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更新日:2024.12.16 / 掲載日:2021.02.06

トヨタ カローラフィールダーの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

カローラの派生車種として誕生したトヨタ カローラフィールダーに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

トヨタ カローラフィールダーの歴史

カローラフィールダーは、カローラツーリングワゴンの後継モデルにあたり、カローラの派生車種として誕生しました。その際、フィールドに出て遊ぶ人という意味を持つ「フィールダー」のサブネームが与えられています。

2000年に、カローラフィールダーの初代が登場。それまでのカローラシリーズのワゴンは商用バンをベースとしたものが主流であり、お世辞にも洗練されているとはいえないデザインでした。フィールダーはこの流れを変え、スタイリッシュなデザインを採用することで、若いユーザーの心をつかむことに成功しています。

カローラフィールダーは、5ナンバーに収まるコンパクトなボディの中に、やや高めの車高やロングホイールベースなどを採用するなどさまざまな点でスペース効率を追求しており、快適な居住性と大容量のラゲッジスペースを実現させました。

また、カローラシリーズの一員としてインテリアの質感にもこだわりがみられ、使い勝手のよさと高級感が両立しているのが特徴です。

2006年に2代目が登場します。4ドアセダンの初代カローラアクシオと同時発売されました。このとき、ラゲージルームからワンタッチでフルフラットにすることができるダブルフォールディング機能を採用した世界初の「ワンタッチ格納リヤシート」をカローラフィールダー全車に標準装備させています。

2012年には、現行モデルとなる3代目が登場しました。3代目でも2代目のカローラアクシオと同時に発売されています。この世代では、コスト削減と小型・軽量化を前提としていたため、先代まで採用していたトヨタ・MCプラットフォームからトヨタ・Bプラットフォームに変更させました。

2013年には、カローラフィールダーのハイブリッドモデルが追加されています。

2015年のマイナーチェンジでは、シフト操作時における急発進を抑制するドライブスタートコントロールや緊急ブレーキシグナルといった機能を全車に標準装備させ、安全面を強化させました。

2019年には、カローラツーリングへの移行に伴い、ビジネスユーザーや5ナンバーワゴンの需要に特化したグレード体系へと刷新されています。

2021年9月には、カローラアクシオならびにカローラフィールダーを一部改良した「カローラアクシオ HYBRID EX」「カローラ フィールダー HYBRID EX」を発売。今回の改良では、歩行者(昼)検知機能付衝突回避支援タイプの衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」プリクラッシュセーフティを全車に標準装備している他、コンライトも全車標準装備されています。

2022年8月には、ナノイーX搭載の「カローラアクシオ EX」「カローラフィールダー EX」を発売。

2024年6月、トヨタの認証不正問題を受けてカローラフィールダーの生産・出荷が一時停止されるも、同年9月に生産が再開されました。

カローラフィールダー X

初代のベースグレード「カローラフィールダー X」

カローラフィールダー Xは、初代のみに設定されていたグレードです。快適性を追求したベースグレードという位置づけですが、スタイルの美しさや走る楽しさも高い次元で実現させています。

発売当時はMT車にもある程度のニーズがあったため5速MT車も用意されており、ATは当時一般的に使用されていた4速ATが搭載されていました。

また、このカローラフィールダー Xをベースとして数多くの限定モデルや特別仕様車も登場しています。

中古で購入する際の目安となる予算

カローラフィールダー Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、現時点では1台も流通していませんでした。

カローラフィールダー Xは、販売終了からすでに15年が経過しているため、もし見つかったとしても状態をしっかりと確認したほうがよいでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2000年~2006年
初代に設定されていたカローラフィールダー Xには、ABSやEBDなどブレーキ時の挙動を安定させるための機能が標準装備されています。

この世代だけの特徴としては、ディーゼルエンジン仕様がラインアップされているところでしょう。また、トランスミッションはMTも用意されており、ユーザーからの多岐にわたるニーズに対応していました。

パワーウィンドウやUVカットガラスは、標準で装備されています。前後のフォグランプがオプションだったり、エアコンがマニュアル式だったりと、細かい点にコストダウンを感じるところもありますが、それでも日常ユースに支障を感じる場面は少ないのが特徴です。

カローラフィールダー Xの中古車は現時点で10数台を確認することができました。販売終了から15年以上経過しているため、車両コンディションのチェックは特に注意が必要ですが、カローラフィールダー本来の哲学を直に感じ取れる一台としては最適な選択肢といえます。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4385mm×全幅1695mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

カローラフィールダー Xのボディカラーは、下記の6色が設定されています。

・ブラックマイカ
・スーパーホワイトII
・ダークブルーマイカメタリック
・シルバーマイカメタリック
・シルバーメタリックグラファイト
・ライトブルーメタリック

この中では、純白の「スーパーホワイトII」と、明るいシルバー色の「シルバーマイカメタリック」が人気です。

カローラフィールダー EX

スポーティーで引き締まった印象の「カローラフィールダー EX」

カローラフィールダー EXは、2019年のマイナーチェンジで登場したグレードです。カローラツーリングが主役の位置を占めているため、カローラフィールダー EXは5ナンバーサイズにこだわるユーザーを主なターゲットとしています。

エンジンモデルがFF+5速MTとCVT+FF(前輪駆動)及び4WD(四輪駆動)というラインナップで、FFのハイブリッドモデルも用意されていました。

重厚感のあるワイド&ローのエクステリアやブラックを基調としたインテリアが、スポーティーで引き締まった印象を与えています。

中古で購入する際の目安となる予算

カローラフィールダー EXを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2019年式:149.2万円〜177万円
2020年式:157万円〜199.9万円
2021年式:151.8万円〜209.8万円
2022年式:175万円〜198.5万円
2023年式:175.1万円〜209.8万円

現時点の中古車市場で確認できたカローラフィールダー EXの中古車は30台ほどでした。カローラツーリングの登場後は、カローラフィールダー自体がビジネスユーザーや5ナンバーニーズに特化したモデルとなったため、中古車として探すのは難しいかもしれません。

先代モデルとの比較

第3世代(現行モデル):2019年~
カローラフィールダー EXは、3代目のカローラフィールダーが2019年にマイナーチェンジされた際に登場したグレードです。また、カローラシリーズにラインアップされているなかで、カローラアクシオと並び数少ない5ナンバーに収まるボディサイズのため、車幅感覚に不安のあるドライバーも安心して運転できるモデルとなっています。

もちろん安全性能にも妥協することなく、衝突安全性に配慮したボディ構造に加え、現代の乗用車に必須の機能として、予防安全装備をパッケージ化した「Toyota Safety Sense」を標準装備しました。

さらに、駐車場などでアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減のためのインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)もオプションで選ぶことができます。

このグレードの中古車は現時点で2台しか流通していません。カローラシリーズのワゴンとしては、すでにカローラツーリングに主役の座を譲った立場のため、今後も中古車が出回ることはあまり期待できないでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4400mm×全幅1695mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

カローラフィールダー EXのボディカラーは、下記の4色が設定されています。

・ブラックマイカ
・スーパーホワイトII
・シルバーメタリック
・ダークブルーマイカメタリック

この中では、純白の「スーパーホワイトII」と、明るいシルバー色の「シルバーメタリック」が人気です。

カローラフィールダー 1.5X

13年間ベースグレードとして設定されていた「カローラフィールダー 1.5X」

カローラフィールダー 1.5Xはカローラフィールダーのベースグレードとして、2代目登場の2006年から3代目の2019年まで販売されていたグレードです。

多岐にわたるニーズに対応するため、トランスミッション及び駆動方式については5MT+FF、CVT+FF、CVT+4WDというバリエーションがありました。

サスペンションは、このクラスとして一般的なマクファーソンストラット式(フロント)及び、トーションビーム式(リヤ)が採用されており、高い使い勝手を特徴としています。

また、カローラフィールダー 1.5Xをベースとして、数々の派生グレードや特別仕様車も販売されました。

中古で購入する際の目安となる予算

カローラフィールダー 1.5Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2006年式:流通量希少により算出不可
2007年式:52万円~67万円
2008年式:58万円~65万円
2009年式:43万円~60万円
2010年式:109.9万円
2011年式:61.9万円
2012年式:52.7万円~99.8万円
2013年式:68.3万円~138.6万円
2014年式:68.8万円~92.9万円
2015年式:88.4万円~121.9万円
2016年式:99万円~129.8万円
2017年式:96.9万円~159.6万円
2018年式:105.8万円~164.9万円
2019年式:86.7万円~192.3万円

このグレードは非常に長い期間設定されてグレードなので、中古車を探すのにさほど苦労はしないでしょう。価格も年式や走行距離に応じたもので、自分の用途や予算に最適な車両を選べます。

先代モデルとの比較

第2世代:2006年~2012年
この世代のカローラフィールダー 1.5Xは、フォグランプやサイドエアバッグをオプションとすることで車両価格を抑えていますが、ABSや運転席助手席エアバッグなど発売当時として標準的な装備は一通り揃っています。また、オプションにはなりますが、サンルーフやアルミホイールもチョイス可能でした。

年式が古くなるため台数はそれほど多くありませんが中古車もある程度流通しているので、予算や走行距離など自分に合った1台を選べるでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力110ps。ボディサイズは全長4410mm×全幅1695mm×全高1480mmです。

第3世代:2012年~2019年
3代目のカローラフィールダー 1.5Xもカローラフィールダーの標準グレードとして、マニュアル式のエアコンやアルミホイールがオプションでも設定されないなどコストダウンを図りながらも、普段使いに困らない装備や機能が備わっています。

中古車は現時点で300台あまり販売されており、細かい条件にこだわっても数多くの中古車から自分に合った一台を選ぶことが可能です。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4400mm×全幅1695mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

カローラフィールダー 1.5Xのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラックマイカ
・スーパーホワイトII
・クールボルドーガラスフレーク
・シルバーメタリック
・ブルーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・オレンジメタリック

この中では、漆黒の「ブラックマイカ」と、純白の「スーパーホワイトII」が人気です。

カローラフィールダー 1.5G エアロツアラー

スタイリッシュな外観が特徴の「カローラフィールダー 1.5G エアロツアラー」

カローラフィールダー 1.5G エアロツアラーは、3代目が登場した2012年に設定されたグレードです。

上級グレードのカローラフィールダー 1.5Gをベースにして開発され、フロントスポイラーやサイドマッドガードなどを装備しています。

1.5Lエンジンを搭載しいているため、走行面の性能アップはありませんが、ベース車のカローラフィールダー 1.5Gからの価格アップが10万円弱と、リーズナブルな価格でスタイリッシュな外観が得られる買い得感のあるグレードでした。

しかし、2017年のマイナーチェンジで廃止されています。

中古で購入する際の目安となる予算

カローラフィールダー 1.5G エアロツアラーを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:70万円~96.7万円
2013年式:84.6万円~94.3万円
2014年式:85.8万円~124.8万円
2015年式:130.9万円~135万円
2016年式:139.8万円
2017年式:流通量希少により算出不可

カローラフィールダー 1.5G エアロツアラーの中古車は各年式にわたって流通しており、その価格も年式相応です。

先代モデルとの比較

第3世代:2012年~2017年
カローラフィールダー 1.5G エアロツアラーは、カローラフィールダー 1.5Gをベースにして3代目で新たに設定されたグレードです。

メッキ加飾付きのドットパターンフロントロアグリルやフロントフォグランプ・リヤのロアガーニッシュ・シャークフィン形状のルーフアンテナが標準で装備されており、これらのパーツがスポーティーな雰囲気を醸し出しているのが特徴です。

しかし、スポーティーグレードながら革巻きステアリングは装備されておらず、アルミホイールもオプション設定なのは残念なポイントといえるでしょう。

現時点のカローラフィールダー 1.5G エアロツアラーの中古車は50数台の流通が確認できました。数としては多くないものの、探すのに困るほどではありません。

1.8Lエンジン搭載のグレードほど走行性能は高くありませんが、スポーティーな雰囲気を気軽に味わうことができるグレードのため、車両チェックを怠らなければ最適な一台を選べるでしょう。

エンジンは1.5L直列4気筒ターボ最高出力109ps。ボディサイズは全長4360mm×全幅1695mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

カローラフィールダー 1.5G エアロツアラーのボディカラーは、下記の7色が設定されています。

・ブラックマイカ
・スーパーホワイトII
・ブロンズマイカメタリック
・ダークバイオレットマイカメタリック
・シルバーメタリック
・スーパーレッドV
・ブルーメタリック

この中では、漆黒の「ブラックマイカ」と、純白の「スーパーホワイトII」と、青色の「ブルーメタリック」が人気です。

※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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