中古車購入
更新日:2024.12.03 / 掲載日:2021.02.04
シトロエン C3の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
シトロエン C3の歴史
C3は、Bセグメントに分類されるコンパクトカーで、全長4mに満たないコンパクトなボディと、200Lという容量のラゲッジルームなどが特徴的なシトロエンから発売された車です。2001年に開催されたフランクフルトモーターショーで発表されたのち、2002年4月にフランスでC3の初代が発売されました。同年10月に、日本での発売が開始されています。
C3のエクステリアは、印象的なLEDヘッドランプが形づくるダイナミックなフロント回り、目を引くアイコンとしてのエアバンプアクセントなどが特徴です。また、快適性を追求している証として、アドバンストコンフォートシートの採用やドライバーアシストの機能などを搭載しています。
パワートレインは小排気量のガソリンエンジンとディーゼルエンジンがありますが、日本にはガソリンモデルのみが輸入されました。導入当初は「C3 1.4」と「C3 1.6」の2つのグレードが設定されます。
2009年にはフルモデルチェンジが行われ、フランスで2代目が登場します。日本では2010年に発売が開始されました。このとき、並行して開発されていた派生車種であるDS3も同時に登場しています。設定されたグレードは、「C3 ベースグレード」と「C3 エクスクルーシブ」の2種類です。
2016年にはカジュアルな新ファブリックシートと新デザインの16インチホイールキャップを採用した特別仕様車「C3 フィール」を設定します。
2016年にフランスで3代目が登場し、日本には翌年2017年に発売が開始されました。2代目の終盤で設定された、C3 フィールに加え、「C3 シャイン」、「C3 シャイン デビューエディション」を発売します。この世代はC4ピカソ、グランドC4ピカソと共通するイメージのフロントデザインに、ボディサイドにはC4カクタスにも採用されたエアバンプが装着されました。
2019年には、シトロエン創業100周年を記念した「CS オリジンズ」、フランスのフレンチカジュアルファッションブランド・セントジェームスとコラボした「CS セントジェームス」などの特別仕様車を発売。
2020年には、カラメルカラーのシックなインテリアを備えている特別仕様車「CS カラメルエディション」を発売するなど、通常グレードのみならず、定期的にさまざまな特別仕様車を発表しています。
2023年に、欧州初のBEV車「ë-C3」を発表。パワートレインは、蓄電容量44kWhのリチウムイオンバッテリーを備えたモーターのみですが、最大出力113hp、0~100km/h加速は約11秒、最高速は135km/hに達します。また、バッテリーの急速充電にも対応しており、約26分で20%から80%まで充電が可能です。欧州では一般向けに販売を開始しましたが、日本での販売時期は未定です。
2024年6月、日本で販売する最後の限定モデル「C3 メルシー!」が発表され、70台限定で発売されました。17インチアロイホイールやテップレザー使用のアドバンストコンフォシートなどを特別に装備したスタイリッシュなデザインが特徴です。
C3 シャイン

3代目の上級グレード「C3 シャイン」
バックカメラ・コネクテッドカムなどが標準装備されており、予防安全性能や利便性がC3 フィールよりも高められているのが特徴です。オプションで天井部分にパノラミックガラスルーフを装着することができ、晴れた日には高い開放感を味わうことができます。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2017年式:87万円~178万円
2018年式:83万円~215万円
2019年式:111万円~184万円
2020年式:163万円~200万円
2021年式:188万円~252万円
2022年式:217万円~226万円
C3 シャインの中古車は、2017年式と2018年式を中心に流通しているようです。全般的に走行距離は少なめの車両が多く、その中には掘り出し物ともいえる登録済み未使用車も見受けられます。
先代モデルとの比較
C3 シャインは、現行型のC3が誕生した2017年から販売されています。
C3 シャインはC3の売れ筋グレードとして装備が充実していますが、特にドライバーアシスト機能が特徴的です。危険回避や被害軽減を図るアクティブセーフティブレーキやドライバーに注意喚起する機能、ハイ/ロービームを自動的に切り替えるインテリジェントハイビームなどの先進機能が安全運転をサポートしてくれます。これらの機能が、高速道路はもちろん、街中の狭い道や視界の悪い夜間などのさまざまなシーンで、ドライバーにストレスを感じさせず安全なドライブをきめ細かくサポートしてくれるのが特徴です。
このグレードの中古車は、現時点で確認できたのは60台ほどでした。現行型として新車も購入できるというのは悩ましいところですが、新車価格と中古車価格の差・車両コンディションの差などに納得がいけば、C3 シャインの中古車を選んでも十分満足のいく買い物をすることができるでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1750mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
・ノアール ペルラネラ
・ブラン バンキーズ
・アーモンド グリーン
・サーブル
・ルージュ ルビ
・コバルト ブルー
・オレンジ パワー
この中では、純白の「ブラン バンキーズ」と、薄緑色の「アーモンド グリーン」と、青色の「コバルト ブルー」が人気です。
C3 フィール

特別仕様車からカタロググレードになった「C3 フィール」
上級のCS シャインと比べれば装備が簡素化されていますが、それでもスタビリティコントロールやアクティブセーフティブレーキをはじめ、現代の乗用車に必須の安全機能や運転サポート機能は標準装備されています。
車両価格はCS シャインより25万円安いため、より気軽にC3の魅力を味わえるグレードとしても最適な一台でしょう。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:流通量減少により算出不可
2017年式:126万円~151万円
2018年式:149万円
2019年式:流通量減少により算出不可
2020年式:188万円
2021年式:188万円~199万円
C3 フィールは、C3 シャインとならぶカタロググレードのひとつですが、その中古車は7台弱とC3 シャインと比べると圧倒的に少ないです。年式によってはほとんど流通していないものもあるため、納得のいく1台を選ぶのは非常に困難と言えるでしょう。
先代モデルとの比較
この世代のCS フィールは、2016年に特別仕様車として登場しました。動力性能は他のグレードと同じですが、カジュアルなファブリックシートやホイールキャップに新デザインのものを採用しています。
この世代の中古車は、特別仕様車かつ2016年式のもののみということもあり、現時点で流通していたのは1台だけでした。そのため、選択肢がなく、見つけた車両が条件に合えば買うことをおすすめします。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力82ps。ボディサイズは全長3955mm×全幅1730mm×全高1530mmです。
第3世代(現行モデル):2017年~
先代で特別仕様車として登場したC3 フィールはこの世代でカタロググレードになったため、いつでも購入できるようになりました。上級のC3 シャインと比べると、ホイールキャップの採用やバックカメラの非採用など簡略化された装備もありますが、基本的な構成は同じなので、C3に華美さを求めないユーザーにとって、フィールはお買い得なグレードといえます。
現行型のC3 フィールの中古車は全国でも約20台と、他メーカーの中古車より探し出すのは苦労するかもしれません。また、日本車と違い、定期メンテナンスの徹底はより注意したい部分なので、点検整備のことも考えて車両を選びましょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1750mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
・ノアール ペルラネラ
・ブラン バンキーズ
・アーモンド グリーン
・サーブル
・ルージュ ルビ
・コバルト ブルー
・オレンジ パワー
この中では、純白の「ブラン バンキーズ」と、薄緑色の「アーモンド グリーン」と、深めの赤色の「ルージュ ルビ」が人気です。
C3 セントジェームス

セントジェームスとコラボした特別仕様車「C3 セントジェームス」
フランスのカジュアルファッションブランドである「セントジェームス」とコラボレーションした特別仕様車として、同ブランドのスタイルにインスパイアされたエクステリア・インテリアが特徴となっています。
C3 セントジェームスは、C3の個性的な雰囲気とセントジェームスのカジュアルなブランドイメージがマッチし、C3の魅力がいっそう高められているモデルです。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:131万円~168万円
2020年式:流通量減少により算出不可
2021年式:252万円
現時点の中古車市場で確認できたC3 セントジェームスは、わずか13台だけです。しかし、年式の新しさもあり、特別仕様車としては数台でも選べる台数があるというのは嬉しいポイントでしょう。
流通しているのはどれも車両状態がよいものばかりなので、しっかりと確認するのがおすすめです。
先代モデルとの比較
C3 セントジェームスは、同名のフレンチカジュアルブランドとのコラボレーションモデルとして、C3 シャインをベースに設定された特別仕様車です。
ブランドのアイデンティティであるボーダー柄が、ルーフのステッカーや特製のフロアマットなど随所にちりばめられています。また、ボディのCピラー部にはセントジェームスのロゴステッカーが装備されており、C3をカジュアルに演出しているのが特徴です。
走行性能は、ベースのC3 シャインと変わりはありません。安全装備もC3 シャインと同様で、自動ブレーキとしてアクティブセーフティブレーキやハイビーム・ロービームを自動で切り替えるインテリジェントハイビームなど、ドライバーをサポートする先進機能が充実しています。
このグレードの中古車は、現時点では3台しか流通していません。それでも「見つけたらすぐ買わなければ二度と巡り会えない」というわけではないので、複数の中古車を確認した上で、より車両コンディションのよいものを選びましょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1750mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
・ブラン バンキーズ
・サーブル
・コバルト ブルー
この中では、シルバーが混じった灰色の「サーブル」と、青色の「コバルト ブルー」が人気です。
C3 オリジンズ

シトロエン創業100周年記念モデル「C3 オリジンズ」
シトロエンブランドのアイデンティティであるダブルシェブロンの初代ロゴをモチーフにした記念のロゴマーク、エクステリア・インテリアにちりばめられたブロンズのテーマカラーが大きな特徴となっています。歴史あるシトロエンブランドに加えられた、ヴィンテージ感の高い仕上がりが印象的なモデルです。
17インチブラックアロイホイールやブロンズステッチ入りファブリックコンビネーションシートなどを装備しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2019年式:111万円~174万円
このグレードの中古車を現時点で確認できたのは、わずか7台だけでした。そのほとんどの車両が走行距離数10万km以内で、比較的状態の良いものでした。 車両状態もよいものが多いので、最低限のコンディションチェックを行った上で最適な1台を選ぶようにするのがおすすめです。
先代モデルとの比較
C3 オリジンズが登場した2019年は、シトロエンの創業100周年にあたる年でした。このC3 オリジンズに付けられるロゴマークは100周年を記念した専用のもので、シトロエンの長い歴史を象徴しています。
エクステリア面の特徴としては、フォグランプベゼルやエアバンプに施されたアクセントがあり、17インチのブラックアロイホイールも、C3のヴィンテージ感をいっそう高めているのが特徴です。
インテリアでは、ブロンズステッチ入りの専用シート、専用ダッシュボードなど、随所に加えられたブロンズカラーアクセントなどを採用しています。
エンジンやトランスミッション・サスペンションなど走行面の性能は、カタロググレードのC3 シャインやC3 フィールと共通です。
現時点で、C3 オリジンズを中古車市場で確認できた台数は、わずか6台だけでした。とはいえ、年式は新しく、いずれも走行距離が短めの車両ばかりなので車両コンディションの良好な個体が期待できるでしょう。
エンジンは1.2L直列3気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長3995mm×全幅1750mm×全高1495mmです。
人気のあるカラー
・ノアール ペルラネラ
・ブラン バンキーズ
・グリ アルタンス
この中では、漆黒の「ノアール ペルラネラ」と、純白の「ブラン バンキーズ」が人気です。
※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。