円
2017年式:179万円~198万円

ジェイド RSは新車発売時期が2015年から2018年までの3年ほどの期間だったことから、いずれも新しい年式で走行距離が少ない良好なコンディションの車両が多いです。そのため、中古車市場においては販売価格も安定しているといった状況です。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2018年
ジェイド RSは2015年5月に追加設定されてから、2018年5月のマイナーチェンジでグレード再編が行われるまでの期間で発売されていたグレードです。

新開発の直噴1.5L VTEC TURBOエンジンは、小径タービンや連続可変バルブタイミングコントロールなどの採用により、燃焼効率の良好な領域を維持・拡大することで、18.0km/L(JC08モード)という低燃費を実現しています。加えて、クランクシャフトとそれを支えるベアリングキャップの剛性を向上することで、ノイズや振動の伝達を抑制し静粛性も向上しました。

サスペンションはジェイド RS専用となる剛性強化タイプとなり、アジャイルハンドリングアシストと呼ばれる電子制御システムを搭載。これにより、車速やドライバーの操舵量などから車両の挙動を予測、ブレーキを自動制御することで操縦性を高めています。

登場してからまだ5年ほどしか経過していないグレードのため、比較的どの年式も良質な状態の個体が多いです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4650mm×全幅1775mm×全高1530mmです。

人気のあるカラー

ジェイド RSのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ホワイトオーキッド・パール
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・プレミアムディープロッソ・パール
・コバルトブルー・パール

この中では、白色にパール塗装が施されている「ホワイトオーキッド・パール」です。

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ジェイド ハイブリッド

ジェイド ハイブリッド

気持ちのよい走りと低燃費を両立した「ジェイド ハイブリッド」

ジェイド ハイブリッドは2015年2月のジェイド発売当初から、2018年5月にマイナーチェンジでグレードが再編されるまで設定されていたベーシックグレードです。

パワートレインには、1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンをベースとしたハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」を搭載。これにより、低速から高速まで上質で気持ちのよい走りと、クラストップレベルとなる25.0km/L(JC08モード)という低燃費を両立しました。

中古で購入する際の目安となる予算

ジェイド ハイブリッドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:82万円~167万円
2016年式:129万円~169万円

ジェイド ハイブリッドは新車として発売されていた期間が2015年から2018年までの3年間という、現在から近い時期だったことから、低走行距離の良好なコンディションの個体が多くなっています。とはいえ、ガソリン車のジェイド RSと比べると流通量は少ないようです。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2018年
ジェイド ハイブリッドは、1.5L直噴DOHC i-VTECエンジン、高出力モーターを内蔵した7速DCTと、リチウムイオンバッテリー内蔵のIPUを組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDを採用しています。また、このエンジンはインテークマニホールドを前方配置とすることでエンジン高を下げ、低重心化を図ると同時にジェイドのスタイリッシュなフォルムの実現にも寄与しました。

搭載されたハイブリッドシステムは走行状況に応じて、以下の3つのモードの中から最も効率のよいモードを自動的に選択します。
・発進時や市街地での低速時にはモーターのみの「EVドライブモード」
・加速時にはモーターとエンジンの駆動力を使う「ハイブリッドドライブモード」
・高速クルージングなどエンジン効率がよい状況では「エンジンドライブモード」
低燃費と力強い走りの両立を実現しました。

ほぼ同時期に販売されていたガソリン車のジェイド RSと比べると、中古車市場の流通量はそれほど多くはありません。しかし、登場から5年ほどしか経過していないため、低走行の状態の良い車両も多いです。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4650mm×全幅1775mm×全高1530mmです。

人気のあるカラー

ジェイド ハイブリッドのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ホワイトホワイトオーキッド・パール
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール

この中では、黒色にパール塗装を施した「クリスタルブラック・パール」が人気です。

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ジェイド ハイブリッド X

 ジェイド ハイブリッド X

ホンダ センシングを標準搭載した上級グレード「ジェイド ハイブリッド X」

ジェイド ハイブリッド Xは2015年2月のジェイド発売当初から、2018年5月のグレード再編まで設定されていた上級グレードで、充実した装備が与えられています。

上質感のある専用のインテリアとエクステリアに加えて、先進運転支援システムのホンダ センシングを標準搭載しており、上級グレードにふさわしい構成です。

他のグレード同様に用途や積む物に合わせて左右独立してシートを倒すことができる「5:5分割床下格納機構」を採用し、ストラップを引くだけの簡単操作で、フラットで使いやすいラゲッジスペースが生まれます。

中古で購入する際の目安となる予算

ジェイド ハイブリッド Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:69万円~189万円
2016年式:99万円~222万円
2017年式:119万円~178万円

ジェイド ハイブリッド Xは新車発売時には最も売れていたグレードであり、中古車市場においても豊富な個体数があります。先進運転支援システムのホンダセンシングを標準搭載していることも魅力的だとして人気のあったグレードです。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2018年
ジェイド ハイブリッド Xは、1.5L直噴DOHC i-VTECエンジンと高出力モーターを組み合わせたSPORT HYBRID i-DCDを採用して、低燃費でなめらかな走りとパワフルな走りを両立させてグレードです。

リアに採用したダブルウイッシュボーン式サスペンションは、横方向の剛性を高めることで路面への接地感を向上させました。また、トレーリングアームを上級車並に大断面化したことにより、サスペンション性能を確保しながら低床化に貢献しています。

標準装備の先進運転支援システム「ホンダセンシング」では、ミリ波レーダーと単眼カメラを融合した高精度な検知機能によって、アダプティブ・クルーズ・コントロール、車線維持支援システム、衝突軽減ブレーキなどの最先端の機能を備えました。足回りには、ロードノイズ低減機能を備え、立体感あるデザインが特徴の17インチ ノイズリデューシングアルミホイールを装備しています。

ジェイド ハイブリッド Xは同時期に発売されていたグレードの中で、最も人気があったことから流通量も多く、豊富な数の中から希望に合った車両を選ぶことができるでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力131ps。ボディサイズは全長4650mm×全幅1775mm×全高1530mmです。

人気のあるカラー

ジェイド ハイブリッド Xのボディカラーは、下記の5色が設定されています。

・ホワイトオーキッド・パール
・モダンスティール・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・スーパープラチナ・メタリック
・プレミアムディープロッソ・パール

この中では、白色にパール塗装が施されている「ホワイトオーキッド・パール」が人気です。

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ジェイド G ホンダセンシング

エントリーグレードに新たにホンダ センシングを搭載した「ジェイド G ホンダセンシング」

ジェイド G ホンダセンシングは、2018年5月のマイナーチェンジによるグレード再編で登場したエントリーグレードです。

また、この際に座席レイアウトを見直し、ジェイド G ホンダセンシングを含む一部のグレードは、より一般的な2列5シートの構成となりました。

搭載している1.5リッターの直噴VTEC TURBOエンジンは低回転から強大なトルクを発生し、なめらかで爽快な力強い加速と同乗者に配慮した静粛性の両立を実現しています。

中古で購入する際の目安となる予算

ジェイド G ホンダセンシングを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、現時点での中古車市場では1台も流通していないといった状況です。そのため、残念ながら中古車の相場を割り出すことができませんでした。

先代モデルとの比較

第1世代:2018年~2020年
ジェイド G ホンダセンシングは2018年5月のマイナーチェンジにおいて「NEW STYLE WAGON」をコンセプトに、2列5シート仕様でガソリンエンジンを搭載したエントリーグレードとして追加されました。さらに、先進運転支援システムのホンダ センシングを標準装備とするなど、機能をより充実させています。

新しい2列5シートレイアウトは、後席には厚みのあるシートと広い足元のスペース、大型アームレストや反転テーブルなどを装備し、ゆったりとしたくつろぎの空間を実現しているのが特徴です。また、ラゲッジスペースはゴルフバック4個またはスーツケース4個を収納できる大容量となりました。

ホンダ センシングは今回のマイナーチェンジで機能が追加され、新たに「歩行者事故低減ステアリング機能」を採用。トルクコンバーター付きCVTは、アクセルを深く踏み込むとエンジンを高回転まで早く到達させて、ダイレクトな加速感が得ることができます。さらにエンジン高回転域ではリズミカルなステップ変速により、エンジンサウンドと加速の調和ある走りを楽しむことが可能です。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力150ps。ボディサイズは全長4660mm×全幅1775mm×全高1530mmです。

人気のあるカラー

ジェイド G ホンダセンシングのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・プラチナホワイト・パール
・モダンスティール・メタリック
・スーパープラチナ・メタリック
・クリスタルブラック・パール

この中では、白色にパールを施した「プラチナホワイト・パール」と、男性からの人気も高い黒色にパールを施した「クリスタルブラック・パール」が人気です。

※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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