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更新日:2021.01.20 / 掲載日:2021.01.20

メルセデスAMG GTの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

メルセデスAMG GT

卓越したパフォーマンスを持つ高級スポーツカーであるメルセデスAMG GTに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

メルセデスAMG GTの歴史

2013年の秋に生産終了となったメルセデス・ベンツの「SLS AMG」こちらの後継車として、メルセデスAMGより誕生したのがGTです。因みにメルセデスAMGは、メルセデス・ベンツのサブブランドです。

2015年5月に日本に導入され、当初は「GT ベースグレード」と「GT S」の2つのグレードが設定されています。

エンジンは専用に新開発されたAMG M178型4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、500ps級という極めて強力な出力を誇り、AMG GTは世界最高水準の運動性能となりました。重量配分適正化のために、7速DCT形式のトランスミッションをリア部に搭載、エンジンからはトルクチューブを介して出力を伝達するトランスアクスル・レイアウトを採用しています。

導入されたばかりのGTは「劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」でネクストライドロン(仮面ライダードライブの敵の相棒となる特殊自動車)として劇中に登場して注目を集めました。

2016年5月には、自動車が誕生して130周年を記念して特別仕様車「GT S 130th アニバーサリーエディション」を期間限定で発売しました。GT Sをベースにして開発され、専用のエアロパーツを装備しています。

2017年6月には、完全受注生産となる「GT R」の発売を開始。GT ベースグレードと同じエンジンを搭載しながらも、最高出力は585psを誇りました。さらに同年8月には、オープントップモデルのスポーツカー「GT ロードスター」と「GT C ロードスター」を発売します。

2019年2月にはマイナーチェンジが行われ、ステアリングホイールが最新デザインのものに変更されました。これにより、ステアリングから手を離さずに走行モードの切り替えられるように「AMGドライブコントロールスイッチ」を装備しています。同時に、GT Rをベースに開発した全国で20台限定発売の特別仕様車「GT R プロ」を設定しました。

2020年8月には、一部改良を記念した「GT ナイトエディション」と「GT ロードスター ナイトエディション」を発売しています。

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GT R

完全受注生産の「GT R」

GT Rはメルセデス AMGのGTシリーズ最高峰のグレードとして、2017年に設定されたグレードです。

完全受注生産によって、極限までその走行性能を高めています。4.0L V型8気筒ツインターボエンジンは、ターボチャージャーやウェイストゲートを改良、また過給圧を大幅に高めるなどの変更の結果、最高出力を585psまで向上させました。

2019年のマイナーチェンジでは、メーターパネルに12.3インチコクピットディスプレイを搭載しています。

中古で購入する際の目安となる予算

GT Rを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:1788万円~2098万円
2018年式:1980万円~2080万円
2019年式:2268万円
2020年式:2330万円~2350万円
2021年式:流通量希少により算出不可

GT Rは超高額帯のハイパフォーマンス・スポーツカーらしく、いわゆるビスポークと呼ばれる顧客独自のオーダーによる仕様も珍しくありません。

もともと完全受注生産の非常に特殊なグレードであることからも、中古車においても個体ごとに、さまざまな特徴を有していることが想定されます。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2017年~
GT Rは2017年にシリーズの頂点に君臨する存在として、追加設定されたグレードです。この完全受注生産の特殊なグレードは、その驚異的ともいえるレベルまで引き上げられた動力性能によって、ニュルブルクリンク北コースでは7分10秒9というラップタイムを記録しました。

極限のチューニングを施された4.0L V型8気筒ツインターボエンジンは最高出力585psを叩き出し、0kmから100kmに加速するまでの時間が3.6秒という高性能を誇ります。また、ボディにも大きく手が加えられ、前後フェンダーを大幅にワイド化して、トレッドの拡大とタイヤの大型化に対応しているのが特徴です。

エアロダイナミクス面でも、専用の前後エアロバンパーやディフューザー、アジャスタブルリアウイングを装備し、高速走行の際には強大なダウンフォースを生み出します。

カーボンファイバー製の構造部材や鍛造アルミホイール、チタン製のサイレンサーなどを採用し、大幅な軽量化とボディ剛性の強化を両立しました。

このグレードは現時点の中古車市場では、10数台流通しています。完全受注生産のグレードのため、他のグレードと比べてもかなり高額な値段で取引されているようです。

エンジンは4.0L V型8気筒ターボ最高出力585ps。ボディサイズは全長4550mm×全幅2005mm×全高1285mmです。

人気のあるカラー

GT Rのボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・オブシディアンブラック
・ダイヤモンドホワイト
・セレナイトグレー
・セレナイトグレーマグノ
・ハイテックシルバー
・ジュピターレッド
・ヒヤシンスレッド
・ブリリアントブルー

この中では、漆黒の「オブシディアンブラック」と、シルバー色の「ハイテックシルバー」が人気です。

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GT ロードスター

エレガントなソフトトップを備えた「GT ロードスター」

GT ロードスターは、エレガントなソフトトップを備えた超高性能なオープン2シータースポーツカーとして、2017年に設定されました。

特殊な素材で製造された3層構造のアコースティックソフトトップは、クローズ時の静粛性や快適性を確保しており、さらにスポーツカーとして重要な軽量化も実現しています。このソフトトップの開閉は時速50km以下であれば走行中でも可能であり、その操作に必要な時間もわずか11秒という優れた機構が特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

GT ロードスターを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:1498万円
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可
2021年式:流通量希少により算出不可

GT ロードスターは、AMGのレーシング・テクノロジーによって、世界最高峰の動力性能を持つオープン2シータースポーツカーとなりました。

現時点の中古車市場においては流通数がかなり稀少な車種であり、確認できたのはたった1台だけです。年式も新しいので、かなり高価格で取引されています。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2017年~
GT ロードスターは、AMGならではの驚異的なハイパフォーマンスをオープンエアの環境で存分に楽しむことが可能な高級スポーツカーです。こだわり抜いた設計と構造を持つソフトトップによって、エレガントなクラシック・スタイルと、現代的な静粛性・快適性の両立が可能になりました。

シートのヘッドレスト下部からは車速に応じて自動制御で温風が吹き出し、乗員の首周りを暖めることで真冬でも快適なオープンエア・クルージングが可能です。アルミニウムのスペースフレーム構造のボディは、サイドスカート部分などに補強を追加して剛性を高めつつ、トランクリッドをカーボン製として軽量化も図られています。

エンジンはAMG製の4.0L V型8気筒ツインターボ「M178」が搭載され、デビュー当初はベースグレードのクーペより強力な最高出力476psを発揮していました。これだけでも世界最速オープンカーといえる走行性能でしたが、2020年には驚愕の530psにまでチューニングレベルが高められています。

GT ロードスターの中古車は、現時点では1台しか流通していません。また、かなり高額な値段がついているのでよく考えてから購入することをおすすめします。

エンジンは4.0L V型8気筒ターボ最高出力530ps。ボディサイズは全長4544mm×全幅1939mm×全高1259mmです。

人気のあるカラー

GT ロードスターのボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・オブシディアンブラック
・ダイヤモンドホワイト
・セレナイトグレー
・セレナイトグレーマグノ
・ハイテックシルバー
・ジュピターレッド
・ヒヤシンスレッド
・ブリリアントブルー

この中では、純白の「ダイヤモンドホワイト」と、シルバー色の「ハイテックシルバー」が人気です。

GT S

GTのハイパワー・バージョン「GT S」

GT Sは、ただでさえ強力なパフォーマンスを持つGT ベースグレードに50psほど上乗せしたハイパワー・バージョンです。

強化されたエンジンに対応するべく引き締められたサスペンション、巨大な6ポッドキャリパーと390mmの大径ディスクを組み合わせた強力なブレーキを装備しています。

この驚くべき動力性能によって、0kmから100kmまでの加速する時間を3.8秒でこなし、最高速度は1時間に310kmにも達する超高性能スポーツカーに仕上がりました。

中古で購入する際の目安となる予算

GT Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:828万円~1300万円
2016年式:918万円~1098万円
2017年式:896万円~1100万円
2018年式:1070万円
2019年式:1648万円~1890万円
2020年式:流通量希少により算出不可

GT Sは人気のグレードであることからも、この価格帯の高級スポーツカーとしては豊富といえる流通数となっています。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2020年
GT Sはエンジン出力を強化した上級グレードとして、2015年に日本に導入されました。4.0L V型8気筒直噴ツインターボエンジンは最高出力が510psまで増強されており、まさに怒涛の加速力を発揮します。

トランスミッションを車両後部に搭載するトランスアクスル・レイアウトを採用することで、重量配分が適正化され、まるでライトウェイト・スポーツカーのような鋭いハンドリングを実現しているのが特徴です。電子制御式LSDの作動は非常に精緻であり、コーナー脱出で深いスロットルを与えるとハイパワーFRスポーツカーのお手本のようにリニアでスリリングなテールスライドを見せてくれます。

2017年には再度エンジンが強化され、その驚きのスペックは最高出力522psという次元に達しました。2019年の改良では、インスツルメント・パネルは大型で高精細のTFTディスプレイとなり、新たに追加された先進安全装備と併せて、アップデートされています。

このグレードは、GTが誕生した当初から2020年8月まで設定されていたので、中古車の流通量は他のグレードと比べても多めです。年式が古いものもあるので、他のグレードよりも安いですが、それでも800万円以上はかかります。

エンジンは4.0L V型8気筒ターボ最高出力522ps。ボディサイズは全長4545mm×全幅1940mm×全高1290mmです。

人気のあるカラー

GT Sのボディカラーは、下記の10色が設定されています。

・マグネタイトブラック
・ダイヤモンドホワイト
・セレナイトグレー
・セレナイトグレーマグノ
・AMGソーラービーム
・イリジウムシルバー
・イリジウムシルバーマグノ
・ジュピターレッド
・ヒヤシンスレッド
・ブリリアントブルー

この中では、純白の「ダイヤモンドホワイト」が人気です。

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GT C

GTの最上級グレード「GT C」

GT Cは、GTにラインナップされている通常グレードの中での最上級のグレードです。完全受注生産の究極バージョンであるGT Rからの技術フィードバックを得て、開発されました。

加給圧を高めるなど大幅なチューニングを施された、4.0L V型8気筒ツインターボエンジンは、557psの最高出力を誇っているのが特徴です。

強化されたエンジンに合わせ、AMGライド・コントロール・スポーツサスペンションと後輪の操舵を行う4WS(4輪操舵)機構を装備し、鋭いレスポンスのハンドリングを手に入れました。

中古で購入する際の目安となる予算

GT Cを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:1730万円
2019年式:1958万円
2020年式:流通量希少により算出不可
2021年式:流通量希少により算出不可

GT Cは中古車市場においては流通が稀少なグレードであり、確認できたのはわずか2台だけでした。超高額価格帯のスポーツカーらしく、いずれの個体も各種のオプションパーツが装備されており、個性的な仕様が流通しています。

先代モデルとの比較

第1世代(現行モデル):2017年~
GT Cは通常販売されるラインナップ中、最上級の性能と豪華なエクステリア・インテリアを持つトップグレードとして、2017年に追加されたグレードです。

557psまで強化されたエンジンに、鍛えられたスポーツ・サスペンションシステムを組み合わせ、走行性能の大幅な向上が図られています。エンジンとトランスミッションのマウントには、磁性流体を用いた電子制御式可変マウントを用いており、走行状態に応じて硬度を変化させることで、快適性とハンドリングの両立を実現しました。

レッド塗装の巨大な6ポッドキャリパーと大径のディスクを組み合わせたAMG強化ブレーキシステムを装備し、シビアなスポーツドライビング対応した制動性能が確保されています。

インテリアは、豪華なレザーとカーボンを基本に仕立てられたAMGパフォーマンスシートを装備しました。世界最高レベルを目指して開発されたGT Cは、高級スポーツカーの現代における到達点として認知されるべき存在です。

このグレードは現時点の中古車市場では、2台しか流通していません。どちらも、かなりの高価格で取引されています。

エンジンは4.0L V型8気筒ターボ最高出力557ps。ボディサイズは全長4550mm×全幅2005mm×全高1290mmです。

人気のあるカラー

GT Cのボディカラーは、下記の8色が設定されています。

・オブシディアンブラック
・ダイヤモンドホワイト
・セレナイトグレー
・セレナイトグレーマグノ
・ハイテックシルバー
・ジュピターレッド
・ヒヤシンスレッド
・ブリリアントブルー

この中では、シルバー色の「ハイテックシルバー」が人気です。

※本記事は、2021年1月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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