中古車購入
更新日:2024.11.19 / 掲載日:2020.12.01
日産 キューブの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
日産 キューブの歴史
キューブは、ミニバンよりもボンネットが目立つユニークなシルエットが特徴で、ルノーと共同開発したプラットフォームを使用しました。車名の通り、車内スペース重視をコンセプトに車体設計が行われています。1998年に初代が登場しました。バックドアはガラスハッチになっており、当時日産が積極採用していた衝突安全ボディのゾーンボディを採用しています。ハンドルは前期型4スポーク、後期型3スポークです。生産開始から10ヶ月ほどで、累計生産台数10万台を突破します。2000年にマイナーチェンジを行い、後期型になりました。
2002年にフルモデルチェンジをして、2代目が登場します。マーチと同じ、CR14DE型エンジンを使用しました。バックドアは、左右非対称の個性的なデザインが特徴です。この世代では、初期、中期、後期と3回のマイナーチェンジが行われました。2003年にキューブの派生モデルである7人乗りキューブキュービックが発売されています。
2008年には、キューブ最後の世代である3代目が登場しました。2代目をキーコンセプトとしながらも、使い勝手向上や広い室内空間を目的に、従来のプラットフォームの改良版を採用します。ホイールベースが100mm拡大したので、一回り大きくなりました。
この世代は国内のみならず、海外でも発売されるようになります。2009年春には北米、同年秋には欧州、そして2011年夏には韓国と発売を開始。
しかし、発売から10年以上経った2019年の12月末で、キューブは生産終了することがアナウンスされました。2020年3月に発売が終了し、同時に日産のホームページへの掲載も終了。キューブは、22年の歴史に幕を閉じました。
販売終了にともない、日産が製造販売するトールワゴンは消え、市場からも撤退します。キューブは国内ではコラムシフト車として、最後の車種でした。
キューブ X
初代のみに設定されていたグレード「キューブ X」
初代にあるグレードの中では、装備を充実させたグレードとして誕生しました。そのため、下記の内容が標準装備されています。
・運転席や助手席のエアバッグ
・後部座席3点式シートベルト
・UVカットガラス
・マニュアルエアコン など
また、下記はオプションで装備することが可能です。
・フロントフォグランプ
・ナビゲーション
・サイドエアバッグ など
発売時は82馬力のエンジンでしたが、マイナーチェンジで85馬力になりました。
中古で購入する際の目安となる予算
先代モデルとの比較
キューブ Xは、1998年に装備を充実させたグレードとして発売されました。
2代目のマーチがベースだったので、フロアパネルは2重の上げ底となっています。ドアハンドルは、6代目のローレルのものを流用しました。
キューブという車名の通り、マーチよりも全高を200m高くして、室内空間を広く確保しています。設定当初は4人乗りでしたが、のちに5人乗りに定員を変更しました。
初代の中でも装備が充実していたグレードなので、下記の内容は標準で装備されています。
・運転席や助手席のエアバッグ
・ABS
・パワーウィンドウ
・ステアリングチルト機構
・UVカットガラス
・プライバシーガラス
また、アルミホイールは14インチ、エアコンはマニュアルです。そして、サイドエアバッグやサンルーフはオプションで装備することが可能です。
発売から20年以上経過していることもあり、中古車の流通はとても少なく、現時点では中古車市場に出ていないようです。そのため、このグレードの中古車が今後中古車市場に増える可能性は少ないので、他のグレードを探したほうが賢明でしょう。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3750mm×全幅1610mm×全高1625mmです。
人気のあるカラー
・スーパーブラック
・ホワイト
・クランベリーピンク
・ソニックシルバー
・シャーベットシルバー
・ブリリアントブルー
この中では、漆黒の「スーパーブラック」と、カタログやCMにも登場した明るいシルバー色の「ソニックシルバー」が人気です。
キューブ ライダー

全世代で設定されていたスポーティーグレード「キューブ ライダー」
このグレードには、上下2段の専用メッキグリルを備え、座席のシートも専用デザインを採用しています。また、16インチアルミホイールやスポーツマフラーなどの専用装備もあり、これらによりスポーティーな見た目を作り出しました。
快適装備は、基本的にキューブ 15X Vセレクションの装備とほとんど変わりありません。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2002年式:流通量希少により算出不可
2003年式:27万円~29.9万円
2004年式:流通量希少により算出不可
2005年式:流通量希少により算出不可
2006年式:24.9万円~42万円
2007年式:39万円~42万円
2008年式:30万円~52万円
2009年式:28.6万円~51.4万円
2010年式:26.8万円~64.9万円
2011年式:34.3万円~60万円
2012年式:37.2万円~67.3万円
2013年式:35万円~69万円
2014年式:流通量希少により算出不可
2015年式:67.7万円~75.7万円
2016年式:74万円~98.6万円
2017年式:93.8万円~109.5万円
2018年式:流通量希少により算出不可
2019年式:流通量希少により算出不可
キューブ ライダーは設定されていた期間が長いので、ある程度の台数は流通しています。しかし、流通している年式の幅は狭まっており、入手できる年式が限られるでしょう。
先代モデルとの比較
初代では、ドレスアップモデルとして登場しました。専用のエクステリアや専用デザインのインパネを備えています。マイナーチェンジによって、インテリア・エクステリアの一部が変更されました。
この世代の中古車は、現時点では1台も流通していません。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3750mm×全幅1610mm×全高1625mmです。
第2世代:2002年~2008年
この世代では、エンジンはマーチと同じものを使用しました。バックドアは、左右非対称の個性的なデザインです。駆動方式は、FFとフルタイム4WDが設定されました。
中古車の流通量こそ増えてきたものの、年数が経過していることもあり、安い価格で取引されています。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力98ps。ボディサイズは全長3785mm×全幅1670mm×全高1640mmです。
第3世代:2008年~2020年
この世代でも専用の装備を備えており、フォグランプや4スピーカーが装備されました。マイナーチェンジで、アイドリングストップ機能を搭載します。さらに可変バルブ機構を採用し、インジェクターはデュアルインジェクターになりました。
初期年式はある程度流通していますが、高年式のものは流通量が少ないです。また、価格も高めとなっています。
エンジンは1.3L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4010mm×全幅1695mm×全高1660mmです。
人気のあるカラー
・サファイアブラック
・ブリリアントシルバー
・ブリリアントホワイトパール
内装色はいずれもグラファイトです。この中では、重厚感のある「サファイアブラック」が人気です。
キューブ 15X

スタンダードグレードとして装備が簡素化された「キューブ 15X」
ホイールはスチールホイールであり、アルミホイールはオプションで装備ができます。オートライトやナビゲーション、サイドエアバッグなどは装備されておらず、2スピーカーやダイアル式のマニュアルエアコンを装備するなど、全体的に装備の質が低いです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:流通量希少により算出不可
2009年式:29万円~66万円
2010年式:27.8万円~55.6万円
2011年式:29.8万円~60万円
2012年式:29万円~75.4万円
2013年式:29.5万円~89.8万円
2014年式:35万円~123.5万円
2015年式:28.9万円~79.8万円
2016年式:39.8万円~90.5万円
2017年式:58.2万円~104.2万円
2018年式:72.1万円~82.1万円
2019年式:143.3万円前後
2020年式:108.2万円前後
キューブ 15Xはスタンダードグレードであり、新車販売価格が安いために、それに比例して中古車価格も安いようです。
先代モデルとの比較
キューブ 15Xは、3代目のスタンダードグレードです。そのため、インテリアを質素にして販売価格を抑えています。
装備は必要最低限であり、スピーカーは2スピーカー、エアコンはマニュアル、ホイールはスチールホイール、ヘッドランプはハロゲンとなっています。また、運転席と助手席のエアバッグはありますが、側面のカーテンエアバッグは装備されていません。
オプション設定の装備はほとんどなく、アルミホイールと盗難防止システムのみオプションで設定することができます。オートライト機能は装備されていません。
2012年にマイナーチェンジを行い、燃費が向上しました。また、ECOモード機能が追加され、発進や加速時におけるエコドライブエコドライブをサポートしてくれます。その後、エンジンの改良やアイドリングストップ機能を装備したことにより、燃費がさらに向上しました。
最近まで発売されていたグレードのため、中古車市場の流通量は多いです。年式によって価格に差はあるものの、条件に合った車両を探しやすいでしょう。
エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力111ps。ボディサイズは全長3890mm×全幅1695mm×全高1650mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ライトジンジャー
・ブリリアントホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・ラディアンレッド
・スオミブルー
・スーパーブラック
・ビターショコラ
2トーン
・アクアミント×ブリリアントホワイトパール
・スオミブルー×ブリリアントホワイトパール
・ビターショコラ×ブリリアントホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」が人気です。
キューブ 15G

3代目の上位グレード「キューブ 15G」
・バイキセノンヘッドランプ
・16インチアルミホイール
・6スピーカー+ツィーター
・カーテンエアバッグ
また、座席シートはキャメルカラーの生地を採用しており、おしゃれな色合いとなっています。後部座席には、アシストグリップが備えました。ただ、日産の先進安全装備は装備されていません。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2008年式:30.4万円~150万円
2009年式:26.8万円~69.8万円
2010年式:34.8万円前後
2011年式:流通量希少により算出不可
2012年式:68.8万円前後
2013年式:34.9万円~64.7万円
2014年式:96.6万円前後
2015年式:68万円前後
2016年式:60万円~96万円
2017年式:74.8万円~95.2万円
2018年式:94.8万円~117.6万円
2019年式:118.7万円~131.9万円
キューブ 15Gは、同時期に設定されたキューブ 15Xと比べると流通量がかなり少ないです。
先代モデルとの比較
キューブ 15Xは、3代目の上級グレードです。標準装備を増やして、装備を充実させました。
インテリアではカーテンエアバッグを装備し、後部座席上部には手すりであるアシストグリップが付けられ、エアコンはプラズマクラスター搭載のフルオートエアコンを搭載しています。
ホイールは、16インチのアルミホイールを採用しました。アルミホイールになっているために、ホイールデザインが他のグレートとは違うのが特徴です。また、ルーフアンテナの形状が他のグレードと違い、バイキセノンヘッドランプを備えています。HDDナビゲーションに関してはオプションで装備することが可能です。
キューブ15GはFFのみ設定されており、4WDは設定されませんでした。
キューブ15G は最近まで現行モデルが販売されていたのに加え、10年以上設定されていたグレードです。しかし、中古車の流通量は全体的に少なめです。世代全体でみると選択肢はありますが、年式ごとにみていくと車両を選ぶ際の選択肢はあまりないでしょう。
1.5L直列4気筒ターボ最高出力111ps。ボディサイズは全長3890mm×全幅1695mm×全高1680mmです。
人気のあるカラー
モノトーン
・ライトジンジャー
・ブリリアントホワイトパール
・ブリリアントシルバー
・ダークメタルグレー
・ラディアンレッド
・スオミブルー
・スーパーブラック
・ビターショコラ
2トーン
・アクアミント×ブリリアントホワイトパール
・スオミブルー×ブリリアントホワイトパール
・ビターショコラ×ブリリアントホワイトパール
この中では、パール塗装が施された白色の「ブリリアントホワイトパール」と、焦げ茶色の「ビターショコラ」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。