中古車購入
更新日:2024.12.09 / 掲載日:2020.11.27
三菱 コルトの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
1960年代に活躍した「コルト600」のネーミングを30年ぶりにコンパクトカーとして復活させたモデルである三菱 コルトに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
三菱 コルトの歴史
コルトの名を最初に冠した車は、1962年6月に発売された「コルト600」で、1963年のマレーシア・グランプリレース(600cc以下)で1位から3位までを独占する快挙を成し遂げています。コルト600はこのレースで高性能ぶりを存分にアピールし、三菱自動車発展の原動力となった名車です。2002年に30年ぶりに「コルト」のネーミングを冠し、コンパクトカーとして新たに生まれ変わり、誕生しました。この新世代のコルトは、ダイムラー・クライスラー社とのアライアンスとして新開発されたプラットフォームを採用しています。フロントバンパーからルーフ後端まで、流れるような「ワンモーションフォルム」とした5ドアボディは、立体駐車場対応可能な1550mmと高めに設定されているのが特徴です。
1.3Lと1.5Lの直列4気筒DOHC16バルブMIVEC(マイベック:可変バルブタイミング機構付き)エンジン搭載で、トランスミッションにはINVECS-IIICVTという組み合わせとなりました。また、足踏み式パーキングブレーキを採用することによりサイドウォークスルーを可能としています。発売した当初は、下記のグレードが設定されました。
・スタンダード
・カジュアルバージョン
・エレガンスバージョン
・スポーツバージョン
・スポーツXバージョン
2005年11月に一部改良が行われ、グレード体系も見直され、下記の内容がラインナップされています。
・1.3S
・1.3E
・1.3G
・1.5M
・1.5G
・ラリーアート
2006年5月にコルト ラリーアートに代わり、発売された「コルト ラリーアート バージョンR」は、コルトの数あるグレードの中でもユーザーから高い支持を受けており、中古車市場では今なお高い人気を誇るグレードのひとつです。
2013年1月まで販売されましたが、結局コルトは一度もフルモデルチェンジが行われませんでした。そのため、新世代のコルトはこの1世代のみです。
コルト ラリーアート
スポーティーモデルとして誕生した「コルト ラリーアート」
しかし、2006年5月にはこのコルト ラリーアートに代わりコルト ラリーアート バージョンRが発売されることとなったため、コルト ラリーアートの販売期間は2年にも満たない短いものとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
先代モデルとの比較
コルト ラリーアートは、2004年10月にターボエンジン&スポーツモード6-CVTを搭載したコルトのスポーティーモデルとして設定されたグレードです。エンジンは、新開発の4G15型・1.5L直列4気筒ターボが搭載されました。
エクステリアには専用フロントグリルや専用の15インチアルミホイール&高性能タイヤ、大型ルーフスポイラーやマフラーカッターなどを採用しています。また、ボディ剛性を高めるためフロントストラットタワーバーやフロント15インチ&リア14インチディスクブレーキが標準装備されました。専用チューニングされたサスペンションと電動パワーステアリングで操縦安定性を高めているのもラリーアートの特徴です。
2004年10月に発売されたラリーアートですが、2006年5月にはラリーアートに代わってラリーアート バージョンRが発売されます。そのため、販売期間は2年にも満たない短いものとなりました。現時点で中古車市場にほとんど流通していないのはそのあたりも要因のひとつといえるのかもしれません。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力147ps。ボディサイズは全長3885mm×全幅1680mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・ホワイトソリッド
・ミディアムブルーイッシュグレーマイカ
・ペールグリーンマイカ
・ペールブルーメタリック
・クールシルバーメタリック
・ウォームシルバーメタリック
・レッドソリッド
・ミディアムオレンジメタリック
・ライトイエローパール
・ウォームホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ウォームホワイトパール」が人気です。
コルト ラリーアート バージョンR
コルト ラリーアートと入れ替わりで登場した「コルト ラリーアート バージョンR」
このグレードには、本格スポーツハッチ1.5Lターボエンジンを搭載しています。また、CVT車に加えて、ゲトラグ社製5速MT車が設定されました。
コルト ラリーアートが発売から2年にも満たない販売期間だったのに対し、このコルト ラリーアート バージョンRはコルトの販売が終了する2013年まで販売され続け、非常に高い人気を誇っていたグレードです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2006年式:44.8万円~209.7万円
2007年式:55万円~176.4万円
2008年式:45万円~212.7万円
2009年式:37.6万円~154.7万円
2010年式:50万円~212.5万円
2011年式:49.9万円~183.9万円
2012年式:70.5万円〜282.4万円
コルト ラリーアート バージョンRは、コルトの中でも非常に人気の高いグレードで、発売から15年近く経過している年式であっても、状態が良い個体は282万円という高価格で販売されています。
先代モデルとの比較
コルト ラリーアート バージョンRは、コルト ラリーアートに代わって2006年5月、新たに設定されたグレードです。
コルト ラリーアートはCVT車のみの設定でしたが、このコルト ラリーアート バージョンRはCVT車に加えてゲトラグ社製5速MT車が設定され、ザックス製クラッチも採用されています。
ボディサイズは従来のラリーアートに比べ全長、全幅が少し大きくなり、全高は若干低くなりました。最高出力は154psと従来のラリーアートよりも高くなり、当時のこのクラスの車としては最高レベルの出力でエンジンも高性能化しています。ボディも高剛性化され、サスペンションをスポーツチューニングすることにより従来のコルトよりもスポーティーなモデルとなりました。
これがユーザーのハートを掴んだのか、コルト ラリーアート バージョンRはコルトの中でも非常に人気の高いグレードとなり、中古車市場でも高い人気を誇っています。コルトの他のグレードと比べ、全体的に中古車の価格は高くなっていますが、流通量も他のグレードよりも多いため、手頃な価格のものにも出会えるかもしれません。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力154ps。ボディサイズは全長3925mm×全幅1695mm×全高1535mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・クールシルバーメタリック
・レッドメタリック
・ライトイエローパール
・ウォームホワイトパール
・ディープブルーマイカ
・アクアメタリック
・ホワイトパール
・チタニウムグレーメタリック
この中では、目を引く真っ赤な「レッドメタリック」が人気です。
コルト エレガンス
上質なインテリアを備えた「コルト エレガンス」
ただ、新たに設定されたというよりも、2002年11月にコルトが誕生した当初に設定されていたコルト エレガンスバージョンというグレードが名称変更をしたといったほうがいいかもしれません。
そのため、コルト エレガンスバージョンと装備面ではこれといった変更点がなく、コルト エレガンスも上質なインテリアを備えたモデルとして販売されました。
中古で購入する際の目安となる予算
コルト エレガンスは販売期間が2003年10月から2005年11月までのわずか2年と短かったため、そのことが中古車市場での流通量と関係しているのかもしれません。
先代モデルとの比較
コルト エレガンスが誕生したのは、2003年10月のことです。新たに誕生したというよりも、名前を少し変えてリニューアルしたといったほうがいいかもしれません。なぜなら2002年11月にコルトが誕生した当初に、コルト エレガンスバージョンというグレードがすでに設定されていたからです。
エレガンスバージョンは、ブラウン×ベージュ2トーンのウォームインテリアとフロントベンチシートの上質なインテリアを備えたモデルとして設定されていました。エレガンスもまた、ブラウン×ベージュ2トーンのウォームインテリアとフロントベンチシートの上質なインテリアを備えたモデルとして設定されており、呼び名が少し変わっただけでグレードの内容としてはほぼ同じといっていいでしょう。
このグレードも、2005年11月のマイナーチェンジではグレード構成から外れてしまっているため、販売期間はわずか2年という短さでした。それも要因のひとつかもしれませんが、現時点でこのグレードは中古車市場で1台も流通していません。そのため、現時点でエレガンスを中古車で購入することはほぼ不可能でしょう。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力92ps。ボディサイズは全長3885mm×全幅1680mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・ホワイトソリッド
・ダークブルーマイカ
・ライトイエローパール
・ライトイエローグリーンメタリック
・ライトブルーメタリック
・クールシルバーメタリック
・ウォームシルバーメタリック
・レッドソリッド
・ミディアムオレンジメタリック
・ミディアムブルーイッシュグレーマイカ
・ペールグリーンマイカ
・ペールブルーメタリック
この中では、漆黒の「ブラックマイカ」や、純白の「ホワイトソリッド」が人気です。
コルト クールベリー
インテリアがブラックに統一された「コルト クールベリー」
ベーシックグレードのコルト ベリーにも標準装備されている下記の内容が備わっています。
・オートライトコントロール
・クリーンエアフィルター付オートエアコン
・タコメーター
・視認性の良いハイコントラストメーター
・本革巻きステアリングホイール など
さらに、インテリアがブラックに統一されているのもこのコルト クールベリーの特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:49.6万円
2009年式:24万円~38.8万円
2010年式:44.9万円~45.6万円
2011年式:39.8万円~52.9万円
2012年式:29.8万円~42.5万円
2012年式:29万円~42万円
コルト クールベリーは2008年10月に誕生したグレードで、コルトの中では比較的新しいグレードのひとつです。発売から10年以上経過しているものが多いため、価格も手頃なものが多く、コルト クールベリーを中古で購入したい人にとっては喜ばしい状況といえます。
先代モデルとの比較
2008年10月に誕生したコルト クールベリーは、ベーシックグレードのコルト ベリーよりも快適な装備が採用された、少し上質なグレードです。
快適装備の一例としては、コルト ベリーにも装備されているオートライトコントロールやクリーンエアフィルター付オートエアコンに加えて、タコメーターや視認性の良いハイコントラストメーターなどが挙げられます。また、インテリアがブラックで統一されたところも、コルト クールベリーの大きな特徴です。
2009年4月に行われたマイナーチェンジでは、設計を合理化することにより10kgの車両重量軽減に成功しました。さらにエンジン等の制御見直しと走行抵抗低減などの改良を行ったことにより燃費が大幅に向上し、環境対応車普及促進税制の適合にも成功しています。
このコルト クールベリーは、今回ご紹介したグレードの中では最も新しく設定されたグレードで、コルト自体の販売が2013年1月で終了しているため、このクールベリーの販売期間は約4年ほどでした。そのため、中古車市場での流通量はあまり多いとはいえませんが、流通している中古車の価格は手頃なものが多いです。
エンジンは直列4気筒ターボ最高出力92ps。ボディサイズは全長3900mm×全幅1680mm×全高1550mmです。
人気のあるカラー
・ブラックマイカ
・ホワイトソリッド
・ディープブルーマイカ
・アクアメタリック
・サクラピンクメタリック
・クールシルバーメタリック
・ウォームシルバーメタリック
・レッドメタリック
・ホワイトパール
・チタニウムグレーメタリック
・カワセミブルーメタリック
この中では、シルバー色の「クールシルバーメタリック」や、淡いピンク色の「サクラピンクメタリック」が人気です。
※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。