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更新日:2024.12.03 / 掲載日:2021.02.01

ダイハツ キャストの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

発売から6年目を迎えた話題の軽トールワゴンのダイハツ キャストに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ダイハツ キャストの歴史

キャストは「生活を彩る自分仕様の軽自動車」というコンセプトのもと開発された軽トールワゴンです。車名の由来は、当時ダイハツの社長であった三井正則氏が「日々のお客様のドラマに登場する名脇役のキャストでありたい」という意味を込めたとして発表されています。

2015年9月にキャストが誕生しました。誕生当初は「アクティバ」と「スタイル」の2つを柱とするグレードとなっています。同年10月には「スポーツ」が追加設定され、キャストはスポーツを加えた3つのグレードで構成されるようになりました。

アクティバは、名前が示すとおり力強く活動的でアクティブなエクステリアやインテリアを採用したSUVテイストのモデルで、女性よりも男性から高い支持を得ています。

スタイルは、エクステリアやインテリアがスタイリッシュで洗練された都会的なデザインで、女性からの支持が高いモデルです。

スポーツは、ハイグリップ16インチタイヤ&アルミホイールや専用のサスペンションを装備し、操縦安定性や旋回性能を向上させたモデルとなりました。

アクティバとスタイルに関しては以下の4グレードを展開しています。
・ベースグレードの「X」
・スマートアシストが付いた「X SAII」
・上級グレードの「G SAII」
・ターボ車の「Gターボ SAII」

それに対して、スポーツのグレードは「SAII」のみ展開されています。

2017年10月のマイナーチェンジでは、それまで搭載されていたスマートアシストIIが、歩行者にも緊急ブレーキ対応するスマートアシストIIIに変更されました。それに伴い、グレード名もすべてSAIIIに変更されています。

2020年3月には、それまで設定されていたアクティバとスポーツが生産終了となり、以降キャストのグレードはスタイルのみに集約されました。キャストは現在、発売から6年が経過していますが、まだフルモデルチェンジは一度も行われていません。

2018年9月には、純正ナビ装着用のアップグレードパックや運転席・助手席シートヒーターを装備した特別仕様車「Xリミテッド SA III」および「グリミテッド SA III」を追加。

また、2019年7月には駐車サポート用の「パノラマモニター」や運転席ヒーターシートなどの快適装備を強化し、2021年5月には全グレードでオートライトが常時作動する仕様に改良されました。

2020年にはアクティバとスポーツの2グレードが生産終了となり、スタイリッシュで実用性のある軽自動車として人気を集めていましたキャストスタイルも2023年6月をもって生産を終了。同時にダイハツキャストの歴史も幕を閉じました。

キャスト アクティバX

力強さと立体感のあるクロスオーバーテイストの「キャスト アクティバX」

キャスト アクティバXは、2015年9月にキャストが誕生した当初から2020年3月まで設定されていたグレードです。このグレードは、アクティバに設定された数あるグレードの中でも、ベースグレードとして位置づけられていました。

キャスト アクティバXは、力強さと立体感のあるクロスオーバーテイストとし、車両の下回りをプロテクトする力強い印象の樹脂ガーニッシュやアクティブな印象の大径タイヤ(165/60R15)を採用しています。

中古で購入する際の目安となる予算

キャスト アクティバXを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:59万円~113.9万円
2016年式:43.5万円~112.8万円
2017年式:59.8万円~124.9万円
2018年式:57.9万円~89.9万円
2019年式:90万円~146万円
2020年式:89.8万円~115.9万円

キャスト アクティバXはキャストの中でも人気のグレードということもあり、中古車市場での流通量は比較的多いです。発売から10年近く経っていますが、最近の年式は状態のよいものが多く、高い値段がつけられています。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2020年
キャスト アクティバXは、2015年9月に誕生しました。このグレードは、キャストの誕生当初から設定されているグレードです。

エクステリアは、ガンメタリック塗装のロアボディやサイドドアモール、専用グリルなどでアクティブさや力強さをイメージさせており、アクティバというグレード名が示すとおり、アクティブなデザインとなっています。また、デザインだけではなく、車両の下回りをプロテクトする力強い印象の樹脂ガーニッシュ、大径タイヤの採用やサスペンションの変更などにより、悪路走破性も備えているのが特徴です。

インテリアは、黒を基調としており、アクティブな形状のインパネ加飾を施して上質感を表現しました。エアコンはフルオートエアコンを搭載し、フロントドアにはUVカット機能が備わっています。

このグレードはキャストのベースグレードだったので、中古車もそれなりの台数が流通しているようです。全体的に状態の良いものが多いので、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mmです。

人気のあるカラー

キャスト アクティバXのボディカラーは、下記の19色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・オフビートカーキメタリック
・レモンスカッシュクリスタルメタリック
・スプラッシュブルーメタリック
・ファイアークォーツレッドメタリック
・ディープブルークリスタルマイカ
・パールホワイトIII
・ブラックマイカメタリック×デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・オフビートカーキメタリック×デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・オフビートカーキメタリック×デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック)
・レモンスカッシュクリスタルメタリック×デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・レモンスカッシュクリスタルメタリック×デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック)
・スプラッシュブルーメタリック×デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・スプラッシュブルーメタリック×デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック)
・ファイアークォーツレッドメタリック×デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ファイアークォーツレッドメタリック×デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック)
・ディープブルークリスタルマイカ×デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ディープブルークリスタルマイカ×デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック)
・パールホワイトIII×デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック)

この中では、漆黒の「ブラックマイカメタリック」と、パール塗装が施された白色の「パールホワイトIII」が人気です。

キャスト スタイルX SAII

都会的な上質感を感じる仕上がりの「キャスト スタイルX SAII」

キャスト スタイルX SAIIは、2015年9月にキャストが誕生した当初から2017年10月まで設定されていたグレードです。スタイルグレードの中でも、標準的なグレードとして位置づけられています。

スタイルはアクティバに比べ、都会的な上質感を感じる仕上がりです。

グレード名に付いている「SAII」が示すように、「スマートアシストII」を搭載しています。このスマートアシストIIとは、カメラとレーザーレーダー、ソナーセンサーの組み合わせによって前方の車両との衝突の危険が高まった場合に緊急ブレーキによる危険回避を行う衝突回避支援システムのことです。

中古で購入する際の目安となる予算

キャスト スタイルX SAIIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:40万円~125万円
2016年式:44万円~127.9万円
2017年式:45万円~133.6万円

このグレードはスマートアシストIIを装備した人気の高いグレードのため、中古車市場での流通量も多いです。しかし、2017年10月以降はスマートアシストIIIを装備したグレードが登場しているので、そちらを選んだほうが状態のよいものは多いでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2017年
キャスト スタイルX SAIIは、2015年9月に誕生しました。グレード名からもわかるとおり安全装備のスマートアシストIIが標準装備されています。

キャスト スタイルX SAIIのエクステリアは、ディテールにこだわった都会的なテイストで、フロントとリアのバンパーモールやサイドロッカーモールに効果的にメッキ加飾を施すことで上質感を演出しています。また、トールワゴンの腰高感を抑えるために低重心に見えるような台形フォルムのグリルデザインを採用しているのも、アクティバとは異なる特徴のひとつです。

インテリアは、落ち着いた感じと安心感を与える水平基調のインパネ加飾と黒とベージュの2トーンカラーを基調とした色を採用したことにより、ハイセンス&エレガントな仕上がりとなりました。

このグレードはダイハツの安全装備「スマートアシストII」を搭載しているため、人気も高く中古車の流通量も多めです。しかし、現在は「スマートアシストIII」を搭載した「キャスト スタイルX SAIII」が販売されているため、特にこのグレードにこだわりがないのであれば最新のスマートアシストIIIを搭載したグレードを選ぶことをおすすめします。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力52ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1600mmです。

人気のあるカラー

キャスト スタイルX SAIIのボディカラーは、下記の13色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ダークエメラルドマイカ
・ライトローズマイカメタリック
・ファイアークォーツレッドメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・シャイニングホワイトパール
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ワインレッド)
・ダークエメラルドマイカ+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・プラムブラウンクリスタルマイカ+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ライトローズマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ファイアークォーツレッドメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・シャイニングホワイトパール+デザインフィルムトップ(カーボン調/ワインレッド)

この中では、深みのある赤色の「ファイアークォーツレッドメタリック」が人気です。

キャスト スポーツSAII

スポーティーなデザインや装備の「キャスト スポーツSAII」

キャスト スポーツSAIIは、2015年9月のキャスト誕生から遅れること1ヶ月、2015年10月に誕生したグレードです。

このグレードは、グレード名である「スポーツ」が示すとおり、スポーティーなデザインや装備を備えているのに加え、安全装備の「スマートアシストII」を搭載しています。

エアコンはフルオートエアコンを装備し、パワーウィンドウや本革巻きステアリング、UVカットガラスやプライバシーガラスなどを標準装備しました。

中古で購入する際の目安となる予算

キャスト スポーツSAIIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:50.2万円~139.9万円
2016年式:49万円~152.4万円
2017年式:50.9万円~139.9万円

このグレードは、2015年10月に誕生したキャストのスポーティーグレードです。キャストの中でも人気の高いグレードだけあって、中古車市場での流通量もかなり多くなっています。そのため、全体的に販売価格が高めとなっており、2017年式のものになると100万円を切るものがないような状況です。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2017年
キャスト スポーツSAIIは、アクティバとスタイルから1ヶ月遅れに誕生したスポーティーグレードです。

このグレードは、赤いラインが装飾されたエアロバンパーやサイドストーンガードを採用したことにより、スポーティーな外観に仕上げられています。また、フロントグリルの左上には専用エンブレムを取りつけられており、フロントグリルの網目が格子状となっているのも、キャスト スポーツSAIIの特徴です。

さらに、コイルスプリングやショックアブソーバーにコペンで培ったサスペンションチューニングを施すことにより、高い操縦安定性を実現しました。また、7速マニュアルモードのパドルシフトやMOMO製革巻ステアリングホイールも搭載されています。

キャスト スポーツSAIIは、スポーツに唯一設定されていたグレードだったため、中古車市場でも非常に人気があったグレードです。そのため、中古車の流通量は多く、比較的高い価格で取引されています。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1600mmです。

人気のあるカラー

キャスト スポーツSAIIのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・パールホワイトIII
・パールホワイトIII(シャイニングレッド)
・ブラックマイカメタリック(シャイニングレッド)
・ブライトシルバーメタリック(シャイニングレッド)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト/ブラックマイカメタリック)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト/シャイニングレッド)
・ブライトシルバーメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/ブラックマイカメタリック)
・ブライトシルバーメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/シャイニングレッド)
・パールホワイトIII+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/ブラックマイカメタリック)
・パールホワイトIII+デザインフィルムトップ(カーボン調/ブラック/シャイニングレッド)

この中では、漆黒の「ブラックマイカメタリック」と、パール塗装が施された白色の「パールホワイトIII」が人気です。

キャスト スタイルG ターボ SAII

キャストの最上位グレード「キャスト スタイルG ターボ SAII」

キャスト スタイルG ターボ SAIIは、2015年9月にキャストが誕生した当初から2017年10月まで設定されていたグレードです。キャストが誕生した当初のグレードの中では、最上位のグレードとなっています。

グレード名からも分かるとおり、搭載されているエンジンはターボエンジンで、最高出力が他のグレードよりも高い64psとなっているのが特徴です。また、ダイハツの安全装備「スマートアシストII」を搭載しています。

中古で購入する際の目安となる予算

キャスト スタイルG ターボ SAIIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2015年式:45.5万円~122.9万円
2016年式:46.4万円~124万円
2017年式:87万円~128.7万円

このグレードは、2015年9月に誕生した当時としてはキャスト最上位となるグレードです。上述したようにスポーツ SAIIとは共通点も多いですが、中古車市場での流通量としてはキャスト スポーツSAIIに劣ります。

先代モデルとの比較

第1世代:2015年~2017年
キャスト スタイルG ターボ SAIIは、キャスト誕生当初から設定されているグレードで、2015年9月に誕生しました。当時としては、「キャスト アクティバG ターボ SAII」と並んでキャストの中でも最上位のグレードにあたります。

エンジンには水冷直列3気筒DOHC12バルブICターボが搭載され、最高出力は他のグレードよりも高い64psです。

1灯でハイビームとロービームの切り替えが可能なBi-Angle LEDヘッドランプが標準装備され、より遠くまで明るく照らし出して夜間の視認性を高め安全運転をサポートします。また、ハロゲンヘッドランプよりも消費電力を抑えることで燃費向上に貢献しました。

さらに、悪天候時の視界を確保するLEDフォグランプも搭載している上に、足回りが15インチのアルミホイールとなることにより、上質感を演出しています。そして、安全装備として「スマートアシストII」を搭載しました。

キャストの最上位グレードとして誕生したグレードのため、人気があり、中古車もある程度の台数が流通しています。登場から5年ほどしか経過していませんが、比較的高い値段で取引されているようです。

エンジンは0.6L直列3気筒ターボ最高出力64ps。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1600mmです。

人気のあるカラー

キャスト スタイルG ターボ SAIIでは、ボディカラーとして下記の13色が設定されています。

・ブラックマイカメタリック
・ダークエメラルドマイカ
・ライトローズマイカメタリック
・ファイアークォーツレッドメタリック
・シャイニングホワイトパール
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ブラックマイカメタリック+デザインフィルムトップ(カーボン調/ワインレッド)
・ダークエメラルドマイカ+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・プラムブラウンクリスタルマイカ+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ライトローズマイカメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・ファイアークォーツレッドメタリック+デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)
・シャイニングホワイトパール+デザインフィルムトップ(カーボン調/ワインレッド)

この中では、漆黒の「ブラックマイカメタリック」と、パール塗装が施された白色の「シャイニングホワイトパール」が人気です。

※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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