中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2020.11.14
ホンダ グレイスの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

2014年~2020年まで発売され、5ナンバーサイズで使い勝手のよいコンパクトセダンであるホンダ グレイスに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ホンダ グレイスの歴史
グレイスは「コンパクトセダンの革新」をコンセプトとして、5ナンバーサイズの扱いやすさと優れた燃費性能に、アッパーミドルセダンのような広い室内や高い質感を融合させています。2014年12月に誕生したグレイスの主力はハイブリッド車であり、EV発進が可能な1モーターシステムである「SPORT HYBRID i-DCD」を採用し、低燃費を実現させました。発売当初もハイブリッド車をメインに設定しており、3つのグレードが設定されています。
・ハイブリッドDX
・ハイブリッドLX
・ハイブリッドEX
また、コンパクトセダンでありながら、しっかりと長さをとったボンネットやゆとりを感じさせるロングホイールベースによって、伝統的セダンスタイルとクーペのような流麗なフォルムを融合させました。
日本で扱いやすい5ナンバーのコンパクトなサイズながら、ロングホイールベースの利点を活かしてリアシート位置を最大限後方に配置し、同社のアッパーミドルセダンであるアコードにも匹敵するリア席足元のスペースを生み出しています。
2015年6月には、1.5LDOHC i-VTECエンジンを搭載したガソリン車である「LX」というグレードを追加しました。このガソリン車では、430Lにも達する広大な容量のトランクルームを備えています。
また、ハイブリッド車においてもコンパクト設計のIPU(インテリジェントパワーユニット)を床下に収納することで、使い勝手のよいトランクスルーを可能としました。
2016年9月には、スポーティーでスタイリッシュな装いの2つの特別仕様車を設定しています。
・ハイブリッドLX 特別仕様車スタイルエディション
・ハイブリッドEX 特別仕様車スタイルエディション
2017年7月には「ハイブリッドLX」「ハイブリッドEX」にホンダの安全運転支援システムである「Honda SENSING」を搭載しました。これにより、グレード名も変更されます。
・ハイブリッドLX・ホンダセンシング
・ハイブリッドEX・ホンダセンシング
2020年7月には、セダン市場の低迷により販売終了となったため、世代交代を迎えることなくその姿を消してしまいました。
グレイス LX

グレイス唯一のガソリンエンジンモデル「グレイス LX」
大きなバッテリーを搭載しているハイブリッド車と比較して、このグレイス LXは軽量な車体重量が特徴であり、軽快で気持ちのよいドライビング感覚を楽しむことができます。
トランスミッションには、動力伝達効率の高いCVT方式を採用し、低速から高速まで変速ショックのないスムーズな走りと、優れた燃費性能の両立を図っているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:74.7万円〜99.8万円
2016年式:85.2万円〜100万円
2017年式:119.4万円〜131.2万円
2018年式:101.9万円〜129.7万円
2019年式:101万円〜149.4万円
2020年式:107.5万円〜141.8万円
グレイス LX は2015年から発売されたグレードですので、中古車市場においても良好なコンディションの個体が多く流通しています。
先代モデルとの比較
グレイス LXは、ホンダの誇る1.5L 直噴DOHC i-VTECエンジン「L15B」を搭載しているグレードです。このエンジンは、低速カムと高速カムを切り替えることでドライバビリティと高出力の両立を達成するホンダ独自の機構「VTEC」を採用し、11.5と高い圧縮比から効率良く132psという出力を生み出します。
最新技術の反映から、点火プラグの小径化によってバルブ径を拡大することで吸気効率の向上を図り、またエンジン構造の最適化やポンピングロスの低減によって優れた燃費性能を達成しています。
車体各部に軽量で高強度の鋼板を使用し、衝突の際の衝撃をコントロールするホンダ独自の技術、衝突安全設計ボディ「G-CON」を採用することで、相手車両や歩行者に与えるダメージも軽減しています。
また、車両挙動安定化制御システム「VSA」を装備しています。その他にも走行時の安定性を向上させる装備が3つあります。
・ブレーキ時の車輪ロックを防ぐ「EBD付ABS」
・加速時などでの車輪空転を抑える「TCS」
・旋回時の横すべり抑制
初期年式のものでも登場からまだ5年ほどしか経過していないため、全体的に高い価格で取引されています。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力132ps。ボディサイズは全長4440mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトオーキッド・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトオーキッド・パール」が人気です。
グレイス ハイブリッドEX

装備の充実した最上級グレード「グレイス ハイブリッドEX」
グレイスに搭載した1モーター式ハイブリッドシステムは、モーターよりも上流側に置いたクラッチ制御で、1.5L4気筒DOHCエンジンと7段DCTに内蔵したモーターを完全分離することが可能であり、モーターのみの「EV走行」も可能になりました。
日本の道路事情にピッタリな5ナンバーサイズのコンパクトセダンながら、インテリアはアッパーミドルセダンに迫る広々とした室内空間を実現しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:71.3万円~103.5万円
2015年式:48.8万円~128.5万円
2016年式:79.9万円~143.8万円
2017年式:102.3万円~159万円
2018年式:流通量希少により算出不可
グレイス ハイブリッドEXは非常に豊富な装備を搭載していたことから人気のあるグレードだったため、中古車市場でもかなりの台数が流通しています。
先代モデルとの比較
グレイス ハイブリッドEXは、高出力と低燃費の両立を実現したグレードです。アトキンソンサイクルを採用した1.5L i-VTECエンジンとハイパワーモーターを組み合わせ、ダイレクトな加速感が楽しめるスポーティーな走りが可能となっています。
セダンならではの高いボディ剛性や低重心といったミニバンには無い優れた特性を活用し、各部の形状を最適化し補強を施すことで、路面状況によらず優れた走行安定性と快適な乗り心地を追求しました。
外観はコンパクトな車体ながらも、インテリアは伸びやかなデザインの中に大人がくつろげる広さを実現し、アッパーミドルセダンに採用されるような上質な装備を搭載しています。バッテリー搭載位置やトランクリッド開口部形状を工夫し、ハイブリッド車でありながら430Lの大容量を誇り、日常のシーンにおいて荷物の出し入れがしやすいトランクルームを実現しました。
中古車市場では非常に多くの台数が流通しており、良質な車両も多く確認できます。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ+モーター最高出力110ps。ボディサイズは全長4440mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトオーキッド・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック
この中では、シルバー色の「アラバスターシルバー・メタリック」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトオーキッド・パール」が人気です。
グレイス ハイブリッドDX

シンプルな構成のベーシックグレード「グレイス ハイブリッドDX」
低く構えたフロントフェイスからテールエンドまで流麗なフォルムと、シャープで彫り深いキャラクターライン、そして優れた走行性能を予感させるダイナミックなデザインを融合させることで、新しい時代のセダンスタイリングを完成させています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:68.3万円~75万円
2015年式:105.1万円~109.8万円
2016年式:105.6万円
2017年式:135.3万円
2018年式:144.8万円
2019年式:113万円~160.7万円
2020年式:147.3万円
グレイス ハイブリッドDXは中古車市場において、50万円を切る個体も販売されており、手ごろな値段で燃費性能に優れたハイブリッドカーを手に入れることができます。
先代モデルとの比較
グレイス ハイブリッドDXは、日本の道路事情にマッチする5ナンバーサイズのコンパクトセダンです。
コンパクトな車体外寸と空力性能に優れたワンモーションフォルムのエクステリアデザインからは想像できないほど、室内空間は広々としています。とりわけ後部座席の足元の空間は、アッパーミドルセダンに匹敵する広さです。
座席には上級セダンで使用されるシートフレームを採用し、背もたれ部分に柔らかいウレタンを厚めに使用して快適な座り心地を提供、ロングドライブにも疲労感が少ない快適なシートを実現しました。
搭載されたホンダのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」は、高出力と良好な燃費性能の両立を図り、圧倒的な低燃費を誇っています。また、5ナンバーハイブリッドセダンとして初の4WD車もラインアップし、優れた燃費性能に加えて、寒冷地や降雪地域での運転にも安心感をもたらしているのが特徴です。
中古車の流通量はそれほど多くはなく流通していない年式もありますが、手頃な車両も多く確認できます。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ+モーター最高出力110ps。ボディサイズは全長4450mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトオーキッド・パール
・アラバスターシルバーメタリック
・クリスタルブラック・パール
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトオーキッド・パール」が人気です。
グレイス ハイブリッドLX

快適装備や上質なインテリアの「グレイス ハイブリッドLX」
省電力ながらも高輝度なLEDヘッドライトを装備し、夜間や悪天候時に視界を確保して安全性を高めています。また、高速道路などでアクセル操作から解放されるクルーズコントロール機能によって、ロングドライブでの快適性を向上させました。
さらに、キャビンとトランクルームを隔てる壁「バルクヘッド」があるため、後輪からのノイズを効果的に遮断できるボディの利点を活かし、騒音が侵入する小さな穴やすき間も可能な限り減らすなどして、静粛性を追求しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2014年式:88万円〜120.1万円
2015年式:62.9万円〜149万円
2016年式:113.5万円〜138万円
2017年式:89.7万円〜176.1万円
2018年式:流通量希少により算出不可
グレイス ハイブリッドLXは中古車市場でも豊富な流通数があり、年式や走行距離に応じた価格設定がなされていますので、ご自身の予算に合わせた柔軟な車選びが可能です。
先代モデルとの比較
グレイス ハイブリッドLXは、5ナンバーサイズのコンパクトセダンながらも、広大な室内空間と優れた燃費性能を持つ、日常での使い勝手がよいハイブリッドカーです。
このグレードでは、プラズマクラスター技術を搭載したフルオート・エアコンディショナーや、心地よい感触の素材を用いたソフトパッドを助手席「インストゥルメント・パネル」に備え、上質な室内空間を作り上げました。
また、フロントウィンドウとフロントドアウィンドウには、IR(赤外線)遮断性能を持つ遮熱ガラスを装備し、運転席と助手席に備わるシートヒーター(4WD車)と併せて、すべての季節において快適な環境を提供しています。
他にも、システムが走行中に急ブレーキと判断すると、ブレーキランプ点灯に加えてハザードランプが自動で高速点滅し、後続車に注意を促すことで追突事故防止に役立つ「エマージェンシーストップシグナル」を装備しました。
このグレードは上級グレードであったことからも、中古車の流通量は多いので、予算に合った車選びができるでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ+モーター最高出力110ps。ボディサイズは全長4440mm×全幅1695mm×全高1475mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトオーキッド・パール
・アラバスターシルバー・メタリック
・クリスタルブラック・パール
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック
この中では、シルバー色の「アラバスターシルバー・メタリック」、パール塗装が施された白色の「ホワイトオーキッド・パール」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。