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更新日:2024.11.19 / 掲載日:2021.02.03

アルファロメオ ジュリエッタの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

アルファロメオ ジュリエッタの歴史

ジュリエッタはアルファロメオの長い歴史の中で育まれてきたモデルで、現在のアルファロメオを形作る礎となったモデルでもあります。ジュリエッタの名称はイタリアの女性名を由来としており、その名のとおり美しいスタイリングと軽快な走行感が特徴です。

1954年にアルファロメオが企業として大きく成長するために、開発されたのが初代のジュリエッタでした。当時としては、量産車に採用された事例が少ないDOHCエンジンを搭載しており、同時に一般市民にも手の届く価格設定としたことで初代は大ヒット作となります。この世代のジュリエッタは1965年まで生産されました。

1977年に12年ぶりに復活した2代目は「新しい」を意味するイタリア語・ヌーヴォをつけたヌーヴォ ジュリエッタとして登場します。今モデルのジュリエッタでは、空力を考慮し、直線基調のウエッジシェイプデザインに大きくイメージが変わりました。

アルファロメオが1972年から製造していたアルフェッタとは姉妹車の関係にあり、ジュリエッタはよりスポーティーな性格のモデルとなっています。1985年にアルファロメオ・75へと世代交代し、再び姿を消しました。

2009年にアルファロメオはジュリエッタのネーミングを復活させることを発表。

2010年のジュネーブモーターショーで発表されたのち、3代目が登場します。現代の技術で復活したジュリエッタは、FFハッチバック車として登場し、美しいスタイリングはもちろんのこと、卓越した走行性能をもつものとなりました。

また、現代の車らしく、小排気量エンジンにターボを組み合わせたものとし、車体をグイグイ引っ張るパワーと燃費性能、環境性能を兼ね備えているのが特徴です。また、トランスミッションにはアルファTCTを採用しており、途切れのない加速感を実現しています。

2020年に生産が終了となり、3代目のジュリエッタもおよそ10年の歴史に幕を閉じました。

ジュリエッタ ヴェローチェ

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデと入れ替わりで登場した「ジュリエッタ ヴェローチェ」

ジュリエッタ ヴェローチェは、2017年2月のマイナーチェンジで設定されたグレードです。これまでの最上位グレードであった「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」と入れ替わる形で登場しました。

グレード名のヴェローチェとは「速い」を意味するイタリア語で、ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ同様速さにこだわっているのが特徴です。

システムや車体構成こそジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデからの持ち越しであるものの、エクステリア・インテリアのデザイン変更など、全体的にブラッシュアップされています。

中古で購入する際の目安となる予算

ジュリエッタ ヴェローチェを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2017年式:129.9万円~255万円
2018年式:185万円~214万円
2019年式:流通量希少により算出不可
2020年式:流通量希少により算出不可

ジュリエッタ ヴェローチェはジュリエッタの中でも最上級グレードであること、さらに生産期間が短いこともあって、中古車の流通量は少なめです。特に2019年式以降は1台も流通していません。

先代モデルとの比較

第3世代:2017年~2020年
ジュリエッタ ヴェローチェは、ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデに代わる最上位グレードとして登場しました。

エンジンはジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ同様1.7Lターボエンジンを搭載しています。

トランスミッションは6MTのみの設定から、アルファTCTに変更。2ペダル式となったことで、AT限定免許でもその走りを堪能できるようになっています。

エクステリアにも変更が加えられており、ブランドロゴが新デザインに変更されたことに加え、アルファロメオのアイコンである盾形グリルがよりシャープな印象となりました。

インテリアでは、メーター類のデザイン変更に加え、マルチファンクションインジケーターの視認性を向上させています。また、カーナビとクルーズコントロールが標準装備されるなど、走行性能はそのままに全体的に洗練されたのがこのグレードの特徴です。

このグレードが設定されていた期間が3年程度のため、中古車の流通量は10数台とそこまで多くはありません。しかしジュリエッタの中では新しいグレードに分類されるため、車両状態がよいものが多いです。

エンジンは1.7L直列4気筒ターボ最高出力240ps。ボディサイズは全長4350mm×全幅1800mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

ジュリエッタ ヴェローチェのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラック
・アルファホワイト
・アルファレッド

この中では、アルファロメオのブランドを象徴する赤色の「アルファレッド」が人気です。

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ

クアドリフォリオという伝統の称号が与えられた「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデは、3代目の2012年2月から2017年2月までの期間に設定されていた最上位グレードです。

グレード名に入っているクアドリフォリオとは四葉のクローバーを表すイタリア語で、アルファロメオのレースシーンではお守りとして車体に描かれ、市販車では高性能モデルに与えられる伝統の称号となっています。

エンジンでも通常グレードとは違う排気量1750ccのエンジンが採用され、走行性能の面で飛び抜けたものとなっているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2012年式:70万円~217万円
2013年式:84万円~175万円
2014年式:64万円~203万円
2015年式:88.9万円~177.6万円
2016年式:90万円~228万円
2017年式:流通量希少により算出不可

このグレードはヴェローチェ以前の最上位グレードであり、アルファロメオのブランドイメージであったため非常に人気が高く、中古車市場においても比較的流通量が豊富です。

先代モデルとの比較

第3世代:2012年~2017年
ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデは、2012年から2017年までに設定されていたジュリエッタの最上位グレードです。

エンジ
ンは1750ccと他グレードと差別化されており、この1750という数値も1929年登場の「6C 1750」と呼ばれる伝説の名車から由来しています。このエンジンを搭載したことで、1.4Lエンジン搭載のグレードと比較して、大幅なパワーアップを果たしました。

組み合わされるトランスミッションは6MTのみと、このご時世では時代錯誤にも見えますが、このグレードの魅力を高めている理由のひとつといわざるをえません。足回りは225幅を持つタイヤと18インチホイールとなり、さらに引き締められた専用セッティングのサスペンションでジュリエッタの中では最もハードな足回りとなっているのが特徴です。

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデはジュリエッタの中でも人気のあるグレードなので、中古車の流通量も安定しています。また、価格相場は幅広いため、価格重視のものから状態のよいものまで、条件に合った中古車を見つけられるでしょう。

エンジンは1.7L直列4気筒ターボ最高出力241ps。ボディサイズは全長4350mm×全幅1800mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデのボディカラーは、下記の2色が設定されています。

・アイスホワイト
・アルファレッド

この中では、アルファロメオのブランドを象徴する赤色の「アルファレッド」と、雪のように真っ白な「アイスホワイト」の両方のカラーが人気です。

ジュリエッタ スポルティーバ

スポーツ選手という意味を持つグレード名が与えられた「ジュリエッタ スポルティーバ」

ジュリエッタ スポルティーバは、ジュリエッタ コンペティツィオーネと最上級グレードである「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ」の間を埋めるグレードとして、2013年3月から2017年2月まで設定されていたグレードです。

スポルティーバというグレード名は「スポーツ選手」を意味しており、ジュリエッタの走りのイメージにピッタリな名称が与えられました。

ジュリエッタ コンペティツィオーネの上位グレードということでエンジンなどは共通であるものの、専用デザインのアルミホイールやスポーツサス、レザーシートなど充実した装備が特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

ジュリエッタ スポルティーバを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2013年式:45万円~157万円
2014年式:48万円~123.2万円
2015年式:73.8万円~113.1万円
2016年式:68万円~186万円
2017年式:流通量希少により算出不可

ジュリエッタ スポルティーバは価格と装備のバランスが取れたグレードということで、ジュリエッタの中でも売れ筋グレードでした。そのため、他のグレードよりも中古車の流通量は多めです。

先代モデルとの比較

第3世代:2013年~2017年
ジュリエッタ スポルティーバは、1.4Lエンジンを搭載するジュリエッタの中では最上位グレードに位置しています。グレード名の「スポーツ選手」にふさわしい走行性能を向上させる装備やデバイスを搭載しているのが特徴です。

エンジンは1.4Lのターボエンジンを搭載。このエンジンは「マルチエア」と呼ばれ、特殊な動弁機構で高効率なエンジン特性を実現します。

インテリアや装備については、最上位グレードであるジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ同様のアルカンターラ+レザーのシートをはじめ、バイキセノンヘッドランプや専用デザインのアルミホイールなど充実した装備が採用されました。

ラゲッジスペースでも、350Lと十分な容量が確保されており、リアシートを格納することでさらなる容量を確保しています。そのため、走りの楽しさだけではなく、実用性も兼ね備えているグレードです。

ジュリエッタ スポルティーバは、ジュリエッタの中でも売れ筋グレードだったこともあり、どの年式も安定して中古車が流通量しています。走行距離が少ないものも多いので、高い価格で取引されている車両も多いです。

エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4350mm×全幅1800mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

ジュリエッタ スポルティーバのボディカラーは、下記の3色が設定されています。

・ブラック
・アイスホワイト
・アルファレッド

この中では、アルファロメオのブランドを象徴する赤色の「アルファレッド」と、雪のように真っ白な「アイスホワイト」が人気です。

ジュリエッタ クロチェーラ

100台限定販売の特別仕様車「ジュリエッタ クロチェーラ」

ジュリエッタ クロチェーラは、2016年11月に登場したグレードで、上級グレードである「ジュリエッタ スポルティーバ」に特別装備を施した100台限定販売の特別仕様車でした。

グレード名のクロチェーラは「クルーズ」を意味するイタリア語で、ジュリエッタで出かけるロングドライブを航海に例えています。走りのよさがクローズアップされがちなジュリエッタですが、早く走ること以外の魅力を再提案しているのがこのグレードの特徴です。

フルオートエアコンやプライバシーガラスを標準装備しています。

中古で購入する際の目安となる予算

ジュリエッタ クロチェーラを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、このグレードは現時点の中古車市場に1台も流通していません。

中古車が流通していない理由としては、特別仕様車として登場していること、日本全国でたった100台しか販売されていなかったことなどが挙げられます。

かなり希少価値の高いグレードでもあることから、今後もジュリエッタ クロチェーラが中古車として流通する可能性は極めて低いでしょう。

先代モデルとの比較

第3世代:2016年
ジュリエッタ クロチェーラは、上級グレードであるジュリエッタ スポルティーバに特別装備を施したグレードとして2016年に100台限定の特別仕様車として販売されました。

このグレードには、カーナビやETC、ジュリエッタ専用バックアイカメラをワンセットにしたロングドライブ向けの装備などが特別に装備されています。また、ジュリエッタ スポルティーバに標準装備されるレザーシートのカラーやインテリアカラーもナチュラルカラーに変更され、全体的に落ち着いた雰囲気になっているのが特徴です。

また、これらの特別装備が追加されているにもかかわらず、車両価格はベースであるジュリエッタ スポルティーバより抑えられています。これは、合計100台の数量限定だからこそできる価格設定であり、非常にお買い得なグレードでもありました。

ジュリエッタ クロチェーラは台数が限定された特別仕様車のため、現時点の中古車市場には1台も流通していません。そのため、このグレードを手に入れるのは極めて難しいでしょう。

エンジンは1.4L直列4気筒ターボ最高出力170ps。ボディサイズは全長4350mm×全幅1800mm×全高1460mmです。

人気のあるカラー

ジュリエッタ クロチェーラのボディカラーは、下記の2色が設定されています。

・アイスホワイト
・アルファレッド

この中では、アルファロメオのブランドを象徴する赤色の「アルファレッド」が人気です。

※本記事は、2024年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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