中古車購入
更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.01.20
プジョー 208の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ヨーロッパ発のスタイリッシュなコンパクトカーとして高い人気を誇るプジョー 208に関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
プジョー 208の歴史
2012年に、それまでのBセグメント・コンパクトカーであるプジョー 207を引き継ぐような形で208の初代がデビューします。近年、プジョーはモデルチェンジごとに車名の数字がひとつずつ増えていく従来の方式を改め、3桁の最初の数字で車格セグメントを、末尾の8で先進国向けを示すようになりました。これによりプジョーから販売される先進国向けのBセグメントは、今後モデルチェンジを経ても永続的に208の車名を継続することとなります。
208は、RE-GENERATION (再生) をキャッチフレーズに登場し、エクステリア・インテリア共にデザインをそれまでのプジョー車から大きく変更しているのが特徴です。
車体サイズはそれまでの207から全長・全幅共に縮小されたものの、シャシー設計の徹底的な合理性追求によって室内空間は拡大しています。
モータースポーツのイメージが強いプジョーらしく、日本市場にも5MT/6MTのスポーツグレードが導入されており、スポーツドライビング派のユーザーからは好評を得ました。また、さまざまなレースやラリーの舞台においても活躍し、WRC3や全日本ラリー選手権では総合チャンピオンを獲得するなど、数多くの勝利を手にしています。
誕生当初は3ドアの「208 GT」、5ドアの「208 プレミアム」「208 シエロ」を設定。同年12月には、3ドアの「208 アリュール」を追加しました。
2019年に、ヨーロッパでは2代目となる208が登場し、電気自動車バージョンであるe-208も同時発売されます。より洗練されたデザインや先進的な技術が評価され、2020シーズンのヨーロピアン・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
2020年からは日本市場でも、この2代目の208およびe-208が販売開始となり、こちらも日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート部門を受賞します。
208は下記の3グレードが設定されました。
・208 スタイル
・208 アリュール
・208 GTライン
e-208は下記の2グレードが設定されました。
・e-208 アリュール
・e-208 GTライン
2021年2月の仕様変更にて、最上級グレードである208 GTラインの呼称を「208 GT」に変更。同時に208 GTにはフロントシートヒーターが標準装備されました。また、208 スタイルにはLEDヘッドライトや16インチアロイホイールを採用しています。
2023年10月、マイナーチェンジが行われ、ディーゼルモデルの「2008 GT ブルーHDi」が日本国内で発売されました。このモデルには、「プジョー 308」などにも搭載されているDV5型の1.5L 直4ディーゼルターボエンジンを採用。最高出力130ps・最大トルク300 N・mにも達すると言われています。
208 GT
208のスポーツグレード「208 GT」
このグレードでは3ドアのボディとなり、後席サイドウィンドウ下端からCピラーに至る加飾のクロームモールは、往年の名車である205を連想させるデザインとなっています。
エクステリアデザインのみならず、インテリアにおいても革新的なデザインが施されており、Bセグメントにおける競合車に対して一歩も譲らない個性が光っているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:流通量希少のため算出不可
2013年式:38万円~76.5万円
208 GTは初代登場から2013年に実施されたグレード再編までの短い期間のみの販売だったため、中古車市場における流通数は大変稀少です。現時点で確認できたのは、わずか2台のみでした。
年式も古いため、価格はこなれてきていますが、6速マニュアル・トランスミッションを楽しむことができるホットハッチとしてはおすすめのグレードです。
先代モデルとの比較
208 GTは、156psを発揮する強力な1.6L直噴ターボエンジンと6速マニュアル・トランスミッションを装備したスポーツグレードです。
前世代のモデルである207からは車体寸法をダウンサイジングし、また驚異的ともいえる100kgもの大幅な軽量化を達成したボディは、巧みな設計により室内寸法を拡大させました。このエンジンは、より大型の508セダン・ワゴンにも搭載されているハイパワーなものであり、軽量コンパクトな208に高い運動性能をもたらしています。
エクステリアデザインでは、2000年代のプジョー車に見受けられたグラマラスで迫力を追求したデザインから脱却し、引き締まったスリムさとエッジの立った深い彫刻が特徴です。
インテリアデザインでも大きな改革が行われ、ファミリーカーとしては異例ともいえる小径の楕円型ステアリング・ホイールを備え、遠く高い位置にあるメータークラスターをハンドルの外側に設置しました。この視認性に優れた独特のコックピット・レイアウトは好評を博し、続く2019年デビューの2代目でも継承されています。
このグレードは208誕生初期にわずか1年ほどしか設定されていなかったため、流通量はかなり少なく価格も低めです。
エンジンは1.6L直列4気筒ターボ最高出力156ps。ボディサイズは全長3960mm×全幅1740mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
・パールホワイト
・ペルラ・ネラ・ブラック
・ヴァーティゴ・ブルー
・エリクサー・レッド
・ファロ・イエロー
この中では、漆黒の「ペルラ・ネラ・ブラック」と、鮮やかな青色の「ヴァーティゴ・ブルー」が人気です。
208 スタイル

ベーシックグレードとして誕生した「208 スタイル」
この新しい1.2L直列3気筒エンジンは、吸気・排気の両側に無段階可変バルブタイミング機構装備したことなどにより、非常に優れた燃焼効率を達成しました。また、騒音や振動への対策としてバランサーシャフトを備えているため、3気筒エンジンとしては異例ともいえるような上質感ある回転フィーリングを獲得しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:59.8万円~169.7万円
2016年式:59.4万円~90万円
2017年式:79万円~109万円
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可
2021年式:流通量希少により算出不可
2022年式:流通量希少により算出不可
2023年式:流通量希少により算出不可
208 スタイルの中古車は初代のみが流通していて、2代目は2020年のデビューということもあり、まだ出回っていないようです。
先代モデルとの比較
初代の208 スタイルは、2015年にベーシックグレードとして誕生しました。当初は208台限定モデルとして発売されていましたが、以降はレギュラーモデルとして設定されています。
タイヤサイズを15インチへとサイズダウンするなど、一部の装備を簡略化して低価格化を図りましたが、日常使いにおいては十分な装備を与えられました。
この世代は、15台前後の中古車が流通しています。車両状態によって価格に差があるので、購入時はよく確認するのがおすすめです。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3960mm×全幅1740mm×全高1470mmです。
第2世代(現行モデル):2020年~
この世代は、先代と同じく1.2L直列3気筒エンジンにターボチャージャーを追加装備しています。
強化されたエンジン出力と、新型の8段ATを組み合わせにより、軽量コンパクトな車体を力強く走らせているのが特徴です。前後ライトのデザインはネコ科の猛獣の3本爪をイメージしており、Bセグメントの競合車の中でも強い個性を光らせています。
2代目の208 スタイルは2020年7月に日本に導入されているため、まだ中古車としては流通していないようです。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力100ps。ボディサイズは全長4095mm×全幅1745mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
・ビアンカ・ホワイト
・エリクサー・レッド
・ファロ・イエロー
この中では、純白の「ビアンカ・ホワイト」が人気です。
208 シグネチャー

装備が充実した特別仕様車「208 シグネチャー」
車名のシグネチャーとは英語で「サイン」や「署名」を意味していることから、「プジョー 208の美点をさらに引き出すことを約束する」というキャッチフレーズとなっています。
ベーシックグレードである208 スタイルをベースとして、ブルーステッチ入りシートや革巻スポーツステアリング、バックアイカメラを装備しました。また、自動車に搭載されたiOS対応ディスプレイを使って、運転中にカーナビなどを使うための機能であるApple CarPlayにも対応しています。
中古で購入する際の目安となる予算
このグレードは特別仕様車だったたこと、新車販売台数がわずかだったことからも、中古車市場における流通は稀少となっています。今後も出回る可能性は低いでしょう。
先代モデルとの比較
208 シグネチャーは、ベーシックグレードである208 スタイルの装備を充実させた特別仕様車として、2018年11月に販売されました。
上級グレードである208 アリュールと同様のフロントグリルやブルーステッチ入りシート、本革巻きスポーツ・ステアリングホイールなどが与えられ、エクステリア・インテリアの質感が向上しています。
また、安全装備の面においても、バックアイカメラ、アクティブシティブレーキやバックソナーなどが装備されました。
トランスミッションは、アイシン・エィ・ダブリュ製のEAT6型トルコン式6段ATを装備しています。この新型トランスミッションは滑らかな変速が美点であり、まるで上級セグメントの車種のように、非常に小さな変速ショックを伴いながら速度を上げていくのが特徴です。
このグレードは208の特別仕様車として誕生していること、さらに販売台数がそこまで多くなかったこともあり、現時点の中古車市場では1台も流通していませんでした。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3960mm×全幅1740mm×全高1470mmです。
人気のあるカラー
・ビアンカ・ホワイト
・リオハ・レッド
・ダーク・ブルー
この中では、純白の「ビアンカ・ホワイト」と、暗めの青色の「ダーク・ブルー」が人気です。
208 アリュール

208の売れ筋グレード「208 アリュール」
グレード名のアリュールとはプジョーが各車に好んで命名するグレード名であり、フランス語では「歩き方」「スタイル」「外観」といった意味を持ち、英語では「魅惑」などを意味しています。
208が誕生した当初は1.2L3気筒のベーシックグレードという扱いでしたが、その後より価格の低い208 スタイルが追加されると、208アリュールはひとつ上級のポジションになりました。
2015年のマイナーチェンジでは、エンジンにターボチャージャーが搭載されて出力を向上。また、新開発の6ATの装備で走りの質感を大幅に高めています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2012年式:34.4万円~69万円
2013年式:56.9万円
2014年式:41.9万円~65.4万円
2015年式:59.8万円~87万円
2016年式:45万円~121万円
2017年式:78.4万円~135万円
2018年式:79.9万円~116万円
2019年式:102.8万円~127.1万円
2020年式:154.7万円~286.3万円
2021年式:197万円~258.9万円
2022年式:186.8万円~319万円
2023年式:284万円
2024年式:284.8万円~285.7万円
208 アリュールは初代から設定されているグレードなので、流通量は他のグレードと比べると比較的多いです。しかし、年式によってエンジンやトランスミッションの構成が異なるので、購入時にはしっかりと確認したほうがよいでしょう。
先代モデルとの比較
208 アリュールは、2012年にベーシックグレードとして発売されました。
当初は1.2L3気筒DOHCエンジンと5MTのみの構成でしたが、トランスミッションはロボタイズド5ATの追加を経て、新開発の6ATへと換装されています。また、エンジンも2015年のマイナーチェンジの際に、ターボチャージャーが追加されて出力を110psまで強化させました。
このグレードは208誕生当初から設定されているグレードなので、流通量は多めです。そのため、他のグレードと比べても選択肢は豊富でしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3960mm×全幅1740mm×全高1470mmです。
第2世代(現行モデル):2020年~ この世代でも、208 アリュールが設定されています。トランスミッションは新開発の8段ATを組み合わせ、さらに洗練した走行フィールとなりました。
2代目の208は、ネコ科の猛獣の爪をイメージしたライト形状など、Bセグメント競合車にひけを取らない個性的なデザインとなっており、高い人気を集めています。
2代目の208 アリュールは2020年7月に日本に導入されているため、まだ中古車としては流通していないようです。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力100ps。ボディサイズは全長4095mm×全幅1745mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
・ペルラ・ネラ・ブラック
・パール・ホワイト
・ヴァーティゴ・ブルー
・エリクサー・レッド
・ファロ・イエロー
この中では、真っ赤な「エリクサー・レッド」が人気です。
※本記事は、2024年12月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。